キースが志乃を連れ帰阪 / わろてんか 第82話

2018年1月10日(水)第15週「泣いたらあかん」

あらすじ

大阪に戻ってきたキースは東京から志乃という名の年配の女性を連れてきました。キースは志乃を母親のように慕い、東京で一緒に暮らしていたのです。しかし志乃は、震災で大きなショックを受け記憶をうしなっていました。

一方、キースが渡米して以来このかた、新たな相方を見つけることができず人気の低迷に苦しんでいたアサリは、キースとのコンビ再結成を望んでいました。しかし震災のショックから立ち直れずにいるキースは、アサリの希望を一蹴します。

同じ頃、志乃の姿を見た伊能の様子に異変が生じていました。そんな伊能を案じた藤吉がわけを問うと、伊能の口から意外な事実が語られます。志乃は伊能の実母でした。しかし、伊能が中学生になった頃、志乃は自分の息子を伊能家に「売った」のです。

志乃は若い頃、東京向島の芸者でした。そして伊能の父の妾でした。伊能家の嫡男が病弱だったため、手切れ金と引き換えに伊能家に引き取られた伊能は、自分は母親から見捨てられたと思い込み、それ以来、志乃のことをうらみ続けていたのです。

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予習レビュー

渡米したままずっとアメリカに滞在していると思われていたにもかかわらず、実は東京の寄席に出演していたキースが大阪に帰ってきました。

相方を失い芸人として行き詰っていたアサリは、早速、コンビの再結成を望むものの、キースの答えはまさかの「NO」。

帰国したキースが大阪には戻らずずっと東京にいた理由。そして何よりあさりとのコンビ再結成を拒む理由が気になるところですが、今回はそこまでは踏み込まないようです。

一方、キースが東京から連れてきた志乃さんという名の女性キャラが新登場。

志乃さんを演じるのは銀粉蝶さん。朝ドラ『梅ちゃん先生』で、梅ちゃんが開業した診療所で一時期働いていたカッコ良すぎる看護士さん。

梅ちゃんのお父上をも鍛え上げたというあの女性です。

ちなみに前回すでに銀粉蝶さんの名がクレジットされていますので、銀粉蝶さん演じる志乃さんの初登場は今回ではなく前回と思われます。

さて、東京から連れて来られた志乃さんをめぐってドラマが始まります。

志乃さんの様子を一目見るなり、いつもクールな伊能さまの様子がおかしくなる。伊能さまと志乃さん。ワケありの二人のようです。

ところで、伊能さまと志乃さんの二人の関係の詳しいところはまだ公式情報では明かされてはいません。

なので以下はブログ主の予想です。

結論から言うと志乃さんは伊能さまの産みの母。たしかに伊能さまは、妾の子という設定のはずでしたが、志乃さんが伊能さまのお父上の妾。

そして、その立場ゆえに自分の手で愛する我が子を育てられなかった志乃さんと、そんな母親の事情が理解できない伊能さまの確執と和解のドラマがこれから始まる。

・・・というのがブログ主の予想です。

感想

伊能さまと志乃さんの過去

『ひよっこ』では、長男ではないためにいつか実家を出てゆくことになる三男くんが、未練なく実家を出て行けるように、きよさんは三男くんに甘い顔を見せませんでした。

しかし三男くんはそんなお母ちゃんの親心をしっかりと理解していました。

一方で、伊能さまは母親の気持ちを考えたことはなかったのかな?というのが今回を観るまでの感想でした。

しかしこの感想は撤回します。

伊能さまの言葉をそのまま借りると、「手切れ金と引き換えに母親に捨てられた」という過去は、中学生にはあまりにも過酷な体験です。

それが深い心の傷となるのは無理もありません。

もちろん「捨てられた」というのは伊能さまの思い込みです。伊能さまの一方的な思い込みであることは前回・今回の志乃さんの言動からよ〜くわかります。

志乃さんにとって伊能さまは今でも何よりも大事な存在のはずです。キーちゃんを可愛がる志乃さんの姿から、息子のことを愛し足りなかった気持ちがにじみ出ていました。

しかし、息子を引き取りたいという伊能家からの申し出を、志乃さんの立場では断るわけにはゆきません。

裕福な伊能家で育ててもらったほうが、この子の未来のためにはいい。志乃さんがそう考えたことも想像できます。

だから、志乃さんは鬼を演じて、心の中では泣きながら伊能さまを手放したことは間違いなさそうです。

ところで、志乃さんと同様に自分の息子に冷たい態度を演じた『ひよっこ』のきよさんは良くも悪しくもゆる〜いキャラです。とにかく脇が甘い!

