リリコたちとてんが対立 / わろてんか 第107話

2018年2月8日(木)第19週「最高のコンビ」

あらすじ

リリコと四郎の漫才が受けないことを悩み続けていたてんが、ある提案をしました。話術がたくみなリリコだけがしゃべり、しゃべることが上手とはいえない四郎はずっと黙っていてはどうかと。しかし、リリコと四郎は二人揃って、てんの提案に猛反発しました。

しゃべくりの猛特訓を積み少しずつ上達していた四郎も、その様子を一番近くで見続けてきたリリコも、てんの提案を受け入れることはできなかったのです。リリコと四郎のために良かれと思ってしたてんの提案でしたが、そのことによっててんとリリコ・四郎は対立。

その様子にあきれはてた風太は、女興行師になることなどあきらめてしまえとてんに向かって言い放ちます。その一方で、売店の売り上げを伸ばすよう風太に言われていた隼也は、斬新なアイディアを次々と試みはじめていました。

一方、しゃべらん漫才をあきらめきれないてんはリリコを説得。そして、てんのアイディアの面白さを理解したリリコが四郎の説得します。しかし、リリコの説得を誤解して受け止め失望した四郎は、リリコとのコンビ解消を宣言するのでした。

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予習レビュー

リリコちゃんと四郎さんのコンビと、てんちゃんが対立!

