わろてんか隊が上海到着 / わろてんか 第130話

2018年3月7日(水)第23週「わろてんか隊がゆく」

あらすじ

「わろてんか隊」と名付けられた笑いの慰問団は、現地の人たちの大歓迎を受けながら上海に到着。「わろてんか隊」を引率する風太や芸人たちのことを心配していたてんは、面々が無事に目的地に着いたことを知らされ、ようやく安心することができました。

キース・アサリ、万丈目たちは早速、上海の地で漫才の準備を開始。しかし「わろてんか隊」の世話役となった阿久津少佐からは、派手な衣装を着用して高座に上がることを禁じられ、風太や芸人たちはそれを受け入れいます。

芸人たちは「しゃべくり」だけで観客の笑いを取ることに徹し、現地の兵隊に笑いを届けました。そんな中、風太の前に思いがけない人物が姿を表しました。粗末な服を着てやつれきった表情のリリコが訪ねて来たのです。

四郎が入ったオーケストラはすでに解散。リリコと四郎は生活苦におちいっていたのです。風太はリリコと四郎を「わろてんか隊」に招き入れ、ミスリリコ・アンド・シローを復活。リリコと四郎は久しぶりの高座をおおいに盛り上げるのでした。

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予習レビュー

ドラマの中で風太によって結成された「わろてんか隊」には実在モデルが存在します。その名も「わらわし隊」。

「わらわし隊」の名は、当時の戦闘機部隊の「荒鷲隊(あらわしたい)」に由来します。

第一回の「わらわし隊」は昭和13年(1938年)1月に、二手に別れてそれぞれが上海と大連に到着。

ちなみに、キース・アサリのモデルとなったエンタツ・アチャコ。リリコちゃんのモデルとなったミスワカナも「わらわし隊」に加わっています。

とりわけリリコちゃんのモデル・ミスワカナは、様々なエピソードを「わらわし隊」の活動の中で残しています。

現地で中国の演芸の研究。中国語をマスターして中国語による「金色夜叉の唄」を現地の人たちの前で演じるなど、芸人としての精進を怠りませんでした。

その一方で、現地の孤児たちに食べ物やお金を与えて可愛がる一面を披露。

これらミスワカナのエピソードがドラマの中でも再現されると嬉しいかぎりです。

しかし、ドラマの中でのリリコちゃんは、そのような余裕などなさそうなまさかの再登場を果たします。

四郎さんが所属していた楽団が解散し失職。そのためリリコちゃんと四郎さんは、上海で食うや食わずの暮らしをしていたという設定なのだそうです。

気の毒な姿になって『わろてんか』の中に戻って来たリリコちゃん。

以下、ネタバレが含まれます。

今回以降、リリコちゃんはドラマの中に復帰します。もちろん四郎さんもです。

感想

隼也くんとてんちゃん、親子の仲は修復できると確信

差出人不明の手紙を通してだけ登場していた隼也くん一家が早くも登場です。

これまでの裕福な暮らしから一転、つつましい暮らしを送る隼也くんもつばきちゃん。藤一郎くん、これまた可愛い子役ちゃんを見つけてきましたね。

しかし、二人とも心から幸せな満ち足りた日々を送っている様子なのがたまらなく嬉しい。あの時の隼也くんの決断は正しかったみたいです。

そして、もう一つ嬉しいことがあります。

それは隼也くんがお母ちゃんからの贈り物を心から喜んで受け取っていることです。

嬉しそうな表情を浮かべながら「お母ちゃん、おおきに」と言う隼也くん。とってもいい顔をしてました。

隼也くんはお母ちゃんから勘当を言い渡されました。有無を言わさぬ厳しい口調で、てんちゃんは隼也くんを突き放しました。

隼也くんも、お母ちゃんが親の反対を押し切って結婚した過去を持っていることくらいのことは承知しているかと思います。

だから、お母ちゃんも自分の意思を通したのに、どうして自分のことは認めてくれないんだと隼也くんが言ったとしても、決しておかしくはありません。

しかし、隼也くんはそんな泣き言めいたことも言わず、お母ちゃんに感謝する言葉だけ伝えて家を出てきました。

そして、その感謝の気持ちを隼也くんはまだ持ち続けています。

隼也くんとてんちゃん、この親子の仲は修復できると確信できる回でした。

早く二人が再会する日がきますように。しかし、てんちゃんと隼也くんが再会し、てんちゃんが孫の顔をはじめて見る頃。

もう『わろてんか』は限りなく最終回に近づいている頃かもしれませんね。

ミスリリコ・アンド・シロー復活!

