高校三年生になった鈴愛 / 半分、青い。 第13話

2018年4月16日(月)第3週「恋したい!」

あらすじ

平成元年(1989年)。高校三年生になった鈴愛は、小学生の頃と変わらず、ときに明るすぎるくらい明るく、自由気ままに過ごしていました。律、ブッチャー、菜生たち幼なじみは皆、鈴愛と同じクラスでした。

その頃の鈴愛は、左耳の失聴によって失った体のバランス感覚も取り戻していました。しかし、音がどの方向から聞こえてくるのか判別することは困難で、滑舌の悪い教師や声の小さな教師の授業を聞きとるために、ときに付け耳をすることがありました。

そんな鈴愛がクラスメイトからいじめられずにいたのは、律のさりげない気づかいによるものでした。しかし、鈴愛はそのことに気がつかず、また、鈴愛と律はお互いを異性と意識することなく、幼い頃からと同じような付き合いを続けていました。

その頃、日本はバブル景気にわいていました。しかし、鈴愛たちの暮らす岐阜県東美濃市梟町は、バブルの熱狂とは関係なくおだやかな空気に包まれていました。そんな中、ある日の夜、晴が一人で店番をするつくし食堂に、見慣れない美男子がやってくるのでした。

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予習レビュー

今週からヒロイン・鈴愛ちゃんを演じるのは永野芽郁ちゃんが本格的に登場します。もちろん幼なじみの三人も子役ちゃんたちからバトンタッチします。

参考までに幼なじみのキャスティングは次の通りです。

律くん・・・・・・佐藤健
ブッチャー・・・・矢本悠馬
菜生ちゃん・・・・・奈緒

時代は平成元年(1989年)。ちなみに元号が平成に変わったのはこの年の1月8日。1月7日までは昭和64年でした。

当時はバブル景気の真っ只中。

この年の暮れには日経平均株価が史上最高値の38,957円44銭を記録。

その頃、東京都全体のわずか3%にすぎない山手線内の土地の価格で、アメリカ全土の土地が買えてしまうくらい土地の価格は高騰していました。

また、今とは異なり銀行口座を開く基準がゆるかったこの頃。

すでに数千万円が入金されている無記名の預金通帳を持って銀行員が顧客を訪問。その場で預金口座を開設させ、無記名の預金通帳に名義を手書きで記入。

その預金通帳に入金されていた数千万円とは顧客への「融資」。その「融資」によって、顧客に対して土地や株などへの投資を促す。

今に思えばあり得ないことが普通に行われていたことをはっきりと記憶しています。ブログ主は、世の中で何が行われているのかクリアに理解できる年齢になっていましたから。

当時の東京はじめ大都市はそんな様子でしたが、鈴愛ちゃんの暮らす梟町は、昔と変わらず人々はゆったりと暮らしているようです。

しかし、そんな穏やかな街にもバブルの波が押し寄せてくるのでしょうか。つくし食堂にやって来るという「見慣れない男性」の存在が気になります。

感想

平成元年アイテム

平成おじさんこと小渕さんによる新元号『平成』発表の瞬間。今ならブラックと叩けれること間違いなしのリゲインのコマーシャル『24時間戦えますか?』。

そして平成元年の前年、昭和63年にリリースされたユーミンの『リフレインが叫んでる』

冒頭のジュリアナのお立ち台やらタクシーの映像とともに一瞬だけ画面にあらわれたスキー場の映像、あれは原田知世さん主演の往年の名作映画の一部でしょうか?

月曜日から懐かしいアイテムが満載で、もう嬉しくて泣きそうです(涙目)

ところで、平成元年当時にはほぼほぼ忘れ去られていたゴアが今回もまた繰り返し登場しました。ゴアは、これからも大事な小道具としてたびたび出てくるんでしょうか。

だとしたら、もう一回見てみたいです。原田知世さんのまさかのモノマネ「わたしの名前はゴア、ゴア、ゴア・・・」を。

松任谷由実『リフレインが叫んでる』

つくし食堂にやってきた見知らぬ美男子の客と晴さんのまさかの「出逢い」。この場面でラジオから流れていたのはユーミンこと松任谷由実さんの『リフレインが叫んでる』です。

ユーミンの『リフレインが叫んでる』は、男性視点からは「どうして出逢ってしまったのか」と問いかけ、女性視点からは「どうして離れてしまったんだろう」と問いかける。

男女の両者の視点から出逢いと別れをうたった楽曲です。

今朝のドラマの中では、晴さんと、突然やってきた男性客の二人きりの場面で、ラジオから聞こえてくる音楽という形で流し、晴さんと男性の出会いの「出逢い」の妙な空気感を演出して笑いをとってくれました。

