落ち込む晴を励ます鈴愛 / 半分、青い。 第12話

2018年4月14日(土)第2週「聞きたい!」

あらすじ

鈴愛が聴力を失って以来、晴は落ち込み続けていました。生きる気力すらも失ったかに見える晴を、和子たちは励ましました。しかし、周りの面々がどれほど言葉を尽くして励ましても、晴は元気を取り戻すことができずにいました。

その頃、鈴愛は律の手を借りてつくり続けていたあるものを、落ち込む晴や家族たちに披露しました。そのあるものとは、聴力を失った左耳の中で小人たちが踊る世界を鈴愛が空想したゾートロープでした。

鈴愛は、左耳の中は楽しい世界であることを晴に伝え、晴はようやく笑顔を取り戻します。その翌朝は雨でした。雨音が右耳にしか聞こえない鈴愛にとって、左側はいつも晴れ。そう考えた晴は鈴愛の失聴をようやく受け入れることができました。

時は流れ平成元年(1989年)。昭和46年(1971年)7月7日の同じ日に生まれた鈴愛と律は高校三年生。鈴愛は美術部、律はバスケットボール部に所属し、幼なじみたちと最後の高校生活の日々を過ごしていました。

<<前回11話 | 次回13話>>

Sponsored Link

予習レビュー

前週の土曜日で、元気に育った鈴愛ちゃんの姿を見て感極まった晴さんが涙を流す場面が描かれました。

その場面と対をなすのが今回描かれる晴さんの落ち込みでしょうか。

へその緒が二重巻きになり、お腹の中の赤ちゃんが無事に生まれてくる確率は50%。

そこまで言われていた赤ちゃんが無事に育ち、そしてここまで大きく育ったことに感激し、いきなり涙を流す晴さん。

晴さんの気持ちはわかりますが、その一方で物語の進行上ちょっとばかり唐突感もなきにしもあらずでした。

何故、このタイミングで涙?って・・・

しかし、今回の晴さんの落ち込み方を見て納得です。もし前週の晴さんの涙がなければ、今回の晴さんの落ち込み方はちょっと違和感があったかも。

そして今回の晴さんの落ち込みがなければ、失聴すらも彩り豊かな世界に変えてしまう鈴愛ちゃんのキャラを語ることはできなかったかと思います。

というわけで、晴さんと鈴愛ちゃんの母娘の太〜い絆が二週にわたって丁寧に描かれ、いよいよリトル鈴愛ちゃんの出番はおしまい。

リトル鈴愛ロスを心配しつつ、高校生になった鈴愛ちゃんの登場。『半分、青い。』第一回の冒頭場面の頃に戻ってきました。

感想

ゾートロープは壮大なフラグ

落ち込むお母ちゃんを娘が励ますの図。そして、その図の真ん中にあるのは、鈴愛ちゃんと律くんの合作によるゾートロープ。今回のドラマの中で描かれた「図」と「合作」というキーワード。

「図」と「合作」。

これって『半分、青い。』全編をつらぬくフラグかなと思いました。

というのも、『半分、青い。』制作発表時に、本作のストーリーの概要も合わせて発表されました。

以下、壮大なネタバレが含まれます(笑)

制作発表時のアナウンスによれば「病気の母親のために開発したそよ風のような扇風機がきっかけとなり、鈴愛と幼馴染はついに結婚」という展開が準備されているのだとか。

ここでいう「幼馴染」とはもちろん律くんのことです。制作発表時には、鈴愛ちゃんの名前だけが決まっていて、相手役の名前は決まっていませんでした。

「病気の母親」とは晴さんのこと。腎臓の持病が悪化するのかもしれませんね。

お母ちゃんを助けたい一心から「そよ風のような扇風機」を鈴愛ちゃんが開発し、その開発を手伝うことで、すれ違いの人生を歩むことになる鈴愛ちゃんと律くんがついに結婚。

そんな物語全体にかかわるようなフラグ。

それが今回のドラマの中で描かれた、落ち込む晴さんを励ますための鈴愛ちゃんと律くんの合作ゾートロープだったのではないでしょうか。

というわけで壮大なフラグが立ちました。

次週からいよいよ、登場人物たちのドラマが本格的に動き始めます。

第2週「聞きたい!」感想

リトル鈴愛ちゃんにハートをわしづかみされっぱなしの一週間、特に週の後半は泣かされっぱなしの第2週でした。

そして『半分、青い。』は間違いなく傑作だと確信できる一週間でもありました。

前週も含めて、とにかく子役ちゃんたちがいい!