リリコちゃんと四郎さんが大好きな僕にとって、二人の結婚はうれしかったものの、二人の上海への旅立ちは寂しいものがありました。

とりわけ二週間にわたって描かれた激しくアップダウンする怒涛の恋バナの時間が濃密だっただけに、その直後のいきなりの旅立ちでロス状態におちいっていました。

そのリリコちゃんと四郎さんが帰ってきました。

しかし、思えばリリコちゃんと四郎さんが旅立ったのは先週の金曜日の回です。この愛らしい二人の不在の回はわずか三回のみ。

これまでも、二人が不在の回などいくらでもありました。

しかし、先週から今週にかけての空白の三回。ものすごく長く感じました。そして、二人の再登場がひどく懐かしく感じられました。

それほどまでに二人に感情移入してしまったということなのでしょうか。

さて、リリコちゃんと四郎さんがコンビを復活させたのもつかの間。

リリコちゃんと四郎さんのドラマへの嬉しい再登場を通して描かれるのは、厳しすぎる・悲しすぎる兵隊さんたちの現実です。

上海の地で戦場に送り出される兵隊さんたちを数多く見てきた四郎さんだからこそわかる、兵隊さんたちの笑いの理由。

ところで僕は、リリコちゃんと四郎さんを上海に渡らせた作劇上の理由が見えずにいました。

一週間も経たないうちにドラマの中に復活させるのに、どうしてわざわざ二人を上海に行かせる理由があるのかなって。

しかし、今回の四郎さんのセリフ「最後の笑いだから」。

このセリフを四郎さんに言わせるために、リリコちゃんと四郎さんの二人をわざわざ上海に旅立たせるという一手間を脚本に加えたのかもしれませんね。

兵隊さんたちの悲しい現実を知る者が「わろてんか隊」に一人もいなければ、兵隊さんたちが「怖いほど笑ってくれる」理由など、誰にもわかるはずがないですからね。

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コメント

  1. 夕顔 より:

    「ちっちゃな恋の物語」の二組の登場に、私もすごく久しぶりに感じました。

    私はつばきちゃんが、隼也くんの夢を追いかけてキラキラしている姿に、徐々に惹かれているのだと思っていた。
    でも、隼也くんが工場で働く人になっても、子供と三人ささやかな幸せを感じてるようですね。
    あの二人は結局、最初から惹かれ合ってたのね。

    藤一郎くんは確かに可愛い~(*≧з≦)
    でも、成長したら、これまた好きな女性と駆け落ちしちゃうんだろうな。
    そこまで物語は続かないけどね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > これまた好きな女性と駆け落ち

      隔世遺伝で、隼也くん以上に藤吉くんにそっくりになるかも知れませんね。名前も一字違いだし(笑)

  2. よるは去った より:

    リリコ「責任重大やなあ。」 「心はいつもラムネ色」でワカナ-一郎コンビ(田中好子、せんだみつお)が慰問先で最初は国民服で漫才をやっていたものの感じがやはりらしくないので本来の舞台衣裳(このドラマではドレスと背広でした。)改めて漫才をやったらウケがよかったという件があったのを思い出しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『心はいつもラムネ色』

      この時は「万丈目はん」が主役だったんですね。

  3. ※※広典 より:

    皆さんは既にお気付きかと思いますが、何故寄席の名前が風鳥亭なのかずっと疑問でした。今日、ふと思いついたのは花鳥風月という四字熟語のうち、本家吉本興業の花月を取れば鳥と風が残る。そのまま鳥風亭では語呂が良くないのか風鳥亭としたのだろうという推理です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      風鳥亭の名前の由来 = 花鳥風月 − 花月

      少なくとも僕は、ちょうだいしたコメントで初めて気がつきました。ありがとうございます。

  4. ひるたま より:

    今日のリリコちゃんの衣装、今までの中で最も地味目だったのでは?
    今までは役柄もあって、主人公のてんちゃん以上に華やかな衣装を着た場面ばかりが印象に残っているので。それでも、地味目の衣装でも華がありますね…リリコちゃんは。
    生活は苦しくなっても四郎さんと上手く行っている様子のリリコちゃんにホッとしました。

    ところで…他の方達のコメントにもあるのですが、今週から‘えぐい’展開になって来ているな~と私も思いながら見ています。どうしても戦時中の事を描写する以上仕方が無いのでしょうけれども。(改めて、前作『ひよっこ』での‘えぐい場面’はほんの一瞬に過ぎなかったのだな~と今つくづく感じています)
    今日は特に情報量がみっちり詰まった15分間だったように感じています…今ここでは書ききれない位に。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ごちそうさん』や、再放送中の『花子とアン』など、戦時中のエグい展開をクライマックス近くに持ってこられると、エグさが際立ちますね。