鈴愛の上京を許さない晴 / 半分、青い。 第26話

2018年5月1日(火)第5週「東京、行きたい!」

あらすじ

少女漫画家・秋風羽織から弟子入りの提案をされた鈴愛は、家に帰ると晴に告げました。地元の農協に就職することはやめ、東京で漫画家を目指したいと。しかし晴は激怒し、鈴愛の希望を許しませんでした。

鈴愛と晴が激しく対立し、楡野家にはピリピリした空気が流れる中、秋風の秘書をつとめている菱本から電話がかかってきました。楡野家が険悪な空気に包まれてしまったことが面白くない宇太郎は、電話の向こうの菱本に文句を言ってしまいます。

親へのあいさつもなしに娘の弟子入りの話を進めるつもりなのか。宇太郎からの思いがけない苦情の言葉に菱本は激怒。怒り心頭の菱本は、鈴愛の秋風羽織への弟子入りの話はなかったことにしてしまいます。

その日の夜。宇太郎の失敗を責め立てる鈴愛を叱りつけながら、晴は口をすべらせてしまいました。鈴愛が農協に就職できたのは仙吉の口利きがあったからだと。真実をはじめて知らされた鈴愛はショックを受け、泣きながら家を飛び出してしまうのでした。

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予習レビュー

高校卒業後、すでに決まっていた進路をキャンセルして都会に出たい娘。それを決して許そうとはしないお母ちゃん。

『ちりとてちん』みたいな展開になってきました。

ところで、朝ドラのヒロインが住み慣れた故郷を離れて都会に出る展開には、これまでどのようなパターンがあったのか。

当ブログでリアルタイムで本放送を追いかけた朝ドラ作品のパターンをまとめてみました。

▼『ごちそうさん』め以子
・故郷:東京、行き先:大阪
・故郷を離れた理由:結婚

▼『花子とアン』花子
・故郷:甲府、行き先:東京
・故郷を離れた理由:進学、就職

▼『マッサン』エリー
・故郷:スコットランド、行き先:大阪
・故郷を離れた理由:結婚(駆け落ち)

▼『まれ』まれ
・故郷:石川県能登、行き先:横浜
・故郷を離れた理由:就職(パティシエの夢を叶えるため)

▼『あさが来た』あさ
・故郷:京都、行き先:大阪
・故郷を離れた理由:結婚(相手は許嫁)

▼『べっぴんさん』すみれ
・生まれ故郷から離れず

▼『ひよっこ』みね子
・故郷:茨城、行き先:東京
・故郷を離れた理由:就職(家計を支えるため)

▼『わろてんか』てん
・故郷:京都、行き先:大阪
・故郷を離れた理由:結婚(駆け落ち)

都会に出たいヒロインと、それに反対するお母ちゃんの母娘対立。朝ドラの定番メニューのような感じがしていましたが、こうしてまとめてみるとレアなケースなんですね。

感想

『ちりとてちん』へのオマージュ?

