京大を断念した律の本心 / 半分、青い。 第31話

2018年5月7日(月)第6週「叫びたい!」

あらすじ

京都大学を受験することができず志望校への進学を断念した律は、東京の私立大学の名門校・西北大学に合格。律の進学先は決まったものの、律が京都大学を受験できなくなる事態を招いたことに鈴愛は責任を感じていました。

鈴愛と楡野家の家族たちは、そのことを詫びに萩尾家に足を運びました。鈴愛たちがひたすら詫び続ける中で、弥一は意外なことを言い出します。たとえ受験票を紛失したとしても再発行の手続きさえ踏めば受験はできるはずだ。律がそのことを知らないわけがないと。

しかし、律がその手続きを取ろうとしなかったのは、律に京大進学から逃げたい気持ちがあったからではないかと。弥一が推測する律の本心にショックを受けた鈴愛は、そのことを律本人に問いただしました。

律は、鈴愛に打ち明けました。周囲の期待をプレッシャーに感じていたことを。鈴愛は、律を呼び出す笛も、律にプレッシャーを与えていたと考え、笛を川に捨てようとしました。しかし律は、鈴愛のその行動をあわてて止めるのでした。

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予習レビュー

センター試験を翌日に控えた律くんを鈴愛ちゃんが訪問。鈴愛ちゃんは帰り際、誤って自分のファイルと律くんのファイルを取り違えてしまいました。

そして、鈴愛ちゃんが間違って持ち帰ったファイルには、よりによって律くんのセンター試験の受験票が。

律くんがそのことに気がついたのは、試験会場に向かう準備をしているとき。

律くんは大あわてて楡野へ足を運ぶものの、そのときすでに鈴愛ちゃんはバスの車中。東京にある秋風先生のオフィスを下見することになっていたのです。

一方の鈴愛ちゃんが、ファイルの取り違えに気がついたのは、東京に向かうバスの中のことでした。

ここまでが前週の土曜日の回。

結果として律くんはセンター試験を受験できず、京都大学への進学を断念。

しかし、センター試験を受験しなかった律くんの本心は・・・

その本心を律くんのお父上・弥一さんが語るのが今回です。

模擬試験での東京大学の合否判定では、ほぼほぼ間違いなく不合格という評価を下され、志望校を京都大学に変更した律くん。

残念ながら京都大学の合否判定でも合格は届かないレベルにあったようです。

その一方で和子さんからは期待されているプレッシャーは小さくない。だから受験そのものから逃げるきっかけを探していたのはではないか、というのが弥一さんの見立てです。

いつぞやの律くんの言葉を借りるなら、「何を言っても、もっともらしく聞こえる」弥一さんが、律くんの本心を語る場面が今回のみどころの一つになりそうですね。

感想

「犯人はフランソワ」

前週のどこかで、亀のフランソワが律くんの部屋を歩き回っている場面があったのを覚えておいででしょうか。

あの場面、僕は違和感を感じました。

違和感と言っても、亀が部屋の中を歩き回るのかという点ではありません。違和感を感じたのは、そこではありません。

亀という生き物は動きがゆっくりのように見えて、まさかの動きをとることがあります。僕もそんな現場を目撃したことがあります。

だからいつの間にか部屋の中を散歩することもありなのかなと。

しかし、なぜ亀の突飛な行動をわざわざここで出す?フランソワが、律くんの部屋の中を歩きまわっていた場面への違和感はそこです。

でも、あの時のフランソワの行動が、前週から今週にかけての律くんの受験票騒動のフラグだったとは!

この一件で、律くんのセンター試験の受験票と、鈴愛ちゃんの宝物の取り違え事件は誰のせいでもなくなりました。

とっても心優しいオチだと思います。

そして、たくみに笑いを取りながら、一見すると無意味に見える場面をネタにしてしまうとは!一本取られました。

ところで、このブログにちょうだいしたコメントで気づかされたのですが「ぎふサンバランド」のエピソードも、取って付けた感が満載でした。

なんのためにあのバブルの狂騒が描かれたのか、ちょっと意味不明なところがありました。

この「ぎふサンバランド」のエピソードも、亀のフランソワ同様に、受験票騒動を盛り上げるためのネタだったようです。

受験票の取り違えの瞬間を際立たせるためのネタ。それが「ぎふサンバランド」。

ところで受験票がなくなるという今回描かれた騒動は、律くんも鈴愛ちゃんと同じく東京に行くきっかけになる、重要なエピソードです。

だからここまで念入りにネタを仕込んで強調したのかなと思います。

追伸1:それにしても、律くんと一緒に京都に行くことが叶わなくなったブッチャー。いくらなんでも気づくの遅すぎ(笑)

