四郎はしゃべらない漫才 / わろてんか 第108話

2018年2月9日(金)第19週「最高のコンビ」

あらすじ

リリコだけがしゃべり四郎はしゃべらない漫才をしてはどうか。てんのこの提案は、懸命に練習に励んでいた四郎の心を深く傷つけてしまいました。リリコとの漫才コンビの解消をしたいと、四郎はてんと風太に申し出ました。

風太は、リリコの新しい相方を探すべきだと提案。しかし、てんはリリコと四郎のコンビをあきらめることができませんでした。四郎となら、面白い漫才をつくることができたに違いない。リリコはそう考えていたのです。

リリコと四郎のコンビを諦められないのはてんも同じでした。そんなてんに伊能が助言します。リリコと四郎への思いを伝えきれていないのではないかと。伊能の言葉に背中を押されたてんは、しゃべらん漫才はリリコと四郎だからこそ面白いのだと再び説得します。

北村笑店を去る支度まで整えていた四郎でしたが、てんの言葉に心を動かされました。リリコと四郎のために楓が新たに書き下ろした台本を読んだ四郎は、自らすすんで自分のセリフを削りに削ると、再びリリコとのしゃべらん漫才に挑みたいと決意を述べるのでした。

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予習レビュー

リリコちゃんだけがしゃべり、四郎さんはしゃべらない漫才。

てんちゃんはその四郎さんの漫才師としては致命的な欠点を、笑いのツボに反転させてしまおうとするこの逆転の発想。

昔も今もよくありがちな発想ではありますが、当時として画期的な箇所がひとつだけあるような気がします。

リリコちゃんだけがしゃべり四郎さんがしゃべらないということは、この漫才コンビはリリコちゃんが主で四郎さん従の関係になります。

女性が主で男性が従。

風太くんだったらコンビがこんな関係になってしまうような発想はしなかったかな。生前の藤吉くんも自分では発想できなかったかもしれません。

漫才コンビは男性が主で女性は従であるべきだ。

そんな固まった考え方がなかった女興行師だからこそ出来た発想なのだと思います。

リリコちゃんだけがしゃべり、四郎さんはしゃべらない漫才。これは女性ならではのアイディア、てんちゃんならではのアイディアです。

そんな柔軟な考え方から生まれたアイディアの新鮮さ。

伊能さまだけはしっかりと見抜いてくれたのでしょうか。伊能さまが今回もまた、カッコ良すぎる姿を見せてくれることになりそうです。

追伸:伊能さまが北村笑店の役員に就任してから、風太くんは頭のかたいキャラになりつつありますね。トキちゃんからもそんな風に言われているし。

風太くんの男前の姿も、久しぶりに見たいものです。

感想

「四郎とやったらなんかできそうな気がしていた」

四郎さんとの日々を思い出しながら、降り続ける雨をぼんやりと眺めているリリコちゃんの寂しげな姿が、朝っぱらから僕の涙腺を狙い撃ちしてきました。

「四郎とやったらなんかできそうな気がしていた」

このリリコちゃんの言葉がぐっときます。特に「四郎とやったら」というところが心に突き刺さります。

四郎さんとだからこそ面白い漫才をつくれる。四郎さんとでなければ面白い漫才はつくれないかも。四郎さんは特別な存在。

それほどまでに四郎さんを大事に思っていたのに、まさかのコンビ解消。

リリコちゃんが四郎さんのことを思いながら雨を見つめる場面。青みがかった映像が、リリコちゃんの冷たくなった心をよくあらわしていました。

前々回の、リリコちゃんと四郎さんが距離を縮めてゆく場面の数々。マンマンでの楽しい会話。不細工すぎるおむすび。

さらに、二人が距離を縮める前のリリコちゃんが四郎さんを「ドシロー」といじりたおしていた頃。

リリコちゃんの頭の中でそれらの光景がグルグルとまわっていたに違いありません。

リリコちゃん、切な過ぎました。

隼也くんの今後

そんな冷えたリリコちゃんの気持ちをぬくめようと気づかう隼也くんの一言が優しい。

「中であったかいお茶入れようか」

冷たい青みがかった映像と冷え切ったリリコちゃんの気持ちを、この隼也くんのさりげない言葉が一瞬にしてあたたかくしてくれました。

隼也くんの反抗期。お父ちゃんに口ごたえばかりしていた隼也くんは一体どんな大人になってしまうのだろうかと心配でした。

また、親と子の確執のドラマが始まるのかなって。

でも、その心配はなさそうですね。これだけ人の気持ちを察することができるいい男に成長したのだから。

次週の隼也くんはちょっとばかり暴走してしまうみたいですが、少なくとも隼也くんの親への反発というのだけはなさそうです。

かつて藤吉くんも暴走しましたが、その暴走もお母ちゃんに認めてほしいというその一心からの暴走でした。

史実では、リアルてんちゃんとリアル隼也くんの間には深い確執がありました。

だから、ドラマの中でも描かれるのかなと心配していましたが、それはなさそうですね。

