高校を卒業した鈴愛たち / 半分、青い。 第32話

2018年5月8日(火)第6週「叫びたい!」

あらすじ

鈴愛たちが高校を卒業する日を迎えました。鈴愛、律、菜生、ブッチャーの四人は卒業式を途中で抜け出し、三年間の思い出が詰まった学校の中の写真を撮りにまわりました。教室、美術室、そして廊下の踊り場の四角い空を、鈴愛たちは写真に収めました。

卒業式の後、鈴愛たち四人のふくろう会の面々はお別れ会を開きました。今日撮った写真が仕上がる頃には鈴愛も律もブッチャーも梟町にはいない。仲間たちとの別れを惜しむ菜生が泣き出し、それにつられて鈴愛とブッチャーも涙を流しました。

一方、楡野家では、鈴愛の引っ越しの準備が進んでいました。鈴愛の部屋の中が少しづつ片付いてゆくことに家族たちは寂しさを感じずにはいられません。宇太郎が鈴愛のために本棚を作るその一方で、晴は和子との会話で気を紛らしていました。

鈴愛が実家を旅立つ日の前日。その日の夕食はすき焼きでした。決して豊かではない家計をやりくりし、宇太郎と晴が旅立つ鈴愛のために奮発したのです。その日の夜遅く、鈴愛は怖い夢を見たと言って、晴の寝室に入ってくるのでした。

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予習レビュー

律くんの受験票を誤って鈴愛ちゃんが持って行ってしまったのが前々回。そのために律くんがセンター試験の受験をせず京都大学への進学を断念したのが前回。

そんな騒動を経た今回。鈴愛ちゃんたちが卒業式の日を迎えます。相変わらずテンポの良い物語の運びです。

そして、卒業式が終わってふくろう会の仲間たちはお別れ会を開催。

お別れ会の場面。思いっきり涙腺を攻撃されるのではないでしょうか。涙腺が崩壊する準備をしておく必要がありそうです。

ところでこのお別れ会では、菜生ちゃんが胸に秘めたある気持ちを語るのだそうですが、何を語るのかはこの記事を投稿した時点では詳しいところは不明です。

四人の中でたった一人だけ地元に残る菜生ちゃんですが、彼女の将来の夢は四人の中では一番の都会志向のはずです。

実家のお店を、DCブランドを販売する文字通りの「オシャレ」な店にすることが菜生ちゃんの夢ですから。

仲間たちの中で一番の都会志向なのに田舎に残る。そのギャップを語るのかなと、ブログ主は予想しています。(はずれる可能性が大きいのでアテにはしないでくださいね)

一方で、寂しさを募らせる楡野家の面々の描写。こちらも涙腺崩壊が確定ですね。この日は朝から涙で大変なことになることを覚悟しておきましょう。

ところで宇太郎さんが、旅立つ鈴愛ちゃんのために何かをつくるみたいですが、何をつくるのかもこの記事を投稿した時点では不明です。

不明な点が多々ある今回ですが、涙腺が大変な状態になることだけは間違いなさそうな『半分、青い』第32話。

そろそろ梟町ともお別れです。

感想

「涙焼けるのはじめて見た」

鈴愛ちゃん、律くん、菜生ちゃん、そしてブッチャーの四人が卒業式を途中で抜け出したその目的は思い出がいっぱい詰まった学校の中の写真を撮るため。

そして、四人が学校中を歩きまわって撮った写真が仕上がる頃には、幼い頃からいつも一緒だった四人はもうバラバラになっている。

卒業式の別れの寂しさを表現したみごとな演出でした。

寂しさを初めて口にしたのが菜生ちゃんだったというのも、納得の展開です。鈴愛ちゃん、律くん、ブッチャーの三人は新生活に向けて寂しさを感じているヒマなどありません。

でも、菜生ちゃんだけは、いつもと変わらぬ環境で春休みを過ごすことになるものの、いつもの景色の中にいつもの仲間たちがいない寂しさ。

菜生ちゃんの立場で考えるとあまりにも寂しい春です。いつだったか菜生ちゃんが『春なのに』を熱唱したのは、今回へのフラグ・・・これは考えすぎですね。

さて、卒業式のお別れの寂しさを丹念に描き出し、菜生ちゃんに涙を見せたところで、鈴愛ちゃんが特異な才能をいかんなく発揮してくれました。

「涙焼けるのはじめて見た」

別れの涙のこんなところにツッコミを入れるの、はじめて見ました(笑)

