律と正人が意気投合する / 半分、青い。 第38話

2018年5月15日(火)第7週「謝りたい!」

あらすじ

律と、大学の同級生・正人には意外な接点がありました。律が高校受験の日に助けた犬を、歩道に避難させていたのが正人だったのです。そして正人は、犬を避難させただけで救うことができなかったことを悔やみ続けていました。

同じ犬を助けていたこと。そして、それがきっかけで二人とも海東高校の受験に失敗していたこと。マンションの近所にある喫茶店「おもかげ」で、そのことがわかった律と正人は、これまで以上に意気投合しました。

一方の鈴愛は寸暇を惜しんでカケアミの練習を続けていました。その甲斐もあって、ボクテ、そしてベテランアシスタントの中野と野方がその出来栄えを認めるほどに、鈴愛はカケアミの腕前を上達させていました。

しかし、裕子だけは鈴愛をうとましく思っていました。ある日の夜、裕子は鈴愛の甘えを鋭く指摘し、それがきっかけとなり鈴愛と裕子はつかみ合いの大げんかをはじめました。ボクテが中に入りけんかは収まるものの、鈴愛はすっかり自信を失ってしまうのでした。

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予習レビュー

怪我をした犬を助けたことで、律くんは進学校の受験をできなくなりました。

さて、怪我をした犬は車にひかれたという設定です。しかし、律くんが犬を助けたとき、その犬は歩道に寝かされ、毛布にくるまれていました。

律くんが助ける前に、誰かがあの犬を避難させたわけです。犬を避難させた人物、それが正人くんでした。

だから正人くんは岐阜県内の名門進学校に通っていた・・・はずなのですが、キャラクター解説によれば正人くんは北海道出身です。

高校時代に岐阜県から北海道に転居したのでしょうか。

律くんは、隣人である正人くんと過去に意外な接点がありました。そして二人が学部こそ違えど同じ大学。意気投合しないわけがありません。

あっという間に仲良しになった律くんと正人くんは、二人して近所の喫茶店に。

その喫茶店で二人が話し込んでいると、二人の会話に聞き耳を立てている人物の姿。まさかの秋風先生です。

秋風先生がそこにいるということは、秋風先生のオフィスもその喫茶店の近所にあるということです。

そして秋風先生のオフィスが近所ということは、鈴愛ちゃんの住まいも近所。鈴愛ちゃんと律くんが東京で再会するフラグが立ちました。

鈴愛ちゃんは間もなく律くんと再会します。

そして、律くんと意気投合した正人くんとも、鈴愛ちゃんはそろそろ初の対面をすることになるはずです。

その正人くんは、女の子にモテるキャラ。何かがこれから始まりそうですね。

感想

正人くんの挫折感

律くんと正人くんの奇跡みたいな縁。

車にひかれてしまった犬を最後まで助けることができず、その後ろめたさから心が動揺し、海東高校の受験まで失敗してしまった正人くん。

犬を最後まで助けることができずに死なせてしまった(と思い込んでいた)こと。

そして、海東高校に落ちた挫折感。

彼は、この二つのことをひきずりながら、高校生活の三年間を過ごしていたに違いありません。三年間どころか、今日までずっとかもです。

でも、あの犬が生きていたことがわかった。

しかも飼い主のもとに戻ることができたこともわかった。

正人くん、少なくともこれまでひきずっていた二つのうち、ひとつのことからは救われたはずです。心がずいぶん軽くなったかと思います。

海東高校に落ちた挫折感も少しは癒されたかもしれません。

というか、海東高校に落ちたのは自分の実力不足かもなんて平然と言ってるので、あるいは挫折感はそれほど深くはないのかもしれません。

ともあれ、正人くんはこれでようやく心の中の重たいものはほぼほぼ解消といったところでしょうか。

追伸:彼のペットのミレーヌが、犬ではなく猫であることも、海東高校受験失敗のトラウマが影響していたとは!