ただし、両親との確執はなさそうな隼也くんですが、両親には似てしまったようです。

次週は、お父ちゃんの若い頃とよく似た行動をとり、その先では、お母ちゃんの若い頃とそっくりな行動をとることになるみたいです。

四郎さん復活

北村笑店を去って行く旅支度まで整えていた四郎さん。すんでのところで最悪の事態にならずに済みました。

リリコちゃん、良かったね。

四郎さんを気持ちを動かした、てんちゃんのとどめの一言。

「四郎さんは楽器でしゃべるんです」

とっても素敵な言葉でした。四郎さん、このてんちゃんの言葉で間違いなくハートを撃ち抜かれましたね。

「四郎さんはしゃべくり以上に誰にもないものを持っている」

この言葉も四郎さんの気持ちを大きく動かしたはず。

そして、自分の中にある「しゃべくり以上に誰にもないもの」が何なのかを四郎さんはついに気づくことができたんでしょうか。

「しゃべくり以上に誰にもないもの」を際立たせるために、自分のセリフを率先して削ってゆく四郎さん。

その四郎さんを嬉しそうに見守るリリコちゃん。

二人ともいい顔してました。

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コメント

  1. にゃんと戯れるのが好き^^ より:

    昨日の放映(今日は2/10^^;)だったのですが~

    シローさんが、
    「まだセリフ多い!」と言いながら、台本のセリフを自ら削って
    「これが僕らの漫才の台本や!」ってリリコちゃんに渡す場面がぐっときて泣けました。
    一番、男らしい一言やったと思います。
    リリコちゃんがほんわか嬉しそうな表情してたのも微笑ましかった^^

    ひるたま様>
    最近は関西のおにぎりも三角主流で「お悔やみ」の時っていうのは
    知らない人も多いですよ。私も初めて聞きました^^;
    ああ!そうやったんか!って感じです。子供やったし、気にしてなかったって感じ。
    私も姪が小さかった頃は独身でしたので「おねえちゃん」と呼ばれていました。
    そのせいか、結婚してからも「おねえちゃん」主人のことは「おにいちゃん」と
    姪も甥も呼びます。
    私が小さかった頃、そのころの私よりも若かった叔母に
    「おばちゃん」て呼んでたのが申し訳なく思ったりもします^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      頂戴したコメントの「僕らの漫才」の部分を読んで初めて気がつきました。

      四郎さんのリリコちゃんに対するこの上ない敬意をあらわしていたんですね。この時の四郎さんの言葉と行動は。

  2. ひるたま より:

    「四郎さんは、楽器でしゃべるんです」
    …何でもっと早く言ってあげないの!?と、思わずTVの前で1人で突っ込んじゃいました…(^^;)
    まぁ、楽器(アコーディオン)がある時点である程度は察しがついていましたが…おそらく作劇上の理由が最も大きいのでしょうね。f^^;

    隼也くんがリリコちゃんの事を「リリコちゃん」…おばちゃんの呼称をつけずに呼んでいる様子が微笑ましいです。私自身の身内の話をすると…実母の妹=叔母の事を実は現在も「おばちゃん」と呼ばず「名前+ちゃん」付けで呼んでいます。私達が生まれた当時はまだ独身だった叔母に両親含めた周囲が配慮したのでしょう…その叔母ももうすぐ70代を迎えます。おそらくこれからも、彼女に対してはずっと「ちゃん」付けなんだろうな~f^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      隼也くんが「リリコちゃん」と呼ぶのにはそんな配慮があったんですね。深く納得です。

  3. clara* より:

    北村笑店のモデルと言われている吉本興行。
    その吉本の明石家さんまさんが、TVでよく言われるのが、
    『そんなことしたら、キャラ死んでしまうわっ』
    って言葉。
    なるほど、、、そういう事なんですね。
    死ぬ気でガンバっていた、ミス・リリコ・アンドシローの漫才。
    あんなに頑張っているのに、どうして結果がでないのか?

    四郎さんが頑張れば頑張るほど、シローの魅力が減殺されていたんですね(>_<)
    やっとそれに目覚めることができて良かったですね♪♪
    今日は楓さんの台本まで自ら訂正を入れ、すっかりセルフプロデュースまでしちゃってる。

    その「しゃべらん漫才」のお披露目は、明日までお預けなのね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      明日はいよいよ今週のサブタイトルの「最高のコンビ」誕生の瞬間ですね。今週の一週間でリリコちゃんと四郎さんの二人に、かなりディープに感情移入してしまったので涙腺が大変なことになるかもです。