そのゆるさ・甘さゆえに、きよさんの本心は三男くんにバレバレだったのでしょう。

しかし志乃さんには、きよさんみたいなゆるさや甘さが微塵も感じられない。しかもきよさんとは異なり、志乃さんはかなりストイックな性格のように見受けられます。

息子への鬼演技。きよさんと異なり志乃さんのそれは、かなり手厳しいものがあったのではないでしょうか。

だから伊能さまには、志乃さんの本心など想像もできなかったのでしょうね。

そんな母と息子の大きすぎる気持ちのすれ違いも間も無く終わりを迎えるのでしょうか。涙腺崩壊の準備がその時には必要となりそうです。

追伸:志乃さんとリトル伊能さまのかつての住まいは向島。そして志乃さんの職業は芸者。さらに伊能家は製薬会社

前作のネタ満載ですね。

キースがアサリとのコンビ再結成を拒む理由

アサリはキースとのコンビ再結成を望むものの、キースはその気になれない。ここまでは事前にわかっていいましたが、キースの気持ちまではわかってはいませんでした。

それが今回ついに判明。納得の理由です。

話は『ごちそうさん』にそれます。大地震で東京が壊滅状態との知らせを受けた室井さんは被災地の東京へ。

救援活動をした後、東京から戻ってきた室井さんは憔悴しきっていました。被災地の惨状を目の当たりにしたショックから立ち直れずにいました。

ドラマや映画で大地震の場面は数限りなく見てきましたが、あの室井さんの描写ほど生々しくてリアルな描写は初めてでした。

震災の修羅場を自分の目で見たら室井さんみたいになってしまうはずです。

そんなリアルな姿がはたして『わろてんか』でも描かれるのだろうか。そして、そんなリアルな姿を見せるのは風太くんかなって思っていましたが、それはキースでした。

「地震のこと考えたら笑う気になれへん。まして人を笑わせるなんて」

あの地震の真っ只中にいたらこんな気持ちになるのも無理はありません。

しかし、被災した人たちを笑いで元気づけよう。キースには一日も早くそんな気力を取り戻して欲しいものです。

その時にはやっとアサリとのコンビも再結成され、年明けの放送では一度も笑顔を見せていないアサリが笑顔を取り戻すかもしれませんね。

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コメント

  1. こひた より:

    そうか!「向島」の他にも「芸者」「製薬会社」いろいろ散りばめられてますね。
    ならば「記憶喪失」というキーワードも忘れてはいけないですね。

    それにしても切なすぎますよね。キースにせよ伊能さまにせよ。
    それゆえ、反動が心配です。週末にはハンカチを(#^.^#)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「記憶喪失」を忘れてはいけませんね。それに加えて「マスコミのスキャンダル報道」もですね。

  2. よるは去った より:

    キース「震災のこと考えたら、人を笑わすなんて・・・・・・。」朝蔵さんが先日記された通り、実際横山エンタツ師は鼻を骨折したようですけど、心にも傷を負ってたんですかねえ。決して心は無傷ではなかったでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      あの震災を経験した人は心が無傷ではすまなかったでしょうね。『ごちそうさん』の悠太郎も帰阪後、しばらくは塞ぎ込んでいました。

  3. たいとうみほ より:

    そういえば、両家の対面の場面がありましたね。
    すっかり失念しておりました。
    そして藤岡屋の経営不振が故に破談になった。
    やはりあのお父さんにとっては栞氏の縁談も
    ビジネスの手段だったという事ですね。
    栞氏がお母様を憎む理由の中には
    結局伊能家に来ても歓迎されなかったからとの
    理由もあったのかと考えました。
    お母さんさえ守ってくれたのなら
    こんな肩身の狭い思いはしなかった
    貧しくとも親子肩を寄せ合って暮らせた方が
    もっと幸せだったのに、と。
    一方で志乃さんとしては
    せっかくのチャンスを生かして社会的な成功を
    つかんでほしいと思っていたでしょうし。
    人にとって成功か情愛か
    何が幸せかと悩んでしまう場面でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      伊能さまはいつだったか伊能家の嫡男にあからさまに邪魔者扱いされてましたからね。特に今は、さぞかし肩身の狭い思いをしていることと思います。

  4. あみ より:

    アサリの励ましやコンビ再結成の誘いに対する、キースの答えがずいぶんと冷たく、気を遣いながら話すアサリの気持ちを思うとちょっと悲しくなりました。しかしキースの「こんな時に笑いなんて…」という言葉と、そしてこちらのブログで『ごちそうさん』の室井さんのことを思い出して私も納得しました。
    いつも心配なくらい能天気な室井さんの、あのただならぬ様子は恐ろしかったです。私も忘れられません。
    一日も早くキースに「鍋底大根」の精神で、北村笑店や大阪を、そして日本全体を盛り立てるようになってもらいたいです。(て言うか、必ずそうなるんですよね!エンタツさんなんですから)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      アメリカ遊学。震災のショック。プラスとマイナスの経験を経て、さらにパワーアップしたキースの姿を見れる日が楽しみですね。

