隼也とつばきが恋を断念 / わろてんか 第121話

2018年2月24日(土)第21週「ちっちゃな恋のものがたり」

あらすじ

自分には許嫁がいること。近いうちに結婚することが決まっていること。つばきからその話を聞かされた隼也は、つばきへの想いを胸の中に封印。隼也とつばきは、それぞれが胸に秘めているお互いへの気持ちを相手に告げられぬまま、明るく別れを告げました。

一方でてんは、隼也が苦渋の決断を下したことを察していました。しかし、てんは心を鬼にして決意をかためました。北村笑店とそこで働く社員たちを守るために、自分は身勝手な親になるのだと。

同じ頃、リリコへの恋心を募らせていた四郎は、ついに自分の想いを告白することにしました。ところが、緊張のあまり言いたいことが口から出ません。しかし、四郎の気持ちを察したリリコは、四郎と恋仲になることを受け入れました。

そんな中、『マーチン・ショウ』の日本公演の権利を伊能商会と北村笑店が獲得。北村笑店の面々はその朗報に湧き上がりました。悲願の企画が本格的に動きだしたことで、傷心の隼也も笑顔を取り戻すのでした。

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予習レビュー

隼也くんとつばきちゃんの「ちっちゃな恋のものがたり」が描かれたこの一週間の最後の回は、「ちっちゃな恋の」あまりにも切なすぎる終わりで幕を閉じます。

『マーチン・ショウ』がらみの一連の出来事によって、隼也くんとつばきちゃんは前回まで二人の距離を縮めつづけてきました。

隼也くんもつばきちゃんも、相手が自分をどう想っているのか。そこまではまだわからなかったかも知れません。

しかし、それぞれが相手に対しての恋ごころを自覚していたのはほぼ間違いないことかと思います。

そして、恋ごころを自覚しはじめたからこそ、つばきちゃんは自分の気持ちにけじめをつけようとしたのでしょう。

許嫁がいること。結婚する日が近いことをしっかりと打ち明けることで自分の気持ちにけじめをつけようと。

一方の隼也くんも、自分の中の恋ごころは自覚するものの、つばきちゃんの自分への気持ちにはまだ確信が持てない。なかば片想いくらいに感じていたものと思います。

だから、つばきちゃんの別れを告げる言葉を受け入れざるをえない。

お互いに恋ごころを抱きながらも、それぞれが相手が自分を想う気持ちに確信を持てないまま、微妙にすれ違って終わる恋。

切なすぎる「ちっちゃな恋の」結末です。

ただし、完全な結末ではないようです・・・

一方、リリコちゃんと四郎さん。ブログ主の大好きなこの二人は、隼也くんとつばきちゃんの「結末」とは対照的なおはなしの結びが用意されているみたいです。

感想

「身勝手な親」

「しゃあない、うちは身勝手な親になるしかあらへん」

てんちゃんの、この覚悟のいさぎよさ。週末の眠たい朝が一転。目が覚めました。

自分も親から勘当された身。だから隼也くんの気持ちは痛いほどよくわかる。しかし、北村笑店を守ってゆく責任も自分にはある。

これら二つの気持ちの間で揺れるてんちゃんの姿が描かれるものとばかり思っていました。

もちろん、今のてんちゃんの心の中は揺れに揺れているはずです。しかし、その揺れをいささかも顔には出さず、きっぱりと言い切る。身勝手な親になると。

最悪の場合、開き直りとも受け取られかねないほどのいさぎよさ。

「自分のしでかしたことの重さがよおわかった」

親の気持ちも今ならわかる。子供の気持ちも当然よくわかる。両者の立場を誰よりもよくわかっていると前置きしながらの「身勝手な親」発言。

この前置きが、てんちゃんの決断の重さを際立たせていました。

さて、前週あたりから、てんちゃんは貫禄のあるお母ちゃんぶりを見せはじめていましたが、それ以上にはらのすわった経営者ぶりを今回のてんちゃんは見せてくれました。

専務である風太くんの前では、経営者としての決断をきっぱりと示したてんちゃんでした。

しかし、それでもやっぱり母親としての苦悩は隠せません。

藤吉くんの仏壇に手を合わせながら、親としてのあり方だけを藤吉くんに尋ねるてんちゃんの姿に、孤独を感じました。

経営者としてのてんちゃんを支えてくれる人は大勢います。伊能さま、しかり。風太くん、しかり。

しかし、母親としてのてんちゃんを支えてくれる人。母親としての気持ちを打ち明けられる人は、てんちゃんのまわりにはいそうでいない。

なので、今回は藤吉くんの幻があっさりと出てきてくれて良かったね。

追伸:藤吉くんの幻。これから土曜日の回の終わり頃の定番キャラになるのでしょうか。

四郎さんがついに

四郎さんがついに告白か!・・・と思ったら、高座のときみたいにシドロモドロになりあえなく撃沈(笑)

