センター試験のトラブル / 半分、青い。 第30話

2018年5月5日(土)第5週「東京、行きたい!」

あらすじ

平成2年(1990年)元旦。京都大学を目指す律は、センター試験の受験勉強の最後の仕上げにかかっていました。鈴愛は、センター試験を受験する律をはげまそうと、合格祈願のお守りと大吉のおみくじを持って律を訪ねました。

そして迎えたセンター試験の当日。試験会場に行く準備をする律は、顔色を失いました。岐阜サンバランドのクリアフォルダーに入っているはずの受験票がどこにもないのです。そして受験票の代わりに、鈴愛の持ち物がそこには入っていました。

鈴愛が自分の荷物と律の受験票を取り違えたことに気がついた律はあわてて鈴愛の家へ。そこで律は思いがけない騒動に巻き込まれてしまいました。店の掃除をしていた仙吉が気を失って倒れてしまったのです。律は救急車を呼んで仙吉を病院に連れて行きました。

一方、律が仙吉を病院に連れて行ったその間に、鈴愛は出かけてしまいました。鈴愛はその日、秋風の事務所の下見をするために東京に出かけることになっていたのです。東京へと向かうバスの車中、律の受験票を自分が持っていることに鈴愛は気がつくのでした。

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予習レビュー

センター試験を翌日にひかえた律くんをはげまそうと、鈴愛ちゃんは合格祈願のお守りと、おそらくは喫茶「ともしび」の大吉のおみくじを持参して律くんの家を訪問。

律くんのために良かれと思ってとった行動がとんでもないことに。

鈴愛ちゃんが律くんの部屋を出る際、受験票の入ったフォルダか何かと自分のそれとを鈴愛ちゃんが取り違えるらしいのです。

しかもそのことに気づくのは翌朝。

さらに悪いことには、鈴愛ちゃんは律くんの部屋を辞した直後に、深夜バスに乗って秋風羽織の事務所がある東京へ。

『半分、青い。』の本放送がスタートする直前の予告映像の中に、バスの車中で大騒ぎする鈴愛ちゃんの場面があったと記憶しています。

バスを止めてくれと騒ぎ出す鈴愛ちゃん。しかし、運転手もバスを止めるわけにはゆかない。そんな場面です。

この場面が、おそらくは今回の場面ではないかと思います。

というわけで、律くんの受験票を持ったまま鈴愛ちゃんは東京に向かってしまいました。しかもその日あセンター試験の当日です。

そんなハプニングの渦中で今週の『半分、青い。』はおしまいです。

感想

平成2年(1990年)元旦

元旦。晴れ着に身を包んだ自分の姿を律くんに披露する鈴愛ちゃん。その二人の息の合い方と言ったら・・・

「晴れ着か」
「回るか?」
「素晴らしい」

ほぼほぼ単語だけで交わされる二人の会話。それでもよどみなく気持ちが通じ合っているのは、律くんが鈴愛ちゃんのことをしっかりと見ていてくれてるからなのかな。

実際に今回の二人の会話も、晴れ着を見せたい一心の鈴愛ちゃんの気持ちを、律くんは受け止めることに専念。

自分から鈴愛ちゃんに対して何かをアピールすることはありません。

そうやって考えると、実は一方通行の鈴愛ちゃんと律くんの会話。一方通行なのに息が合っているかのように見えるのは、律くんの気遣いがあればこそのもの。

そこに鈴愛ちゃんが気づいていればと思いますが、仮に鈴愛ちゃんがそこに気づいたらドラマは成り立ちません。

この息が合っていそうで実は一方通行の鈴愛ちゃんと律くんの関係。

これほどまでにお似合いなのに、数週間後にはすれ違いがはじまってしまうようです。そんな先々の切ない展開を想像しながら観た元旦の場面でした。

追伸:二人揃って岐阜サンバランドのクリアフォルダーを使っていたとは!ここにも息がピッタリ合っているのを感じました。

そして鈴愛ちゃんのクリアフォルダーに入っていた「宝物」の数々がかわいらしいことこの上ない。