ヒロインのリトル鈴愛ちゃんのちょっとぶっきらぼうな口のきき方、やたらとこむずかしい言葉をいちいち知っている大人びたところ。

律くんのクールさと優しさのギャップ。しかも、お金持ちのブッチャーが自分を慕っていることを知り抜いた上で金づるに使うしたたかさ。単純な良い子ではないリアル。

一方のブッチャーは、ただのいじめっ子のように見えて、実はとっても純情でかわいいことこの上ない。チャーミングなジャイアン、と言ったところでしょうか。

典型的な美少女タイプの菜生ちゃんは、ほかの子たちと比べると出番は少なかったけれど、ただの美少女では済まないキャラが見え隠れ。

ヒロインの子役ちゃんだけでなく、ヒロインの幼なじみたちの子役ちゃんたちが全員揃ってキャラが立っているのは『ちりとてちん』以来のことかもしれません。

ところで、事前に発表されたストーリーを読んだ時に思いました。

子役ちゃん時代が二週間も続くのはちょっと長すぎるかも。一週間にまとめてほしいって。でも、今は子役ちゃん時代をもっと見たい。せめて最低でもあと一週間は見続けたい。

そんな気持ちです。

さて、そんな楽しすぎる子役ちゃんたちだけでなく、心優しい大人のキャラたちも皆さん本当に素敵でした。

僕の大好きな朝ドラの条件。それは、自分の身近にこんな人がいたらいいなと思えるような素敵なキャラクターがたくさん登場する作品です。

本作『半分、青い。』は、まさにそんな作品。

はじめのうちは残念なキャラのように見えたけれど、実はとっても頼もしい宇太郎お父ちゃん。晴お母ちゃんの鈴愛ちゃんの溺愛ぶりもたまりません。

仙吉さんと生前の廉子さんの会話には癒されました。お互いのことが心から大好きっていう空気感が心地よかった。だから、一人ぼっちになった仙吉さんが気の毒でした。

そして、育ちの良い愛子さん=和子さん。原田知世さんがこんなキャラを演じるとは、完全に意表を突かれました。

ブッチャーの家族も濃そうで楽しみ。

物語が東京編に入った後の、漫画家の事務所の面々など、今から楽しみでなりません。ワクワクが止まらない『半分、青い。』第2週でした。

今週も一週間、当ブログにおつき合いいただきましてありがとうございました。いよいよ永野芽郁ちゃん演じる鈴愛ちゃんが登場する次週も、どうぞよろしくお願いいたします。

良い週末をお過ごしください。

<<前回11話 | 次回13話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. tonko より:

    家族の前で泣けない(泣かない)鈴愛ちゃんを見て共感…
    あんなに強くはなかったけど、いじめにあっていた子供時代、
    家で、その話はしませんでした…
    外で嫌な事があっても、家に帰れば家族がいて、安らぎの場所だった
    私が辛い話をしたら安らぎの場所が無くなってしまうし、
    家族が悲しむな~と子供ながらに感じていました…

    鈴愛ちゃんには、ヒーロー律くんがいて羨ましい♪

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      人の気持ちへの想像力が働きすぎる悲劇ですね。鈴愛ちゃんにとって律くんがヒーローである理由が、ちょうだいしたコメントでよ〜くわかりました。

  2. ぱぽりん より:

    鈴愛が描いていたのは、文化祭のためのディスプレーなのかな。

    「空飛ぶ鯨」というと、ちゃんちゃこの歌を思いだされる人が多いのではないかと思うのですが、それより何年も前に山上たつひこ氏が読み切り漫画で描いていたのを知っている人は少ないのでは。
    問題作「光る風」の以前にも社会風刺、批判的なSFテイストの作品を発表していて、大好きな作者でした。

    山上たつひこ、ちゃんちゃこどちらにしても、鈴愛にとってはマグマ大使と同様に古いネタ、意味があって引っ張り出したのか、ちょっと興味あり。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      山上たつひこさん、『がきデカ』しか知りませんでした。この人のギャグが大好きでした。「死刑!」とか「八丈島のキョン!」とか。しかし、それだけの人ではなかったんですね。

  3. hajime72 より:

    鈴愛ちゃん。律君。
    2週間楽しませてくれた子役さんたちが退場した土曜日の放送でひとつ確信しました。
    半分、青い。には捨てキャラもいなければ無駄な物も出て来ません。
    不勉強で知りませんでしたが、鈴愛ちゃんたちが家族に見せたゾートロープという仕掛けを披露するところでは糸電話のエピソードで出てきた道具が活用されていました。
    私の大好きな「ちりとてちん」も無駄なキャラクター、不要なエピソードがない朝ドラでしたが、半分、青い。も同じように良く練られたお話のようです。
    で、半年見続けられそうで、半年楽しめそうというのが土曜日の放送を見た私の確信です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ゾートロープ → 糸電話。

      そこは気が付きませんでした。おっしゃる通り『ちりとてちん』には無駄が一つもありませんでした。腰を抜かしそうなほど精巧に出来ているのに、それを感じさせないところがまた見事でした。本作も同じレベルの作品になるのかもしれません。

  4. こひた より:

    小学3年生の鈴愛ちゃん、キュートな雰囲気の虜になりました。
    お陰さまで“半分青い”にもどっぷりハマれそうです。
    でもこれでお別れと思うととても寂しいです。

    願わくば、成長した鈴愛ちゃんの娘役での再登場を激しく希望する次第です。

    その一方で、ようやく高校3年生の鈴愛ちゃんが本格的に参戦ですね。
    いよいよ真打登場!
    ワクワク感最高潮です(^O^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      リトル鈴愛ちゃんはじめ子役ちゃんたちが可愛くて、心豊かな2週間を過ごすことができましたね。これから半年間、思いっきりハマりましょう!

  5. かふう より:

    朝蔵さん、楽しい一週間でしたね!

    子役たちにしっかり感情移入してました。笑

    でも、来週からがいよいよ本番。永野芽郁ちゃん、仲間たち、そしておとなたち、が楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      子役ちゃんたちの可愛らしさが忘れられない一週間となりましたね。子役ちゃんの主要キャラの持ち味がしっかり引き継がれますように。

  6. 安ママ より:

    始まってすぐに、心を鷲掴みにされていましたが、朝蔵さんの言われる通り傑作になりそうな予感パンパンですね。
    いやぁ、登場人物がとてもいいです。そして丁寧に描かれていて、1人1人がとても愛おしいです。
    もちろん、山あり谷ありでしょうけれど、益々この先がとっても楽しみになってきました~!
    今週も素敵な解説をありがとうございました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      登場人物たちがていねいに作り込まれていると楽しいですね。というか、その一点さえしっかりしていれば、ストーリー展開はさほど派手でなくても楽しめるかなと思います。