「思いもよらん出来事」
「僕がただの相方やのうなる」
「おかいさんだけやのうてご飯炊いてもらう」
「僕に味噌し・・」

言いたいことをダイレクトに口に出せず、あの手この手で自分の気持ちをリリコちゃんに伝えようとする四郎さんが、あまりにも可愛いすぎました。

前作『ひよっこ』のバスの車掌という職業をこよなく愛する次郎さんも素敵でしたが、『わろてんか』の四郎さんも素敵です。名演です。

一方、地味だのなんだのとあれだけ毒舌を吐いていたにもかかわらず、四郎さんからもらったスカーフを舞いて稽古に励むリリコちゃんの姿もまた可愛い。

今回も、あいかわらずめったやたらには愛想を振りまかないリリコちゃんでしたが、稽古中の無愛想な表情と、首に巻いたスカーフのギャップが愛おしい。

そして、四郎さんの遠回り過ぎる告白の本心を見抜き、真っ正面から四郎さんに応えるリリコちゃん。

「ええで。せやからええで、あんたの恋仲になったっても」

真っ正面から、しかもかなり上から目線のリリコちゃんのこの言葉。明らかにリリコちゃんお得意の照れ隠しでしょう。

上から目線の発言のその奥にある、リリコちゃんの喜びがよ〜く見えます。

第21週「ちっちゃな恋のものがたり」感想

隼也くんとつばきちゃんの切なくも美しい恋の物語。ここまで泣かされるとは思いもよりませんでした。

お互いに自分の気持ちを伝えられぬまま、恋は叶わないという運命を必死になって笑顔で受け入れようとする、月夜の二人の姿。

忘れられない名場面の一つになりました。

隼也くんがやっと贈ることができた椿の花のペンダントを、宝物にしますとつばきちゃんが言ったその瞬間。涙腺決壊です。

土曜日の回。自分の気持ちにけじめを付けるかのように、つばきちゃんと過ごしたわずかな時間の思い出が詰まったスクラップブックを箱に収める隼也くん。

そして、明日に向かって再び歩み出そうとするかのようなその姿。

隼也くん、本当にいい男になりました。

つらい経験をした隼也くんについて伊能さまが言いました。

「つらい経験をした分、あの子も大きくなれるはずだ」

間違いなく大きくなったでしょう。しかし、大きくなった隼也くんの悲恋は、これで終わりではありません。

いよいよ次週は怒涛の展開となりそうですね。

以上、今週も当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。

暦の上ではとうに春ですが、寒い日が続いています。お身体に気をつけて、どうぞ良い週末をお過ごしください。

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コメント

  1. よるは去った より:

    「マーチンショウ」のモデルの「マーカスショウ」のについてネットで調べたら、アメリカでもいわゆる二~三流の芸人が二十人集まってアメリカ各地を巡業していた一座だそうですね。吉本せいさんの末弟で当時東京の営業責任者であった林弘高氏が日本に招いたそうです。当時、エノケンこと榎本健一氏の一座を中心に人気を博していた松竹の軽演劇に対抗してだそうですが、最初吉本興業の総監督だった実兄の話を持っていった時は大激怒されたそうですね。結果的に日劇での「マーカスショウ」の公演は大当りだったようですが。かかった費用は当時の金で1万円(現在なら1~2億円ですかね?)だとか。「マーカスショウ」の一座には多分、当時は無名だったダニー・ケイ氏もいたそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「マーカスショウ」の詳しい情報、ありがとうございます。旅芸人時代の藤吉くんたちの姿とかぶりますね。

  2. 夕顔 より:

    名前をclara*→夕顔に変更しました。
    初コメント時に、取り敢えず入力した名前だったので・・f(^^;

    「ちっちゃな恋の物語」
    実は、私はもう一組、てんちゃんと栞さんにも何か起こるのかな?と思っていた。
    でもあの二人は、もはや恋愛の次元を越えて、もっと強い絆で結ばれているように見えた。

    かつて、てんちゃんの政略結婚の相手だった栞さん。
    だけど彼は結局てんちゃんの自由恋愛を尊重した。
    生前の藤吉くんには、
    『君とおてんさんは僕の同志だ。』とも言っていた。
    この人は大きいなー。
    やっぱりその分「つらい経験をした」のね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      てんちゃんと伊能さまの「ちっちゃな恋の物語」は、てんちゃんの結婚前からひそかに予想というか期待していたのですが、この二人はずっと「同志」のままになりそうですね。