秋風羽織と対面する鈴愛 / 半分、青い。 第25話

2018年4月30日(月)第5週「東京、行きたい!」

あらすじ

秋風羽織のトークショーの後、鈴愛は思いがけない展開を体験することになりました。鈴愛は仙吉の手づくりの五平餅を秋風に差し入れました。その五平餅の味を秋風がいたく気に入り、鈴愛は秋風の控え室に通され、秋風と対面することがでたのです。

緊張しながらも秋風との対面を終えた鈴愛は、控え室を去り際、意を決してある行動に出ました。鈴愛は、律に背中を押されて描きあげた自作の漫画を持参していました。その漫画を、秋風に読んでもらいたいと懇願しました。

漫画の基礎を学んでいない鈴愛の作品は、秋風の目には稚拙に映りました。しかし、稚拙ながらもその作品の中に鈴愛の才能を見出した秋風は、自分に弟子入りしないかと鈴愛に提案し、鈴愛は弟子になると即答しました。

漫画家になると決めた鈴愛は、家族をどのような順番で説得すれば効果的かを懸命に考えました。しかし、一週間経っても何も言い出せない中、説得するのが一番むずかしい晴に対して、農協の内定を辞退し東京で漫画家を目指すと宣言してしまうのでした。

<<前回24話 | 次回26話>>

Sponsored Link

予習レビュー

月曜日からありえない展開が続きます。

ありえない展開1:なぜ五平餅?

あこがれていた秋風羽織のトークショーに参加できることになり、手土産(差し入れ)を秋風羽織のために持ってきた鈴愛ちゃんの気持ちはよ〜くわかります。

こんな場面で、ファンが花束などのプレゼントを持ってくるのはよくあることです。

しかし、どうしてよりによって五平餅?

こんな場面のプレゼントの定番である花束でもなく、いかにも少女漫画家が好みそうなイメージのある焼き菓子でもなく、よりによって五平餅?

