オフィスティンカーベル / 半分、青い。 第34話

2018年5月10日(木)第6週「叫びたい!」

あらすじ

鈴愛は、秋風羽織のオフィス・ティンカーベルに到着。到着するなり鈴愛は、秋風の原稿の上にコーヒーをこぼし秋風やそこで働くスタッフたちのひんしゅくを買ってしまいました。
のっけからヘマをやらかし動揺する鈴愛を連れ、菱本はオフィスの中を案内。

秋風の趣味で統一されたオフィスの中の豪華さに、鈴愛は圧倒されるばかりでした。家の中にはテレビゲームがあり、壁面には日本を代表する巨匠の画家たちの作品が展示。エレベーターまで設置されているその家は12億円だと菱本は説明しました。

鈴愛は、オフィスの離れの古びた建物にも案内されました。その建物「秋風ハウス」は、これから鈴愛が住み込むことになる、アシスタントのアパートでした。「秋風ハウス」で、鈴愛はゲイの美青年・ボクテに自己紹介されます。

その頃、岐阜の実家では晴が寂しさを募らせていました。一方の鈴愛も、実家から送られてきた宇太郎の手作りの本棚と、そこに添えられていた晴からの手紙を抱きしめ、晴と宇太郎のことを思い出して涙を流すのでした。

<<前回33話 | 次回35話>>

Sponsored Link

予習レビュー

今回から物語の舞台は岐阜から東京に移ります。

前回の後半からすでに物語の舞台は東京になっていますが、今回ははじめから終わりまで全編が東京。本格的な東京編のはじまりです。

ところで、前回の予習レビュー欄にも書きましたが、秋風先生の仕事現場・オフィスティンカーベルがあるのは東京都港区の赤坂3丁目です。

ちなみに『ひよっこ』のすずふり亭やあかね荘があったのも東京都港区赤坂。

赤坂1丁目には鈴降(すずふり)稲荷神社という、すずふり亭のネーミングの由来になったと思われる稲荷神社が実際に存在します。

なのでおそらくすずふり亭やあかね荘があった、あかね坂商店街は鈴降稲荷神社の近く。参考までに鈴降稲荷神社は、赤坂1丁目です。

そして、すずふり亭やあかね荘があった赤坂1丁目のとなり街が、オフィスティンカーベルがある赤坂3丁目。

オフィスティンカーベルがある赤坂3丁目のとなり街には、ビートルズが宿泊したホテルが建っています。

すずふり亭 → オフィスティンカーベル → ビートルズが宿泊したホテル。

この順番です。

なので、すずふり亭の前を走りすぎて行ったビートルズファンの女の子たちは、オフィスティンカーベルのあたりを通過して、ビートルズが滞在中のホテルに向かったものと思われます。

もちろん、昭和40年代前半には、オフィスティンカーベルはまだないはずですが。

さて、話題を今回の『半分、青い。』に戻します。

オフィスティンカーベルには離れの建物「秋風ハウス」という名の質素なアパートがあり、鈴愛ちゃんはそこで生活することになるのだそうです。

そのアパートは秋風先生の弟子たちが住み込む場所でもあります。

漫画家の卵が暮らすアパートといえばあかね荘。

まるであかね荘へのオマージュみたいな存在の秋風ハウスでの暮らしぶりや、その秋風ハウスの外観や内装など、どんなものになるのかが楽しみでなりません。

感想

母親の喪失感

深く落ち込む晴さんの姿が痛々しい(涙)

晴さんの沈みきった様子を描いたのは夕食の支度をする場面だけでしたが、鈴愛ちゃんがバスに乗って出発したその直後から、ずっとこんな調子だったのかもしれませんね。

バスターミナルから家に帰っても、いつもいるはずの鈴愛ちゃんがそこにはいない。

その日の朝まではいたはずの鈴愛ちゃんがいなくなった家の中の光景。晴さんの目から見える楡野家の家の中は男の人ばかり。晴さんにとっては環境が激変です。

ただでさえ晴さんは、良い意味で鈴愛ちゃんのことを溺愛していましたからね。

バスターミナルから帰ってきてから晴さんが落ち込みっぱなしだったのは、仙吉さんと宇太郎さんの態度からもよ〜く見えます。

明るく振舞おうと必死すぎるその姿が、ちょっとわざとらしかったりする仙吉さんと宇太郎さん。不器用ながらも懸命なその姿が心に沁みます。

晴さんには一日も早く立ち直ってほしいものです。再び「宿敵ゴア」となって、鈴愛ちゃんと対決できるくらい元気を取り戻しますように。

追伸:ちょっとネタバレ入ります。

間もなく律くんも上京します。そのとき、和子さんも深く落ち込んでしまうとか。

子供が巣立ったことへの喪失感つながりで、晴さんと和子さんはこれまで以上に仲良しになるのかも。

奥茨城母の会ならぬ梟町母の会は結成されるのでしょうか(笑)