追伸2:今回の冒頭の映像は亀のフランソワ。連休明けの月曜日の朝からなぜ亀?と思ったものですが、これも今回のフラグのようでした。

「心のはしっこ。パンの耳」

和子さんいわく、律くんは心の真ん中のことを口に出したがらないとのことです。

しかし、そんな律くんが最近はたまに心の真ん中を口に出さないまでも顔には出すようになったかなと思います。

そして、口に出すほどではないけれど、口のはしっこくらいには出ているかなと。

前週、ふくろう会の仲良したちが久しぶりに集まったときのこと。菜生ちゃんのはからいによって、一足先に店を出た鈴愛ちゃんと律くんの二人きりの場面。

通り過ぎて言った車がはね上げた泥で鈴愛ちゃんのスカートの裾が汚れたときのこと。

今日は可愛い服を着てきたのにとボヤく鈴愛ちゃんに対して、律くんがさりげなく応えました。「気づいとった」と。

いつもクールな顔を装いながらも、実は鈴愛ちゃんのことをしっかり観察しているというメッセージ。律くんの心の真ん中がチラッと見えたような気がしました。

そして今回の川岸での場面。

律くんのことを親友だと思っとたと言う鈴愛ちゃんの言葉に反応する律くんの表情。ここにも律くんの心の真ん中が見えました。

律くんが「心のはしっこ。パンの耳」しか自分には聞かせてくれていなかったと、鈴愛ちゃんはショックを受けていました。

でも、実は律くんの心の真ん中に気がつくチャンスはいくらでもあったはずです。

しかし、そこに気がつかず「心のはしっこ。パンの耳」と思い込んでいた鈴愛ちゃん。

この「心のはしっこ。パンの耳」という思い込みもまた、鈴愛ちゃんと律くんのすれ違いの人生のトリガーの一つなのかもしれません。

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コメント

  1. さつき。 より:

    はじめまして、ちょくちょく拝見しています。

    あのぎふサンバランド騒動は 穏やかな地方の一地域が時代の激動 と遭遇した貴重な?瞬間だったのかなと思います。きっと東京編では律も鈴愛ももっと大きな衝撃を受けるのでしょうがその前哨戦という感じが。そういや高校生達には「恋愛」週でした。日常のなかの非日常、大人も子供もなんか平穏ななかに飽きたらずそういうものを求める…
    朝ドラ視聴者も?(*^^*) そういうスパイス週だったのかもしれないです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 前哨戦

      そうかもしれませんね。そして秋風先生という東京人登場のつゆ払い的な意味もあったのかもしれません。

  2. うみがめ より:

    律君、プレッシャーが大きかったんですね。律君も優秀だから余計に周りは期待するし、自分もプライドが大きくなるし。律くんにとってもしかしたら、自由な鈴愛ちゃんは自分がそうなりたい願望だったかも、と思いました。プレッシャーから解放された律君が鈴愛ちゃんにもっと素直になれたら、と思うのですが、そうはいかなさそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんに期待していたのは両親だけではなかった事実。これには驚きました。さぞかしプレッシャーが大きかったでしょうね。

  3. ぷん より:

    フランソワ、この為の仕込みとは 笑
    名演技?です!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      フランソワ、実はとっても重要な役割を担ってたんですね。『半分、青い。』には、捨てキャラがいないですが、捨てペットもいないようです(笑)

  4. 千秋様ファン より:

    なるほどなあ。
    深い(嘆息)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんはずっと秀才だっただけに、初めて経験する挫折のショックは大きい。そんな意味のことを、脚本家の北川さんがどこかで話ししていたと記憶しています。律くんがちょっと心配です。