通話中、川に転落する律 / 半分、青い。 第6話

2018年4月7日(土)第1週「生まれたい!」

あらすじ

鈴愛がアイディアを出し、そのアイディアをもとにして律が完成させた長距離糸電話は、川の両岸からの通話をすることに成功しました。しかし、飛んできた虫を追い払おうとした鈴愛が糸を強く引っ張ったため、反対岸にいた律が川に転落してしまいました。

川の水に濡れた律のことが鈴愛は心配でした。なぜなら律は喘息を持っていたからです。律を案じた鈴愛は、律をおぶって家まで送りました。しかし、家で律の帰りを迎えた律の母・和子は、律を心配するどころか律のことを厳しく叱りはじめます。

同じ頃、鈴愛の祖父・仙吉が自転車で転倒してしまいました。仙吉の怪我を心配した晴は、仙吉を岡田医院まで連れてゆくものの、体には問題はありませんでした。しかし院長の貴美香は、仙吉の怪我よりもふさぎがちな仙吉の様子が心配です。

その翌朝。鈴愛は、はじめて律が川に落ちたことを晴に報告しました。鈴愛の報告が遅いと晴が鈴愛をとがめているその時、律の母・和子が楡野家にやってきました。和子に怒られることを覚悟して、晴はおそるおそる和子の応対に出るのでした。