草太くんがくれたグルグル定規まで大事にしまってあるところにはグッときました。

第5週「東京、行きたい!」感想

地元の農協で就職するつもりだった鈴愛ちゃんが、秋風先生からのまさかのオファーで自分の歩むべき道を見出し、巣立とうとする鈴愛ちゃんを描いた一週間。

孫の巣立ち。娘の巣立ち。姉の巣立ち。

家族それぞれの鈴愛ちゃんへの反応。そして家族の反応に対する鈴愛ちゃんの葛藤。月曜日から土曜日までの一回一回、ていねいに描かれた一週間でした。

忘れらない名場面、名セリフの連続の一週間でもありました。

今週の珠玉のエピソードをおさらいして見ます。

▼第25話(月)
初対面の秋風先生から弟子入りしないかと誘われた鈴愛ちゃんが、それまでの人生で考えたこともなかった道を歩むと即断即決。これには驚かされました。

そして、その即断即決に違和感がまったくないところに二度驚かされました。鈴愛ちゃんならこんな反応もあるよねって素直に思えてしまうところが不思議でした。

▼第26話(火)
鈴愛ちゃんは宿敵ゴア=晴さんを倒すために念入りに計画を立てたものの、計画外の出来事によって本丸の晴さんと正面衝突。母と娘の対立に発展してしまいました。

『半分、青い。』がはじまって以来、今回がもっとも重苦しい回だったのではないでしょうか。農協就職の真実を知ってしまった鈴愛ちゃんの涙は特につらかったです。

▼第27話(水)
電話の向こうの秋風先生に対して「見捨てないで欲しい」と懇願する鈴愛ちゃん。就職活動13連敗の理由を理解していたと打ち明ける鈴愛ちゃん。

鈴愛ちゃんの強い決意に裏打ちされた言葉が、秋風先生や晴さんなど、大人たちの心を動かすさまが強く印象に残る回でした。

▼第28話(木)
子離れができない晴さんと和子さん、それぞれの母親の苦悩。先が見えないくらいの時間と夢がある鈴愛ちゃんを「最高の贅沢だ」と言い切る仙吉さん。

家族それぞれの気持ちが丁寧に描かれた回でした。そして、娘が巣立ってゆく寂しさを爆発させた晴さんの姿が涙を誘いました。

▼第29話(金)
鈴愛ちゃんと律くんが急接近。一瞬だけ律くんにときめきを感じた鈴愛ちゃんはしかし、そのときめいた気持ちを胸の中に封印してしまいました。

鈴愛ちゃんと律くんのすれ違いの人生がはじまることを暗示する、あまりにも切ないフラグが忘れられない回となりました。

▼第30話(土) 
土曜日の回は「今世紀最大のやってまった」に、鈴愛ちゃんと律くんの二人が気づくまでが描かれました。まさかあのタイミングで仙吉さんが倒れるとは。これは意外でした。

それにしても律くん。高校受験の時には怪我をしたワンコの介抱によって受験の機会を逃すことになり、今度は仙吉さんの・・・。

二度にわたる受験ハプニング。人生の大事な節目に何かが起こるこの律くんの悪運。二度あることは三度ある。また何か起こるのか心配になってきました。

次週は鈴愛ちゃんの旅立ち週

岐阜の面々。東京の面々。次週の予告映像にはいろんな人が出てきました。

そして、それらの人たちはいろんな表情を見せていました。笑う顔、泣く顔。きっと、笑いあり涙ありの、にぎやかな回になるんでしょうね。

そして、鈴愛ちゃんを乗せたバスが走り去る映像。

バスの最後部座席の窓から手をふる鈴愛ちゃんは、『ひよっこ』で奥茨城を旅立つときのみね子ちゃん、時子ちゃん、三男くんの姿とかぶりました。

『ひよっこ』の旅立ちの場面は泣かされたものですが、次週の旅立ちの場面も泣かされるかもしれませんね。

今週もそうでしたが次週も涙腺崩壊ポイントがたくさん準備されていそうです。

というわけで連休中の今週もおつきあいいただきありがとうございました。連休の最後のお休みにもあたる週末。

どうぞ豊かな時間をお過ごしください。

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コメント

  1. ひるたま より:

    クリアケース(劇中当時に既に普及していたか否かは置いておいて^^;)=受験票のエピソードを見ながら…同じデザインである事は分かっている筈だし、普通はきちんと中身を見てから受け渡しをするものでしょ!?とつい見ながら突っ込んでしまいました…まぁそれをやってしまったらドラマにならないですね。個人的には「ガラスのハート」の持ち主律くんらしからぬ行為だな~と思いながら見ていました。(経験上から、神経質な性格の持ち主は周囲が「くどい!」と思う位に良く言えば念入りに所持品もチェックするものです。…と同時に些か強引過ぎる展開の仕方かな?とも感ぜずにいられませんでした…あくまでも私見ですが)

    このドラマを見た一人でも多くの受験生の皆さんが、
    ①受験票の確認も含めて持ち物に気を付ける習慣をつける事。
    ②万一、当日試験会場で受験票が見当たらなくても試験を受ける事は不可能ではないので決して慌てずに、先ずは落ち着く事。
    …と認識して下されば、律くんの一連のエピソードも役に立つかも??(^m^;)

    しかしながら(他の方のコメントでも触れられているのですが)現実問題として、「無い!」という事実に対して慌てる&パニックに陥るケースは決して珍しくない事もまた確かなのですよね。
    仮に「ガラスのハート」の律くんがあの状況で(しかも前の晩殆ど眠れていない)…否、受験票を普通に持参して試験を受けたとしても、到底合格には至らなかったような気がします…これまた私見ですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんがクリアフォルダーの中身をチェックしなかったのは、「イメージを完全に記憶している」自分を疑いたくなかったのかもしれないなとも思いました。どちらが自分のものか確認するなんて、そんなこと鈴愛ちゃんレベルがやることだって(笑)

  2. あみ より:

    クリアファイルってこの時代では相当珍しかったはずですので、二人とも「おっこれはいい!便利!」と思って大事な物を保管したのでしょうね。その様子を想像すると可愛いです。ぎふサンバランドのエピソードは必要だったのだろうかと疑問でしたが、まさかここで出てくるとは意外で面白かったです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      岐阜サンバランドという謎のエピソードが、実は持ち物の取り違えをインパクトを強くするためのネタだった。見事な回収でしたね。

  3. くんたぁ より:

    失礼、再放送で確認しました。おとうさんと草太君は居なかったんですね。鈴愛ちゃんは?

  4. くんたぁ より:

    仙吉さんが倒れて救急車まで来る騒ぎになったのに、鈴愛ちゃんはじめ他の家族はどうしてたんだろう? ドラマのなかで説明があったのかも知れませんが見落としちゃいました。

  5. まゆ より:

    鈴愛ちゃんは、家の前に救急車が来ても気づかず寝てて、その後も何も異変を感じず出かけたのでしょうか?! マイペース! 
    我が田舎だと、救急車が止まると近所の人たちが集まってきて、家に上がり込んで家族をつかまえ事情を聞いてくる人もいたりしてタイヘンです‥。
    ちなみにセンターは、先生引率のもと会場近くにみんなで前泊です。(我が田舎は田舎すぎ)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 何も異変を感じず

      早朝、ベッドから落ちてもそれでもなお眠り続ける鈴愛ちゃんのカットがありましたが、きっと爆睡状態だったんでしょう。

  6. ちーぼー より:

    自分のファイルを渡してしまったのは、律くんでしたね。鈴愛ちゃんの身になっている者としては、ちょっと安心しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      鈴愛ちゃんの間違いにしなかったところに作者の愛情が感じられました。律くんもそのことに気が付いたので、これなら誰も鈴愛ちゃんを責めることはできませんね。本当によかったです。

  7. 千秋様ファン より:

    ありがとうございます!

  8. 千秋様ファン より:

    朝蔵様
    身内が(泣)。
    ごちそうさんの頃で、
    こちらにもお邪魔していたかと。
    トラウマ解消にはもう少しかかりそうです。

  9. 千秋様ファン より:

    受験票なくてもどうにかなると思うのですが、当事者はパニックになり、冷静な判断力をなくします。経験者。