上海の楽団に移籍する夢 / わろてんか 第125話

2018年3月1日(木)第22週「夢を継ぐ者」

あらすじ

北村笑店のライバル会社のスカウトマンは、多額の支度金を積んでアサリを引き抜きかけていました。しかもアサリはその支度金をすべて使い切ってしまい、ライバル会社からの誘いを断れなくなっていたのです。

風太は大金をアサリの目の前に積んで、受け取った支度金をすべて返すようにアサリに詰め寄りました。身動きがとれなくなっていたアサリは、頭を下げて非を詫び、北村笑店を裏切るようなことは二度としないと涙ながらに誓いました。

一方、四郎の本心を知ったリリコは一人で思いつめていました。そして、四郎のアコーディオンの音がずれたことを責め立て、ミスリリコ・アンド・シローの解散を宣言したのです。しかしその宣言は、四郎に夢を叶えさせるためのリリコのついた嘘でした。

リリコの気持ちを察したてんは、リリコと四郎を向き合わせました。リリコは、芸人としての成功よりも女としての幸せを手放したくないと本心を吐露。リリコの気持ちを知った四郎は、リリコを上海に連れてゆく決意をかためるのでした。

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予習レビュー

相思相愛だったリリコちゃんと四郎さんの危機が訪れます。

一時はリリコちゃんが浮気を疑っていた、四郎さんに近づいてきていた女性は、リリコちゃんにとってはある意味で浮気よりもダメージを与えてくる存在でした。

その女性は上海の楽団のスカウト員で、四郎さんのアコーディオンの腕前に目をつける。

一方、リリコちゃんとコンビを組んだ漫才で人気者となっている四郎さんですが、やはり四郎さんの一番の望みは音楽家になることです。

四郎さんが夢をつかむチャンス!

リリコちゃんとの恋に落ちる前であれば四郎さんは迷わず上海に渡ったものと思われます。そして、そのことをリリコちゃんも簡単に受け入れることができたはず。

しかし、チャンス到来のタイミングが悪かった。

音楽家になる夢をとるか、リリコちゃんをとるか。四郎さん、究極の選択を迫られます。

そんな状況におちいった四郎さんの気持ちを察したリリコちゃんの決意もまた切ない。大好きな四郎さんの夢を叶えるために、四郎さんとのコンビ解消を決意するなんて。

今回は、涙腺崩壊の危険があるかもしれませんね。

そんな切ない展開が描かれるその一方で、金勘定がたくみだとかつて啄子さんに高く評価されたアサリの、その金勘定の才能が再びとんでもない形で登場します。

大金に目がくらむアサリ。もし、キーちゃんとコンビを組んでいれば、心を動かされることはなかったでしょうが・・・。

軽すぎるアサリ、心配のタネはつきません。

感想

今回も「煙が目にしみる」回でした。それになんと言っても風太くんが男前!

