鈴愛の就職先が決定する / 半分、青い。 第21話

2018年4月25日(水)第4週「夢見たい!」

あらすじ

鈴愛たちの高校生活最後の夏休みが終わりました。二学期になり鈴愛は就職活動を開始。地元の企業に就職しようと入社試験を受けるものの、13社受けてすべて失敗。最後に受けた農協から、ようやく内定をもらうことができました。

高校卒業後の就職先が決まり、安心することができた鈴愛でしたが、新たな悩みが鈴愛の心にふくらんできました。仲間たちが将来の夢や目標を持っている中、鈴愛だけが何の目標も持たずに就職先を決めていたことに、鈴愛は焦りを感じはじめていたのです。

自分ひとりだけ、やりたいことが何もない。思い詰めるその一方で、秋風羽織の少女漫画に夢中になっている鈴愛に律がアドバイスしました。大好きな漫画をもっと真剣に描いてみてはどうかと。

謎に包まれた漫画家・秋風羽織は美少女か美少年か。鈴愛と律が秋風羽織の姿を想像しているその頃、東京では秋風羽織は締め切りが迫る漫画の仕上げに取り掛かっていました。鈴愛と律が美少女か美少年かと想像していた秋風羽織はの正体は・・・中年男でした。

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予習レビュー

今週は早いテンポで物語がすすんでゆきます。

月曜日が鈴愛ちゃんの人生はじめてのデートと、デートの失敗によってその日のうちに恋バナが終了。これも失恋と呼ぶのでしょうか?(笑)

火曜日は夏休み。仲間たちが卒業後の準備にとりかかりはじめる中、卒業後のことをそれほど真剣に考えていない鈴愛ちゃんだけが遊び相手を失うエピソード。

そして水曜日の今回。

遊び相手が誰もいなくなった鈴愛ちゃんのちょっと寂しい夏休みはすでに終わり9月。二学期に入っています。

二学期に入り鈴愛ちゃん就職活動を開始。就職試験で13連敗した末に、ようやく内定をもらったものの、今度は自分だけが将来の夢が何もないという事実に気づく。

そんな鈴愛ちゃんに律くんがアドバイス。その律くんのアドバイスによって、ついに鈴愛ちゃんは・・・

今回もわずか15分で物語が急展開します。

ところで律くんの漫画を描けというアドバイス以前から、鈴愛ちゃんは漫画を描いていたはずです。

高校生になった鈴愛ちゃんの初回にも、鈴愛ちゃんが『マグマ大使』のゴアを描き、それがお母ちゃんに似ていると言って、菜生ちゃんに見せていたはずです。

今回から鈴愛ちゃんが描き始めたのは、ワンカットの漫画ではなく、自分でキャラクターをつくり自分でストーリーもつくった創作漫画です。

漫画家の道を歩む小さな一歩、という大きなフラグがついに立つ見通しです。

感想

「私の中の何かが開いた」

鈴愛ちゃんが秋風羽織にどれだけ深くハマったのかが改めて描かれました。

言葉を尽くして語られる鈴愛ちゃんの感動。出会うべくして出会ったんですね。鈴愛ちゃんは秋風羽織に。

ところで、これまでの朝ドラでも、ヒロインが自分の生きる道を見つける瞬間が繰り返し描かれてきました。(『ひよっこ』みたいな例外もありましたが)

