律が恋した少女の名は清 / 半分、青い。 第15話

2018年4月18日(水)第3週「恋したい!」

あらすじ

菜生が参加している弓道部の引退試合を見にきた律はそこで、他校の女子生徒に一目惚れしました。試合が終わってから、律はその女生徒から名前を教えてもらうことに成功。その女生徒は伊藤清(さや)という名前でした。

引退試合が終わった後、鈴愛、律、菜生、ブッチャーの四人は「ともしび」に集合。律の様子がいつもとは異なることに気づいた仲間たちはすぐに察しました。律の一目惚れ、律の恋は本気のものであると。

同じ頃、梟商店街の大人たちは、テーマパーク建設をめぐって騒ぎになっていました。そんな中、リゾート会社の女性社員が「ともしび」で泥酔。酔った勢いで本音を語り出したその女性社員の頼りなげな言葉に、梟商店街の面々は不安を感じはじめます。

一方、律が運命の出会いを経験したことに対して、鈴愛は複雑な想いでした。律の恋を祝福するために、清の似顔絵を描く鈴愛は、その一方で胸の痛みを感じていました。しかし、その痛みの正体が鈴愛にはまだ理解できないのでした。

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予習レビュー

律くんが、弓道部の引退試合で他校からやってきた清(さや)という名の女の子に一目惚れし、これは運命かもしれないと熱弁。

その律くんの熱の入れように鈴愛ちゃん、ブッチャー、菜生ちゃんも盛り上がる。

そんな中、鈴愛ちゃんだけは一瞬だけチクリと胸の痛みを感じるものの、その痛みが何を意味するのかよくわからない。

そしてよくわからないうちに、その痛みは一瞬にして消えてしまう。

また、その心の痛みを鋭く察した鈴愛ちゃんの弟・草太くんが遠回しに心の痛みの理由に触れるものの、この時も鈴愛ちゃんは理由を理解しないまま終わってしまう。

鈴愛ちゃんは、一瞬だけチクリした心の痛みの理由を自分で理解する機会が二回もあったはずです。

1回目は自分で痛みを感じたとき。2回目は草太くんから遠回しに指摘されたとき。

しかし、鈴愛ちゃんはこれら2回の貴重な機会を逃してしまいました。

このとき、鈴愛ちゃんが心の痛みの理由をわからないままにしてしまったことが、今後の鈴愛ちゃんと律くんの二人のすれ違いの最初の分岐点になるのかもしれません。

というわけで、今回のおはなしは全編を通してとても重要な回になるかも知れません。

今後の展開のフラグが随所に仕込まれていることも考えられます。目を皿のようにして、細かいところまでチェックしようと思います。

感想

律くんの一目惚れ

初めて見る美少女に律くんの目が釘付けになる。
律くんの視線の先にいる少女の手から放たれる矢。
その矢は、的の真ん中に狂いなく命中する。

律くんのハートを清ちゃんが射抜く瞬間を真っ正面から描いた、これ以上のぞめないほどわかりやすい演出でした。

そして、射抜く瞬間に続いてバドミントンのシャトルが木の枝に引っかかり、それを清ちゃんが弓の先で落としてくれる場面の映像が鮮烈。

木の枝から舞い降りてくるシャトルを両手でそっと受け止める清ちゃんの姿は、まるで律くんの心を受け止めたかのようでした。

さて、その清ちゃんの姿を見て律くんは言いました。

「小さな白い雛鳥が手の中にいるように見えた」

この詩のような言葉。律くんも無意識のうちに感じていたのかもしれません。自分の気持ちを清ちゃんに受け止めてもらえたと。

律くんの中で何かが動きはじめました。

鈴愛ちゃんの切ない表情

胸の奥にチクリと痛みを感じたときの鈴愛ちゃんの表情が切なすぎて涙目になりました。しかも、そんな表情をわずか15分の中で三回も見せるなんて。

三回あったチクリと痛む場面。その1回目は弓道場の場面です。前回の最後にも登場した場面でもあります。

清ちゃんに目を奪われている律くんの異変を鈴愛ちゃんは見逃してはいませんでした。

鈴愛ちゃんは律くんの様子がいつもと違うことだけは鋭く察しました。

でも、いつもどう違うのかがわからない。律くんのいつもと違う様子に違和感を感じている自分の気持ちの正体もよくわからない。

2回目は律くんの部屋でのこと。

律くんは清ちゃんとの出会いを運命の出会いとまで言いました。

しかし、鈴愛ちゃんには運命の出会いがどのようなものなのかがよくわからない。よくはわからないけど、何だかとってもおめでたいことらしい。

だから大事な幼なじみのおめでたいことを祝福したい。でも、どういうわけだか、素直に祝福しきれない自分がいる。幼なじみの運命の出会いを素直に喜べないのはどうして?

