秋風羽織の漫画と出会う / 半分、青い。 第20話

2018年4月24日(火)第4週「夢見たい!」

あらすじ

鈴愛たちの高校生活で最後となる夏休み。楽しみにしていた夏休みに入っても、鈴愛の気持ちは晴れません。大学に進学する律は、夏休みに入ってから受験勉強に専念するために、それまでのように鈴愛と遊んではいられなくなったのです。

高校卒業後の進学の準備に余念がない他の仲間たちも夏休みどころではありません。そんな中で、進学するつもりのなかった鈴愛だけが、遊び相手がいないまま夏休みをたった一人で過ごすことになったのです。

やることがなく、暇を持て余している鈴愛。その姿を見かねた律は、漫画好きの鈴愛に人気の少女漫画を貸しました。それは秋風羽織という漫画家の作品でした。鈴愛は、その少女漫画を読みはじめるや、たちまちにして秋風羽織の世界に魅了されてしまいました。

そして夏休みが終わり二学期を迎えました。幼なじみたち四人で遊べる最後の夏に、四人揃って遊べなかったことが鈴愛には心残りでした。そんな鈴愛も、大人への一歩を踏み出す時がやってきました。就職活動のはじまりです。

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予習レビュー

前週の土曜日の回にはじまった鈴愛ちゃんの「恋バナ」は、週が明けた月曜日の回のわずか一回で終わりを告げました。

切ないお別れではなく、笑えるお別れ。明るく終わりました。

そんな、紙の裏表が悲劇と喜劇になっているかのようなエピソードを経て、鈴愛ちゃんたちは夏休みを迎えました。高校生活最後の夏休みです。

ちなみに登場人物たちの高校卒業後の進路は、今回の時点では次の通りです。

鈴愛ちゃん:未定
律くん:東京大学
ブッチャー:私立大学(志望校は未定)
菜生ちゃん:名古屋市内の専門学校

そんなわけで律くんは夏休みから受験勉強がスタートです。もう鈴愛ちゃんたちと遊んでいるヒマはありません。

律くんが受験勉強に専念すれば、ブッチャーもその真似をすることになるのでしょう。

菜生ちゃんは受験はありません。しかし、準備することはいろいろあるかと。

そんな中、卒業後の進路が決まっていないため、特段なにもすることがない。しかし、遊んでくれる仲間もいない。

そんな鈴愛ちゃんでしたが、ついに自分のライフワークになるかもしれない!というものと出会います。

東京編での主要キャラクターとなる少女漫画家・秋風羽織との出会いです。

ただし、今回は本人は登場しません。名前と少女漫画だけが登場します。

ちなみにブログ主はこの秋風羽織というキャラの登場場面を、放送開始前から楽しみにしていました。

だから名前だけの登場とはいえ、とってもワクワクしています。

感想

新聞部のコバやんは完全に終わり

新聞部のコバやんとは完全に終わったことが、念には念を入れて説明されました。ここまで念入りに説明されるてしまうと、鈴愛ちゃん、ちょっと気の毒かも(笑)

一度目の説明はアバンタイトル(オープニング主題歌が始まる前の映像)。

コバやんが通学路を変更。そのことをまだ知らないらしい鈴愛ちゃんが、バス停でバスを待ちながらキョロキョロしていたのは、コバやんとの再会を期待してたのかな?

この時点では、コバやんに未練があったのでしょう。

そして次の念入り説明は英語の授業での「ス」と「ナ」のメモのやりとり。この場面で、鈴愛ちゃんが完全にコバやんを諦めたことが確定でしょうか。

鈴愛ちゃんはコバやんのことを完全に断念。ここでコバやんのことはすべて終わりにしてあげてほしかった。

しかし、晴さんがまさかの地雷を踏む(笑)

じいちゃんもお父ちゃんも草太くんも、男性陣はみ〜んな鈴愛ちゃんがコバやんにフラれてしまったことを知っているのに、晴さんだけはまったく気づかず。

律ママ・和子さんは育ちの良い愛子(※)さんですが、晴さんも存分に愛子さん的な要素があるみたいですね。

今後の天然炸裂、期待してます。

※愛子さん:『ひよっこ』の天然キャラ。演、和久井映見さん。

「その言葉は歌うように美しい」

今回の鈴愛ちゃんのナレーションに「その言葉は歌うように美しい」とありましたが、今回の鈴愛ちゃんのナレーションのすべてが「歌うように美しい」ものでした。

今回描かれた夏休みのエピソードのひとつひとつも「歌うように美しい」ものでした。

ドラマの中での鈴愛ちゃんの言葉を借りるなら「本当は四人で遊びたかった、私が子供でいられる最後の夏」。

「来年はないやん、来年はバラバラや」

だからこそ思い出の夏にしたかった最後の夏。

鈴愛ちゃんにとっては心残りのある夏休みになってしまったと思いますが、少なくとも一視聴者の僕にとっては、思い出の夏の場面となりました。

商店街を歌い踊りながら走り抜ける鈴愛ちゃん。リトル鈴愛ちゃん時代も、聖子ちゃんを歌いながら踊ってましたが、その時を思い出さずにはいられない鈴愛ちゃんの姿。

この姿は、鈴愛ちゃんの子供時代の最後の姿だったのかもしれません。

この踊って走る鈴愛ちゃん場面の直後から、それまでのにぶい鈴愛ちゃんが、秋風羽織の漫画によってみるみるうちに人の気持ちを察することができる鈴愛ちゃんに変化しました。

秋風羽織の漫画によって、鈴愛ちゃんは子供から大人になれたのでしょうか。

それとも鈴愛ちゃんのセリフ「これ読んどると、にぶいのがなおりそうや」にあった通り、にぶいのがなおっただけなのかな?