秋風羽織へのプレゼントに五平餅をチョイスしたのは鈴愛ちゃんなのか。それとも鈴愛ちゃんがじいちゃんあたりに無理やり持たせられたのか。

まだ詳細が明らかになっていない、鈴愛ちゃんが秋風へのプレゼントに五平餅をチョイスした理由がひどく気になります。

ありえない展開2:五平餅をいたく気にいる秋風羽織

鈴愛ちゃんが秋風へのプレゼントに五平餅をチョイスしたことも驚きですが、その五平餅を秋風羽織が気に入ってしまうというまさかの展開でもう一回びっくりです。

『半分、青い。』の放送が始まる前、秋風羽織演じる豊川悦司さんが、でっかい五平餅を片手に突っ立っている奇妙な画像が公開されました。

きっとこの画像がこの時の場面なのでしょう。

ちなみに、秋風羽織は五平餅を真剣に気に入ってしまったようで、ドラマの中では今後も五平餅ネタが繰り返し登場します。

ありえない展開3:弟子入りの提案

チャンスあらば秋風羽織に目を通してもらい感想を述べてもらおうとでも思ったのでしょうか。鈴愛ちゃんは自作の漫画を密かに持ってきていました。

そして五平餅がきっかけとなり秋風羽織に近づくことができた鈴愛ちゃんは、あこがれの漫画家に自分の漫画を読んでもらうというプランを決行。

そして、まさかの弟子入りの提案です。

五平餅から弟子入りまで。週のはじめの月曜日からこれほどの急展開ではじまった第5週。今週はどこまで行ってしまうんでしょうか。

感想

前週土曜日の回の放送の感想を補足します

前週の土曜日。秋風羽織のトークショーの場面が描かれた回。その日の夜に再放送を観ていて、朝の放送で見落としていたとても重要なセリフがあるのに気がつきました。

秋風先生がトークショーを凍りつかせていたその舞台裏で、秋風先生はどうして顔出しなんかしたのかと、男性が秘書の菱本さんにボヤいていたのを覚えておいででしょうか。

その男性に対して菱本さんがピシャリと一言。「先生は自分の読者に会いたかった」

このセリフを菱本さんが口にしたとき、菱本さんは合わせて「生きているうちに」という言葉をさりげなく付け加えていました。

ちょっとだけネタバレになりますが、秋風先生はドラマの前半で、ある病気を持っていることが明らかになります。

まるで、その病気を暗示するような言葉「生きているうちに」。

『半分、青い。』物語の後半では、秋風先生との涙の別れが準備されているかもしれません。「生きているうちに」はその時のフラグであるような気がします。

秋風先生を誰よりも理解しているらしい菱本さんとの関係も含めて、物語の後半ではきっと秋風先生の人生を回収するエピソードが用意されているかもしれません。

秋風先生とその周囲の人々の言葉や表情。今回のような見落とし・聞き落としのないよう、注意深く観察してゆきたいと思います。

「バカ」か「天才」か

秋風先生が口にした言葉を借りるなら、これまで鈴愛ちゃんは「バカ」な女の子として描かれてきました。

片耳が聞こえなくなったとき、耳の中で小人が踊っているとか、半分は晴れているとか、特異な感性を持っていることも描かれてきてはいました。

描かれてきてはいましたが、鈴愛ちゃんの周囲の人たちの大半は鈴愛ちゃんの得意な感性よりは「バカ」な一面ばかり見ていたかと思います。

しかし「バカ」な一面ばかり見てはいても、「バカ」とまでは言わなかった。

そんな鈴愛ちゃんの「バカ」な一面を秋風先生は、はっきりと「バカ」と言い切ってしまいました(笑)

ここまで言い切ってしまったの、秋風先生がはじめてですね。

ところが秋風先生は鈴愛ちゃんのことを「バカ」とも言い切りましたが、鈴愛ちゃんのもう一つの側面。鈴愛ちゃんが持つ特異な感性に才能にも注目しました。

「天才」とまで言いました。

秋風先生がどこまで本気で「天才」などという大仰な言葉を使ったのかはわかりません。しかし鈴愛ちゃんの特異な感性を「天才」と言ったのもまた秋風先生がはじめてです。

今回は、これまで誰もが気づかなかった鈴愛ちゃんの隠れた才能が発見された記念すべき瞬間だったのかもしれません。

少なくとも鈴愛ちゃんが自分の中にある何かを発見した瞬間であったことだけは確かです。

理解し合う「天才」と「天才」?

お互いの「天才」だけに注目している鈴愛ちゃんと秋風先生。

それに対して、律くんと菱本さんが「天才」とは関係のないところに注目しているのが実に面白い対比だなと思いました。

律くんは秋風先生のことをただの「変人」としか思っていない。菱本さんにとっても鈴愛ちゃんは猿。

「猿1匹拾ってくるなんて・・・」と秋風先生をなじり、秋風先生のようには鈴愛ちゃんの才能を見抜けてはいません。

わかる人だけがお互いの才能を分かり合える。そんな対比でした。

それでも律くんだけは鈴愛ちゃんのことを「アホなのか天才なのかわからん」と評価。

鈴愛ちゃんを「天才」かも知れないと思うところは、律くんのたぐいまれな才能のフラグだというのは、考えすぎというものでしょうか。

『ベニスに死す』タジオ

秋風先生が律くんのことを「タジオ」と呼んだその元ネタは、ルキノ・ヴィスコンティ監督の1971年に製作された映画『ベニスに死す』。

ベニスで滞在している老作曲家が、海辺で出会ったポーランド貴族の少年「タジオ」に理想の美を見出し、その美少年を見つめながら息をひきとる瞬間までをマーラーの交響曲第5番を繰り返し流しながら描いた傑作です。

実は僕は、この映画が好きで好きで、これまで何回観たか数えられないほどです。だから秋風先生が「タジオ」と言ったその瞬間、思わず身を乗り出してしまいました。

<<前回24話 | 次回26話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. enakn より:

    鈴愛ちゃんはやっぱり猿だったか。本人も自覚しているみたいだし、なんてね。今日の映像の中で少し違和感。A3のクリアファイルは当時、無かったと思います。私の覚えだと、マチのある茶封筒しか無かったんじゃないかな。細かいことはいいとして、なんでいきなり晴さんにいうかなぁ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ひよっこ』のみね子ちゃんはタヌキ。『半分、青い。』の鈴愛ちゃんはサル。ヒロインを動物にたとえるのが流行りそうですね。

  2. まる より:

    漫画とは何か?という問いに、一言で言えるようなものなら、私が命を捧げるわけがない、とおっしゃいましたものね、秋風先生。
    生きているうちに。と合わせて不思議に心に残りました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      命を捧げる・・・こんなセリフもありましたね。登場して早々、ワケありですね。秋風先生は。