藤吉と風太が対立をする / わろてんか 第86話

2018年1月15日(月)第16週「笑いの新時代」

あらすじ

昭和4年(1929年)初冬。東京ではじまったラジオ放送は大衆の心をつかみ、北村笑店のある大阪でもついにラジオ放送が開始。ラジオ放送の開始とともに流行した毎朝のラジオ体操で、てんや藤吉も一日をはじめるようになっていました。

その頃、北村笑店の寄席ではそれまでの落語に変わって万歳が人気を集め、風太は万歳の方により力を入れてゆこうと考えていました。しかし、藤吉は万歳人気の中でも落語を重視する姿勢を崩さず、藤吉と風太は対立するようになっていました。

同じ頃、お互いの風太とトキは想いを寄せ合いながらも二人の関係は一向に進展せず、それを案じたキースが風太にアドバイスしました。風太はキースに教わるままに花束をトキに差し出し英語でプロポーズするものの、トキに英語は通じませんでした。

一方、15歳になり反抗期を迎えた隼也は北村笑店を継ぐことを拒否。てんの妹・りんは隼也の気持ちに理解を示すものの、藤吉は隼也を受け入れることができません。そんな中、隼也の生活態度に腹を立てた藤吉が脳卒中で倒れてしまうのでした。

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予習レビュー

今週からドラマの中の時代背景は前週より数年スキップ昭和に入ります。今回から昭和4年(1929年)です。

時代が大正から昭和に変わり、演芸の歴史も徐々に変わりはじめます。

それまで園芸の中心を占めていた落語に変わり「万歳」が人気を集め始める時代。その時代の変化が藤吉くんと風太くんを対立させることになります。

幼少期に見た落語によって演芸の魅力に目覚めた藤吉くん。一方で風太くんは、落語にこだわらないオチャラケ派のドンに弟子入りして演芸の世界に入りました。

かつての伝統派とオチャラケ派の対立の構図。それがそのまま藤吉くんと風太くんの関係に反映されるような展開です。

ところで現在では「まんざい」は「漫才」という漢字を当てるのが一般的ですが、ドラマの中で描かれる「まんざい」流行の最初期は「万歳」と表記していたのだそうです。

「新年に、えぼし姿で家の前に立ち、祝いの言葉を述べ、つづみを打って舞う者(Googleの解説より引用)」を「万歳」と呼び、そこから転じて現在の「漫才」に当たる演芸の呼び名になりました。

さて、時代が変化する中、いよいよ風太くんとトキちゃんの恋バナがスタートです。

しかし今回、残念ながら風太くんの告白は撃沈。

キースから教わったという、花束を差し出す西洋人流の告白が当時としては不自然過ぎたのでしょうか。

残念ながら風太くんの第一回の告白は、無残にもトキちゃんに拒絶されてしまうみたいです。でも、これで終わりではないでしょう。風太くん、がんばれ!

感想

(1)風太くんとトキちゃんの恋バナ。(2)万歳の流行と落語の衰退、それにともなう藤吉くんと風太くんの対立。(3)隼也くんの反抗期。そして(4)病に倒れる藤吉くん。

今週の物語の柱になりそうな四つのエピソードが今回すべて出揃いました。

風太くんとトキちゃんの恋バナ

ようやく風太くんとトキちゃんの恋バナが本格的にスタート。風太くんとトキちゃん、この愛らしい二人が大好きな僕は、この時を待ちに待ってました。

(話がそれますがトキちゃんが日本髪をやめてさらに可愛い)

ところで初回プロポーズで風太くんが撃沈するのは事前にわかっていたことですが、どのような撃沈の仕方をするのかが心配でした。

キッパリとフラれてしまうのではないか。それを心配していたのです。

しかし心配は杞憂に終わりました。

トキちゃんは風太くんのプロポーズを拒絶したのではなく、プロポーズをプロポーズだと理解できなかった。風太くんがドーナツ(砂糖天ぷら)をくれたと勘違いしただけでした。