でも、この曲をドラマの中で使った理由。

実は、鈴愛ちゃんと律くんのこの先の関係を暗示するためだった。そうとは気づかれないように、晴さんをネタとして使った。そんな気がしてなりません。

今回の前半にあった律くんのナレーション「子供のままでお互いが異性だってことまで気がつかなかった」。

このナレーション、注目すべきは現在進行形ではなく過去形になっていること。

そして、今回の終わり頃には律くんが鈴愛ちゃんの耳の形を可愛いと言い、その「可愛い」に鈴愛ちゃんが密かに反応していました。

鈴愛ちゃんが「可愛い」に反応した瞬間。それは「お互いが異性だってこと」に気づいた瞬間だったのかもしれません。

そして、その瞬間に流れていたのがユーミンの『リフレインが叫んでる』。男女の両者の視点から出逢いと別れをうたった楽曲です。意味ありげなユーミンでした。

手塚治虫さん

ウーちゃんこと宇太郎さんが手塚治虫さんの死を嘆いていましたが、手塚治虫さんが亡くなったのは、ドラマの中で描かれた平成元年。2月のことでした。

手塚治虫さんが亡くなったときのことは良く覚えています。

しかし、手塚治虫さんが亡くなったときの年齢を改めて見てびっくりです。享年60歳。

当時の、まだまだ若かった僕には60歳という年齢はものすごく高齢でした。おじいちゃんだと思ってました。

でも、今はわかります。60歳が早すぎる死だということを。

『グリンゴ』『ルードヴィッヒB』『ネオ・ファウスト』。未完の作品を三本ものこして、さぞかし悔しかったと思います。

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コメント

  1. アーモンド より:

    早速4月17日のところに理由ありましたね。よく読んでいませんでした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      リトル鈴愛ちゃんの『マグマ大使』の時もそうでしたが、わざと視聴者の炎上を誘って、後から回収するのを意図して狙ってますね。

  2. こひた より:

    思った通り一瞬にして高3鈴愛の虜になってしまいました(#^.^#)
    私は前向きで明るく元気でほんの少し能天気なヒロインが大好きです!(まさにみね子)
    まさにドンピシャですよね。

    ここから始まる険しい山や深い谷を持ち前のパワーと周囲の暖かい協力で乗り越えていき成長していく様をじっくり楽しみたいと思います。

    ところで最近の朝ドラ、時間が飛ぶと登場人物がいつの間にか鬼籍に入られていることが多かったので、正直仙吉さんの元気な姿を見た瞬間、ほっといたしました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕も一瞬にして高校生になった鈴愛ちゃんに魅了されました。このはやさはみね子ちゃんと同レベルかもです。

  3. ぱぽりん より:

    やはり気になった方が多かったと思われるイラスト。
    わたせせいぞうさんではなく、<わたせせいぞうさん風>でしょう。
    人物の描写が違うと思います。
    表参道でのナンパ風景、ということでしょうか、イラストのバックの建物がどう見ても青山同潤会アパート。
    今回は小ネタでいろいろ楽しませてもらいました。

    劇中で律が言ったように、永野さん、確かに耳が可愛いですね、しかも大きな付耳がおかしくない、というか、似合ってる。
    ひょうひょうとした律、、本人は友達いないと思っていても、あの雰囲気、男子にも女子にも人気あると思うのですがどうでしょうか。

    1週2週を見て、子供の鈴愛、律のとても素晴らしいドラマになっていて、このまま24週くらいまでいって最後に高校生の鈴愛たちが登場し
    「いま、私たちは・・・・」
    となっても良かったのではとも思ってしまいました。
    勿論、これからの進行、楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 子供の鈴愛、律

      たしかに子役ちゃんたちだけで半年間続いても、十分すぎるほど楽しめるクオリティでしたね。

  4. とも より:

    はじめてコメントさせて頂きます。たぶん、こちらには、マッサンくらいからお邪魔しています。
    高校のことですが、私の夫(兵庫県)は、この世代どんぴしゃですが、高校でさえほとんど受験がなく(テストは一応あったらしいですが、受験校は決められていた)、同じ中学の子はほぼ同じ高校に行ったそうですよ。だからそういうことなのかなーって思ってたのですが…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      初コメントありがとうございます!

      > 同じ中学の子はほぼ同じ高校

      地域によってはそんなこともあるかなとは思ってましたが、やっぱりリアルであったんですね。

  5. あみ より:

    子役時代のキャスティングもストーリーも本当に素晴らしかったですが、大人になってからもやはりとてもいいですね!北川悦吏子さん、お身体が心配ですが、脚本は絶好調な感じです。
    今日なんか「鈴愛の耳は可愛い」とか不意打ちでキュン死者続出だったことでしょう。そして鈴木伸之さんという新たなイケメン登場にもびっくりでした。いったいなんなのでしょうか。かつてのトレンディドラマをパロったようなラストは爆笑だし、もう感想がありすぎて困ってしまいます。
    このドラマでくらもちふさこさんの漫画が使用されるとのことなのですが、私も高校時代夢中で読んでいたので今からとても楽しみにしています。くらもちふさこさんの作品は心理描写が丁寧かつリアルなので深く共感できるところが大好きなのですが、北川悦吏子さんの作品に通じるものがありますね。
    律くんは、くらもちふさこさんの漫画に出てきたら似合いそうな男の子だと思います。表面上はクールででもすっごく優しくて…
    偏差値に相当な差がある男女がどういうわけだか同じ高校に通うのは、ドラマや漫画によくある話なので、突っ込まないことにします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      北川悦吏子さんの作品が朝ドラになると発表されたとき、北川悦吏子さんは賞味期限切れだと言い切る評論家がいました。とんでもない勘違いですね。みずみずしさでいっぱいの作品だと思います。