階段の踊り場の窓から見える四角い青空

鈴愛ちゃんが、学校の階段の踊り場の窓から見える四角い青空が好きだと言ったのは、夏休みが終わった直後。

これから就職活動が始まろうとする時期のことだったでしょうか。

この四角い青空の思い出がいつかどこかで回収されるのかな。あのとき、そんなことを考えながら見ていましたが、早くも今回のドラマの中で回収されました。

四角い青空の思い出が回収された今回はまた、いつかどこかで回想場面として回収されたそうなエピソードがいっぱい詰まっていました。

宇太郎さんが鈴愛ちゃんのためにつくった本棚には、きっといつか鈴愛ちゃんのコミックが並ぶ日がやってくるのでしょう。

ところで、今回のドラマの中で仕上がったばかりの本棚は、木の香りがしてきそうなほど白くて真新しいものでした。

しかし、鈴愛ちゃんのコミックが並ぶ頃には、ずいぶんと古色を帯びているんでしょうね。

古色を帯びた分だけ、鈴愛ちゃんが成長し前に進んだということでもあるのでしょう。

回想場面として回収されたそうなエピソードがもう一つ。それは同じく宇太郎さんの「あかんと思ったら、いつでも帰ってきたらええ。待ってる」。

本棚はきっと、前に進み続ける鈴愛ちゃんが描かれるときに回収されるはず。

その一方で、宇太郎さんのこの言葉は人生に行き詰った鈴愛ちゃんが「あかん」と思ったときに回収されるものと思われます。

ちなみに『半分、青い。』制作発表の際に公表されたあらすじによれば、上京した鈴愛ちゃんは結婚、出産、そして離婚を経験。

離婚を経て、生まれ故郷に戻る展開となるのだそうですが、このときに鈴愛ちゃんは「あかんと思ったら、いつでも帰ってきたらええ」を思い出すのかもしれませんね。

回想場面として回収されるかどうかはわかりませんが、失意の中を故郷に戻った鈴愛ちゃんが、その頃に体験しそうなあることのフラグもありました。

故郷に戻った鈴愛ちゃんは、そよ風に吹かれるような扇風機を開発することになるのだとか。この扇風機の話も、制作発表の際に公表されていました。

こんな扇風機を鈴愛ちゃんが開発するきっかけになるのは、病気に寝込みがちな晴さんのためです。

腎臓が悪いために鈴愛ちゃんの出産が危ぶまれた晴さん、年をとって身体をこわしてしまうみたいなのです。

さて、今回のドラマの中で律くんが晴さんに「おばさんも身体に気をつけてね」と優しい言葉をかけました。

この言葉、将来、健康を損なってしまう晴さんのフラグなのかもしれませんね。

というわけで、鈴愛ちゃんの人生の節目となる今回は、この先々の展開を予感させるようなフラグが随所に見え隠れしていました。

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コメント

  1. ひるたま より:

    些かきつめの文面になってしまっていたかもしれません。
    その後TL検索等で読み進めて行った所どうやら…卒業式場面の撮影が、都合によりレギュラーメンバー(?)だけの撮影となったとか…要するに‘大人の事情’だったみたいです。
    …にしても、せめて卒業式を終えて同級生達とのお別れを済ませた後という設定だったならば、こちらもこれほどモヤモヤせずに済んだかと今も思っていますが。(しつこい…!?)

    私自身の卒業式はといえば…大学受験等で欠席した同級生も少なからずいた事、そして会場となった体育館がとにかく寒かった事、そのせいか(?)翌日に熱を出して寝込む羽目になった事だけを今もよく覚えていますね…寒さのせいで感傷に浸る余裕など微塵もありませんでした。(^^;)
    進路未決定のまま卒業式を迎えた同級生達も決して少なくなく(要するに「浪人」ですね)、むしろ翌年の春に大半の同級生達の進路が決まった時の方が、こちらも嬉しかったですね。
    その後は皆多忙になったせいか、クラス単位で会う事は殆ど無くなりましたが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      卒業式の場面、四人しか出なかったのでエキストラを集める予算、またはスケジュールがなかったのかなと思ってました。ロケでありながら、エキストラが見事なまでにいませんでしたからね。

  2. ひるたま より:

    今日の卒業式場面を見ながら…本来ならば見る側のこちらも感傷的になる場面の筈ですが、うーん、何だか違和感(不快感)の方が多く残りました。
    式典を途中で抜け出す、というのはまず褒められた行為ではないですね。そして、校門に立てられた卒業式の立て看板に落書きをする、という行為も同様です。
    せめて、全ての行事が終わってからだったならばもう少し違和感も少なく済んだかもしれませんが…おそらく、立て看板を入れて記念撮影したい卒業生(&父兄)だって少なくない筈。鈴愛ちゃん達ふくろう会のメンバー4人の行為はちょっと…残念だな…と個人的には感じてしまいました。
    演出の仕方をもっと考慮して欲しかったような気がします。(あまりケチを付けたくないのですけれどね…)

