小学三年生になった鈴愛 / 半分、青い。 第4話

2018年4月5日(木)第1週「生まれたい!」

あらすじ

昭和55年(1980年)夏。鈴愛は、小学三年生のヒロイン・鈴愛は、授業もそっちのけで教室の窓の外ばかり眺めている勉強が苦手な女の子に育っていました。鈴愛が生まれた次の年には、鈴愛の性格とは正反対の年子の弟・草太が誕生。

また、仙吉が孫娘につけたがっていた「つくし」という名前は、楡野食堂を改装した折に食堂の名前に付けられ、「つくし食堂」と店名を変更していました。その頃、仙吉は元気がありませんでした。一年前に廉子に先立たれてから、ずっとふさぎがちだったのです。

鈴愛はそんな仙吉が心配でした。一計を案じた鈴愛は、廉子と仙吉が話をすることができるような糸電話を思いつきました。鈴愛はそのことを同じ日に同じ場所で生まれた仲良しの律に相談。発明家を目指す律は、長距離糸電話をつくりあげました。

鈴愛と律は、早速その長距離糸電話で会話ができるかを実験することにします。地元の大きな川に糸をまたがせるため、律は助っ人を呼び出していました。律が呼び出した助っ人、それは鈴愛が大の苦手とする同級生の少年・ブッチャーでした。

<<前回3話 | 次回5話>>

Sponsored Link

予習レビュー

前回まで名前がないままだった本作『半分、青い。』のヒロインが、ようやく名前を持った状態でドラマの中に登場しました。

ということは前回のうちに名前が決まったのでしょう。

参考までに前回のおさらいをすると、将来のヒロインの相手役となり故郷の幼なじみでもある男の子は生まれてすぐに「律」と命名されました。

その、しゃれた響きを持つ名前にショックを受けた、ヒロインのお母ちゃん・晴さんは、律という名に負けない名前を考えようと本気スイッチが入る。

そんなお話が前回でした。

その日が昭和46年(1971年)7月。そこから9年の歳月がスキップし、今回は昭和55年(1980年)です。

鈴愛ちゃんは小学三年生、子役・矢崎由紗ちゃんの登場です。同じ日に生まれた律くんも子役ちゃんが演じての登場。子役ちゃんの名は高村佳偉人くん。

そして、この頃にはすでに鈴愛ちゃんのおばあちゃん・廉子さんは亡くなっています。

廉子さんを演じるのは、『あさが来た』の、おっとりした大奥様・よのさんの名演が忘れられない風吹ジュンさん。

風吹ジュンさんがあっという間にいなくなってしまうのは寂しい限りです。

しかし、ナレーションとして、これから半年間、風吹ジュンさんの声を聞かない日はないという状態になるはず。

そのことを楽しみに、ついに鈴愛という名前をつけてもらったヒロインの活躍を、これから半年間、楽しんでまいりましょう。

感想

リトル鈴愛ちゃんを演じる子役ちゃん

リトル鈴愛ちゃんを演じる子役ちゃんが可愛い!そしてインパクトが強い!

