啄子が一時帰国し大阪に / わろてんか 第94話

2018年1月24日(水)第17週「ずっと、わろてんか」

あらすじ

庶民の暮らしの中から万歳のネタを見つけるよう風太に言われたキースとアサリは、銭湯でネタを集めてきました。しかし、キースとアサリには集めてきたネタを万歳にまとめ上げる時間がありません。

困り果てるキースとアサリに、てんは提案しました。文筆家としての才能を発揮しつつある万丈目に万歳の台本を書いてもらってはどうかと。藤吉もてんの案に賛成し、万丈目はキースとアサリの万歳に喜んでいる協力することになりました。

そんな中、啄子がてんと藤吉のもとにやってきました。啄子は世界旅行の途中、日本に一時帰国したのです。てんと藤吉との再会をはたした啄子は、北村笑店が大きな会社に成長していることに驚き、これまでのてんと藤吉の積み重ねて来た努力をたたえました。

そんな中、藤吉が再び発作を起こしました。しかし、藤吉は体調の異変を家族や風太たちから隠し通しました。そして藤吉は、啄子に自分を育ててくれた感謝の言葉を述べ、啄子もまた藤吉への母親としての思いを告げるのでした。

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予習レビュー

キーちゃんとアサリの二人が挑んでいるのは後に「しゃべくり漫才」と呼ばれることになる新しい万歳のスタイルです。

おそらく今週中には「しゃべくり漫才」という言葉も出てくるはずです。

ちなみに現在ではマンザイは「漫才」と漢字表記されますが「しゃべくり漫才」の登場によってはじめて、マンザイはそれまでの「万歳」から「漫才」になったと言われています。

ちなみに「万歳」の起源は、正月に縁起の良い言葉を歌い唱えて一年の繁栄を祈る芸能「千秋万歳(せんずまんざい)」。

「笑う門には福来たる」という言葉に由来する神事の一種であったようです。

もともとは歌舞伎のパロディーなのが主流だった「万歳」でしたが、庶民の日常生活の中に題材を求めマンザイの新機軸を打ち出したのがエンタツ・アチャコの二人。

キーちゃんとアサリの実在モデルと言われている横山エンタツ・花菱アチャコです。

この二人が、それまでの万歳を一新し、背広を着て会話だけで成り立たせる芸のスタイルを確立。その芸が「「しゃべくり漫才」です。

さらに、にエンタツ・アチャコの登場とともに、漫才の台本をつくる漫才作者という職業も登場。

ちなみにエンタツ・アチャコの漫才の台本を手がけていたのは秋田實(あきたみのる)氏。万丈目に漫才の台本を託すという今回のエピソードは、秋田實の仕事に着想を得ているものと思われます。

追記:「漫才」という表記が正式に採用されたのは昭和8年(1933年)。吉本興行が「万歳」を「漫才」と改めることを決定したのが始まりです。

感想

万丈目先生

1月に入ってから注目度が急上昇中の万丈目はんがさらにすごいことに。

藤吉くんに「先生」とまで言われてしまうとは!

てんちゃんが提案した「万丈目はん漫才作家プロジェクト」を、藤吉くんが受け入れたことで、万丈目はんの職業は確定でしょうか。

ちなみに次週には、新しい漫才コンビが誕生します。史実にのっとったストーリー展開となればその新コンビもキーちゃんとアサリと同じくらい大ブレイクするはずです。

しかも新コンビは二人揃って漫才のネタなどつくれそうにはないキャラです。

ということは、ここでも万丈目はんの活躍の場が広がる展開になるのかもです。突風みたいな追い風に乗って走り続ける万丈目はん。

この先、どこまで行ってしまうのでしょうか。

追伸:てんちゃんがさりげなく口にした「万丈目はんならキースとアサリの良いところも悪いところもよく知っている」に吹きました。

「悪いところ」って・・・

てんちゃん、何気に手厳しいです(笑)

啄子の異常な愛情

『わろてんか』前編の中で最もお気に入りだったキャラ・啄子さんが戻ってきました(嬉)