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予習レビュー

前々回にはじまった鈴愛ちゃんと律くんによる合作・長距離糸電話プロジェクトは、今回で一区切り。

プロジェクトそのものは一区切りですが、律くんが誤って川に転落。

その転落事故とかかわっているのかは定かではありませんが、律くんの母親・和子さんがヒロイン・鈴愛ちゃんの家に乗り込んできました。

クレームをつけに来たのでしょうか・・・

ところで、本作『半分、青い。』は、ヒロインがまだこの世に生まれる前の頃からスタートし、ヒロインが生まれた瞬間に相手役と出会いました。

そして、その数日後になってようやくヒロインが命名されるという朝ドラとしては異例づくめのドラマです。

しかし、朝ドラの定番エピソードが数作ぶりに戻って来ました。

朝ドラの定番エピソード、それはヒロインかヒロインに近い登場人物の水落ちです。

ブログ主の知る限り、『あまちゃん』の、アキちゃんの自転車ごと海に転落。

『ごちそうさん』の、リトルめ以子がイチゴを拾おうとして川に転落。

『花子とアン』の、リトルはなちゃんの沼に転落。そして『マッサン』では、鴨居の大将が「川にドボーン」という歌をエリーちゃんに歌って聞かせることで水落ちを表現。

『あさが来た』でも新次郎さんが川に転落しましたが、過去三作は水落ちがなかったと記憶しています。

今回描かれる、主要キャラの久しぶりの水落ち場面。異例づくめの朝ドラの中にあって、定番エピソードをねらったのでしょうか。

というわけで『半分、青い。』第一週はこれで終わり。

引き続き次週も、リトル鈴愛ちゃん時代が描かれます。

感想

第1週「生まれたい!」感想

第1週の一週間のエピソードを見終えた一番の感想。それは、本作品『半分、青い。』は、僕のとても好きなタイプの作品だということです。

僕の好きなタイプの作品とは、キャラクター設定がよく作り込まれている作品です。

これは以前、何かのインタビュー記事で読んだのですが、かつて『週刊少年ジャンプ』の編集長だった鳥嶋和彦氏の言葉が強く印象に残っています。

鳥嶋和彦氏といえば『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の鳥山明さんを発掘した方です。

自ら発掘した新人漫画家のデビュー作『Dr.スランプ』の中で、悪役キャラ・ドクターマシリトとして描かれていた伝説の編集長です。

その鳥嶋和彦氏いわく、

「ストーリー作りに時間をかけても、意味なんかないよ。大事なのはキャラクターだね」

この言葉は漫画づくりについての言葉ですが、漫画だけでなく朝ドラにもそのまま当てはまる言葉かなとも思います。

少なくとも僕の好みについて言うならば、ストーリー作りに凝っている朝ドラよりはキャラクター作りに凝っている朝ドラの方が好きです。

そして、キャラクター作りに凝った朝ドラの代表的な作品といえば『ひよっこ』です。

『ひよっこ』で、この作品すごいなと思ったのは、たとえばヒロインが暮らしていたあかね荘の一室や裏天広場での会話だけで一話が終わってしまう回が数限りなくありました。

会話だけで終わってしまうので、当然のことながらそこにはストーリーらしきものはない。

それでもあそこまで引き込まれたのは、キャラクターがしっかりと作り込まれていたことによるものだったと思います。

また『ひよっこ』だけでなく、僕の大好きな『ちりとてちん』や『あさが来た』などもキャラクターの作り込みが秀逸でした。

キャラクターの作り込みが秀逸な作品とは、別の言葉で言い表すと、こんな人が身近にいたら嬉しいなと思えるキャラクターがたくさんいる作品のことです。

『ひよっこ』『ちりとてちん』『あさが来た』。いずれの作品も、自分の身近にもこんな人がいて欲しいと思わずにはいられない人たちばかりでした。

また会いたい。そう思わずにはいられない人たちと言うこともできるかもしれません。

さて『半分、青い。』は、まだ始まったばかり。ヒロインをはじめとして主役級キャラはまだ子役ちゃん。中盤から出てくる重要キャラもまだ未登場です。

だから断定はできませんが、『半分、青い。』にも、身近にこの人がいたらどれほど人生が素敵なものになるかと思わずにはいられないキャラが、すでに何人も登場しました。

口ゲンカすらもが春風に吹かれるごとくやわらかな仙吉さんと廉子さんのじいちゃん・ばあちゃん。

そんな両親に育てられ、同じような夫婦になった宇太郎さんと晴さんのおとうちゃん・おかあちゃん。

『ひよっこ』の愛子さんを、育ちの良いお嬢さんにしたような和子さん。まだちょっとしか出てきていませんが、ヒロインの同級生の親たち。

それぞれに心優しきキャラで且つ微妙に変人。このさじ加減が絶妙です。

子供たちもまたいい。単なる田舎の元気で純朴な子では終わらない、小悪魔的な毒をそれぞれの子供たちが持っていて、それがいいスパイスになっている。

そして何よりヒロイン・鈴愛ちゃん。かなり久しぶりとなる前のめりタイプの朝ドラヒロインです。

さて、前のめり気味で空気が読めないキャラというのは、一歩間違えるとちょっとあつくるしい感じがしないでもない登場人物になりがちです。

しかし鈴愛ちゃんに関していえば、その前のめり気味で空気が読めないキャラがたまらなく愛おしい。

この愛おしさが、最後までずっと続きますように。

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コメント

  1. tonko より:

    半年ぶりです♪
    今回のヒロイン、若狭と同じくらいの歳かな?
    と思って見てたのですが…違いますか?
    「ちりとてちん」はバブル期が描かれていませんでしたね
    私はちょっと下の世代なので、
    子供としてはバブルがよく分かっていませんでした…
    朝ドラでバブル期が書かれるのは珍しいような気がします
    私にとっては新鮮な朝ドラです

    またこれから半年間よろしくお願いします♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 若狭と同じくらいの歳

      鈴愛ちゃんが二歳くらい年上。ほぼほぼ同じですね。

      鈴愛ちゃん:昭和55年(1980年):小学三年生
      B子ちゃん:昭和57年(1982年):9歳(小学三年生?)

      半年間、こちらこそよろしくです。一緒に盛り上がりましょう。

  2. ぱぽりん より:

    朝ドラ定番エピソード「水落ち」ですか。
    ひよっこ「椰子の実たちの夢」で、三男が押されて噴水に落とされるのかと思ったら逆に後ろへ戻されたのは、<それ>があったからあえて、だったのでしょうか。

    鈴愛と命名するきっかけとなった雀の映像、肢が電線を掴んでいないので合成だろうとは思っていたのですが、まさかのCGだったとは。
    左右に素早く向きを変える仕草など、実に自然。
    感心するばかりです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      三男くんはかろうじて水落ちをまぬがれることができましたが、三男くんのお母ちゃんが脚立から地面に転落してましたね。あれは痛そうでした。

  3. こひた より:

    いやいや、長距離糸電話プロジェクトはここからが本番ではないでしょうか。
    和子さんはクレームをつけに来たのではなく、きっと律くんからプロジェクトの主旨を聞き出し応援に来たのだと思います。

    そんな人間関係を描いてくれるドラマだと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      楡野家の前で仁王立ちする和子さんの次のアクションが気になりますね。とんでもないところで一週間を終わらせてくれたものです。

  4. ひるたま より:

    ‘水落ち’ならぬ‘水濡れ’場面まで範囲を広げると…。
    『ひよっこ』のみね子ちゃん(有村架純さん)が、春の嵐の大雨の中でずぶ濡れになった場面。(実お父さんと再会した世津子さんのマンションから走り出た直後)
    前作『わろてんか』では、リリコちゃんから水をバシャーン!とかけられた場面で、‘水も滴るいい男’と化した伊能さん(高橋一生さん)。
    後者はともかくとして(^^;)、みね子ちゃんの場合は広い意味で‘水落ち’に近い印象を感じます(あくまでも私見ですが)。

    なお余談ながら…昨日(4/6)の放送分で律くんが「落ちた」場面をついうっかり見落としました。
    仙吉おじいちゃんが自転車で転んだ場面はちゃんと確認出来たのですが…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ひよっこ』の宗男おじさんが水田で頭から転倒する泥落ちもありましたね(笑)

  5. もんばび より:

    じいちゃん、自転車でコケたのは大したことなかった、ってなってますけど、「実はこのとき、大変なことが起きてて、のちに発覚して一大事に」ってなことになりませんように。

  6. まーちゃん より:

    今日の私のツボはドヤ顔3連発でした。

    1番目、鈴愛ちゃんにおぶさった律君がブッチャーに見せたドヤ顔、本当のところ今まで律君の子役さんにイマイチ違和感を感じていた私ですが(失礼)あのドヤ顔を見たとき健君だったらこういう顔するよね( ^ω^)・・・と初めて納得しました。次に、律君の家でのお絵かきタイムで「あしたのジョー」を褒められた鈴愛ちゃんが見せたドヤ顔、これまた芽郁ちゃんを彷彿とさせるドヤ顔で改めてこの2人の子役さんたちの秀逸な演技力と再現力に敬服しました(嘆!!)最後に、今週話題になった時代考証の難について脚本家の北川悦吏子さんが見事に答えを出したところ、「マグマ大使」について視聴者から異論が出ることを承知したうえでの種明かし、北川さんのドヤ顔が目に浮かぶようでした^^

    次週予告ではもう永野芽郁さんと佐藤健君が登場していましたね。楽しみだけど寂しい^^;それにしてもアラサーなのに高校生に見えてしまう健君てすごい!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      三つ目のドヤ顔。これは確信犯ですね。やってくれたなと嬉しくなりました。

  7. かふう より:

    一週間、安定の面白さでしたね!

    鈴愛ちゃんと律と仲間たち、そのご両親や鈴愛のおじいちゃん、街の人たち。いきいきしています。

    私も朝蔵さんと同じく、リアルタイムでウルトラセブンを見た世代ではありませんが、いちばんウルトラセブンが好きです。再放送、て、昔は結構やってましたよね!巨人の星も、毎日夕方に再放送してて、それではまったクチです。

    今回の放送でお父さんの影響が語られましたね!わたしの父などは漫画とか特撮とか嫌いで、当時のおとなはわりあい、そうだったと思うのですが、鈴愛さんとこは違いますね。面白いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > お父さんの影響

      宇太郎さんの発想。漫画喫茶の先駆けですね。もしかして将来、つくし食堂は商売替えをするかも?(笑)

  8. キヨコ より:

    出たー 招きガエル!
    よのさーん!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      カエルはもしかして廉子さん?このセリフに続いて招きガエル。わかる人にはわかりやす過ぎるネタでしたね。

  9. 豆助 より:

    初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。

    水落ちと言えば、とと姉ちゃんの時によっちゃんが水落ちした記憶があります。

    誰からも遊んでもらえなくて、寂しそうなよっちゃんをふと思い出しました。

    とと姉が救出したのも思い出しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      常子ちゃん、水落ちしてましたね!
      しかも『ごちそうさん』以降、もっとも激しい水落ちでした。