傷心の鈴愛が実家に帰る / 半分、青い。 第43話

2018年5月21日(月)第8週「助けたい!」

あらすじ

オフィス・ティンカーベルをクビにされ、律や正人らとディスコ・マハジャロで最後の東京の夜を過ごした鈴愛が岐阜の楡野家に帰ってきました。何の知らせも受けていなかった楡野家の家族は、鈴愛が帰ってきたことを驚きながら迎え入れました。

同じ頃、東京のオフィス・ティンカーベルでは、秋風が菱本に責めたてられていました。紛失した秋風の新作漫画のネームは、酔った秋風がオフィスの電子のレンジの中に入れ、そのまま忘れていたのです。しかも、新作の出来栄えは凡庸なものでした。

鈴愛が潔白であることがわかったことで、菱本は秋風に詰め寄りました。岐阜まで行って、実家に帰ってしまった鈴愛に謝罪すべきだと。方向音痴の秋風は、案内役に律と正人をともない、鈴愛の実家に足を運びます。

秋風の突然の来訪で、楡野家の面々は騒然となりました。仙吉を筆頭に、家族は土下座しながら秋風に謝罪。部屋で眠っていた鈴愛も、秋風の前に引っ張り出されました。鈴愛が秋風の来訪を恐れる中、秋風は自分のミスを詫びはじめるのでした。