ちょっと安心しましたが、フラれたと思い込んでいるらしい風太くん、ちょっとばかり気の毒です。

しかし、ドーナツをもらって真剣に嬉しそうなトキちゃん。本当に可愛かったです。

万歳の流行と落語の衰退

これからは落語よりも万歳(マンザイ)だと確信する風太くん。

落語専門の寄席はどこもかしこも客足が遠のき、落語にはもはや若者客が集まらないという厳しい現実をよ〜く知っている亀井さん。

そして、てんちゃんもまた亀井さんの観察を素直に受け入れる。というか、経理の責任者として日々見ている売上台帳から厳しい現実をよく理解しているのでしょう。

そんな中で、その厳しい現実を知らないのか、それとも現実から目を背けているだけなのか、事実を事実として受け止められない頑固な藤吉くんが心配です。

否。

藤吉くんもまた厳しい現実を知り抜いているのかも知れません。現実が厳しいからこそ、こよなく愛する落語の衰退に焦りを募らせ、頑なな態度に出ているとも考えられます。

今の藤吉くん、かなりストレスが溜まっているはずです。

隼也くんの反抗期

前週が関東大震災が発生した大正12年(1923年)。そして今回が昭和4年(1929年)。前週から6年と数ヶ月が経過。

隼也くんは15歳。前週までのリトル隼也くんもお父ちゃんに微妙に反抗していましたが、ついに本格的な反抗期に突入。

反抗の標的は、引き続きお父ちゃんです。

親に反抗した挙句に母親の姉妹の家に逃げ込むところは『べっぴんさん』によく似てます。テストの回答用紙を白紙で提出するといのも『べっぴんさん』にあったような・・・

それはともかく、ここでも藤吉くんはひとり浮いてしまっています。

久しぶりに顔を見せてくれたてんちゃんの妹・りんちゃんは自らの経験から隼也くんの気持ちに理解を示し、そのりんちゃんの言葉をてんちゃんは素直に聞き入れていました。

しかし、藤吉くんだけは聞く耳を持たず。

リトル隼也くんが藤吉くんに対して、いちいち可愛い口答えをしていましたが、あれは今回描かれた反抗期のフラグだったのかも知れません。

隼也くんの気持ちを理解しようともせず、頭ごなしに否定する藤吉くん。風太くんとの意見の衝突と合わせて、ストレスが募るばかりです。

病に倒れる藤吉くん

公私にわたってストレスを抱え込んでいた藤吉くん。

ラジオ体操の直後に肩が痛いと顔をしかめてみたり、隼也くんが答案用紙を白紙で提出したことを聞かされ「頭が痛くなってきた」と頭を抱えてみたり。

フラグがチラホラと出始めたなと思っていたら、ついに病に倒れてしまいました。

事前にわかっていたストーリーでは、藤吉くんが倒れるのは火曜日。今回はおそらくフラグを立てるだけで終わるのか、それとも家の中で倒れるところで終わるのか。

そんな展開を予想していたので、今回のうちに病名まで明かされたこの急展開にびっくりしました。

さて、以下にはネタバレが含まれます。

藤吉くんの体には麻痺が残るものの、藤吉くんは回復します。ご安心ください。

そして回復後の藤吉くんは、風太くんに対して「百年続く万歳(マンザイ)」をつくれと叱咤激励。藤吉くん、病気回復後に厳しい現実を受け入れることになるようです。

以下、もう一つだけネタバレ。

トキちゃんへのプロポーズに失敗した風太くんですが、今週のどこかのタイミングで今度こそはうまくゆくようです。

何曜日にプロポーズが成功するのかはまだ定かではありませんが、一週間後の月曜日。トキちゃんのおめでたが判明するという嬉しいエピソードが準備されています。

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コメント

  1. こひた より:

    久々に登場!幸せの白い文鳥!!
    これさえあれば藤吉くんも大丈夫ですね!!!

    風太の撃沈いただきました(^O^)
    いかにもトキちゃんらしくてこれまたかわいい。
    早く風太にも文鳥が届きますように。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      風太くん、トキちゃんに断られたのでなくただの勘違いだったのが救いでした。

  2. キヨコ より:

    大変ご無沙汰しておりました。
    年末年始、いつになく慌ただしく、朝蔵さんのブログも一週間まとめ読みするほどでした。

    わろてんか、主人公は てんちゃんだったよな?っていうくらい、脇を固める人びとのストーリー展開が続いていたように思います。
    それはそれで楽しく視聴していましたが、やっぱり、キラキラ笑って光るてんちゃんが見たい!
    と、少し欲求不満でした。
    なので、今までのストーリーはそのための伏線なんだ、と思うことにしました。

    余談ですが、年末(年越ライブではありませんが)に桑田さんのコンサートに行って来ました。
    「イチコ」もしっかり見ましたよ~
    「イチコ」なのに、紅白では紋付き袴でしたねぇ
     

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      セキセイインコは鼻の色でオスメスを見分けることができるのですが、イチコは鼻の色からしてもしかして男の子?と思ってました。やっぱり・・・(笑)

  3. よるは去った より:

    藤吉「万才、万才、万才・・・・・・。」風太「落語は客足が遠のいとるよって・・・・・。」 字幕見ると未だこの頃は「万才」ですね。しかしこの頃から関西の寄席は落語よりも万才中心に盛り上がり始めたのは確かのようですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      世の中の流行も変化し、息子も成長によって変化する。そんな中、変化から取り残される藤吉くんの図・・・でしたね、今回は。