秋風が鈴愛をクビにする / 半分、青い。 第41話

2018年5月18日(金)第7週「謝りたい!」

あらすじ

秋風の新作漫画のネーム(下書き)が紛失。秋風は、ネームを捨てたのは鈴愛ではないかと疑ってかかりました。鈴愛にも心当たりがありました。オフィスの掃除のときに、机の下に落ちていた紙をゴミだと思って捨てていたのです。

激怒した秋風は、鈴愛に対してついにクビを宣告。失意の中、鈴愛は秋風によってオフィス・ティンカーベル、そして秋風ハウスから追い出されてしまいました。頼るあてのない東京で、困りはてた鈴愛が足を運んだのは律が暮らすマンションでした。

マンションの前で鈴愛は三回笛を吹き律を呼び出しました。しかし、マンションから出てきたのは律ではなく、律の友人・正人でした。その日の夜、律と正人は、一緒にディスコ・マハジャロに行く予定でした。

漫画家になる夢を断たれ、泣くだけ泣いた鈴愛は実家に帰ると腹をくくりました。そして、東京の思い出をつくるために律たちと一緒にディスコ・マハジャロへ。鈴愛は、マハジャロのお立ち台で踊り、すべてを忘れようとするのでした。

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予習レビュー

前回、秋風先生がアイディアをひらめき、そこから新作漫画が生み出されるまでのプロセスが丁寧に描かれました。

鈴愛ちゃんもその現場を、秋風先生の新しい世界への期待とともに目撃していました。

そんな描写を経て、秋風先生の新作漫画のネームのまさかの紛失です。

秋風先生は、失われた新作漫画は自分の最高傑作だったと激怒。そして疑いは、オフィスのスタッフの中でただ一人心当たりがある鈴愛ちゃんに向けられます。

オフィスの掃除をしているのは鈴愛ちゃんだけです。

しかも、鈴愛ちゃんは掃除のときに、秋風先生のデスク下に落ちていた紙を捨てた記憶がある。

捨てた紙は、まるめて床に放り投げられていたような気もするけれど、そんな言い訳をあの秋風先生が聞くわけもなく・・・

五平餅要員から抜け出すきっかけをせっかくつかんだ直後、鈴愛ちゃんはオフィスティンカーベルを追放されます。

オフィスティンカーベルだけでなく、秋風ハウスまでをも即刻退去。秋風先生、ストイックです。

仕事と住む家を同時に失うまでのスピードは『ひよっこ』のみね子ちゃん以上。

かくして鈴愛ちゃんが向かった先は、律くんが暮らすマンション。久しぶりに、マグマ大使を呼び出す笛の音が響き渡ります。

そして、笛の音で呼び出された律くん以外のある人物との新展開のスタートです。

感想

「遺作とおっしゃいました。お身体よくないんですか?」

前回のドラマの中で描かれた秋風先生と菱本さんの会話のひとつ。

ネームがなくなり激怒する秋風先生がさりげなく口にした言葉「遺作」。この秋風先生の言葉に激しく反応した菱本さん。

そして菱本さんのツッコミに対して不自然なまでに動揺しながら「遺作になってもいいくらいの作品」とあわてて言い直す秋風先生。

このときの秋風先生と菱本さんのやりとり。特に秋風先生のうろたえぶりが、あまりにも意味ありげでずっと気になっていました。

そして、その意味ありげな会話が、今回ふたたびドラマの中で話題にのぼりました。

「気になったことがあります」

菱本さんは秋風先生に尋ねました。その菱本さんの問いかけに、秋風先生はこたえました。

「なんざんしょ?」

この時点では、秋風先生は菱本さんの問いかけにこたえる気でいました。菱本さんの質問に対して、普通に答えるつもりでいたのでしょう。きっと。

ところが、菱本さんの質問は、秋風先生には意外なものだったようです。

「遺作とおっしゃいました。お身体よくないんですか?」

この菱本さんの質問を、秋風先生は完全にスルー。少なくともドラマで放送された場面をみる限り、秋風先生は菱本さんの質問を黙殺したみたいです。

前回が、思わず口にした「遺作」という言葉にツッコミを入れられ焦る秋風先生。

今回が、再び「遺作」にツッコミを入れらたものの今度は完全スルーの秋風先生。

前回と今回の秋風先生の反応。菱本さんのツッコミや質問に対する秋風先生の反応を観察して、見えてきました。

「遺作」にからむ前回と今回の二つの場面が、次週以降の大きなフラグになっていることを。

「マハジャロデビュー」

鈴愛ちゃんが東京に来てからの日々は、ちょっとつらいものがありました。秋風先生からは罵声を浴びせられつづける。同期の裕子ちゃんとは大ゲンカになる。

鈴愛ちゃんが上京する前。晴さんが心配していた通りになってしまっていました。

鈴愛ちゃんのことをよく知る心優しい人たちに囲まれて日々を過ごすことができた、めぐまれた環境の梟町での暮らしから一変。

梟町の人々とは異なり、誰も鈴愛ちゃんに関心など持っていない。関心など持っていないから大事に思うはずなどない。

あまりにもギャップが激しくすぎるところ。つらいものがありました。

そんな中でも、ほどよく笑いが散りばめられてはいました。

たしかに笑いはありました。しかしその笑いは、梟町のシンプルな笑いとは異なり、ちょっと毒の効いた笑いでした。東京の笑いはブラックな笑いでした。

鈴愛ちゃんが、心優しい人たちに囲まれていた環境は失われ、そこで描かれる笑いも毒をたっぷりと含んだもの。

その二重の息苦しさから、やっと解放された。そんな気がしました。マハジャロにまつわる一連のやりとりによって。

とりわけ、律くんにとっての「精一杯のオシャレ」がいちいち否定されるところが、笑えました。

しかも「精一杯のオシャレ」を否定されるのがブッチャーみたいな残念キャラではなく、律くんというヒーローなのがさらに笑える。

ところで東京人の喫茶店のマスターに、「精一杯のオシャレ」を変だと言われても、律くんとしてはそこまでは凹まなかったかも。

でも、よりによって、あの鈴愛ちゃんに「変」だの「恥ずかしい」だのと言われてしまった律くん。かなりショックを受けたのではないでしょうか(笑)

