鈴愛のはじめてのデート / 半分、青い。 第19話

2018年4月23日(月)第4週「夢見たい!」

あらすじ

鈴愛にとって人生で初めてのデートとなる日。鈴愛は律からアドバイスを受けていました。鈴愛はしゃべると面白い。しかし、女の子は面白くなくてもいいのだと。律のアドバイスにしたがい、鈴愛は口数を少なくしていました。

しかし、無口な小林との間に続く沈黙に、鈴愛は気まずくなってきました。そこで、鈴愛は律に電話をし、こんなときはどうしたらよいのか、ふたたびアドバイスを求めます。律の答え。それは「しゃべれ」というものでした。

鈴愛は、それまでとは一転してよくしゃべり、小林と共通する話題を見つけることにつとめました。鈴愛の努力は実り、ようやく小林との会話もスムーズになります。そのままゆけば、鈴愛の初めてのデートはうまくゆくはずでした。

しかし、我を忘れた鈴愛は明治村の金沢監獄の囚人体験に夢中になるなど、いつもの鈴愛に戻ってしまいました。小林が鈴愛に対して抱いていたイメージは崩壊。その数日後、鈴愛はふられたに違いないと、律は鈴愛に告げるのでした。

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予習レビュー

鈴愛ちゃんの初デートの日。

鈴愛ちゃんが、デートを成功させる秘訣を事前に律くんに教わるというエピソードは、『半分、青い。』の放送がはじまる前に予告映像でチラッと紹介されていました。

その映像の中での律くん曰く「鈴愛はしゃべると面白い。しかし女の子は面白くなくてもいいんだ。かわいければいいんだ」。

そんな律くんのアドバイスに対する鈴愛ちゃんの反応は「なんでそれをもっと早く教えてくれなかったの?」

この律くんによるアドバイスと鈴愛ちゃんの反応。

これだけで鈴愛ちゃんのキャラがよ〜くわかります。そして、そんな鈴愛ちゃんのキャラが全開するのが今回です。

鈴愛ちゃん、律くんのアドバイスに対して素直です。律くんの言うとおりにおしゃべりを封印します。鈴愛ちゃんにとってはずいぶん苦しい時間ではないかと(笑)