律くんが鈴愛ちゃんに漫画を貸してくれたのは、「私が寂しくならないように」という律くんの心づかいを察することができるようになった鈴愛ちゃん。

秋風羽織の全作品をまとめて貸してくれなかったのは、1タイトルごとに貸すことで「ほんの5分でも会えるから」なんて想像ができるようになった鈴愛ちゃん。

歌うように美しい言葉でつづられた夏休みの描写を経て、鈴愛ちゃんが少しだけ大人になったような気がします。

そして夏休みが終わって二学期。

菜生ちゃんの駆け下りる階段。その踊り場の窓から見える四角い青空。それらが好きだったと鈴愛ちゃんは語りました。過去形で語りました。

そして、その鈴愛ちゃんの語りに続いて、四角い青空のある踊り場から走り去ってゆく鈴愛ちゃんと菜生ちゃんの後ろ姿。

その後ろ姿は、鈴愛ちゃんの子供時代を終わりを告げているようでした。

繰り返しになりますが、本当に美しい夏休みの描写でした。完全保存版にしたいくらいの素敵な回でした。

追伸:律パパが撮影した「いつかいい思い出になる」幼なじみ四人の記念写真。あの写真がこんなにも早く思い出の写真になってしまうとは。

バブル崩壊

鈴愛ちゃんの青春の夏も終わってしまいましたが、日本経済の夏とも言うべきバブルも、そろそろ終わりを告げそうです。

鈴愛ちゃんも時代も、これから変わってゆきそうですね。

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コメント

  1. へーきち より:

    律がなぜ「いつもポケットにショパン」をはじめ秋風羽織の漫画をコンプリートしていたのか?
    そこがとても気になります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 秋風羽織の漫画をコンプリート

      その理由、ぜひとも回収してほしいですね。

  2. 美濃娘 より:

    最後の夏に4人で行きたかった金華山とロープウェイと花火大会。
    今まで恵那市や土岐市など、東濃方面でのロケがほとんどでしたが、いよいよ金華山(岐阜城)のある岐阜市?と期待しましたが残念…。東美濃(東濃)の高校生にとってみれば、岐阜市は名古屋や明治村よりも遠く、プチ旅行気分を味わえる場所だったと思います。
    卒業までに4人でどこかに出かけられるといいなぁ。高校の青春が終わろうとしているのが切ないなぁ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      岐阜県内の地理とそれぞれの位置関係が手に取るようにわかるコメントです!ありがとうございます。

  3. アーモンド より:

    英語の授業中、堂々と寝ていたブッチャーが怒られると思いきや、メモのやり取りをしていた鈴愛と菜緒が怒られましたね。笑ってしまいました。
    でも頭を本で叩くのは、今だと体罰問題になりかねませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ブッチャーは先生からあきらめられているのかなと思いながら観てました(笑)

  4. あみ より:

    秋風羽織の登場、楽しみですね!豊川悦司さんは『Love Story』というドラマで作家の役を演じていましたが、私はそのキャラクターが大好きでした。先日こちらのブログで秋風羽織は『とと姉ちゃん』の花山さんのようなキャラ、という記事を読みとっても嬉しくなりました。『Love Story』のその作家のキャラも気難しくてちょっと怖いのかなと思ったら実は繊細で可愛い、さすがに花山さんには負けますが十分変人でした。しかも脚本は同じ北川悦吏子さんです。期待せずにはいられません。出番がたっっくさんありますように!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『とと姉ちゃん』の花山さんには最後に泣かされましたが、秋風羽織にもそんな場面が用意されているような気がしています。秋風の出番を一回一回大事に観てゆきたいですね。

  5. かふう より:

    NHKのムック本やこのサイトで、12週までのあらすじを知ってしまいました。朝蔵さんのいうとおり、今日はかけがえのない回だったかもしれませんね。夏の思い出。
    ひよっこでも、夏の思い出のシーンがありました。みんなで海に行った日。あのあとの工場閉鎖。
    一回一回を噛み締めていこうと思います。

  6. うみがめ より:

    こばやん、通学路を変えましたか(笑) 今回の件がこばやんの恋愛に対するトラウマにならないか、少し心配です。でも寿限無を「いい話」と言えた鈴愛ちゃんの素敵なところ、大人になったときに気付いてほしいと思っています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コバやん、立派な大人となって再び登場して欲しいです。ドラマの後半、鈴愛ちゃんが画期的な家電製品を発明した際に、取材にやって来る新聞記者がコバやんだった。そんな回収のされ方を期待しています。

  7. ちーぼー より:

    秋風羽織の漫画、登場しましたね。実際の「いつもポケットにショパン」は、’80~’81の連載。私は鈴愛ちゃんより10歳くらい上ですが、ドラマの鈴愛ちゃんの年頃にこの漫画を別マ(別冊マーガレット)の連載で読んでいました。他の漫画の題名も、懐かしかった!律君、少女マンガが好きなのかしら。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      実は僕も少女漫画が好きでした。『ベルサイユのばら』にハマってました。実写版の映画も賛否両論ありましたが、ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ、ミシェル・ルグランなどそうそうたる顔ぶれが関わる、実に贅沢な映画でした。