律くんの挫折感

一方で、律くんはどうなんでしょうか。

律くんは高校卒業直前に、自分の挫折感を鈴愛ちゃんに語りました。

これまで自分は挫折を二つ経験した。ひとつは永久機関はこの世ではつくれないとわかったときの挫折感。

そして、もうひとつは海東高校の受験に失敗したときの挫折感です。

律くんの前者の挫折感は克服のしようがありません。また、18歳の今となっては、そもそも挫折の対象ではないことくらい理解しているかと思います。

しかし、海東高校の受験失敗は、高校卒業の直前でもひきづっていたようです。

そして、東大合格によってその挫折感を解消するつもりでもいました。

海東高校を棒に振ってまでも犬を助けた行動は正しい選択だったと、東大合格によって自分に言い聞かせるはずでした。

しかし、模擬試験の結果、東大合格の実力はなく、プランBのはずだった京大も合格することができませんでした。

私大の名門校に入学したとはいえ、律くんの挫折感はいまだにかなり深いはずです。

正人くんが救われた様子は、律くんにとっては少しは救いのはず。しかし、まだ大学に入学まもない今のタイミングでは挫折感は色濃く残ったままかと思います。

律くんの挫折感は時間が解決してくれるのか。

それとも、癒えきれていない挫折感が後々になって、おもてにあらわれてくるのか。

救われた表情を浮かべた正人くんの顔を見ながら、律くんがいつぞや鈴愛ちゃんに語った挫折感のことが心配になってきました。

鈴愛ちゃんのポテンシャル

律くんと正人くんの意外すぎる過去の接点がとっても丁寧に描かれ、その過去に秋風先生が激しく反応する中、本作の主人公を忘れてしまうところでした。

今回の鈴愛ちゃんの出番、少なかったですね。

しかも、少ない出番の半分以上は、裕子ちゃんとのバトル。そしてバトル後の、自信喪失した鈴愛ちゃんの落ち込む姿。

鈴愛ちゃんの受難ばかりが目立ちました。

前回は前回で、秋風先生との激しいバトル。前回、今回と、鈴愛ちゃんの受難の日々がつづきます。

そんな中で救いだったのが、鈴愛ちゃんの秘めた才能のフラグがたったことです。

睡眠時間を削り、寸暇を惜しんでカケアミの練習にはげむ鈴愛ちゃんの集中力がすごい。そして、その集中した結果としてのカケアミの上達の速さと言ったら・・・

鈴愛ちゃんの新しい側面を見たような気がします。

一方で、前回のドラマの中で鈴愛ちゃんが口にした、塩を入れた氷みたいに冷たい心の持ち主・秋風先生の心優しい一面。

鈴愛ちゃんがするどく見抜いた秋風先生の一面が、律くんと正人くんの過去の接点を小道具としてたくみにつかいながら描かれました。

そして、鈴愛ちゃんの人物を見抜く洞察力もさりげなく描かれたと思います。

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コメント

  1. 矢吹真都香 より:

    “正人が棒読み”という声もありましたが、中村倫也くんは、DV夫からアニメヲタクまで演じられる俳優なので「北海道弁がバレないように、文節で答えてる」名残りだと思ってます。

    しかし、鈴愛ちゃんのエキセントリックさが目立っちゃって、ちょっとびっくり。
    悪い子じゃないんだけど、ブッチャーにゴミ箱投げつけたり、興奮してると一直線なのでストッパーがいないと。
    アンチには、おいしいネタを与えちゃったみたいですねー。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      エキセントリックな鈴愛ちゃんの性格が、この先で思わぬ形で回収されるので、今回のような描き方は必要だったのかもしれませんね。今までもアンチにネタをわざと与えながら、そのあとに回収してましたので、今回もそれかなって期待してます。

  2. うみがめ より:

    梟町で自由に振る舞っていた鈴愛ちゃん。正直、夜や早朝に人の家で笛を吹くのって近所迷惑では?っと思っていたのですが、伏線でもあったのですね。故郷とは違うし、優しいボクテ君に注意されたから、よけいにきつかったかも。

    今作のヒロインはいろいろ未熟ですが、自分の若いときもいろいろやらかしてた恥ずかしい思い出ばかりなので、かえって共感できます。最近の朝ドラヒロインはできた人が多かったので。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ボクテ、注意するときも慎重に言葉を選んでいて、なんて優しいんだろうと感心しながら見てました。

  3. かふう より:

    今日みたいな滅入る展開でも、喧嘩して立ち向かって行くすずめに、生命力の強さを感じます。そして、ボクテ君が、なんだかだんだん安心感おぼえます。秋風先生も面白いですね!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      打たれ強いヒロインは見ていて安心できますね。でも、いつの日か、打ちのめされてしまう日も来るんでしょうね。

  4. ゆりあんな より:

    そうそう、名古屋一の進学校のカイトウ高校、というようなナレーションを聞いた時に私も吹きました。東海をひっくり返したのね、と。愛知県では一番の私立の男子校です。

    北海道出身の正人くんがなぜ海東高校の受験の時のワンちゃんを道端によけてあげたのか、謎解きがあるのか楽しみです。

  5. 友子 より:

    喫茶「ともしび」は、梟町では?秋風の事務所の近くなら、東京ではなく、梟町にあるって事ですか?

  6. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    律くんが受験しようとしていた『海東高校』は、名古屋にある男子校ではなかったでしたっけ?

    おそらく名古屋に実在する『東海高校』という学校がモデルでしょう(林修先生の出身校です)。

  7. ちーぼー より:

    正人を演じる中村智倫也さん、若手の良い俳優さんですよね。重要な役になりそうで、今から楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      東京編は、故郷編とは異なり面倒くさそうなキャラが多いですが、そんな中で貴重な癒しキャラの一人になりそうですね。