隼也が下働きを再開する / わろてんか 第115話

2018年2月17日(土)第20週「ボンのご乱心」

あらすじ

独断の行動をとった挙げ句の果てに詐欺師に大金をだまし取られた隼也は、そのことをてんから厳しく叱責されました。自分の失敗を深く反省した隼也は、再び北村笑店での下働きを再開します。

落ち込んだまま暗い顔を浮かべている隼也のことを風太は案じていました。風太は、てんに必ず許してもらえる謝り方を伝授し、隼也を叱咤激励。風太の助言によって、隼也は少しづつ元気を取り戻してゆきました。

同じ頃、自分の子育てのことを思い悩んでいたてんの目の前に、再び藤吉の幻が姿をあらわしました。藤吉の幻は、隼也が自分の若い頃に似てしまったことをてんに詫びつつも、隼也の将来をてんに託しました。

そんな中、北村笑店の社史の原稿がほぼ完成。その原稿を読み、藤吉の若い頃の活躍を知った隼也は、自分も社史に残されるような仕事をしようと決意。一方、相方を見つけられずにいたアサリは、たった一人で漫談家の道を歩む決意を固めるのでした。

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予習レビュー

北村笑店での下働きばかりの日々への不満を募らせ、伊能さまの下で働くことになった隼也くんが暴走の末に大失敗。

北村笑店に連れ戻され、再び下働きの日々が始まりました。

隼也くん、心から自分のとった行いを反省しているみたいなので、再度の下働きの日々に不満を持つことはまずないでしょう。

というか、ないことを期待しています。

また、かつての下働きへの不満に火をつけることになってしまった風太くんが、そのことを悔いたのかどうかわかりません。

しかし、てんちゃんと隼也くんの親子関係がこじれることを心配するなんて、いかにも風太くんらしい。

てんちゃんに絶対に許してもらえる謝り方まで隼也くんに伝授するなんて、風太くん、なかなか粋なはからいです。

ところで話がそれますが、風太くんの「絶対に許してもらえる謝り方」。

もしかすると風太くんの藤岡屋での丁稚奉公時代。儀兵衛お父はんから繰り返し叱られた経験の中から身につけたものなのでしょうか。

風太くんならあり得る(笑)

さて、大失敗をしでかしてしまった隼也くんでしたが、『マーチン・ショウ』は日本でもヒットすると考えた目の付け所には間違いがなかったようです。

伊能さまが自らの口からそれを認めます。

隼也くん、よかったね。てんちゃんも息子の眼力が認められ、母親としてどれほどほっとしたことかと。

感想

「失敗するのも男の甲斐性」

隼也くんのご乱心まで、風太くんの隼也くんへのシゴキは口先だけで行われていました。あれやれ、これやれと言うだけです。

しかし、今回や謝り方のお手本を示す。

そして、社史の原稿を隼也くんに読ませることで、隼也くんを勇気づける。

風太くんによる隼也くんの鍛え方が明らかに違ってきたと思います。

顔には決して出さないけれど、行き過ぎた点は素直に反省し、自分のあり方をしっかりと改めることができる風太くん。

さすが丁稚からのたたき上げ。そして儀兵衛お父はんに仕込まれただけのことはあります。

風太くんは物語に登場した最初の頃から大好きなキャラでしたが、ここまでいい男になってしまうとは・・・

いい意味で期待を裏切られました。

「失敗するのも男の甲斐性」

いいこと言いますね。風太くん。落ち込む隼也くんにとって心に沁みる言葉だったかと思います。

藤吉くんの幻、ふたたび

藤吉くんの幻が、てんちゃんの前にはじめて姿をあらわしたのは先々週の土曜日、2月3日の放送回のことでした。

それ以来、鈴を鳴らしては後ろをさっと振り返り、藤吉くんの幻があらわれるのを期待するてんちゃんの姿は、かわいいけれど切ないものがありました。

そんなてんちゃんの期待にこたえて藤吉くん、ふたたび!

