スカウトマンの引き抜き / わろてんか 第123話

2018年2月27日(火)第22週「夢を継ぐ者」

あらすじ

リリコと四郎の二人に近づいて来た見知らぬ男の正体は他社のスカウトマンでした。その男の目的がミスリリコ・アンド・シローの引き抜きであることに気づいた亀井は、そのことをてんと風太に報告。

そのことをてんと風太に問われたリリコと四郎は、北村笑店を出て行くつもりなどないと言い切り、てんたちを安心させます。しかし、亀井は四郎を疑っていました。四郎は、リリコにすら何か隠し事をしていたのです。

そんな中、隼也が進める創立25周年のパーティーの準備は着々と進んでいました。隼也のお目付役に任命された万丈目は、芸人の気持ちを理解することが必要だと説き、かつての万丈目の持ち芸「後ろ面」の稽古を、隼也にやらせるのでした。

同じ頃、スカウトマンはアサリにも近づいて来ていました。移籍のための多額の支度金を、アサリは渡されていたのです。一方、四郎が見知らぬ女性と密会する現場を目撃したリリコは、四郎にそのことを問い詰めるのでした。

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予習レビュー

前回のドラマの中で、リリコちゃんとシローさんに近寄ってきた「見知らぬ男」はスカウトマンでした。

二人の移籍を案じるてんちゃんや風太くんに対して、スカウトマンの誘いに乗るつもりはないと答えるリリコちゃんとシローさんですが、この一件は今週後半へのフラグのようです。

以下、今週後半へのネタバレが含まれす。

前回から今回にかけてのスカウトマンの誘いには乗らないリリコちゃんと四郎さんでしたが、今週中にもう一回、別のスカウトマンが近づいてきます。

しかもそのスカウトマン、正確にはスカウトウーマンは四郎さんだけに近づいてきます。そしてそのことがリリコちゃんと四郎さんの運命を大きく変えてゆく。

そんな、まさかの展開が今週の後半に用意されています。

ミスリリコ・アンド・シローの大ファンであるブログ主にとっては、その新展開はちょっと切ない展開となりそうです。

一方の隼也くんも、北村笑店の跡継ぎとして仕事を続けていますが、今週の後半でやはりまさかの新展開。

二週にわたって恋バナが描かれたふた組のカップルが、今週は思いがけない方向に歩み始めます。

感想

「新世紀藝能」の史実

ミスリリコ・アンド・シローやアサリの「新世紀藝能」という会社による引き抜き。このエピソードは史実の中で実際にあった出来事をモチーフにしたものと思われます。

史実では以下のような出来事があったそうです。

ドラマの中の人物名、会社名を使いながら史実をまとめてみます。

演芸の興業が儲かることに気がついた新世紀藝能は、演芸に進出。北村笑店の人気芸人たちを次々と引き抜きにかかりました。

多額のお金を積んで芸人たちを引き抜いたと言われていまう。

そんな事態に激怒した風太くん氏が、新世紀藝能の事務所に怒鳴り込み、新世紀藝能は謝罪し、一件落着。

昭和2年(1927年)頃のことでした。

しかしその12年後の昭和14年(1939年)。新世紀藝能は演芸の分野に再進出。

伊能商会とライバル関係にもあった新世紀藝能は、伊能商会と北村笑店が提携したことに対抗して、ミスリリコ・アンド・シローなどの引き抜きに成功。

北村笑店と新世紀藝能の対立は再び激化するものの、大阪府警と京都府警の調停によって二社は和解。

一時は大阪演芸会を北村笑店と新世紀藝能が二分するほどの状態になったものの、数年を経て新世紀藝能は消滅。

以上のような出来事が史実にあったということです。

北村笑店と新世紀藝能のリアルの対立はかなりエグいものだったそうですが、ドラマの中ではどこまで再現されることになるのでしょうか。

探偵・亀さん

ミスリリコ・アンド・シローの引き抜きに誰よりも早く気がつく。

そして、リリコちゃんによる「北村を裏切るわけない」発言に、てんちゃんたちが胸をなでおろす中で、ただ一人だけ四郎さんの様子がおかしいことを察知する。

亀さん、さすがです。

そして、四郎さんがリリコちゃんにすら隠した手紙を読むために表に出たとき。

その四郎さんに声をかけ、うろたえる反応を返されながらも、てんちゃんはそのことに全く気がついていない。

一方で、四郎さんの不審な行動をあやしみ、四郎さんの様子を窓の隙間からずっと偵察する亀さん、根っからの探偵です(笑)