このときの鈴愛ちゃんの表情は絶妙でした。『半分、青い。』全編を通して、永野芽郁ちゃんの名演のひとつになるかもしれません。

そして3回目。鈴愛ちゃんの部屋の場面です。

律くんが喜ぶ顔を想像しながら、律くんのために清ちゃんの似顔絵を一心不乱に描く鈴愛ちゃん。律くんの喜ぶ顔を想像する自分も嬉しくなる、でも・・・

どこか憂いを帯びた表情を浮かべながら、清ちゃんの似顔絵を描く鈴愛ちゃんの様子。これもまた切なすぎました。

永野芽郁ちゃん演じる鈴愛ちゃんの登場からまだわずか3回。

ここまで感情移入し、ここまで切ない気持ちにさせられるとは想定外でした。

草太くんの優しさ

鈴愛ちゃんの切ない表情の3回目の場面。

鈴愛ちゃんの弟・草太くんは年子だったはずなので高校二年生でしょうか。高校生として初めて登場した草太くんは今もなおお姉ちゃん思いです。

鈴愛ちゃんが聴力を失った直後の草太くんの行動には泣かされました。

片耳が聞こえなくなったお姉ちゃんを励まそうと、ちょっとづつ貯めていた貯金で買ったグルグル定規をお姉ちゃんにプレゼント。

しかも、あまったお小遣いで買ったと嘘を言ってお姉ちゃんの気持ちに負担をかけまいとするその心づかいがまた優しかった。

そんな草太くんのお姉ちゃん思いはまだ健在だったようです。

今回の鈴愛ちゃんの部屋の場面。

鈴愛ちゃんが描いているのは、律くんの一目惚れの相手だと知った直後の草太くんの表情に濃厚にあらわれたお姉ちゃんを思いやる顔と言ったら・・・

草太くんはきっと、鈴愛ちゃん本人よりも深く理解しているのでしょう。律くんが鈴愛ちゃんにとってどれほど大事な存在なのかを。

しかし大事な律くんの気持ちは、他の女の子に向いてしまった。それを知った草太くん、お姉ちゃんのことが気の毒でならなかったのかも。

草太くんの優しさに、涙腺を思いっきり攻撃された『半分、青い。』第15回でした。

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コメント

  1. もっさん より:

    こんにちは、いつも楽しく拝見しております。
    『守ってあげたい』が、ユーミンではなく原田知世さんバージョンでしたね!
    和子さんにひっかけた粋な選曲と、ドラマの和子さんにもお似合いだな~とほっこり致しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > ユーミンではなく原田知世さん

      でしたね!とっても粋なことをしてくれました。

  2. ゆりあんな より:

    朝蔵様

    はじめまして。
    ひよっこから毎日楽しくブログを拝見させて頂いています^_^

    今回の半分、青い。は舞台が私の故郷の名古屋のお隣の岐阜で、方言が名古屋と似ているので、より楽しく見ています。

    ところで今日、超美人の清ちゃんが、名古屋の栄でスカウトされた話のくだり、東海地方の方で、おぉー、懐かしい!と思われた方は多いかもしれません。

    あの時に「中学生日記に…」というセリフがあったのですが、中学生日記はNHK名古屋放送局で作成された金八先生っぽいドラマで、結構長い期間やっていました。私も半分、青い。の主演のみなさんより5つ年下ですが、このドラマをよくみていました。まさかその中学生日記がこんな形で出てくるとは!懐かしい度マックスで思わず笑ってしまいました。

    あとちょっと話が前に戻るんですが、落合博満さんの中日ドラゴンズ時代の応援歌がマグマ大使の主題歌だったと、このドラマで始めて知りました(笑)。半分、青い。なかなかいろんな発見があってより楽しいです。

    朝蔵様のブログはとても優しいエネルギーで拝見させて頂く度にあたたかい気持ちになります。これからも楽しみにしています✨
    見ていました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      はじめまして!

      『中学生日記』は僕もよく知ってます。しかしそれが名古屋局の制作だということは初めて知りました。だから名古屋でスカウトされたというセリフにつながるのかと、ようやく合点がゆきました。ありがとうございました!

  3. ぱぽりん より:

    律が清と話しているシーン、ブッチャーが離れた所から見守っている。
    <ブッチャーなのに>気の働くこと。
    確かに、いいヤツ、ですね。

    この年代で異性であることに気付かなかった、は、正直、ウソだと思う。
    異性でありそこで新しい関係を作る、より、今の関係が心地よい、新しい関係を作ることができるかどうか不安だから今までのままでいる、ではないかと。
    お互いのありようが変わることの気まずさ、恥ずかしさもあるし。

    一歩踏み出さなかったことの後悔もあれば、一歩踏み出さなかったからずっと続けられる関係もある。
    すべては、今はまだ解らないず~と先の結果。
    だから楽しいし切ないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      異性であることに気づかなかったというよりは、異性と感じるにはあまりにも近すぎる関係だったという方が近いかもしれませんね。