寺ギン抱えの芸人が怪我 / わろてんか 第67話

2017年12月18日(月)第12週「お笑い大阪春の陣」

あらすじ

専属契約を結んだ団吾の出演によって、風鳥亭は寄席は大盛況。てんと藤吉は、以前にも増していそがしい日々を送っていました。しかし、大盛況の寄席に集まる観客の期待に応えるための番組づくりがその頃の藤吉の悩みでした。

そんな中、寺ギンが抱えている芸人の一人・佐助がげいの最中に怪我をして、寄席への出演がままならなくなりました。収入を失い困り果てた佐助の妻・富は、風鳥亭にやってきて金を貸してほしいと懇願。

藤吉は富の頼みを聞き入れることはしませんでした。寺ギンが抱えている芸人に対して自分たちが手を差し伸べるのは筋ではない。それが藤吉の考えでした。しかし、富に同情を寄せるてんは、藤吉には内緒で富にお金を渡します。

同じ頃、伊能はリリコを主演女優にすえて活動写真を製作。その一方で伊能はある壮大な計画を実行しようとしていました。大阪の郊外に、映画館などの娯楽施設を建設しその周辺を大規模な宅地として開発する。それが伊能の構想でした。

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予習レビュー

寺ギンのオッチャンが差配する芸人さんの一人が怪我をして仕事ができなくなり、生活するのに困ったその芸人さんが奥さん・富さんが風鳥亭に助けを求める。

藤吉くんがこの頼みを一蹴することで、この話は一旦は立ち消えとなるようです。

しかし、このことが今週の中盤にあたりに思わぬ展開に発展。風鳥亭の立場を盤石なものとするのですが、詳細は今のところ伏せておきます。

さて、ブログ主にとって何より嬉しいのは風鳥亭に助けを求めてきた富さんのキャスティングです。(白石加代子さんではありません)

富さんを演じるのは、大阪の朝ドラの常連女優さんの一人でブログ主の大好きな宮嶋麻衣さん。

『ちりとてちん』でヒロイン・B子ちゃんの親友、順ちゃん。『ごちそうさん』でヒロイン・め以子の女学生時代の同級生を演じた民ちゃん。

ともに強い印象を残したキャラクターを演じた女優さんです。

ちなみに『マッサン』と『あさが来た』にも少しだけ出演していました。

本作『わろてんか』では、風鳥亭が飛躍するきっかけとなる騒動を巻き起こすポジションのキャラのため、もしかすると出番は今週限りかもしれません。

でも、出来るならもう少し長く彼女のお芝居を見ていたいものです。

そして、もう一点、注目すべきこと。

伊能さまの実在モデルが確定でしょうか。

伊能さまがとてつもなく壮大な構想を発表。大阪郊外に今で言うアミューズメント施設をつくりその周辺を宅地開発する。

この構想を実現した実在の人物といえばあの方しかいません。小林一三氏です。

余談ですが、東急(東京急行鉄道)の前身に当たる会社を経営していたのが小林一三氏で、この前身に当たる会社の社名は田園都市株式会社。

田園都市線の線名の由来がここにあると言うことを最近になって初めて知りました。

感想

寺ギンのオッチャンの落日のフラグ?

