北村笑店が月給制を導入 / わろてんか 第70話

2017年12月21日(木)第12週「お笑い大阪春の陣」

あらすじ

寺ギンの嫌がらせによって北村笑店の寄席に出演する芸人に事欠く事態となる中、てんと藤吉はある決断を下しました。寺ギンに頼らず自分たちも太夫元になろうと。そして、てんの発案により北村笑店は月給制を導入します。

一方、伊能のもとで女優業をはじめていたリリコが女優をやめたいと言い出しました。困惑する伊能のために、てんはリリコを説得。てんの言葉を聞き入れたリリコは、契約が残っている分だけは活動写真に出演することに応じました。

その頃、てんと藤吉が導入した月給制は大阪の芸人たちの注目を集めていました。芸人たちは寺ギンのもとを去ってでも北村笑店に雇ってもらいたいと、てんと藤吉のもとに殺到。しかし、そのような状況が続いていることが風太には心配でした。

そして事態は風太の心配した通りになりました。寺ギンは、自分が抱えている芸人を北村笑店に一切まわさず、北村笑店がつぶれるまで兵糧攻めにするつもりでいたのです。1軒の寄席しか営業できなくなったてんと藤吉は窮地に追い込まれるのでした。

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予習レビュー

『わろてんか』前半のクライマックスとも言えるエピソードに突入しました。

寺ギンのオッチャンからの嫌がらせにより芸人不足に苦しむてんちゃんと藤吉くんが、自ら太夫元となって芸人さんを自分たちで抱えることを決意。

しかも、寺ギンのオッチャンと異なり、当時としては前例のない月給制による芸人の雇用という太夫元の新機軸をてんちゃんと藤吉くんは打ち出します。

働きに応じた月給制にすることで、芸人さんたちの暮らしへの不安をなくし、芸の稽古に集中できる環境をつくることが、てんちゃんと藤吉くんの狙いです。

現代でも、顧客サービスに優れたお店やホテルなどでは従業員をとても大切にしていることが知られています。

自分たちが大切にされているから、心がいつも満たされている従業員は自然と顧客を大切にすることになるのだそうです。

てんちゃんと藤吉くんが下した決断はその経営スタイルの先駆けと言うべきもの。

そんなてんちゃんと藤吉くんの真逆のことをやっているのが寺ギンのオッチャンです。

現代のブラック企業が優良なホワイト企業に見えかねないほどの芸人搾取を続ける寺ギンのオッチャン。

その傘下にいる芸人さんたちが月給制のことを知ったら、逃げ出したくもなるでしょう。

芸人さんたちが逃げ始められ、窮地の寺ギンのオッチャンが北村笑店との全面対決を決意。前半のクライマックスのの火ぶたが切られました。

感想

今回は見所がいっぱいで一瞬たりとも目を離すことができない濃密な15分でした。

リリコちゃんは最強

リリコちゃんが相変わらず最強です。

これまで完全無欠キャラとして君臨していた伊能さまに対して、真っ正面から口答えはするわ、頬っぺたを実お父ちゃんみたいなことにムギュっとするわ・・・

挙句の果てに今回は伊能さまの頭から水を浴びせかける。

絵に描いたような完全無欠キャラの伊能さまも、リリコちゃんを前にしたらいじられまくりのお笑いキャラに成り果ててしまうところがすごい。

伊能さまの言う通り、リリコちゃんは新しい時代の女性像です。間違いありません。

話が少しそれますが、伊能さまが言葉を尽くしてどれほど絶賛しようとも反応を示さなかったリリコちゃん。

そのリリコちゃんが、リリコちゃんを絶賛する伊能さまの言葉に対して藤吉くんが心から同意したことに激しく反応。

その途端、リリコちゃんがいきなり照れ始める・・・リリコちゃん、まだ藤吉くんに想いを寄せたままなのでしょうか。

そして藤吉くんがリリコちゃんを褒め上げるのを横目でチラ見しながら、ヤキモチを隠しきれないてんちゃんの表情が愛らしい。

てんちゃんの表情だけの演技、最近になって磨きがかかってきましたね。

大阪のお母ちゃん