  6. ア※ラッキー より:

    私個人的にラジオから流れていた曲は渡辺美里さんの「恋したっていいじゃない」ですね。この年はファンでは有名な出来事があったんです。西武球場の野外コンサート。今ではドーム球場になったのでそんなことはないでしょうけど、初めて2日間に渡って繰り広げられたんです。私は美里さんのコンサート初めて行ったんです。2日目…球場に着いたら雨。それもはんばじゃない大雨。結局中止になりましたが美里さんのアカペラの「Myrevolution」忘れられません。帰りの電車大変でした。
    しかし4人共それなりに変わりしたね。もちろんいい意味ですよ。ホント朝ドラにしろ大河にしろ子役から大人に変わっても違和感なしというのがいいですね(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『恋したっていいじゃない』でしたか。実は、この時の曲がハッキリと聞き取れなかったんです。ありがとうございます。

  7. まーちゃん より:

    今日の私のツボは、鈴愛ちゃんと律君のフラグでもなく、晴さんと謎のイケメンのフラグでもなく、ブッチャーが鈴愛ちゃんの付け耳を装着した律君に「キュートや💛」と溶けそうな笑顔でのたもうたところでした*^^*外見は変貌を遂げたブッチャーですが「律君にゾッコン愛(ラブ)」なところは変わりませんね。小学生時代「律がほんとに好きなんや💛」みたいなことを言っていたブッチャーを思い出しましたよ(キャッ☆)

    矢本悠馬さんは映画「ちはやふる」でも元デブ(失礼)元ポッチャリさんの役を演じていましたが、太ましい人が痩せるとこうなる・・・というイメージがあるのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      「キュートや」のブッチャー。律くんが恋をしたとき、どんな反応を示すのか楽しみです。

  8. あこ より:

    クルマのくだりで使われていたイラストは、わたせせいぞう風でしたが、本当にわたせせいぞうさんのイラストだったのか気になります。

  9. アーモンド より:

    幼馴染みが全員おなじ高校で、クラスメートって出来すぎですね。
    勉強のできた律くん(りつ、女性の名前みたい)もあまりできなさそうな→失礼、ブッチャーくんも同じレベルの高校?でも物語の進行上このほうがいいかな?
    将来結ばれるのは鈴愛ちゃんと律くんが本命だが、どんでん返しブッチャーくん?はたまた別の人?今週の恋ばなが気になります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      秀才の律くんが他の子たちと同じ高校なのはワケがあるみたいです。どこかで回収されるかと思います。

  10. かふう より:

    永野芽郁、さすがの安定感でしたね!

    いよいよ始まった感じです。

    それにしても、リフレインが叫んでる、懐かしい!平成元年は青春のただ中でしたが、少し苦い時代です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      本当に始まった感が満載でした。リトル鈴愛ちゃんロスは一瞬で吹き飛びました。

  11. うみがめ より:

    バブル時代、思い出しますね。世の中が派手で華やかだったのに対して、昔ながらの家族経営のお店が時代遅れになって、見向きされなくなっていったのを覚えています。つくし食堂、昭和時代の大盛況と平成時代の閑古鳥、リアルです。

  12. よるは去った より:

    バブルのあの時代の悪役って「ゴア」よりも「ブラックデビル」「あみだばばあ」「なんですかマン」etc ・・・・・だったような。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『なんですかマン』が、ドラマの中の5年前の1984年頃のキャラだったことは記憶にあります。なんですかマンのマーチの歌詞の一部に「1984年のなんですか」とありましたので(笑)

  13. うつ より:

    ちなみに、この時代において世界では激動の変化が起きてました。
    ひとつは先年の大韓航空機を撃墜してしまった事に加え
    チェルノブイリの件以降ソ連は自らの株を貶める失態ぶりが目立ち
    それに伴い東欧の人々は西側の情報に触れるにつけ
    自国の政府の掲げてた社会主義・共産主義体制のやっとる事が
    かつてのドイツと何ら変わらない横暴ぶりに反感を持ち
    次々と革命を起し体制を崩壊させて行き
    遂には共産主義の総本山であるソビエト体制の崩壊へと追い込まれる
    顛末へと繋がって行った。アメリカは結局、前作「わろてんか」において
    日本を倒したのに続いてこのドラマでも外国に対する戦略的な勝利者になった。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      1989年は大変な年でしたね。ちなみに我が家には1989年12月に行われたベルリンの壁崩壊記念コンサートのCDがあります。壁のコンクリート片のオマケ付き。当時の思い出です。