ただし、ブッチャーのお母上は、母の会には入らなさそうですが・・・

お母ちゃんの手紙

晴さんが深く落ち込んでいるその時、まるで心と心が糸でつながっているかのように、お母ちゃんのことを思い出す鈴愛ちゃんの涙に今日も泣かされました。

いつも家族や仲間たちに囲まれていた鈴愛ちゃんが古びた部屋でひとりぼっちの夜ごはん。しかもメニューはノリ弁当。

お母ちゃんからの手紙にもグッときました。

ところで『ひよっこ』のみね子ちゃんもじいちゃんからせんべつをもらいましたが、そのせんべつはその後、まさかの使われ方で回収されました。

晴さんのヘソクリも、あっと驚くような形で回収されるんでしょうか。『涙くんサヨナラ』再び?今度はタヌキさんチームではなくおサルさんチームかな?

楽しみです。

秋風邸

東京都心の一等地にあるバブリーな豪邸のその裏庭には、うち捨てられたような昭和の香りが濃厚にする古びた民家。

あの頃の東京には、こんなアンバランスな景色がよくありました。懐かしい。

バブルの頃までどこにでもあったようなその昭和の民家は、どういうわけか部屋の中はどぎつい色彩に満ちあふれている・・・

秋風先生の弟子たちが、これまでそこに住み続けてきたことの名残りでしょうか。

それとも、かつてはこの民家がオフィス・ティンカーベルの母屋で、あのあり得ない色彩感覚の室内装飾は、秋風先生の趣味?

それとも赤坂という土地柄、芸能系の人がその昔住んでいた住居だったのかな?

その住居と土地を8億円で買い取り、庭に4億円で新居を建てたとか・・・想像はここまでにします。

想像はともかく、秋風ハウスの共同炊事場の様子、『ひよっこ』のあかね荘を思い出さずにはいられません。

きっと秋風ハウスはあかね荘と同じ時代に建てられたのでしょう。あかね荘の家主が代わり、四半世紀も経過したらこんな感じになるかも。

そんな共同炊事場でした。

<<前回33話 | 次回35話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ひるたま より:

    続きです
    「…ゲイだから安心して」ボクテくんと鈴愛ちゃんの会話、今日が初めてですね。
    「ゲイだから」といきなり聞かされた所で…鈴愛ちゃんとしては「!?!?」一体何を言われているのかまだ分かっていなさそう…‘岐阜の猿’娘には刺激が強かったかな?
    (そういえば『ひよっこ』のみね子ちゃんは「ただの田舎娘」呼ばわりされていましたね(^^;)

    ゲイである事も、左耳が聴こえない事も、オフィスティンカーベル=秋風先生のスタジオではそれぞれの人間が持つ個性の一つに過ぎなそうですね。(少なくとも差別の対象になる可能性はきわめて低そう…あくまでも私見ですが)

  2. ひるたま より:

    宇太郎お父さんお手製の本棚に付けられていた封筒…中には福沢諭吉さんが1枚。(^^)
    (現金を同送する事の是非は置いておいて)前々作『ひよっこ』の、じいちゃんからの千円(「靴下にでも入れておけ」と言われていましたね)を思い出しました。
    ‘じいちゃんからの千円’は最終週で回収されましたが、今日の一万円は回収される時が来るのでしょうか?

    本棚を抱きしめながら思わず涙する鈴愛ちゃん…実体験も含めて気持ちが良く分かります。
    …と思ったら、いきなり天井裏(?)で「カタカタカタカタ~!」!
    しんみりさせたと思ったらいきなり落とす…今作はかなりこのパターンが多いような気がしますね。(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      『ひよっこ』のじいちゃんのセンベツはあの時代でちょっとした大金でしたが、晴さんのセンベツはバブルの中ではわずかな金額。回収されるとしても、『ひよっこ』ほどの回収の演出はないかなと今になって気がつきました。

  3. 落合明人 より:

    どこのだって初めは下働きですよねあまちゃんの天野秋ちゃんも奈落からでしたしととねいちゃんの常子ちやんもタイピストの雑用でしたからねひょつこの谷田部みねこも
    向島電気で゛失敗して怒られてばかりでしたからねてすから
    すずめちゃんく負けずにがんばれ

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      鈴愛ちゃんは、何事も明るいところに目を向ける性格なので、ちょっとやそっとの困難なら安心して見ていられますね。