アメリカに渡ってから十年以上の歳月が経過した啄子さん。すっかりあかぬけるその一方で白髪もずいぶんと増えましたが、啄子さんは相変わらず啄子さんでした。

キーちゃん、アサリ、万丈目はんらへの「お気張りやす」も懐かしい。さすが「元祖・お気張りやす」(笑)。

さて、今回の終わり近くの場面。

十何年かぶりに再会した藤吉くんと啄子さんの親子の姿を見て思いました。啄子さんの藤吉くんへの愛情は、単なる息子への溺愛ではないんだなって。

『わろてんか』前編の頃のレビュー欄にも書いたと記憶していますが、僕はあの頃、啄子さんの息子への溺愛が藤吉くんを阿呆ボンにしたのではないかと思っていました。

藤吉くんに米屋を継ぐ気などさらさらなく、才能などまるでないのに芸人の真似事をして放浪の日々。学校に通わせてもろくすっぽ勉強もしない。

放蕩息子にも関わらず、藤吉くんの残念な生き様を叱りつけることもなく好き放題にさせっぱなし。

藤吉くんがてんちゃんを連れて当時の北村屋に帰ってきた時の、啄子さんの息子の歓迎ぶりと言ったら・・・

正直言って、このお母ちゃん、ちょっとダメだなと思ってしまいました。

偏りすぎた溺愛にも見えた啄子さんの愛情でしたが、その愛情の中には息子への敬意と信頼がしっかりと込められていたのでしょうか。

息子に対して姿勢を正し「今のわてがあるのはあんたのおかげや」と頭を下げる啄子さんの姿を見て確信しました。

啄子さんの溺愛ぶりは『啄子の異常な愛情』ではなかったようだと。

追伸:啄子さん、今回限りの再登場なのでしょうか。もう少し「元祖・お気張りやす」の姿を見せてもらいたかったです。

もう一つ欲を言えば、啄子さんとアサリの久しぶりの掛け合いも見てみたかった。

またしても藤吉くんが

藤吉くんの身体の異変がここまで繰り返し描かれるのは予想外でした。いきなり再発するものとばかり思ってました。

それにしても今回の発作は月曜日のそれよりも深刻です。

北村笑店の寄席をもっともっと発展させたい。アメリカに渡って最新のショービジネス事情を自分の目で見たい。

夢は広がるものの、その夢を叶えるには時間が足りない。そこまで身体が持ちこたえてくれるかも見通しがまったく立たない。

未来への希望。しかしその希望を阻む体調異変という厳し過ぎる現実。このギャップから生じる藤吉くんの焦り。想像するにあまりあります。

さて、藤吉くんが焦りを募らせる姿が描かれる第17週も半分が経過しました。

そして次回、藤吉くんは再び倒れます。

これまで家族や北村笑店の面々には隠し通してきた体調の異変ですが、次回には隠すことができないまでになってしまいそうです。

明日から週末にかけての第17週後半。つら過ぎる三日間になりそうです。

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コメント

  1. ひるたま より:

    先程画像検索してみました。(TL検索でヒットしました)
    封筒の住所には「Los Angels」とあるのが確認出来ました…どうやら啄子さんはロサンゼルス在住でいらっしゃるようです。早苗さんが行ったサンフランシスコ…両者共、西海岸である事は共通していますね。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ありがとうございます!啄子さんの醸し出す雰囲気から東海岸ではないだろうなとは思っていました。

  2. ぷん より:

    家族揃ってのお団子食べながら庭を眺める姿
    てんちゃんとお父さんの最後の会話のシーンとシンクロしてしまいました

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕も同じ場面を思い出しました。あの日の夜は雪がキレイでしたね。今回は、我が家のまわりが実際に雪で真っ白になってました。

  3. ひるたま より:

    続きです。
    「元祖ごりょんさん」=啄子さんのアメリカ生活の様子(繁盛記?)だけでもドラマが1本出来そうですね。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      そう言えば啄子さんが住んでいるのはどこなんでしょうね。サンフランシスコなら早苗さんの大先輩ですね。

  4. ひるたま より:

    ‘元祖ごりょんさん’(‘元祖おきばりやす’と万丈目さんは呼んでいましたが^^)こと「啄子さん」=鈴木京香さんが登場すると、ドラマ全体の空気が変わるな~と昨日も感じました。京香さんは本当に華のある女優さんですね。(^^)
    啄子さんと藤吉くんが再会出来た事は何より…既に他の方もコメントされていますが、前回倒れてからすぐに駆け付ける設定だったならば…と私も感じました。1話だけの再登場というのが実に勿体無い位です。俳優さんのスケジュール等‘大人の事情’もあったのでしょうか?
    特にアサリが「ねえさん!」と本当に嬉しそうに呼びかけた場面が印象的で、こちらまで嬉しくなりました。(もしかしたら「ねえさん!」は前野朋哉さんのアドリブだったのかな?とも個人的には感じました)

    しかしながら同時に「嵐の前の静けさ」をも感じずにはいられませんでした。嵐の前の静けさと言えば…前作『ひよっこ』の稲刈りの場面もそうだったように思います。間もなく主人公に試練が訪れる(筈)という点では共通していますね。

    とりわけ今回は豪華な内容だった北村家の食卓ですが、先週の冒頭でも目玉焼きの卵が1人1個でした。聞く所によれば、当時は今よりも卵の値段&価値が高かったとか…北村家もそれなりに裕福なのかな?
    (前々作の坂東家ほどではないものの、前作の谷田部家よりは裕福…と個人的には勝手に見做しています)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      94話が嵐の前の静けさなら、本日の回の冒頭、相撲の場面は日没間際の太陽の最後の輝きのようでしたね(涙)

  5. サエモン より:

    啄子さんは相変わらずで
    おきばりやすも良かった
    四代目隼也とはあれだけか
    家族四人の団らんはもう少しみたかったな⁉️

    キースとアサリの漫才も楽しみだな

    まんじょうめは作家の才能が
    吉本で脚本の作家やってるの最近は
    ブサイク殿堂入りの人と前は桂三度になった
    世界のナベアツか
    藤吉みてると、あぁ別れなきゃダメなのかと
    初代北村藤吉とは、おれのことや
    チョコの話とか懐かしいなと
    芸人長屋に来たばかりとか

    しかし再来週以降戦争の足音も近づき
    成田君の隼也出る頃には
    大震災はみんな無事だったが
    史実と同じく誰かは死ぬ可能性は否めないですよね
    みんな好きだから戦火に巻き込まれるなと祈るばかり

    今日はホンマでっかで栞様役の高橋さんの
    乾燥肌問題とチーズケーキに例えたらとか
    社交辞令苦手だが、誘われたら断れないとか
    プライベートもなんか栞さんっぽい
    高橋さんいいなと
    お母さんとの話で食事を取らないも
    本当に高橋さんは1日1膳だから
    よく体力持つなと朝ドラに大河に連ドラ
    それに映画健康心配な活躍だが
    明日もみんなわろてんかですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      今のところ2月中は戦争の時代に入らないみたいです。3月のクライマックス月にいろんなことが集中しそうです。

  6. こひた より:

    久しぶりのおかあちゃんをもっと心ゆくまで堪能したかったな。
    後の展開がわかっているだけに余計に切ないです。

    酷やなぁ

  7. ひろみn より:

    啄子さんはかっこいいですね。
    この時代の女性としては最高です。
    これが最後の親子再会かと思うと涙が出ます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      啄子さんと藤吉くん。仲の良い親子だっただけに、その仲の良さを思うと切ないです。

  8. 鈴木京香さんの再登場良かったですね!さすが名女優です!その存在感に圧倒されました!今日の1話だけの出演、勿体ないです!
    藤吉が倒れた時、アメリカから飛んで帰ってくれば良かったのに。そして、暫く日本に滞在して藤吉の最後を見届けて欲しかったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      鈴木京香さんが登場したその瞬間から画面が華やぎましたね。目が釘付けでした。

  9. ポール より:

    秋田實氏がどのような形で登場するのか楽しみにしてたのですが、まさか万丈目さんが…こんなところに伏兵がという感じです。でも、奥さんに書きかけの台本にダメ出しされたり、それを風太が見つけたりとフラグは立ってたんですね。この後はいよいよワカナ一郎の登場ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      一時はミスワカナは歌子さん?と思っていましたが、もしかするとリリコちゃんがミスワカナのような気がしてきました。

  10. Hikaru Fujiwara より:

    朝蔵さん、「啄子は世界旅行の途中、日本に一時帰国し他のです。」でなく、「啄子は世界旅行の途中、日本に一時帰国したのです。」です。