この存在感。そして見る者を惹きつける個性。『ちりとてちん』のリトルB子ちゃん。『あさが来た』のリトルあさちゃんと並ぶかもしれません。

動くのを止めたら死んでしまうマグロみたいに、じっとしている時は片時もなく、しかもいつも前のめりになるあまりに、まわりの空気がまったく読めない。

そんな天真爛漫キャラの一方で「感じが悪いと嫌われるよ」と大人びた言葉を口にして、それはそれで違和感がない。

違和感がないというよりは、この子だったらそれくらい言うよねってすんなり受け入れられてしまうところがまた不思議です。

こんな、いそうでいないキャラって、演じ方一つでわざとらしく鼻につくものになりがちです。難役ですからね。しかし、リトル鈴愛ちゃんにはそれがない。

不自然なところがないどころか、生まれながらに本当にこんな性格なのではないかと思わずにはいられないような自然さ。

すごい子役ちゃんが登場したものです。

ところで子役ちゃんの名演が光った『ちりとてちん』『あさが来た』の時は、リトルヒロインのエピソードがいつまでも続いてほしいと思ったものです。

だから『ちりとてちん』では、ヒロインの妄想の中の娘役として。『あさが来た』では、ヒロインの娘役として。

ヒロインの子役ちゃんが再登板した時は感激したものです。

さて、事前に発表された情報によると鈴愛ちゃんは将来、女の子を産むはずです。おそらく物語の中盤以降になると思いますが「長女の出産」がアナウンスされています。

願わくば、鈴愛ちゃんの長女役に、リトル鈴愛ちゃんが再起用されますように。

廉子さん逝く(涙)

廉子さんの最期の描写を見事なまでに省略し、それでいて大事な人が亡くなった喪失感がしっかりと表現されていました。

気落ちする仙吉さんの姿に朝から泣かされました。

仙吉さんと廉子さんは仲良しだっただけに、仙吉さんは廉子さんが大好きだっただけに、そしてそんな二人にあっという間に感情移入してしまっただけに。

仙吉さんの喪失感が涙腺を攻撃してきました。

そして天国の人になった廉子さんの明るい口調の言葉も胸に迫ります。

「そちらにいるうちにあなたの故郷を、あなたの愛する人を慈しんでくださいませ」

この廉子さんの言葉の趣旨からは外れるかもしれませんが『半分、青い。』の愛すべきキャラたちと毎朝会うことができる半年の間、彼ら彼女らを慈しもうと思います。

というわけで、気の毒すぎる仙吉さんでしたが、名前をつけるという長年の願いをようやく叶えることができてよかった。

孫娘の命名でも願いを叶えられなかった仙吉さんに、やっと願いを叶える機会を与えてくれた脚本家の先生の粋な計らないに拍手を送りたいと思います。

よかったね、じいちゃん!

「リ〜ツ〜!」

鈴愛ちゃんが「リ〜ツ〜!」と叫び笛を三回鳴らした直後にちょっとだけ挿入された古いテレビ番組の映像。

若い方はご存知ないかもしれませんね。

あれは1966から放送が始まったテレビドラマ『マグマ大使』です。『ウルトラマン』などで流行したSFもののテレビドラマの一つです。

原作は手塚治虫さんの同名漫画作品です。

男の子が「マグマ大使〜!」と叫んで笛を三回吹くとマグマ大使が登場するんですが、その登場場面を再現したものでしょう。

なお、『マグマ大使』の本放送は鈴愛ちゃんが生まれる前のこと。『ひよっこ』で描かれたビートルズ日本公演の数日後にはじまりました。

宇太郎さんが漫画好きという設定なので、鈴愛ちゃんはお父ちゃんの影響を受けてそんな古い漫画のことをよく知っているのかもしれませんね。

追伸:マグマ大使式に律くんを呼び出した鈴愛ちゃんが、律くんに「ふるさと」の演奏をリクエストする場面。

五木ひろしの「ふるさと」を期待してしまった『ちりとてちん』好きは僕だけでしょうか。

<<前回3話 | 次回5話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. アーモンド より:

    このころヒロインの大事な人がドラマの前半で他界して、ヒロインを見守るというのが多いですね。とと姉ちゃんのとと、べっぴんさんの母、わろてんかの夫。今回は一番早いかな?でもナレーションでずっと声が聞けますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      前半の他界、たしかに多いですね。そんな中、他界場面を省略した本作のストーリーテリング、なかなか斬新でした。

  2. mizutamari より:

    オープニング、楽しいですね。
    また、半年間よろしくお願いいたします。
    オープニングの時、菊池桃子さんに似ていませんか。
    とっても可愛いらしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      春夏の朝をさわやかに迎えられる本当に素敵なオープニングだと思います。

      > 菊池桃子さん

      しっかりと見直してみます。

  3. こひた より:

    廉子さん、たった3日間だけのお付き合いだったのにこの喪失感。
    もっと仙吉さんとの楽しい掛け合いを見たかっただけに残念です。
    これからは毎日やさしい声を届けてください(^O^)

    天からの声、はなさんを思い出しますね(#^.^#)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ごちそうさん』のおばあちゃんも「天の声」になりましたね。「天」という言葉がまったく似合わない毒舌でしたが(笑)

  4. ぱぽりん より:

    やはりネットでも話題になっている「マグマ大使」。
    鈴愛はマグマ大使を何も語っていないのだから
    「律を呼ぶのにどうしたらいい?」
    の鈴愛の質問に宇太郎が
    「笛を3回吹けばいいんだよ」
    と、かる~く入れ知恵したのでしょう。
    だからマグマ大使の映像は宇太郎の考えの根拠、先走っての視聴者サービス、かな、と私は解釈。
    時代考証云々が必要な問題とは無縁でしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕もリアルタイムで本放送のウルトラマンを観たわけではありませんが、子供の頃はウルトラマン一色でした。リアルタイムで放送されていた仮面ライダーよりも熱を上げていました。そういうことなんでしょうね。

  5. 安ママ より:

    まだ1週間も経っていませんが、なんだかワクワク7してくるオープニングです。
    「わろてんか」は「ひよっこ」と違って、半年通じてじわじわ楽しめたって感じでしたが、
    今作は、始めから引き込まれてます。
    時代背景が身近ってこともあるのかもしれませんね。
    また朝蔵さんの温かい視線の感想と共に、半年楽しみたいと思います。
    よろしくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『半分、青い。』は、キャラたちがいちいち面白いところを僕はとても気に入ってます。変な人が大好物なものですから(笑)。半年間、こちらこそよろしくお願いいたします。

  6. ぱぽりん より:

    んー、今回を見て一つ疑問。
    律は人と上手く関われない、という設定だと思うのですが。
    今日の鈴愛とのやり取りは確かにそうしたものを感じさせるのですが、ブッチャーを助っ人に呼ぶなんて、むしろ人との付き合い上手なのでは。
    初回で鈴愛に傘を渡した後、友人を後ろから小突いて一緒に帰るシーンなどもごくごく普通の少年を表現していたし。
    このあたりうまく纏めてくれないとドラマの流れに無理を生じるのではと、ちょっと心配。

    マグマ大使ね~。
    音で誰かを呼び出す、は日本の伝統? 法螺貝の延長なのでしょうか。
    海底人8823もそうだったし。
    もっとも、アメリカのドラマ、わんぱくフリッパーでも音で呼び出していたか、イルカだけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんは人まったく関われないのではなく、自分から関われない。でも関わってくる人とだけは関われる。そんなタイプなのかもしれませんね。ブッチャーは頭の良い律くんを尊敬しているという設定なので、律くんもブッチャーとは関われるのかもしれません。

  7. まーちゃん より:

    子役さん大好きな私ですが鈴愛ちゃんの子役さんも「どストライク」ですね。実は私は永野芽郁さんて可愛いんだけどちょっと面白い顔だと常々思っていて(失礼)この矢崎由紗ちゃんを見たとき芽郁ちゃんの面白さをデフォルメしたよう(色々失礼)と思って、制作サイドは可愛い永野芽郁さんを意図してキャスティングしたのでなく、面白い永野芽郁さんに着目してキャスティングしたのだと確信しました(爆)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「面白い永野芽郁さん」・・・この点がとっても気になります。残念ながら、僕にはその面白さがわからないので。面白さが見えてうらやましいです。

  8. よるは去った より:

    鈴愛「律~。」で笛をぴぴぴぴ~。の後に「マグマ大使」のワンシーンを入れた意図は一体・・・・・・?時代はちょっと違うような気がするのですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      漫画好きのお父ちゃんの影響を表現したのかもしれません。お父ちゃんからのその影響が、今後のストーリー展開の核となってきますからね。