風太くんが女興行師になることなど諦めてしまえとてんちゃんに言い放つほどの事態におちいりますが、この対立によって一つだけいいことがあるかなとも思います。

一時は息がまったく合わずケンカを繰り返していたリリコちゃんと四郎が「共通の敵」を持つことによって、心が一つにまとまるといういいことです。

ちょっとネタバレになりますが、リリコちゃんと四郎さんの二人は息の合ったコンビ漫才を披露し人気者となってゆきます。

初対面の印象は最悪。その後もお世辞にも良好とは言えなかったコンビの相性。

そんなリリコちゃんと四郎さんが心を一つにするきっかけが今回のてんちゃんとの対立なのかもしれません。

また、リリコちゃんと四郎さんの二人は漫才のコンビという関係を超える展開もこの先々で用意されています。

その時のフラグも、仕込まれていそうな気がします。

リリコちゃんと四郎さんの二人の様子を注意深く観察しようと思います。

一方、風鳥亭の開業した当時、てんちゃんが売店の売り上げを伸ばそうとあの手この手を打ったことを亀井さんが隼也くんに聞かせ、ついに隼也くんが奮起します。

亀井さん、相変わらずいい仕事してますね。

苦労の末にひん曲がってしまった心が痛々しかったドラマの中に登場した頃の亀井さんでしたが、今ではすっかり安定キャラ。

安定キャラどころか亀井さんがいてくれるおかげで妙な安心感さえあります。

感想

てんちゃんの提案を芸人のプライドへの挑戦と受け取り腹を立てる。四郎さんの涙ぐましい努力を心の底から応援しているものの限界も感じ始めている。

そして、てんちゃんの言わんとするところを深く理解できる。だから最大限の気の使い方をして四郎さんの説得をこころみたものの・・・

リリコちゃんの名演が光る回でした。

「それ本気で言うとんの?」

しゃべらん漫才をやってみてはどうか。そんなてんちゃんの提案に対して、リリコちゃんが間髪を入れずに放った一言。

「それ本気で言うとんの?」

四郎さんの芸人としてのプライドを傷つけかねないてんちゃんの提案に対して、四郎さんをかばうかのように真正面から食ってかかるリリコちゃん。

その時の本気の立腹の姿が男前でした。

四郎さんをかばうリリコちゃんの言葉が続きます。

「四郎は必死に稽古してる。それをむげにはできへん」

前回のドラマの中で描かれたリリコちゃんと四郎さんの急接近。その直後だけに、四郎さんをかばおうと必死のリリコちゃんの姿にグッときました。

四郎さんには気の毒だけれど、この騒動が二人の距離をさらに縮めることになるのかなと、このタイミングではのん気にそんなこと考えてました。

「そやな」

しかし、リリコちゃんは一流の芸人だけに四郎さんの限界にも気がついているようです。でも、四郎さんの努力を思うとそれが言えない。

笑いをとることを忘れ完璧にしゃべることだけに没頭しがちな四郎さん。高座が終わるとリリコちゃんに尋ねました。

「完璧やったやろ」

その四郎さんの言葉にこたえるリリコちゃんの表情が切ない。

「そやな」

四郎さんの言うとおり完璧であることは間違いありません。完璧にセリフをしゃべってました。しかし、それで十分なわけがないことをリリコちゃんは知っている。

知っているけど言えない。

しばらく前、リリコちゃんが四郎さんのことを「ドシロー」と呼んでいじくりまくっていた頃だったら、リリコちゃんもズケズケと言いにくいことを言ったんだろうけど・・・

リリコちゃん、つらいところです。

「お客さんが笑ってくれへん」

リリコちゃんが相手の顔色をうかがいながら、言葉を選びに選んで言いました。

「あんたがうまなればうまなるほどお客さんが笑ってくれへん」

リリコちゃんはその昔、藤吉くんや残念だった頃のキーちゃんなどなど、売れない芸人をくさるほど見てきたはずです。

売れないけれど、売れる日を夢見て懸命に稽古にはげむ芸人たち。

そんな姿を数多く見ているリリコちゃんには、四郎さんの気持ちが誰よりもわかるはず。

言葉をひとつ間違えたら四郎さんを深く傷つけてしまいかねないことを、リリコちゃんはよ〜くわかっている。

だから慎重に言葉を選んで、四郎さんに言いました。

しかし四郎さんはリリコちゃんの言葉を誤解して受け止め・・・

立ち去る四郎さんを追うリリコちゃんの表情が切なすぎました。

風太くんとトキちゃんの夫婦漫才

前回の万丈目はんと歌子はんの夫婦漫才に引き続き、今回は久しぶりに出ました!風太くんとトキちゃんの夫婦漫才。

風太くんとトキちゃんの二人は本気でケンカしているのに、わきでその姿を見ている隼也くんが大受けし、飛鳥ちゃんまでが笑っている。

本気のケンカが、まわりには漫才としか思われていないところが妙におかしい。

思えば、風太くんとトキちゃんは京都にいた頃からケンカばかりしていました。あの時のケンカも今日のためのフラグだったんですね。

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コメント

  1. にゃんこ より:

    いつも楽しみに拝見しています。
    ミスリリコ・アンド・シローは宮川大助・花子のような漫才をするようになるんでしょうね。
    そういえば昔、まだ日曜21時に「花王名人劇場」が放送されていたころに林庄之助をモデルにしたドラマが放送されていて、そのドラマでミスワカナ・玉川一郎の役を演じていたのが宮川大助・花子でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。ミスリリコ・アンド・シローは宮川大助・花子の二人をお手本にしているのかも知れませんね。初高座の時の間の取り方とかそっくりです。

  2. にゃんと戯れるのが好き^^ より:

    こんにちは^^

    今日もリリコちゃんが愛しゅうてたまりませんでした。
    頑張れば、頑張るほど空回りする悲しさ、悔しさ、切なさ。
    傍におったらぎゅ~ってしとぉなるくらい、切なくて切なくて。
    一生懸命に取り組むリリコちゃんとシローさん、ファイトー!
    みんな応援してるよって、お気張りやすぅ!

    夫婦喧嘩は犬も食わぬ言いますけど、
    万丈目さん夫婦も、風太おトキちゃん夫婦も「愛情」あっての夫婦喧嘩。
    だから周りも笑って見てられる^^
    あんな風に思ったことを、ちゃんとぶつけ合える夫婦ってええなぁ。
    だからこそ、仲良く暮らしていけるし、相手のことも思いやれる。
    飛鳥ちゃんが笑って見ていられたのも、
    夫婦の愛情があるのをわかってるからやと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      リリコちゃんは初登場の頃から気になっていたキャラでしたが、ここまで心をわしづかみされるキャラになるとは想定外でした。