隼也くんのお目付役には抜擢されなかった亀さんでしたが、ライバル業者の引き抜きを防ぐための探偵役に任命され、ノリノリになる亀さん。

これまでになく生き生きしてましたね。

踏んではいけない地雷

リリコちゃんと四郎さん、前回のイチャイチャムードから一転。

嫉妬にかられたリリコちゃんが目をむいて四郎さんにつかみかかるまでの丁寧な描写の積み重ねがみごとでした。

てんちゃんが四郎さんをあやしいと思わなかったのと同じように、リリコちゃんもまた四郎さんをあやしいとはまったく考えていませんでした。はじめのうちは。

今晩、遊びにゆこうとリリコちゃんが誘っても、何故か乗ってこない四郎さん。それでもなお、リリコちゃんは四郎さんをあやしいとは思いませんでした。

しかし、あわてて楽屋を出て行った四郎さんが机の上に帽子を忘れてしまう。

その帽子を四郎さんに渡そうとして、四郎さんを追ったリリコちゃんが見たものは・・・

四郎さんのまさかの密会現場を目撃してしまった夜から、次の朝、楽屋で四郎さんに会うまでの間のリリコちゃん、嫉妬で眠れぬ夜を過ごしたに違いありません。

そんな中で、四郎さんが踏んではいけない地雷を踏んでしまった。

あんなべっぴんさんが自分なんかを好きになるはずがない。リリコちゃんに問い詰めれらて焦っていたとはいえ、四郎さん、一番言ってはいけないことを言ってしまいましたね。

追伸:四郎さんがリリコちゃんを「おまえ」と呼んだのが新鮮でした。この二人、もはや夫婦も同然ですね。

追伸:風太くんのスキル

そんな亀さんのするど過ぎる眼力を見抜いて、探偵に任命した風太くん。

その風太くんはまた、隼也くんのお目付役に亀さんではなく万丈目はんに任せ、万丈目はんはその大役を隼也くんに後ろ面を強いることでみごとにこなしきる(笑)。

風太くん、適材適所に人を配置する能力に秀でているようです。

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コメント

  1. たいとうみほ より:

    亀さんが1番怪しい奴に見える、と笑いつつも
    実は北村笑店の関係者で演芸の世界に
    1番長くいるのが亀井さんなんですね。
    引退した岩さんを除くと。
    奥様と出会う前に寄席の下足番をしていた頃から
    その世界の移り変わりや裏表、人の本音や腹の中
    いろんなお金や利権の構造
    いろいろ見てきたからこそ
    真っ先に鼻が利くんでしょう。
    とうとうこれからは厳しい時代になって行きますね。
    月曜の伊能商会の会議のシーンでも触れていましたし
    エンタメの世界もまた軍国に担がれていきます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      たしかに演芸界の中での経験は亀さんが一番豊富ですね。しかも成功した経験と失敗した経験、両方持っているのは貴重です。寄席が倒産する直前は、人の表と裏をいやというほど見せられたのではないかと思います。

  2. ひるたま より:

    続きです。
    「よぅ考えてみぃや。あんなべっぴんさんが僕の事好きになる訳ないやろ」「何や。うちが不細工ゆう事か!」「アイタタ!」
    リリコ&シローの最後の1分の会話、ベタな展開ですけれども、素直に大笑いしちゃいました(^0^)!
    笑いながら明日へ「つづく」…このような締め方も楽しいですね。久しぶりにリリコちゃんの‘ほっぺたムギュー!’…前回は伊能さんで、今度は四郎さんという違いはありますが。(^^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > ほっぺたムギュー

      二人の初高座でも、やってましたね。「よお伸びるんですわ〜」とか言いながら(笑)

  3. ひるたま より:

    今朝の『あさイチ』に「万丈目はん」=藤井隆さんがご出演。冒頭で「後ろ面」の時の手の形を披露されていました。実際にやってみたら…(実は現在手首の調子が良くないせいもありますが)痛かったの何のって!今朝の劇中で隼也くんが悲鳴を上げた気持ちがよく分かりました。
    「後ろ面」決して侮れないですね…!(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「後ろ面」試してみました。まったくできませんでした。芸人さんの気持ちをわからせるために、万丈目はんが隼也くんに「後ろ面」をやらせた理由がわかったような気がします。