ところで、マハジャロというディスコがドラマの中に登場するのは、4月に『半分、青い』の放送がスタートする前から明らかになっていたことです。

だから、バブルの象徴の一つがドラマの中に出てくることに驚きはしませんでした。

しかし、鈴愛ちゃんには驚きました。お立ち台に立って踊り狂う場面まで用意されていたとは。しかも、あの衣装で(驚)

このお立ち台場面で、久しぶりに『半分、青い』の明るさが戻ってきたような気がします。

追伸:鈴愛ちゃんたちがマハジャロに足を踏み入れた瞬間に、店内に流れていた音楽。

『ダンシング・ヒーロー』のイントロによく似ているなと思いました。

だから、昨年大ヒットしたあの曲がドラマの中で流れるのを期待してしまったのですが、残念ながら『ダンシング・ヒーロー』ではありませんでしたね。

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コメント

  1. ひるたま より:

    鈴愛ちゃん=永野芽郁さんのボディコン姿、確かにインパクト強かったですね。(こちらでも複数の方がノックアウトされた様子が垣間見えます…(^^;)

    いきなりお立ち台に上って踊り出す鈴愛ちゃんを見ながら、何故か前作『わろてんか』で団吾師匠の前でヒロイン=てんちゃんがぎこちない日本舞踊を披露(?)する場面を私は思い出していました。鈴愛ちゃんは最初こそぎこちなかったものの、やがててんちゃんよりも格段に上手に踊っていましたが。(俳優さんにとっては、下手に(ぎこちなく)踊る演技って実は案外難しいのではないか?と見ながら感じました)

    永野さんはなかなかのスタイルの持ち主でいらっしゃるようですが…それでも、よ~く見るとあどけない十代ですね。背伸びしたい年頃の女の子が背伸びして(無理やり?)頑張ってみました、という感…これも演出のうちだったのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      梟町商店街にボディコン女性が出没したとき、鈴愛ちゃんまでがボディコン姿になるとは夢にも思いませんでした。意表を突かれました。

  2. にょろ より:

    こんばんは。いつも楽しく拝見させていただいています。
    突然のコメント失礼します。このドラマ、ドハマりしています。
    私はヒロインのすずめちゃんの一つ下の学年です。すずめちゃんと同じ様に田舎の高校を卒業後上京したのですが、ちょっとだけ違和感が。。。
    当時ディスコと呼ばれていた場所にはお立ち台はあってもまだ扇子持った人は居なく、もう少し後だったように記憶しています。これまでいい時代の懐かしいものたちが溢れていたドラマなだけに、突っ込みたくなりました。この時代、ラジオが側にあり、時代のいいエッセンスになっていたはずなのにそれもなく・・・。あくまで主観ですが。中山美穂さんが主演の映画「波の数だけ抱きしめて」の時代よりちょっとだけ前なはずです。サーファーがトレンディだった頃。
    そんなのも描かれるのを期待しています(^-^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ジュリアナ東京の開業が、鈴愛ちゃんと律くん上京した年の翌年5月のことですからね。1年ほどズレているかもしれません。

  3. lingzi より:

    今日は律くんのディスられっぷり?!に爆笑しました(健くんの絶妙なリアクション最高)
    イケメンは何を着ても似合いそうなもんですが…いやはや素晴らしい衣装選びでしたwww
    (初投稿させていただきます。ネタバレ好きとしてはいつも有り難く拝見させていただいてます、感謝!)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      初コメントありがとうございます。

      > 律くんのディスられっぷり

      ディスったのが鈴愛ちゃん。しかも3回。都会の女の子にディスられるならともかく、鈴愛ちゃんにディスられたのは律くんにとってショックだったと思います。

  4. うこちえす より:

    鈴愛さんのボディコン姿、カッコよかったですね。
    残念なのは、美脚が映るシーンはカメラが遠くなってた事です。
    もう少しアップで見たかったなぁ(笑)
    NHKさんにはこの日を楽しみにしていた『受信料を正しく払う中年男性』がいることを知って欲しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      ディスコ場面は土曜日にも登場するはずなので、そこに期待しましょう(笑)

  5. enakn より:

    懐かしいなー、私も当時行きましたよ、岐阜から。私はジュリアナ東京でしたけど。お立ち台はボディコンの女の子がいっぱいでしたけど、あんな金の衣装は記憶にないなー。

  6. うみがめ より:

    律君のシャツとズボン、懐かしいな~(組み合わせはアレですが)。当時あのような柄のシャツやだぼっとしたパンツが流行りましたね。
    今回の内容はシリアスで辛かったのですが、まさかのお立ち台でした!しかも鈴愛ちゃん、初めてのディスコ?のわりに結構上手だったような(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律君のシャツ。正人くんのゆったりめのデザインのダブルのスーツ。懐かしいアイテムでいっぱいでしたね。

  7. かふう より:

    すずめちゃん、やるなー!お立ち台にいきなりデビューですか。笑
    それまでの辛い展開を一気に笑いに変えてしまいました。朝ドラはこうじゃなくちゃ!笑

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      まさかのお立ち台デビュー。しかもあの衣装。目が覚めました(笑)