藤吉くんの幻が今後も登場するかもしれない。幻の二度目の登場によって、そんな嬉しい期待がふくらんできました。

藤吉くんの幻の登場は前回も今回も土曜日です。だから、もしかすると一週間の締めとなる土曜日に、藤吉くんの幻は再び登場するかもしれませんね。

ちなみに藤吉くんの幻の登場パターンは隔週の土曜日です。隔週の土曜日での登場を続けると、ちょうど最終回でも藤吉くんの幻は登場する計算となります。

漫談家アサリ

アサリのことがずっと心配でした。かつてキーちゃんがアメリカに渡った後のように、いつまでもくさり続けているのかと。

しかしみごとに復活してくれました。

「生涯、わいの相方はキースだけや!」

アサリ、かっこよすぎる。そして、今週の物語を締めるためのネタとして、アサリを落ち込ませたままにしていたのかと納得の週の終わりの土曜日回でした。

追伸:ところでキーちゃんは今頃、どうしてるんでしょうかね。

キーちゃんのことだから、新しい相方をリードしながら人気漫才師として活躍を続けているものと思われますが・・・

第20週「ボンのご乱心」感想

今週はサブタイトル「ボンのご乱心」が示すとおり、隼也くんウィークでした。

しかし、今週の主人公の隼也くんのご乱心がかすんでしまうほどに、隼也くんを取り巻く大人たちの心意気が強く印象に残る一週間でした。

まずは風太くん。

これまで、隼也くんへのスパルタ教育を半分は楽しみながらやってるんじゃないかと思わずにはいられないほどのシゴキぶりでした。

しかし、隼也くんから考えが古いと真っ正面から食らった反撃。

この反撃に言い返すのかと思ったら、真摯に受け止めた風太くん。このとき、大きい大人だなと思いました。

そして、伊能さまに直談判して風太くんを伊能さまの下に出向に出す決断を下す。

これまでウマが合わなかった伊能さまとはじめて向かい合い、伊能さまのことを深く理解し信頼した上で隼也くんを託す。

この時の風太くんの姿を見て、風太くんの隼也くんへのスパルタ教育は面白半分なんかではなく、真剣な愛情からのものだったのだと確信しました。

しかし、隼也くんはとんでもないトラブルを起こしてしまいました。

この時も風太くんは隼也くんを一言も責めたりしないどころか、風太くんを追い詰めてしまっていたことや、父親代わりのつもりでいた覚悟の甘さへの火を詫びる大人ぶり。

風太くん、いちいち素敵でした。

その風太くんに負けず劣らず伊能さまもまた素敵な大人でした。

隼也くんを預かったのは、伊能さまが隼也くんの先見の明を察していたということもあるかもしれません。

しかし、お互いに分かり合えた風太くんに信頼してもらえた上で隼也くんを託されたことを意気に感じたという気持ちもあったのかもしれません。

そして、隼也くんの暴走。

これはちょうだいしたコメントを拝読してなるほどと思ったのですが、隼也くんの暴走は伊能さまの会社の中で起こした問題です。

伊能さまの会社に金銭的な損害はなかったとはいえ、対外的には悪評が立ってもおかしくない状況です。もし伊能さまが小さな人物ならば、北村笑店や風太くんに対して文句の一つや二つ言ってそうな場面のはずです。

にも関わらず、伊能さまは北村笑店の人々に対して深々と頭を下げました。

そして、自分が父親ならぶん殴っているところだと、いつになく厳しい言葉で隼也くんに釘を刺した後、隼也くんの企画書を褒めるというフォローも決して忘れない。

大人の対応の手本のようでした。

さて、そんな素敵な大人の対応の中、たった一人、徹底して厳しかったてんちゃん。いつの間にか立派なお母ちゃんになっていました。

他の大人たちが優しすぎるくらい優しかっただけに、てんちゃんの凛とした厳しさが忘れられない『わろてんか』第20週「ボンのご乱心」でした。

以上、今週もありがとうございました。

どうぞ良い週末をお過ごしください。

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コメント

  1. yoshi より:

    文中の「嬉しい機体」は、「嬉しい期待」ではなかろうかと思われますが…

  2. たいとうみほ より:

    伊能氏がボンに寄せる暖かいまなざし。
    ボンが子供の頃に家出をして
    伊能氏に保護された所を思い出しました。
    あの時に伊能氏は、ボンがお母ちゃんを
    とても大切に思っている事を知ったのでしょう。
    その頃の純粋さを大切に育ててやりたい。
    ボンを育てる事がてんへの支えになる。
    それが伊能氏の、ボンへの思いなのかと感じました。
    それにしても、北村笑店をよく思わぬ伊能商会の重役から
    「あんなボンボンを引き受けるなんて
     社長の寄席道楽も程々に」
    などとクレームつけられなくてよかったです。
    そういうシーンが必ずあるぞ、と
    実は身構えて見ていたのでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      伊能さまはボンの気持ちをボンの幼い頃からよく理解していたわけですよね。そこをすっかり忘れていました。伊能さまのボンへの真剣さがどれほどのものか、さらによくわかりました。

  3. clara* より:

    「ボンのご乱心」ウィーク、何となく観ていてつらかった(。>д<)
    でも、今日の放送で救われました。

    それに、今日は、藤吉くんがまた出たー。
    藤吉(写真)ではなく、藤吉(回想)でもなく、
    リアルに現れてくれて癒されました♥

    その時のてんちゃんが言った、
    『お母さんがウチらの結婚を中々許してくれはらへんかったのも、つまりそう言うことやろ?』
    が、私の心に刺さりました。

    愛情は、甘いだけではダメだけど、アメとムチとの使い分けが大事ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      まわりの大人たちが優しければ優しいほど、てんちゃんだけは厳しくする必要があったんでしょうね。もし仮にまわりの大人たちが厳しかったら、てんちゃんは優しく接していたのかもしれません。

  4. Alison より:

    朝蔵さん、お久しぶりです。

    突っ走って詐欺の被害に遭ってしまった、
    似たもの親子の藤吉はんと隼也くん。

    そういえば、藤吉はんが旅芸人に一座にいた頃、
    初舞台は「いのししの格好で、舞台を駆け回る役」でしたね。
    しかも、出番を間違えて散々で…。
    二人の「猪突猛進」なところとダブって、
    思い出しました。

    昨日の「疑うより信じる方がええ」という、リリコさんの言葉は
    大きな救いになりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      お久しぶりです!
      売れない芸人時代の藤吉くんのイノシシ姿。あれは彼のキャラクターのフラグだったのかと深く納得するコメントでした。理解がさらに一歩深まりました。ありがとうございます。