寺ギンが報復をはじめる / わろてんか 第69話

2017年12月20日(水)第12週「お笑い大阪春の陣」

あらすじ

怪我をして仕事ができなくなった芸人の妻にてんがお金を渡したことに激怒した寺ギンが、風鳥亭に対して報復に出ました。風鳥亭への芸人の出演を拒みはじめたのです。出演する芸人がいなくなり、風鳥亭は窮地に陥りました。

窮地を乗り越えるべく藤吉は番組づくりに工夫を重ねたり、他の太夫元の芸人を方々からかき集めるなどしました。一方、この事態のために休みなく出演することになったアサリは、祖父の治五郎の応対をすることが出来なくなってしまいます。

そんな中、アサリが会社勤めをしていないことを治五郎は見抜いてしまいました。てんは、そのことを治五郎に謝罪し、アサリの芸を治五郎に見せることにしました。治五郎は、アサリが客を喜ばす姿に感激。アサリの仕事を認めて大阪を去ってゆきました。

一方、芸人集めに苦労する藤吉は、自ら太夫元になることを決意。藤吉の決断を支持するてんは芸人の月給制を提案し、程なくしてその提案は実行に移されました。しかし、芸人の月給制のことは寺ギンの耳にも入ってしまうのでした。

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予習レビュー

予習レビュー用のあらすじが長くなり過ぎることを避けるため、省きましたが寺ギンのオッチャンによる報復とは具体的には次のような内容です。

怪我をして仕事ができないため収入がなくなった芸人さんの奥さんのことを、気の毒に思ったてんちゃんがお金を渡したのが前回。

そのてんちゃんの行為を、芸人を引き抜こうとすると誤解した寺ギンのオッチャンが激怒。

そんなの寺ギンのオッチャンに対しててんちゃんは自分のとった行動を説明。芸人さんを大切にしたいだけ。引き抜くつもりなどさらさらないと。

このてんちゃんの説明に納得したかに見えた寺ギンのオッチャンでしたが、実はてんちゃんの言葉を巧みに利用して報復することを思いついたようです。

芸人さんたちが食あたりを起こしただの病気になっただのと嘘八百を並びあげた上に、自分は芸人に優しい太夫元だから芸人を休ませてあげたい。

そう言って寺ギンのオッチャンが開き直る。

寺ギンのオッチャンにこれを言われてしまっては、嘘だとわかっていても風鳥亭としては芸人を出せとは言いにくくなる。

寺ギンのオッチャン、実にしたたかです。

今回あたりは、寺ギンのオッチャンの腹立たしさはピークかと思いますが、もう少しの辛抱です。

間もなく、今度は寺ギンのオッチャンがまさかの報復をされる番です。

感想

風太くんが神戸に行っていてよかった

北村笑店の寄席に対して芸人の出演を寺ギンのオッチャンの嫌がらせ。

今回からいよいよ本格的に始まった寺ギンのオッチャンの報復。今回の冒頭、苦悩の表情を浮かべるで藤吉くんの姿を見ながら、とても気がかりだったのは風太くんのことです。

寺ギンのオッチャンの仕事のしかたや考え方にストレスを抱きはじめた風太くんが、寺ギンのオッチャンの北村笑店への嫌がらせをどう受け止めているのか。

寺ギンのオッチャンの今回の行動を風太くんが納得するわけがありません。止めることは出来ないかも知れませんが、風太くんならば間違いなく異を唱えるレベルの行動です。

そして、風太くんの性格から考えても、寺ギンのオッチャンの暴挙を止められなかったことを恥じた風太くんはこの先、北村笑店に出入りは出来なくなってしまうはず。

そもそもトキちゃんが風太くんの北村笑店への出入りを禁じることになるかと思います。たとえ、てんちゃんが風太くんを許したとしても。

そんなことになった風太くんはストレス発散の貴重な場所を失いかねない。今回の冒頭でそんな心配をしていたものの、その心配は杞憂に終わったようです。

寺ギンのオッチャンの暴挙が、風太くんが神戸に行っている間の出来事でよかった。

風太くんは神戸に出張中という設定のもと、北村笑店への報復行動を寺ギンのオッチャンの独断行動ということにしてくれた脚本家の先生、とってもいい仕事をしてくれました。

寺ギンのオッチャンの共犯者になってしまうことを避けて通ることが出来た風太くん。寺ギンのオッチャンの仕打ちを見て何を思ったのか。

ダークサイドの中にいることに、風太くんはそろそろ限界を感じめる頃でしょうか。

追伸:寺ギンのオッチャンが着ているものが以前とずいぶん変わっていることに今日になって初めて気がつきました。

相当、羽振りが良いみたいですね。今の寺ギンのオッチャン。

アサリのじいちゃんがやって来た作劇上の理由

アサリのじいちゃん・治五郎さんが孫のアサリに会うために大阪までやって来た理由は、治五郎さんがドラマの中で語ったとおりです。

仕送りはもう要らないことをアサリに告げること、それが来阪目的です。

では、作劇上の理由はどこにあるのでしょうか。

アサリのじいちゃんが何の前触れもなくドラマの中に登場することにどれほどの意味があるのか。その理由がわかりませんでした。昨日までは。

しかし当ブログにちょうだいしたコメントでその理由がやっと腑に落ちました。

出てきても出てこなくても、ドラマの大筋にはあまり影響がなさそうなアサリのじいちゃんという存在が、ドラマの中にいきなり登場した理由。

それはアサリとキースを「背広型」にするためかと思います。

アサリとキースの実在モデルは「しゃべくり漫才」で人気を博したコンビ、エンタツ・アチャコと言われています。

このコンビの特徴を際立たせるポイントの一つが「背広姿」でした。

エンタツ・アチャコが一世を風靡しはじめた頃、背広姿で会社勤めするのが最先端のライフスタイルだったのだそうです。

そんな世相を芸に反映し、漫才師としてははじめて背広姿で舞台に上がったのがエンタツ・アチャコ、すなわちアサリとキースの実在モデルです。