  5. ひるたま より:

    「前作のネタ満載」…確かに仰る通りですね。(^^;)
    昨日の回(第81話)で登場した地名「向島」を聞いた時にはすぐにピン!と来ましたが(前作『ひよっこ』へのオマージュ演出かな?と私も感じました)、志乃さんの本業「芸者」そして…「製薬会社」に関してはコロッと忘れていました。f^^;
    伊能栞さんの育ったお家=「伊能製薬」が遥か遠い昔のような気がしています…実際にはせいぜい2~3ヶ月程度しか経過していない筈なのですが。前作と異なり話の展開が早い事も一因かもしれません。

    ところで以前、栞さんの初登場時に『ガラスの仮面』の速水真澄氏を彷彿とさせるな~と感じました。(ひょっとしてコメントにも記したかもしれません)
    劇中の速水真澄さんの生い立ちはというと…幼い頃に実父と死別、実母が家政婦として真澄さんを連れて速水家に住み込む。真澄少年の素質を見込んだ速水家の当主(実子はいない)は真澄さんを養子とし、やがて真澄さんの実母と速水家の当主は結婚。しかしながら諸事情あって真澄さんは父親の愛情を殆ど受ける事無く成長(加えて実母も亡くす)…この点も、真澄さんと栞さんのキャラはかなり被っているように思われますね。
    お時間が宜しければ『ガラスの仮面』を一読される価値は大いにあるかもしれません。(昭和チックな絵柄に対する好き嫌いが分かれるかもしれませんが…ストーリーに関しては本当に「読ませる」作品です。もっともいつ‘再開’されるのかは?????ですけれども(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ガラスの仮面』近所の図書館に全巻揃っているようなので近いうちに借りて読んでみます。昭和チックな絵柄は大歓迎です。というか平成チックな絵柄になかなかついてゆくことができません(苦笑)

  6. たいとうみほ より:

    直前にBS「花子とアン」で
    連様が伝助氏に反発しまくっただけに余計
    栞氏、連様と一緒なのか!と思って見ていました。
    昔はよくいたであろう、名士と花柳女性との庶子。
    父親の事情で本宅に引き取られた。
    本宅の家族には疎まれている。
    そういえば原因を作った父親は両方ドラマに登場しない。
    (今後はわかりませんが)
    「お金が絡んだ」とのトラウマがある所まで一緒。
    もちろん、愛故にあるいは痛恨の思いが
    根底にあるであろう志乃さんと
    厄介払いと金づるの一石二鳥を狙った
    葉山伯爵では動機が大違いでしょうが
    何の世界でも実際に痛手を蒙る立場にとっては
    相手の事情にかからわず受ける痛みは同じなのですから。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      かつて京都の藤岡家に伊能家との縁談が持ち上がった頃のこと。伊能さまのお父上が儀兵衛お父はんと会話を交わす場面がありました。あの場面に登場した伊能さまのお父上が、志乃さんと伊能さまとの親子を引き裂いたんでしょうね。

  7. marmite より:

    こんにちは。こちらのサイトをバックアップに、引き続き毎日見ています。

    銀紛蝶さんのしゃべり方って、東京ちゃきちゃき下町っ子的な、沢村貞子さんを彷彿とさせる処がありますね。ずっと大阪弁・京都弁づけだったので、東京出身の私としてはうれしいです。それにしても記憶喪失って、また!!!と思うのは私だけでしょうか。現実の記憶喪失になる人ってどれくらいいるんだろうと考えたりして。

    ごちそうさんで、関東大震災の時にはメイコの包丁が落ちたなあ、とか思い出しながらみています。いずれ訪れるであろう大阪が戦火に包まれる時は、メイコは旦那様設計の地下鉄駅に逃げましたよね。パラレルワールドみたいですね。誰か、関東大震災・大阪や東京空襲・日本降伏時のドラマの一コマを一つにまとめたドキュメンタリーを作ってくれないかしら・・・などと思う今日この頃です。

    まとまりが無くなりましたが、いつもここに御世話になっています、というお礼の気持ちをこめて。これからも頑張ってください。:-)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます!

      > パラレルワールド

      風太くんが被災地から大阪に電話する場面。背後に悠太郎や室井さんがいないかなって思わず探してしまいました。