  3. clara* より:

    新しく価値あるモノを生み出すことは、容易ではないのは知っている。
    『栄光に近道はない』とも聞きます。
    でも、今週ここまででちょっぴり学んだその秘訣は、、、
    ・腹を括ること
    ・自分のヒラメキを信じ抜くこと
    ・決して諦めないこと
    ・気持ちに余裕を持つこと
    ・楽しむこと
    おてんちゃんを観ててそう思いました。

    あ、朝蔵さん、初めましてです。
    実は2/3に初コメントさせて頂きました。
    ちゃんとコメントできてるか不安でしたが、お返事が入っていたので安心しました。
    ありがとうございます(*^^*)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      するどい分析ありがとうございます!新しく価値あるモノを生み出す直前の今の四郎さんに最も欠けているのは下から二つの「気持ちに余裕を持つこと」と「楽しむこと」ですね。

  4. ひるたま より:

    「君は僕が金だけの為に漫才一生懸命頑張ってる思てたんか?…僕は僕なりに真剣に芸に向きおうて来たつもりや…君まで僕の事…悔しいわ。笑いものにしたいんやったら、もうええ、やめたる!解散や!」
    …個人的には何故だか四郎さんの気持ちが分かるような気がします。
    不得手な‘しゃべくり’を一生懸命練習してある程度形になった所に、いきなり「高座で話すのやめませんか?」=‘喋らん漫才’を提案されても…困惑する方がむしろ自然でしょう。
    ‘社長’=てんちゃんとリリコちゃんも双方共に言葉足らず(加えてタイミングも悪過ぎた)だったせいも大きいですけれども。
    最も辛いのはリリコちゃんでしょうね…昨日のお弁当エピソードも含めて、せっかく2人の距離が縮まったのに。四郎さんの頑張る姿を見ていたからこそ、てんちゃんの提案を最初は驚いて突っ撥ねたのもごく自然な反応だったと思います。

    短所が長所にもなり得る…芸能界では往々にして見られる事ですが、現時点での四郎さんにとって、話し方がモゴモゴしてしまう事はコンプレックス以外の何物でもないのかもしれません。自分の短所(コンプレックス)が長所にも転じ得る事に気づきさえすれば…四郎さんの覚醒はそう遠くなさそうですね。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      四郎さんが、黙ってるだけだったら自分でなくてもつとまると言ってましたが、四郎さんが黙り込んでしまうからこそ面白い。そこのところを四郎さんが早く気づいてくれたらなと思いながら観てました。

  5. きゅうぽん より:

    紫綬褒章?を受賞された宮川大助・花子さんは関西にとってはおなじみですが、今でこそ「あわわ、あわわ」で「なにう言うてんねん!(バチコン)」ですが、先日TVで、元々はいっぱい花子さんに、大助さんが突っ込んでいたそうです(小さい頃はそこまで見てなかった(笑))。病気して、大助さんが離婚覚悟でやめようと思って本音を話し合った以降、今のスタイルになったようです。漫才もキース・アサリが色々やってきたように、リリコとシローも頑張ってほしいです。
    やがて一緒になって欲しい…これって、宮川大助・花子さん達もモチーフなのでしょうか?
    夫婦漫才は鳳啓助と京唄子とかもっと往年のがありますが(^_^;)

    シロー頑張っているけれど、新喜劇では「自分がいかに自分をけなして笑わせる」というように、
    自分を武器に、悔しいだろうけど美味しいと思ってどんどんダメダメキャラを演じられるか…だと思うのですが、まだまだですね(^_^;)
    万丈目夫婦、風太夫婦のような掛け合いができるならそれに越したことはありませんが、
    まだまだ喫茶店でしかできないので、何とか頑張ってほしいです。

    リリコとシローのもどかしさ、何とか解消して、一花咲かせてほしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      リリコちゃんと四郎さんのもどかしさ、じれったさ。後々で花がパアッと咲いた時の感動を増幅させるための仕込みなんでしょうね。脚本家の吉田智子さん、こういうの上手だなって思います。