ドラマの中で治五郎さんが来阪。芸人であることを隠すためにアサリは背広姿となり会社勤めするフリをし、何故だかキースまでもがそれに合わせていました。

この場面でのアサリとキースの「背広姿」と「会社勤め」。

これはもしかするとアサリとキースの将来の芸のフラグかも知れません。そして、このフラグを立てるための治五郎さんの登場だった。

それがブログ主の考える治五郎さんというキャラが唐突に登場した理由です。

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コメント

  1. ぱちぱち より:

    風鳥亭がまだ軌道に乗る前に、別の寄席に出て行ったりしていた理由がわかってよかったです。
    自分一人のことじゃなく、おじいちゃんと妹への仕送りのためもあってお金を稼がなければいけなかったんですね。
    別の寄席に出たいわけじゃないけど、わても実家に仕送りせなあかんねん、とでも言えばまわりも同情してくれたかもしれないのに、裏切り者と蔑まれても言い訳しなかったアサリ。
    カッコいいかもです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      たしかにアサリはこれまで一言も言い訳しませんでしたね!そこに気づいていませんでした。啄子さんがアサリのことを認めた理由がさらに深く理解できるようになりました。ありがとうございます。

  2. ひるたま より:

    続きです。
    明日以降、寺ギンのおっちゃん VS 北村笑店のバトルがいよいよ本格化しそうな展開ですね。
    その寺ギン役の兵動大樹さんのインタビューが番組公式サイトに掲載されていて、実に興味深く拝読しました。撮影の裏話も多数あり、その中で風太くんとの初対面=「何やお前!」肩と肩がぶつかる場面で、共演の濱田岳さんとお互いに「…プッ!」となってしまってNGに…その後撮り直してもその度に「プッ!」かなり苦労されたとか。(^m^;)
    番組公式インスタグラムにも兵動さんのお写真が複数アップされているのですが、良い意味で寺ギンと異なるイメージの方とお見受けしました。
    その兵動さん演じる寺ギンが、この先単なる悪役に堕ちたままで退場…とならない事を切に願っています。
    「おもろければ何でもあり&金払う」…寺ギンの考え方は単純明快ながらも、見る側としては納得行きますね。(芸の道ならず、プロスポーツ等にも通じるような??)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      寺ギンのオッチャンが悪役のまま完全退場。僕もそれだけは避けてほしいです。風太くんが認めた「ただのクソ坊主でない」一面を発揮して後半で復活してもらいたいものです。

  3. ひるたま より:

    「えらい金額やし…そろそろ金は送らんでもえぇ…」
    アサリの爺ちゃん=治五郎さんのセリフを聞きながら既視感が…そう、前作『ひよっこ』を思い出しました。みね子ちゃん(も含めた他の乙女ちゃん達も)も実家に仕送りを続けていましたよね。
    みね子ちゃんの場合は生活のためでしたが、アサリさんもそうだったのでしょうか。
    「この人、金勘定も出来て…」以前の啄子さんのセリフにもありましたが、アサリさんが一見‘守銭奴’に見られていた理由が判明したように思われます。(^^)
    その「治五郎さん」=佐川満男さん、いわゆる「ゲスト出演」の枠にも関わらず存在感抜群ですね。てんちゃんの共演場面も微笑ましく拝見しました。葵わかなさんにとっても大ベテランの俳優さんとの共演は良い経験&勉強になったのではないでしょうか?

    ところで…隼也くんの玩具が順調に(?^^;)増えていますね…おそらくリリコちゃんからのお土産なのだと個人的には睨んでいます。その中の一つ…画面の端の方ではあったものの、「一寸法師」の絵本(かな?)と思しき物が写り込んでいましたね。アサリを演じている前野朋哉さんが某携帯電話会社のCMで「一寸法師」を演じられている事が元ネタなのかな~?と思いながら笑っちゃいました。(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      仕送りを送った後のお金をどう使うか。みね子ちゃんはしばしば計算してましたが、アサリも同じことをしてたんでしょうね。

  4. きゅうぽん より:

    私も関西なので、兵藤さんが演技してはる〜、しかも悪どい役って、ようやく最近馴染みましたが、ギャップが(笑)
    それと、テレビ朝日で、毎週お茶子の河邑みくさんが出ているので、最近はウォーリーを探せでは」ないですが、おもろい子なんで、いたいた!と探すのが楽しみです(笑)

    今日のおじいちゃんのくだりが本当に泣けてきました!ええ話でした!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      兵藤さんのいつもの姿を見たことがない関東人にとっては、そのいつもの姿の方が衝撃が強いかもです。

  5. たこやき より:

    寺ギンのオッチャン…関西ローカル番組ではよく見かけます。
    先輩芸人さんにヘコヘコしたはります(笑)男性アイドルにも上手に対応でける、すてきな芸人さんだす。
    どアップで憎たらしいお顔が映る度に、笑いを禁じ得ません!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      寺ギンのオッチャン、関東では見る機会がほとんどありませんが、たまらなく好きになりました。