リリコちゃんと四郎さんの恋の物語

リリコちゃんと四郎さんの二人のドラマ、今日も朝から泣かされました。

四郎さんの本心を知ってしまったリリコちゃんが一人で思いつめる。茶柱が立ったことを四郎さんと一緒に喜んだ時のことを思い出す。

家族に身売りされる寸前のところを藤吉くんから助けられ、それ以来、子供の頃からずっと芸人として過ごしてきたリリコちゃんが初めて体験することができた普通の幸せ。

家族との縁も薄く、心を許せる人が身近にいそうでいなかったリリコちゃんの半生を想像すると、切なくなるほどよくわかります。

「茶柱」がどれほど幸せに満ちた瞬間だったかを。

そして、あの「茶柱」の瞬間にリリコちゃんは見つけたんでしょうね。これまでずっと探し続けてきた幸せを。

しかし、それを言葉にはできなかったのかもしれません。そして、言葉にはできなかったからこそ、四郎さんに本当の気持ちが伝わらなかった。

だから四郎さんは、リリコちゃんにとっての幸せとは、芸人としての成功だと思っていたのでしょう。

四郎さん自身も、幸せとはオーケストラの一員になる夢を叶えることだったわけですから。

そして、四郎さんが「リリコちゃんの幸せ」と思い込んでいた芸人としての成功を守るために、四郎さんは自分の夢を捨てると嘘を言いました。

その四郎さんの嘘に応えるために、リリコちゃんも心を鬼にして嘘をつく。漫才を続けなくても済むように、コンビを解消したいと嘘をつく。

一歩間違っていたら、ここですべてが終わってしまうはずでした。

てんちゃん、リリコちゃんの嘘によく気がついてくれました。そして「一刻を争う」という嘘で、よくぞ行き詰った二人に道を開いてくれました。

てんちゃんの機転がなければ、リリコちゃんも四郎さんも間違いなく後悔し続ける人生をこの先ずっと送っていたはずです。

てんちゃんの機転、そして北村笑店をあげての大芝居により、リリコちゃんはやっとつかんだ幸せを失わず、四郎さんも夢を叶えることができました。

リリコちゃんと四郎さんの、今回までの恋の物語。その出来栄えは匠の技。本当に素晴らしかった。

リリコちゃんと四郎さんの場面だけを切り取って一本のドラマにして、もう一回最初から観たいくらいです。

あらためて思いました。『わろてんか』の前半で挫折してしまった人たち。もったいないことをしてしまったと。

風太ロスが怖くなってきた

風太くんの男前な姿に今回も鳥肌が立つほど痺れました。

ライバル会社からつかまされた支度金をすべて使ってしまい、ライバル会社からの誘いを断るに断れなくなったアサリの目の前に札束を積み上げる時の姿と言ったら・・・

ところでアサリはキースが東京に行ってから寂しかったと言ってました。

アサリが寂しさを感じる原因。キースとのコンビ解散は、そもそも風太くんの発案でした。だから風太くんもアサリに同情するところがあったのかもしれません。

アサリの気持ちを汲んでアサリを救った風太くん。本当に素敵です。

そして、上海に渡る決意をかためたリリコちゃんと四郎さんを北村笑店の社員のままにし、日本に戻ったら再び高座に立てるようにする、その粋なはからい。

風太くん、彼はどこまで男前なんでしょうか。

いよいよ『わろてんか』は今日から最終月。風太ロスが怖くなってきました。

追伸:どうでもいいことかもしれませんが・・・

四郎さんの将棋の相手をしたり、風太くんの将棋の相手をしたり。隼也くん、おっちゃんたちとの付き合いのいいこと。二つの将棋の場面で彼の好感度がさらにアップしました。

しかし、そんないい感じの隼也くんは間も無く・・・

これ以上はやめておきます。明日、明後日のお楽しみです。

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コメント

  1. 夕顔 より:

    『リリコ、僕について来よし』
    四郎さんらしい告白に、つい笑えてきました(*^▽^*)

    リリコちゃんはこの言葉を待っていたのね。
    女性の方から『私もついて行きたい』って言う前に、男性から『一緒に来てほしい』って言われたいでしょう。
    その女心、わかります(//∇//)

    でも男性って、女性が考えているよりも、もっと繊細で、臆病で、鈍いところもありますよね。
    だから、優し~く、可愛~く、かつ明解に、意思表示をしないといけない場合がある。

    つばきちゃんも心のどこかで、隼也くんが拐いに来てくれるのを待っているのかも・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      四郎さんは特に臆病ですからね。しかも、リリコちゃんに対して臆病です(笑)

  2. たいとうみほ より:

    リリコが心底求めた幸せの象徴が「茶柱」
    というのが本当に泣けました。
    茶柱というのはお茶の茎の部分なので味が出ない
    だから高級茶やお点前用のお茶には入らないものだと聞きます。
    日常茶飯事という言葉、つまり
    庶民の普通の生活の普通のレベルの生活に
    喜びを見出すのが、茶柱。
    映画女優としてスターになれば豪奢な生活もできたのでしょうが
    そんな生活をしてもリリコちゃんの眼から
    憂いはいつまでも消えなかったのでしょう。
    もしかしたら義太夫で売れっ子になった彼女が
    寂しそうだった原因の一部もそれだったのか。
    偶然とはいえ藤吉君が遺言という形で
    リリコちゃんを本当の幸せ
    本音を語れる相手との、茶柱の幸せをもたらしたのですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 庶民の普通の生活の普通のレベルの生活に喜びを見出すのが、茶柱

      茶柱が高級茶に入らないということを頂戴したコメントで初めて知りました。普通の暮らしの中に見出す幸せのシンボルとして茶柱を使うなんて、粋なシナリオですね。