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予習レビュー

一週間半ぶりに物語の舞台は東京から岐阜へ。秋風先生にクビを切られた鈴愛ちゃんが、岐阜の実家に帰ってくるのでした。

しかしその頃、東京では・・・

秋風先生の新作漫画のネームをなくした真犯人が、鈴愛ちゃんではなく秋風先生本人であることが発覚するのは、おそらく今回ではなく前回。

前週・第7週の予告映像の中に、秋風先生が「やってまった」とつぶやくカットがありますが、そのカットが、秋風先生がネーム紛失は自分のミスだと気づく瞬間だと思います。

今週は、真犯人発覚によって、秋風先生が菱本さんに詰め寄られる。そんなところから始まるのかもしれません。

秋風先生に心酔している菱本さんですが、言うことだけはハッキリと言いますからね。

鈴愛ちゃんのことを「山猿」としか呼ばない秋風先生に対して、菱本さんが「楡野鈴愛」という名前で呼べと注意する場面が強く印象に残っています。

菱本さんは決して秋風先生に絶対服従というわけではないんだなと。

というわけで、菱本さんから謝りに行けと言われた秋風先生が岐阜に行きます。楡野家を訪問します。「タジオ」こと、律くんを案内役にして。

話がそれますが、岐阜を訪れた秋風先生は「真実の食べ物」に再びありつくことができるのでしょうか。

「真実の食べ物」に感激した秋風先生が「んまっ!」。

この「んまっ!」の直後より、岐阜の五平餅の売り上げが例年の5倍に跳ね上がっているようですね。

感想

秋風先生、菱本さん、鈴愛ちゃん、三人の関係

秋風先生に心酔し、忠誠を誓っているかに見えていた菱本さん。言うべきときには言うんですね。それもかなり手厳しく。秋風先生の反論など許さんと言わんばかりに。

しかも、オフィス・ティンカーベルのスタッフ四人を巧みに味方に引き入れて、秋風先生を追いつめ孤立させる戦法はみごとと言うほかない。

「みんなの背中から聞こえてくる声」
「ここで非を認めなければ誰もついてこない」

普段は、秋風先生に徹底して尽くしながらも、時に秋風先生をあやつってしまう。

秋風先生と菱本さんの関係が新しい側面が見えてきました。そして、秋風先生の感情を激しく揺り動かす鈴愛ちゃんに一目置く理由もよくわかったような気がします。

秋風先生、菱本さん、そして鈴愛ちゃん。

この三人の関係。これから先々の展開の中で面白いことになるかもです。まだ発表されていな後半の物語の展開が、ますます楽しみになってきました。

律くんと清ちゃんの再会の物語『神様のメモ』

鈴愛ちゃんの創作漫画第二弾『神様のメモ』の全貌が明らかに。

ところで、漫画の中で描かれていた、55歳で再会した律くんと清ちゃんが、55歳にしてはじいちゃん・ばあちゃん過ぎることが気になりました。

当時、高校生だった鈴愛ちゃんからすれば、55歳という年齢は十分にじいちゃん・ばあちゃんなのかもしれませんが。

この、あまりにもじいちゃん・ばあちゃん過ぎる55歳が気になり、ちょっとばかり調べてみました。サラリーマンが定年退職を迎える年齢の推移を。

そして、納得しました。漫画を制作した頃は高校生だった鈴愛ちゃんにとっての55歳像が、じいちゃん・ばあちゃんである理由が。

鈴愛ちゃんが『神様のメモ』を描いたのは平成元年、すなわち1989年です。

さて、鈴愛ちゃんが『神様のメモ』を描く三年前の1986年。定年退職の年齢の基準となる「高年齢者雇用安定法」が改正されました。

改正内容は「60歳定年を努力義務化」。

そうです。60歳を定年退職の年齢にするよう努力せよと強制的に求めていたこの頃、定年退職年齢は55歳でした。

高校生の鈴愛ちゃんからすれば、定年退職を迎える年齢の人がじいちゃん・ばあちゃんに見えたとしても、決して不思議ではないわけです。

ちなみに、60歳未満の定年退職が禁じられたのは1994年。その四年後の1998年に、60歳未満の定年退職を禁じる「高年齢者雇用安定法」が施行。

その頃は僕もまだまだ若かったので、定年退職年齢のことなど深く考えたことがありませんでしたが、そんな最近まで50代で定年退職だったのは意外でした。

話があらぬ方向にそれましたが、『神様のメモ』の中では55歳で再会した律くんと清ちゃん。次週には、神様の予定よりはずいぶん早く再会します。

前週に描かれた清ちゃんの姿をいまも追い求めている律くんの描写。それに続く、律くんと清ちゃんの再会を描いた漫画の解説。

再会のXデイがいよいよ近づいてきましたね。

追記:パジャマ姿の鈴愛ちゃん

秋風先生の前にパジャマ姿のまま引っ張り出された鈴愛ちゃんを見て思いました。

大切な訪問客を前に、娘に着替えさせることすら忘れている晴さん。それほどまでに動揺していたのかな。

宇太郎さんはともかく、身だしなみや躾には厳しい世代と思われる、明治の男のはずの仙吉さんまでが、鈴愛ちゃんのパジャマ姿に気づかない。

家族の動揺の激しさがよ〜く伝わってきました。

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コメント

  1. なべぞー より:

    あら、では先進的な学校だったのですね。私も鈴愛ちゃんより数年先輩の公立ですが詰襟でしたよ。ウチの周りは全部詰襟でした。愛知の北部と岐阜の違いですかね???

  2. enakn より:

    今日も面白かったですね。秋川先生のおみやげ「虎屋」ではなく「龍屋」のようかん、北川先生も大変ですね。もうひとつ、晴さんが鈴愛ちゃんをベッドから引きずり落とす場面、あれは痛そうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 「虎屋」ではなく「龍屋」

      屋号は変えてましたが、包装紙のデザインはほぼほぼそのままでしたね。

  3. なべぞー より:

    「やってまったー」ってよく使ってました(笑)。上京したての頃、東横線の渋谷駅で「うわー、電車言行ってまったーっ」と大声で言ったら、周りから笑われたことで、ぐさっと来ましたねー。

    さて、またまた個人的な時代考証ですが、鈴愛の弟君、高校生ですよね。このころの高校生は男子はまだ詰襟だったと思います。ブレザースタイルはもっと後ですよね? どうでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕は鈴愛ちゃんや草太くんより数年先輩の世代ですが、制服はブレザーとネクタイ。普通の公立高校です。当時、こんな制服はレアでしたが、少しづつ増え始めていましたよ。

  4. カレン より:

    仙吉さんが明治の男ってことは、さすがにないのでは?
    明治生まれだったら、1990年時点で80歳ですよ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      僕の祖母が1910年生まれで1990年の時点で現役で若々しくて元気でした。その印象が強く残っていたのですが、祖母はレアケースですね。

  5. ぷん より:

    秋風先生の立派な和服と 宇太郎パパのジャージの下(もしかしたら子ども中学ののお古?)
    それも後ろ姿は小麦粉?で汚れてる
    小さな美術さんの演出が なんとも素晴らしく
    だからこその 明日の謝る先生の演技が楽しみです!

  6. ちーぼー より:

    今日も、笑わせて貰いました。菱本さんが先生に訊ねた鈴愛ちゃんを雇った理由、何かあるのですよね。まさか飼っていた犬に似ていたから…なんてことは無い事を祈っています。
    それにしても、鈴愛ちゃんがパジャマのままで出て来るって、そんなに焦っていたのでしょうか…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      秋風先生が鈴愛ちゃんを雇った理由。本当のところが語られる日が待ち遠しいですね。