    「涙が焼ける」場面を見ながら…個人的にはむしろ、涙が乾く(蒸発する)≒今は悲しくても、やがて皆それぞれ新しい生活が始まってそちらに向かう(感傷に浸る時間などやがて減って行く)事の象徴かな?と解釈しました。若さ故に新生活そして新しい環境に順応する事は皆早いでしょうからね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      卒業式の立て看板に落書き・・・申し訳ありません。僕もまったく同じことをしました。

  3. ぱぽりん より:

    「涙が焼けるのをはじめて見た」

    こういう感性、大好きです。
    もしかしたら、自分も同じ様なこと考えるのではないかと思います。
    きっとみんなで思いっきり泣いて、其々の涙の落ちたお好み焼き作って、誰の涙が一番おいしいか比べるのではないかと思います。
    思いっきり泣いて、思いっきり笑って、
    「それじゃな」
    と、明日に進めれば、さびしくともそれが一番いいような・・・・

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      涙が焼けるレベルの意外過ぎる視点を、これからもいっぱい提供して欲しい。僕も鈴愛ちゃんにならって、そんな完成を身に付けたいです。

  4. ぱぽりん より:

    確かに「へったくそな本棚」ですが、ペンキをケチったのではなく、
    「トゲなどで怪我をしないように、材料の切断面にペンキを塗った」
    「表紙等が貼りつかない様、コミックスとの接触面には塗装しなかった」
    との深慮とも考えられますよ。
    宇太郎さん、結構<わかっている人>の一面あるようなので。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      たしかにペンキが劣化すると本を汚しますからね。僕が中学時代の技術家庭の時間に作った本棚がまさにそれでした。黒いペンキが『Dr.スランプ』の表紙をおもいっきり汚してくれました。

  5. ぱぽりん より:

    これまであれこれセットのことをうるさく言ってきたので、そろそろそのあたりのことを少し。

    ひよっこまでは朝ドラをじっくり見ていなかったので気づかなかったのですが、ひよっこ、半分、青い。を見て気付いたこと、

    「布団の幅が狭い!」

    もともと反物3枚(くじら尺1尺×3)を縫い合わせて布団生地にしていたところから、縫い代と膨らみによる幅の減少があるものの、敷き布団の幅は約1m。しっかし、ドラマの布団は幅90cm無いのでは?
    画面が窮屈にならない様、とのことだと想像するのですが、ちび鈴愛、おとーちゃん、じーちゃんの3人が一つ布団に入った時は、本当に狭そうでしたね。巣立ち鈴愛とおかーちゃん二人でも狭そう。
    とはいえ、余白のある画面中に人物が大きめに映るので、むしろ好きな工夫です。

    そして、やはり部屋を広く見せるためと思われるのが、畳縁の幅。
    一般的には1寸(約3cm)のところ8分(2.4cm)程度にしているみたい。
    これもまた、小間のお茶室の畳みたいでちょっと品があって好きです。

    一つ文句は、長押。
    長押材は柾目を正面に使うものであって、ドラマのように板目材を使うと、いかにもセットに見えてしまう(丸太を落としたような長押もあったりしますが、これは崩しの和室)。
    本当の長押を使っても一般品は貼りものだからとんでもないお金がかかるわけではない、ちょっとだけ奮発してほしいところです。

    さて、萩尾家のステレオがミニコンポになっていましたね。こういう細かい拘り、憎いです。
    反面、つくし食堂と喫茶店のカラーテレビが同じもののような気がするけど真相やいかに?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      布団の幅が狭いで思い出しました。欽ドン!だったか欽ドコ!だったか忘れましたが、幅が50cmくらいしかない布団。子供心にあの布団で眠ってみたいといつも思ってました。

  6. ぷん より:

    宇太郎さんの本棚 下手くそ過ぎなところが 逆に泣けてきますね

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ペンキを塗るのはほんのちょっとだけ。ペンキ代を節約するその慎ましさがまた泣けてきます。

  7. のりのり より:

    宇太郎さんの「まー、あかんと思ったら、いつでももどってこい」には涙しました。
    今回の舞台と同じ方言の地域生まれのなので、慣れ親しんだうーちゃんの方言に、涙が出てしまいました…自分も都会に出てしまった身なので、重ね合わさる点が多いです…

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      いつでも戻れるところを僕の場合は失ってしまいました。いつでも戻れるところがある安心感を感じてみたいです。

  8. かふう より:

    ほんとにテンポが早いですね!
    もう、しばらくふくろう会には会えないのかと思うと、見ている方まで寂しくなります。幸せな岐阜の生活。きっと、東京に行けば行ったで、なにかと楽しいことも待っているのでしょうが、私もふくろう会ロスですね。
    明日で、お父ちゃんお母ちゃんたちともお別れですね。そういえば、もう、奄美大島は梅雨入りだそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      本当にあっという間の卒業でした。これからしばらくの間もスピーディーに展開しそうですね。