てんちゃんの表情だけの演技、風太くんとの会話場面でも輝いてました。

芸人さんの月給制を廃止し、すぐに寺ギンのオッチャンに謝れ。てんちゃんと藤吉に謝罪を求める風太くん。

その風太くんに対して、決して言い返したりせずにやわらく包み込むような語り口で語りかけ礼を述べるてんちゃん。

「そんな怖い顔せんといて。おおきにな。うちらのこと心配してくれて」

この時のてんちゃんの慈愛に満ちた顔。柔らかな口調。そして風太くんの気持ちを汲んで選び抜かれた言葉。心に沁みました。

北村笑店のごりょんさんとして風格に加えて、いつの間にか優しくて大きいお母ちゃんのオーラまで備わりはじめていたとは・・・

ちょっとネタバレになりますが、次週には北村笑店に田舎から出てきた四人の乙女ちゃんがたちが新登場します。

そして、てんちゃんはその乙女ちゃんたちの「大阪のお母ちゃん」になることを決意するという展開も用意されています。

実は、てんちゃんが「大阪のお母ちゃん」になりきれるのかなって心配でした。

しかし、もう心配は無用のようです。

今回の風太くんに見せた慈愛に満ちた表情と言葉で確信しました。てんちゃんは乙女ちゃんたちの「大阪のお母ちゃん」になれるだろうと。

追伸:前作の乙女ちゃんたちの心の支えの愛子さんは「東京のお姉ちゃん」でした。

みね子ちゃんが「お母ちゃん」と言いたいところをグッとこらえて、いつまでも乙女でありたい愛子さんに気を使い「東京のお姉ちゃん」と、ちょっと無理して言いました。

次週『わろてんか』に登場する乙女ちゃんたちは「お母ちゃん」と呼ぶにはまだまだ若すぎるてんちゃんに対して「お姉ちゃん」と言いなおす気遣いはできるのでしょうか?(笑)

トキちゃんの涙

今回の最後、夕暮れの場面。

風太くんのことをトキちゃんが呼び出したのでしょうか。しかし、呼び出したものの、トキちゃんは言葉を一言も発せず、風太くんに対して平手打ちを食らわし涙を見せるのみ。

しかし、言葉が一言もなかったからこそ余計にトキちゃんの気持ちが伝わってきて、涙腺をめいっぱい攻撃されました。

男前の風太くんが、トキちゃんが見せた涙の意味を理解したいと信じたい。

明日以降の風太くんの出方が楽しみでなりません。そして、これを機に風太くんがトキちゃんのもう一つの気持ちに(風太くんへの気持ち)に気がつきますように。

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コメント

  1. ひるたま より:

    続きです。
    今日のラストでの、風太くんに対するトキちゃんの泣きながらのビンタ2連発、セリフが一切無かった演出が却って良かったように思います。今はダークサイドの淵ギリギリをふらついているであろう風太くんも、もう間もなく元の道に戻れそうですね。(トキちゃんナイス!^^)

    それにしても、今日もまた女性を侍らせていた寺ギンのオッチャン…「業突く張りのクソ坊主」だけでは終わって欲しくないキャラかな、と個人的には思っているのですけれど。

  2. ひるたま より:

    個人的には特にファンという訳ではないですが、今日の放送回は高橋一生さんの‘サービスショット’全開!?…一生さんファンの方にとっては堪らなかった(美味しかった?^^;)かもしれませんね。
    リリコちゃんに水をぶっかけられて(!)「水も滴るいい男」の伊能さん、和服姿もなかなか粋でした。(^^)
    前々回の放送分ではアサリ&キースにスーツを貸してあげていましたが、今度は藤吉くんに着物を借りる形となった訳ですね。案の定藤吉くんから「水も滴る…」のセリフが出て笑っちゃいました。(^o^;)

    その「伊能さん」=高橋一生さんが『紅白』の特別審査員として出演されるのですね!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      伊能さまの和服姿を見て『あさが来た』の新次郎さんを思い出しました。いい男が和服を着るとさらにいい男になりますね。