鈴愛が秋風のもとに復帰 / 半分、青い。 第45話

2018年5月23日(水)第8週「助けたい!」

あらすじ

オフィス・ティンカーベルで、律と正人をクロッキーモデルにして、デッサンの特訓が行われることになりました。鈴愛、裕子、ボクテたちオフィス・ティンカーベルの若手を育成する秋風塾のカリキュラムの一環です。

鈴愛、裕子、ボクテの三人に対して秋風は厳しくデッサンの指導をしました。アシスタントたちのデッサンの特訓は繰り返し行われ、すべてが終わったのは夜の9時。その日、鈴愛たちは律と正人のデッサンを10時間も続けました。

デッサンの特訓が終わり、漫画家を目指して一つのことに集中する鈴愛たちの姿を目撃した律は、自分には目指していることが何もないことに気がつきました。そんな律に、秋風は漫画家になるまでの道のりを語りはじめました。

秋風は、美大に入ったものの同級生たちの才能に圧倒され中退していました。その後、百科事典のセールスをした後に、漫画家を目指した遅咲きの漫画家でした。そんな遠回りが今につながっている。焦る律を、秋風は静かに諭すのでした。

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予習レビュー

鈴愛ちゃんが東京のオフィス・ティンカーベルに戻ってきました。

鈴愛ちゃんの、オフィス・ティンカーベルの中でのアシスタントのポジションはこれで確かなものとなりました。

そして、鈴愛ちゃんも晴れて秋風塾に参加。

鈴愛ちゃんが秋風塾に参加してはじめてのレッスンはデッサンです。しかもこのデッサン、秋風先生ならではの地獄の特訓ともいうべき、かなりハードな内容です。

あの裕子ちゃんが鼻血を出してしまうくらいですから。

デッサンのモデルは、秋風先生の美の象徴・タジオこと律くん。高額のアルバイト料に目がくらんだ正人くんもついてきました。

鈴愛ちゃんがペンを握らせてもらうことになってから、オフィス・ティンカーベルでのはじめてのイベントはまた、律くんに大きなインパクトを与えるようです。

ストイックな秋風先生の指導に、ひたすらくらいついてゆく鈴愛ちゃんたちの姿を目の当たりにした律くんは、あることに気がつくようです。

あること。それは、高校三年生の夏休み入る頃の鈴愛ちゃんが悩んでいたことと一緒です。

自分にはやりたいことがない。目指すことがない。

大学に入学し、目指すべき方向を見失ってしまった律くんが今度は迷いはじめます。鈴愛ちゃんと立場が逆転してしまいました。

感想

今回は、秋風先生の回とでもいうべき回でした。これまでドラマの中では描かれなかった秋風先生の一面が、朝から新鮮でした。目が覚めました。

そして、その新鮮さが、最後には不安につながりました。

何かが秋風先生を変えたのか?

若手のトレーニングが終わるまでは、秋風先生はいつもの秋風先生でした。

モデルのポーズを自ら見せて見たり、律くんをタジオと呼んだり。そして、タジオに「スッポンポン」を要求し、脱がせてみたかったと朝からすごいことを言ってみたりと。

しかし、夜9時。

すべての特訓が終わってからの、若手たちに漫画家を目指す心得を説く秋風先生がいちいちカッコいい。

ただの変なオジサンではありませんでした。

「描きたいと思ったものを、なんでも描きなさい」
「ぶっ続けて10時間。これで人は変わる」
「君たちが漫画家になるための今だ」

言葉の一つひとつが重く深い。道を極めた人だけが口にできる言葉です。

秋風先生、これまで若手の前でこんな訓示を垂れることはあったんでしょうか。ボクテや裕子ちゃんにとってもこれが初めてなのかな?

それまで、若手の育成にも無関心。ただ自分の思うがままに生きてきたらしい秋風先生はどうしてこんなに変わってしまったのか?

何かが秋風先生を変えたのか・・・・?

秋風先生の意外すぎる過去

そして、秋風先生の過去が、少しだけですが、ついに語られました。しかも語った相手は、鈴愛ちゃんでもなく菱本さんでもなく、タジオくんです。

秋風先生、若い頃から天才の名をほしいままにして今日まできたものとばかり思っていましたが、ずいぶん遠回りをしていたんですね。

しかも百科事典のセールスまで経験していたとは!