大正の好景気の中、順風満帆の風鳥亭。

しかしアナウンスによれば、失速する伝統派と勢力を拡大し続けるオチャラケ派の両者の間で日和見しながら生きながられているのが今の風鳥亭の実態だとか。

そんな弱小寄席でありながらあの盛況ぶり。

ということは、最強のオチャラケ派を率いる寺ギンのオッチャンは、どれほど儲かっているのやら。

今回登場した寺ギンのオッチャンのバブリーぶりは意外に地味でしたが、寺ギンのオッチャンがドラマの中で言った「金はいくらでもある」は、誇張でも何でもないのでしょう。

その寺ギンのオッチャンの落日のフラグでしょうか。

寺ギンのオッチャンの振る舞いや考え方に対する疑問が日増しに大きくなっているらしい風太くんの憂鬱な表情が気になります。

人を大切にして人望の厚かった儀兵衛さんのもとで修行した風太くんのこと。寺ギンのオッチャンのやり方はまずいということを、風太くんが理解できないわけがありません。

そんな風太くんの、寺ギンのオッチャンへの疑問が大きくなってきました。

風太くんが抱えるストレス

前週あたりから風太くんがしきりに風鳥亭に顔を出すようになりました。しかも風鳥亭にいるときの風太くんは妙に楽しそうなのが気になっていました。

かつての風太くんらしさが戻ってきたのが嬉しいその反面で、風太くんのこの変化の理由を理解しかねていました。

しかし、今回の風太くんの憂鬱な表情を見て察しがつきました。

寺ギンのオッチャンの仕事のやり方・考え方へのストレス。そのストレスへの反動が、風鳥亭にやたらと顔を出す風太くんの行動にあらわれていたのかなって。

今回の風太くんの、寺ギンのオッチャンへのストレス満載感、見ていてわかり過ぎるくらいとてもよくわかりました。

借金取り立ての時に「俺は一体何をしているんだ」なんていう言葉が思わず口について出てしまうところ、かなりストレスが溜まっていることの何よりの証拠でしょう。

いっときは、藤吉くんへの復讐心もあってのことか、寺ギンのオッチャンの言いなりになって、コワモテを気取っていたところもあった風太くん。

でも、自分の本来の性格とは正反対をゆく生き方・働き方に、そろそろ限界を感じはじめたようです。

伊能さまの大笑いの理由

キースとアサリはコンビを組んで大ヒット。岩さんの芸も当たっているのでしょうか。

前週、新しい芸に磨きをかけると決意を新たにする四人の古株芸人の中にあって、一人だけ自分の芸に自信が持ちきれない万丈目が心配でした。

うしろ面を極めると宣言はしたものの、新しい芸を開拓しようと意気込むキース・アサリと比べるとどこかインパクトが弱い。

案の定、今回の前半に登場した万丈目は、出番も少ないらしい。前週から引き続いて浮かない表情。歌子さんとのコンビを組む日はまだなのでしょうか。

そんな中、万丈目の芸を観た伊能さまが思いっきり笑う。藤吉くんが驚くほどに、伊能さまが笑う。

この伊能さまの大笑いは万丈目の芸がついに面白くなってきたことを表しているのか。それとも伊能さまの中に、大笑いしたくなってるような何か深い事情があるのか。

伊能さまの大笑いの理由がが明日以降、ドラマの中のどこかで説明されますように。

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コメント

  1. ひるたま より:

    寺ギンのおっちゃんの本名(フルネーム)は「寺田銀次郎」さんというのですね。(^^)
    いきなり女性を侍らせたりしていた寺ギンさん…率直に申し上げてキャラ変したか?と感じましたが、大金が入ってくるようになり、惑わされるようになってしまったのかな?と思いながら見ていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      それまで見たこともない大金を見ると大半の人は狂ってしまう。そんな描写だったのかもしれませんね。(世津子さんの叔父さんみたいです)

  2. こひた より:

    朝蔵さん 富さんネタナイスですっ!
    ちょっと想像してしまいました(^^;

    それから風太もそろそろダークサイドからのご帰還のようですね。
    トキちゃんが待ってますよ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      先週あたりから風太くんが風鳥亭にやたらと入り浸る理由が見えてきましたね。

  3. まつも より:

    大河ドラマの余韻もまだ醒めないところに、クールな伊能様のほっぺたをむぎゅっとしたリリコさん、無敵です。

  4. よるは去った より:

    「伝統派」あの文鳥師匠の顔写真(?)は大河ドラマ「天地人」の「太閤秀吉公」を引っ張ってきましたかな?笹野高史さんはあのドラマでも見事に役づくりしていたしね。

  5. さつき。 より:

    宮嶋麻衣さんが! ここでも出てきてくださるなんて。嬉しいです(^_^)

    宮嶋さんは、「カーネーション」でも
    ヒロインのお客役(芸妓さん役)で出演されてましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      宮嶋麻衣さん、『カーネーション』では洋服を試し感激する役でしたね。

  6. 播磨国鉄 より:

     いつも楽しく拝見しております。小林一三さんのことで、少しだけ補足させていただきます。小林一三氏は、確かに東京急行電鉄の前身、目黒蒲田電鉄の社長に推挙されたのですが、当時小林氏が多忙を極めていたため、小林氏の紹介で鉄道省の官僚だった五島慶太氏を社長に推薦し、その上で小林が五島に私鉄経営のノウハウを指南しています。

     もしドラマの伊能栞のモデルになったのが小林一三氏だとすれば、恐らく大阪郊外のアミューズメントパーク構想というのは、小林率いる箕面有馬電気軌道(現、阪急電鉄)が開発した宝塚新温泉であり、そこで創設された宝塚少女歌劇(現、宝塚歌劇)のことではないでしょうか。

     すみません、少しだけ補足させていただきます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      情報提供ありがとうございます。小林氏から五島氏にどのように引き継がれたのかがようやくクリアに理解できました。