ところが、デートの相手の小林くんは無口な青年だった。これがまずかった。

二人そろってしゃべらなければ気まずい沈黙が続くだけ。そして、そんな沈黙が続いてしまってはデートが失敗に終わってしまう。

そこで鈴愛ちゃんは再び律くんにアドバイスを求める。携帯電話がない当時、きっと公衆電話から電話したんでしょう。家に電話するとかなんとか言って。

鈴愛ちゃんが再びアドバイスを求めると、律くんの新たなアドバイスは「しゃべる」

かくして、いつもの「面白い女の子」に戻った鈴愛ちゃんでしたが、鈴愛ちゃんは「かわいい女の子」という幻想を抱いていた小林くんは、そのギャップに・・・

というオチが今回の展開となるようです。

感想

鈴愛ちゃんの表情。律くんの表情。二人のそれぞれの表情の、ドラマの始まりから終わりまでの変化の描写が観ていて飽きない回でした。

鈴愛ちゃんの表情

前週からの続きの映像であるコバやんとの待ち合わせの場面。鈴愛ちゃんとしてとってもレアな緊張した表情が新鮮でした。

そして緊張していたので律くんからのアドバイスもしっかりと守られていました。

そして、律くんのアドバイスは的確でした。どうしたらモテるのかという鈴愛ちゃんの質問に対する律くんのアドバイスで、鈴愛ちゃんは本当に「モテ」ました。

「楡野さんの・・・、鈴愛さんの左耳になります」

このコバやんの、まるでプロポーズみたいな言葉。コバやんの口からこんな言葉が自然に出てきたのは、鈴愛ちゃんが「モテ」た何よりの証拠です。

そして、ちょっとばかり沈黙が続いたところで、コバやんはそのことを気にしていなかったのかもしれません。

無口な人は沈黙をそれほど苦痛に感じない場合がありますからね。

でも沈黙慣れしていない鈴愛ちゃんにはそのことが理解できませんでした。そして、そこから悲劇が始まりました。

コバやんが夏目漱石の家の縁側で休んでいる間に、鈴愛ちゃんは律くんに電話でヘルプ。

この直後から、徐々にいつもの鈴愛ちゃんに戻り始めました。その少しづついつもの姿に戻ってゆく姿の描写が面白い。

カセットテープの中身を当ててみると言って、可愛い素振りを見せる鈴愛ちゃん。このときの素振り、律くんへの相談の中で「キモい」ことを理由にボツになったはず。

そんな禁断の行動が全ての始まりでした。

落語のテープを聞かせてもらう場面。コバやんの言っていることがよく聞こえないからと、鈴愛ちゃんはコバやんに思いっきり顔を近づけました。

この時のコバやんはちょっと嬉しそうでもあったけど、驚いたのも確か。

そのコバやんの驚きの表情に続いて、レストランの場面。ついに付け耳を付けてしまいました。(このレストランは旧帝国ホテルでしょうか)

ところで、前週の月曜日。こんな説明がありました。

鈴愛ちゃんが教室の中で付け耳をつけても、そのことをからかわれたりいじめられたりしないのは律くんのフォローのおかげ。

でも、そのことを鈴愛ちゃんはまったく理解していない、と。

その時は、わざわざそんな説明をすることが理解できずにいましたが、今回のためにあったのかもしれませんね。

律くんがフォローしてくれている環境では誰からも受け入れられている付け耳も、律くんのフォローがない環境の人がいきなりそれを見せらたら違和感を感じるだけです。

コバやんは、律くんのフォローの環境外にいる人です。だから、平然と奇妙な付け耳をする鈴愛ちゃんに面食らったはず。

この時点で、早くデートを終わらせて家に帰りたいモード全開のコバやん。その気の毒な姿が笑えました。

一方、その付け耳がきっかけになっていつもの姿に完全に戻ってしまった鈴愛ちゃんが、コバやんにどんな印象を与えたか、わざわざ書く必要もありませんね。

かくして、コバやんの鈴愛ちゃんに対して抱いていた幻想は、映像で表現された通り、ガラスのように砕け散ってしまいました。

追伸:それにしても金沢監獄で無我夢中になる鈴愛ちゃん、面白かった。

律くんの表情

律くんの鈴愛ちゃんへのアドバイスは的確だったと上に記しましたが、あまりにも的確なアドバイスを与えてしまったことを律くんは後悔していたんでしょうか。

亀のフランソワを甲羅干しさせながら、英単語の暗記をしている律くんのサングラス姿が、後悔するあまり自分の殻の中に閉じこもってしまう感が満載で笑えました。

話がそれますが、そんな律くんにやんわりと叱りつける和子さん。リトル律くんが怪我をした時以来の「お母さんらしい」姿を見たような気がします。

そしてフランソワの名付け親が和子さんというのも、いかにも和子さんらしい(笑)

さて、自分の不安な気持ちを悟られまいとでもするかのように、サングラスをかけていた律くんが、電話のベルの音に反応。

その電話の主が、即座に鈴愛ちゃんだとわかるところ。さすがです。

そして、電話で再びアドバイスを求めてきた鈴愛ちゃんに「しゃべれ」と告げた律くん。

このアドバイスは、もしかすると的確すぎるアドバイスに深く後悔したことへの反動でしょうか。鈴愛ちゃんがしゃべれば何が起きるのか、律くんならよく承知しているはず。

そしてアドバイス第二弾の効果を聞かされたときの律くんのドヤ顔が笑えました。

表情の逆転

今回は、鈴愛ちゃんの幸せそうな表情。楽しそな表情。それとは対照的な律くんの浮かない表情。心配でならない表情。

その対比の描写が見事でした。

そんな対比の描写を積み重ねた末の、最後の場面の表情の逆転劇。

コバやんの幻想が砕け散った映像に続く、失意の鈴愛ちゃんの表情。その失意の表情をドヤ顔で見つめる律くんの表情。白黒が反転したかのような楽しませてもらいました。

そして、落ち着くところに落ち着いたことにちょっぴり嬉しそうな鈴愛ちゃんが可愛い。

このまま、ずっと落ち着くところに落ち着いたままであればいいのに・・・

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コメント

  1. こんの より:

    いつも楽しく読ませていただいています。
    私はフランソワを甲羅干ししている律くんの単語カードに並んだ単語がツボでした。
    abandon→諦める abduct→誘拐する assume→決めてかかる
    深読みしすぎかもしれませんが、勉強が手につかない律くんの心の中が見えたような単語の並びに、少しニンマリしてしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      するどい観察です!単語帳もひそかに「ネタ」だったかもしれませんね。

  2. ア※ラッキー より:

    風朝亭の朝を間違ってしまいました(>_<)ちょうは鳥でしたね(泣)

  3. ア※ラッキー より:

    確かにつけ耳を装着したときの小林くん明らかに顔色が変わりましたねぇ。まさかそんなに…と思ったかもしれないですね。ましてあの頃の男子って意外と鈴愛ちゃんのつけ耳姿が恥ずかしかったかもしれないです。ところで、小林くん~音声切り替え~で聞いていると最初は新聞部って言っているのに鈴愛ちゃんがこばやんと言っていたらやはりこばやんって切り替えたので思わず笑ってしまいましたよ(^o^)

    ところで明治村といえば、前回の「わろてんか」の風朝亭や栞さまの会社あとリリコさんが映画撮影場所だったと思いますよぉ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コバやんは鈴愛ちゃんに対して幻想を抱いていたみたいなので、付け耳の驚きもそれないりに大きかったでしょうね。

  4. うみがめ より:

    左耳が聞こえないハンディを全く感じさせない、明るい鈴愛ちゃん。それは鈴愛ちゃんの個性もあるのですが、幼馴染や近所の人たちの助けがあって、日常の一部になっているから。でも一人で外に出ると周りの人は鈴愛ちゃんのハンディは分からないし、受け入れずらいことも多々。それでも鈴愛ちゃん、そのことを悲しんでいなかったですね。『半分、青い』の発表を最初に目にしたとき、けなげなヒロインが困難を乗り越えて、みたいなストーリーを想像していたのですが、いい意味で裏切られました(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      困難を困難と感じていないところがいいですね。困難を感じていないので、乗り越えるべき困難もない。この明るさが大好きです。

  5. hajime72 より:

    砕け散る鈴愛。残念な結果に終った初デートを見事に表していて笑ってしまいました。
    脚本なのか演出なのかは知りませんが、余計な説明は不要な ジ・エンド。
    理屈抜きで楽しんで見ています。
    どう収めるのかが気になっていた請求書の話も、見積書だったというオチは面白かった。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      切ない失恋でなく、笑える失恋。とってもレアな失恋場面だったと思います。

  6. ちーぼー より:

    律くんの「しゃべれ」というアドバイスは、鈴愛ちゃんがふられるという結果になるのを見越しての事ですよね。律くん、自分の気持ちをはっきりと認識したのかな…でも清ちゃんとこれからお付き合いするのだから、単に鈴愛ちゃんに彼が出来るのが嫌だったのかしら。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんの「しゃべれ」。明らかにデートの失敗を狙ってましたね。喫茶ともしびでの律くんのドヤ顔が、狙っていたことを物語っていました。

  7. アーモンド より:

    鈴愛ふられちゃうのかな?
    でもその方が今後の律くんとの関係がよくなるかも。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      付け耳が何かのフラグとなって終わりましたが、あの好青年が付け耳に対してどんな反応を示すんでしょうね。