予習レビューの中で、都会に出たい娘と、それを決して許そうとはしないお母ちゃんの対立が『ちりとてちん』みたいな展開だと書きました。

今回の母と娘の対立場面。対立した場所がお茶の間であること。そこに家族がみんな揃っていること。そしてヒロインが怒りながら涙を流すこと。などなど。

まるで『ちりとてちん』のリメイク。『ちりとてちん』が大好きな僕には、たまらなく嬉しい『ちりとてちん』へのオマージュのような場面でした。

しかし『ちりとてちん』へのオマージュが嬉しいその一方で、ここまで重苦しい回は『半分、青い。』が始まって以来のことではないでしょうか。

ヒロインが誰かと激しく口論する場面はこれまでにも一つだけありました。

その場面のヒロインの口論の相手もお母ちゃんでしたが。しかし、今回描かれたような一歩間違えたら仲直りが難しくなるような、ハードな対立ではありませんでした。

そして何より鈴愛ちゃんがお母ちゃんに対して「ゴアにそっくりだ」というあのセリフとゴアの映像が笑いを誘ってくれました。

対立にはじまり対立に終わった今回は、つらい回となりました。

追伸:『ちりとてちん』では、ヒロインがお母ちゃんと対立したとき、そのヒロインを厳しく叱ったのはお父ちゃんでした。

お母ちゃんに謝れ!と、お父ちゃんがヒロインを平手打ちしたのをよく覚えています。今回は、ヒロインを厳しく叱ったのはお母ちゃんでしたね。

『ちりとてちん』のこのつらい場面も、あとあとになって良い思い出になりました。

今回の鈴愛ちゃんと晴さんの対立も、笑って思い出せる日がきますように。

ブッチャー

ブッチャーが相変わらず律くんのことを真剣に気にかけているその姿がグッときます。

律くんが言ったわけでもないのに、律くんが受験勉強で行き詰っていることをするどく察しているブッチャー。君はどこまで繊細なんだ!

小学生の頃から律くんのことが好きで、好きで、いつも律くんの一挙手一投足を観察しているに違いないブチャー。

律くんのちょっとした変化から、律くんの気持ちが手にとるようにわかるのかもしれません。

このブッチャーの性格が、いつかどこかで役に立つときがくるのかもしれませんね。

たとえば、気持ちのすれ違いが続く鈴愛ちゃんと律くんの、そのすれ違いを見抜き、そしてすれ違いの方向を正してくれるとか・・・

鈴愛ちゃんは今のところ、ブッチャーを頼りない存在と考えているみたいです。

しかしフクロウ会の四人の中で、実はひとの気持ちを一番よく理解する能力がありそうなブッチャーの大人になった時が楽しみです。

秋風先生の今後:ネタバレ含む

今回が、これまでになく息苦しい回になった要因はヒロインとお母ちゃんの対立に加えて、宇太郎さんと菱本さんの口論でした。

ただでさえ、梟町の純朴な人たちを見慣れた目には、東京人オーラ全開の菱本さんが、相手をたたみかけるような言葉で追い詰めてゆくさまがあまりにもつらい。

そんな中で、いたって冷静で絶妙に笑いをとってくれる秋風先生が救いでした。

作業に行き詰ったから僕に話しかけたのかと、ボクテ(アシスタントの男の子)から図星を指され、静かにその場を去ってゆくその姿がいい味を出してます。

宇太郎さんが「秋風ナントカ」と言ったことを菱本さんから告げられたときの、ちょっとばかりふてくされた表情も絶妙。

秋風先生というキャラ。今後がますます楽しみになってきました。

ところで、以下、鈴愛ちゃんと秋風先生の今後の展開に関してネタバレが含まれます。

今は晴さんから上京することを猛反対されている鈴愛ちゃんですが、今週中のどこかのタイミングで、鈴愛ちゃんが本気であることを知った晴さんは娘の上京を認めます。

鈴愛ちゃんは晴れて秋風先生のアシスタントに・・・・

アシスタントになるはずが、鈴愛ちゃんが秋風先生から命じられる仕事とは、おおよそアシスタントとは呼べないような仕事です。

その現実を知った鈴愛ちゃんは「話が違う」と激怒。

そんな鈴愛ちゃんの激怒を秋風先生は取り合わないどころか、ますます鈴愛ちゃんを激怒させる。そんな場面が用意されているようです。

これらの場面、僕は鈴愛ちゃんと秋風先生の激しい言い合いになるものと予想していました。言葉を極めてののしり合うのかなって。

しかし、秋風先生はそんなタイプではない。怒りの沸点もかなり高そうです。

では、秋風先生は鈴愛ちゃんとどのような対立の仕方を見せてくれることになるのか。視聴者の想像を超えた対立&口論の場面を期待せずにはいられません。

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コメント

  1. ちーぼー より:

    井川遥さんの激怒の電話シーン、迫力がありましたね。「純情きらり」のおっとりしたお姉ちゃんのイメージを私はずっと持っていたのですが、今回のドラマで覆されそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      怒りを抑えてつとめて冷静に話をしようとするその姿が、激怒っぷりを増幅させてましたね。本当に迫力がありました。

  2. もふもふ より:

    “まれ”の故郷は、富山じゃなくて石川県の能登ですよ~(^^;