僕の知る限りの朝ドラの中でこれまで描かれてきた、ヒロインが自分の生きる道=ライフワークを見つける瞬間は、どれもヒロインの表情と挿入曲によって演出されてきた。

そんな風に記憶しています。

しかし『半分、青い。』で、鈴愛ちゃんが自分の生きる道=ライフワークを見つける瞬間の描写は、ヒロインの表情よりも挿入曲よりも、ヒロインの言葉。

鈴愛ちゃんの口から矢継ぎ早に出てくる言葉の数々が強く印象に残るものでした。

「霧が晴れるようだった」
「世界の色が変わった」
「こんな風に世界をみる人がいるのか」
「私は世界がわかった」
「私の中の何かが開いた」

自分の生きる道=ライフワークとの出会いの感激を、これほどまでに見事に言語化したのは、ここ数作ではレアなケース。

そして、様々な言葉で言語化されているからこそ、ヒロインの感激がここ数作の朝ドラのどの作品よりも、深〜く理解できました。

律くんの言うとおり鈴愛ちゃんの言うことは面白い。

こんな鈴愛ちゃんの面白い言葉が、これから先もずっと聞けますように。

美少女か美少年か

律くんは、秋風羽織が美少女だと思っていました。年齢は高くても28歳くらい。美少女の面影を残す若い女性だろうと。

一方の鈴愛ちゃんは、秋風羽織は美少年に違いないと確信していました。

律くんに最後に借りた秋風羽織の少女漫画『東京のカサノバ』。そこに登場する主人公のイケメンの兄のようだと想像していました。

しかし実態は・・・変なおっさん。

はげし過ぎるギャップに笑わせてもらいました。

変なおっさん

ずっと楽しみにしていた秋風羽織が登場しました。

言葉を口にするときの口調はやわらかで、しかもいちいち敬語を使う。いつも上から目線でしかも毒舌を極めた『とと姉ちゃん』の花山伊佐次とはずいぶん違います。

でも、廉子さんのナレーションにもあったとおり「変なおっさん」である点は一緒です。

『ひよっこ』の宗男おじさんみたいな「変な叔父さん」も大好物ですが、『とと姉ちゃん』の花山伊佐次みたいな「変なおっさん」も、僕は大好物です。

また、秋風羽織の事務所にいた面々は、純朴な梟町の面々とは異なりひと癖もふた癖もありそうな平成の都会人ばかり。

あの事務所のピリピリした奇妙な空気感。ドラマで見ている限りは大好きです。

ところで前回の『半分、青い。』は、鈴愛ちゃんの子供時代の終わりを感じさせるセンチメンタルな回でした。

しかし今回は、これから何かが始まろうとしている感がいっぱいの、でも始まる何かがちょっとばかり不安でもある、

ワクワクとザワザワが混ざったような回でした。

ニコニコ仮面

話が前後しますが、ニコニコ仮面たちが並んだ面接試験は農協の面接でした。今回の冒頭の場面に登場したニコニコ仮面たち、鈴愛ちゃんを採用してくれたんですね。

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コメント

  1. ひるたま より:

    続きです。
    「谷田部精工」…おそらく、ヒロインの最初の就職先だった向島電機を意識したのでしょう。と同時に、個人的には「谷田部園芸(農園・造園)」でも良かったかな?とも感じますね。(^^;)

  2. ひるたま より:

    本日放送分で、清野菜名さんと志尊淳さんが初登場。
    清野菜名さんは(他局ですが)『トットちゃん!』で、志尊淳さんは『植木等とのぼせもん』でそれぞれ好演された事が印象に残っています。いずれも古き良き「昭和」の時代を描いたドラマだった点で共通していたように感じられます。殊に『植木等とのぼせもん』の方は『ひよっこ』と時代が被っているな~と感じながら見ていました…あくまでも私見ですが。
    お二方がこれからどのようにドラマに絡んで行くのか、楽しみでもあります。

    そして、鈴愛ちゃんが不採用になった企業名リスト…朝ドラフリークの方達はすぐに勘付かれた事は想像に難くありませんね。(^^;)
    (個人的には「村岡」「津村」「藤岡」はすぐに分かり、平仮名の「にしかど」は少し経って分かりました…それ以外はTL検索で確認してようやく気付きました。会社名がそれぞれのドラマ内容とかなりリンクしていた点も心憎い演出でしたね。「坂東織物工業」「谷田部精工」「藤岡企画」「レストランにしかど」「村岡書店」他多数…)
    それにしても、岐阜県に「谷田部」と名が付く企業はあるのかなぁ?…茨城県民の1人としてふと感じた次第です。f^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      企業名にそんなネタが仕込まれてたんですか!?まったく気がつきませんでした。

  3. ぱぽりん より:

    秋風羽織の
    「たぶん、きっと」
    妙にひっかかった。

    で、思い出したのが、「探偵物語」の各番のお終い。
    「たぶん・・・きっと・・・」
    原田知世に加えて薬師丸ひろ子までぶつけてきた?

  4. きゅうぽん より:

    今までの歴史上の人物の生い立ちとは違い、また世代が同じなので「分かる〜!」と作者の意図にどっぷりハマっていますが…
    すずめちゃんに言いたい!「夜に笛を吹いてはいけません!」
    どろぼうが来たり、蛇がでますよ〜(笑)
    岐阜の田舎なら晴さんとか、おじいちゃんおばあちゃんが言わなかったのかな…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 秋風羽織の漫画をコンプリート

      鈴愛ちゃんが子供の頃に「三本足のムーミンパパが来る」ことを理由に、夜に笛を吹くなと言っていたら、きっとやめてたでしょうね(笑)