隼也が伊能の会社に移籍 / わろてんか 第111話

2018年2月13日(火)第20週「ボンのご乱心」

あらすじ

風太が思いがけない提案をし北村笑店の面々を驚かせました。風太は、キースとアサリのコンビ解散を提案したのです。風太の提案は、東京と大阪の漫才の人気を絶やさぬための苦肉の策でした。

風太はこのように考えていました。コンビ別れしたキースとアサリにそれぞれ新しい相方を付ける。そして、二組の新しい人気コンビを誕生させ、東京と大阪の漫才をそれぞれ盛り上げることはできないかと。

てんもアサリも、風太の提案に反対でした。しかし、意外にも伊能は風太に考えに理解を示していました。そして、当のキースも、風太の考えによってもっと面白いものが出来るのではないかと考えていました。

伊能の言葉によって考えを改めたてんは、風太とともにキース・アサリを説得。ついにアサリもコンビ解散を受け入れます。そしてキースとアサリは、二人揃っての最後の高座で観客をおおいにわかせるのでした。

<<前回110話 | 次回112話>>

Sponsored Link

予習レビュー

キーちゃんとアサリがまさかのコンビ解散です。

ところでキーちゃんとアサリの漫才コンビの実在モデル・エンタツアチャコも実際にコンビを解消しています。

ちなみにリアルのコンビ解消の理由はアサリのモデルに当たる花菱アチャコの病気です。

昭和5年(1930年)のコンビ結成から3年9ヶ月を経た昭和9年(1934年)。東京の新橋演舞場での公演の最中に花菱アチャコが中耳炎を発症。

そして東京での公演を終え大阪に戻るや中耳炎が悪化して入院。

コンビでの漫才ができなくなった相方・横山エンタツは、林正之助氏などと話し合いの上、エンタツアチャコのコンビを解消することになりました。

なお、林正之助氏はてんちゃんの実在モデルと実弟で、この人が風太くんというキャラクターのモチーフと言われています。

以上、リアルでもコンビが解消されていたキーちゃんとアサリですが、ドラマの中では二人の意に反して風太くんの一存でコンビが半ば強引に解消されてしまうようです。

ちょっと気の毒な展開ですが、二人の絆がそこなわれたわけではない点だけが救いです。

参考までに解散したエンタツアチャコは、その後長い間、漫才師としてコンビを再結成させることはありませんでした。

ただし、二人がコンビを組んだ映画は、漫才コンビ解消後にも何本も製作されたようです。

リアルでは、離ればなれになってしまうエンタツアチャコですが、キーちゃんとアサリはドラマの中でどうなってしまうんでしょうね。

一方、ついに「ボンのご乱心」のはじまりです。隼也くんが伊能さまの部下になってしまうようです。

感想

風太くんと伊能さまの関係が美しい

風太くんのまさかの提案に対して誰もが異を唱える中、たった一人、理解を示した伊能さまの反応が意外でした。

意外でしたが納得のゆく反応でもありました。

伊能さまは藤吉くんとはウマの合う仲でしたが、どうやら風太くんとはウマが合わないらしい。それは風太くんも同じです。

ウマが合わない上に、二人は仕事の考え方も正反対でした。

藤吉くんが築き上げてきたものを守り発展させるのが自分の役割だと信じる風太くん。その一方で伊能さまは、ただひたすらに未来だけを見つめています。

しかし前回。この二人は、歩んでいる道は異なるけれども目指しているゴールは同じところにあることを確認し合いました。

お互いを理解しました。

理解はしましたが「ウマが合わない」のはきっと相変わらずなのでしょう。タイプがまったく違いますからね、この二人の男は。

だから、「ウマが合わない」という問題は、もうしかたのないことと割り切って、目指すゴールの一点だけに集中してお互いに敬意を払うことにしたのでしょう。

そして今回の(正確には前回からの)風太くんの提案です。

藤吉くんが育て上げたものをぶっ壊す。これまでの風太くんなら発想しないアイディアだと思います。

未来のためには過去を破壊しなければならない時もある。

風太くんがそんな考え方をするに至ったのは、伊能さまのことを深く理解し、伊能さまの影響を受けたからではないか。

そんな気がしています。

だとしたら、風太くんの発案は伊能さまに対するこれ以上ないほどの敬意の払い方です。

そして、その風太くんのまさかの発案を正しいと言い切る伊能さまの力強い言葉もまた、伊能さまの風太くんに対するこれ以上ないほどの敬意の払い方です。

お互い「ウマが合わない」ので、風太くんは伊能さまと妙に仲の良い姿を見せたりなどしません。というか、そもそもそんな姿はあり得ません。

しかし、だからこそお互いに払っている二人の男の静かな敬意が美しい。

そんな感想を持った、今回の風太くんと伊能さまでした。

キーちゃんが今回もカッコ良すぎる

風太くんのまさかの提案に対して、もう一人だけ理解を示す先見の明のある男がいました。

まさかの提案の当事者の一人・キーちゃんです。

風太くんがまさかの提案をいきなり言い出したその瞬間から、風太くんのその提案が秘めている大きな可能性をキーちゃんは気づいていたみたいです。

アサリが素直すぎる反応を示していただけに、風太くんの唐突な提案に対してしばし沈思黙考するキーちゃんの姿が印象的でした。

その後の楽屋の場面でも、アサリは風太くんを相手にもしない。

しかし、キーちゃんだけは風太くんに対してもう少しだけ考えさせてほしいと言いたげな表情を浮かべる。

そして、キーちゃんの「専務の話に乗ってみる」宣言です。

キーちゃんにとっても、リスクは大きいはずです。その試みに失敗してしまったら、それまで築き上げてきた名声を失いかねないのですから。

それを承知の上で賭けに出る。そしてアサリに理解を求める。

先週に描かれた、ミスリリコ・アンド・シローの成功を心から祝福した場面に引き続き、今回もカッコ良すぎるキーちゃんでした。

かつての残念だった姿が嘘のようです。啄子さんから一目置かれていたアサリと異なり、キーちゃんはただただ残念な芸人でしたからね。

でも、誰よりも残念な日々を積み重ねたからこそ今があるのかもしれませんね。

<<前回110話 | 次回112話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. kohita より:

    本当に風太を始めキースそしてアサリも男前に成長しましたよね。

    それにしても伊能商会の山下専務が気になってしょうがないですが・・・どうなんでしょうかねぇ。
    真田丸ではいい人でしたが(^^;

  2. 太郎次郎 より:

    伊能さまは風太くんとはウマの合う、ではなく藤吉くんとはウマの合う、の間違いではないですか?

  3. clara* より:

    キースとアサリのコンビ解散。
    『えぇーーー!?』
    最近ネタバレを読まないようにしているから、私もビックリ(゜ロ゜;ノ)ノ

    新しい面白いモノは、今最高だと思えるモノまで壊さないと生まれないの?
    (正確にはリニューアルになるけれど・・)
    てんちゃんにとっても、キース・アサリのしゃべくり漫才は、藤吉くんの忘れ形見みたいなモノ。

    でも、やっぱり人間でも何でも、現状を脱ぎ捨て脱ぎ捨て、どんどん脱皮を繰り返さないと進化もないものね。

    新しいモノばかり見つめて、どんどん変えていきたい隼也くん。
    今まで築き上げてきたモノを守りたい風太くん。
    そのかけ橋になるのは、伊納さま?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コンビ解散。リスクを覚悟の上で受けて立ったキーちゃん、今回も流石でしたね。