その意外な経歴に律くんも驚いていましたが、僕も驚きました。

そんな秋風先生の意外すぎる過去。そして、その経験から語られる言葉が、将来が見えずに焦る律くんの心にどれだけ響いたことか。

遠回りをする時間。将来に迷う時間。若い人がありがちなこんな悩みを、普通の大人なら真剣にはとりあってくれません。

普通の大人では、どう答えたら良いのかわからないということもあるのでしょう。

しかし、自ら将来に迷い遠回りをした秋風先生ならではの言葉。説得力があります。

「いろんなことがあって、すべてが今につながっています」
「実りのある時間だと思います」

焦る律くんに、今の焦る時間すらも大切な時間と説く秋風先生。僕も、平成2年の頃に、秋風先生と出会っていたかった。

・・・モデルに起用されることはまずなかったかと思いますが(笑)

秋風先生の不穏な行動

そして秋風先生の不穏な行動のはじまり。菱本さんがやっとの思いで取ってきた仕事をキャンセル?

いきなり過去を語りはじめたり、若者たちを導きはじめたりした、秋風先生の変化と、仕事のキャンセル。

この両者の間に、何か深いつながりがありそうですね。

追伸:裕子ちゃん

裕子ちゃんが鼻血を出すことは事前に知っていましたが、鼻血を出す理由がかわいい!

律くんと正人くんという「生身の男子」を見て頭に血がのぼってしまったとは。

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コメント

  1. ぱぽりん より:

    菱本にとって秋風とはなんなのか。
    ネーム紛失の原因が鈴愛でなく秋風本人にあったことで秋風にあれこれ言う強さ、アルバムを持ち出した時の鈴愛達とのやり取りでの会話では、恋愛感情よりも母性によって接している風にも感じるものがあった。
    それにしても菱本の言葉にそって鈴愛の実家に出向き頭を下げる秋風の不思議。
    しかし、本日示された秋風の実に常識人、むしろ廻りを冷静によく観察している姿を見て確信。

    漫画以前に、
    「<人気漫画家である秋風羽織>こそが、まずもって秋風の作品であり、菱本はそれを確立するための<共犯者>」
    なのではないかと。

    ますますもって、秋風と菱本の出会いが気になります。

    まあ、いつものように大げさにそれらしいことを解ったように言っているだけではありますが。

    でも、ユーコの鼻血は、
    「女子校一貫育ちのお嬢様ユーコが<オトコ>に当たったから」
    という予想が的中しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      興味深い洞察です。繰り返し読んでしまいました。<人気漫画家である秋風羽織>は、菱本さんの作品ともいえそうですね。

  2. たいとうみほ より:

    秋風センセ、岐阜から1人で帰れたかなと心配しましたが
    行きと帰りでは条件がだいぶ違うんですね。
    行く時には目的地が個人の自宅だから
    土地勘がないとタクシー運転手であっても
    道順を説明する必要があるけれど
    帰りであればタクシーに乗って一言
    「羽島駅」とか「名古屋駅」とか言えば
    プロのドライバーならそんな有名な場所には対応できる。
    東京駅に着いたら菱本さんを呼ぶか
    馴染みの編集者に理由を付けて呼び出せばいい。
    だから律君を伴わずとも何とかなったのかもしれません。
    乗り換えの名古屋駅で上りホームと下りホームを
    間違えなければ、ですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      確かに帰り道は名古屋駅で間違えさえしなければ大丈夫ですね。終点の東京駅では強制的に降ろされる上に、当時はまだ品川駅はなかったので。

  3. ケッケ より:

    タジオと秋風先生の関係が いいですね。
    鈴愛の実家について来てもらったりとか
    タジオが先に帰った時の 先生の微妙な あの表情とか…そしてスッポンポンからの真面目な流れ なんか面白いです。
    ちなみに ひよっこから このブログのファンです。いつも楽しませて貰ってます。

  4. ぷん より:

    いちいち映る弟子三人の表情!
    ボクテくん ウケました( ^ω^ )
    先生より こっちに目が奪われました 笑

  5. ちーぼー より:

    三人がデッサンをしている時の曲、時代を感じさせるものでしたね。菱本さんの前にあったのは、ラジカセ?もしかして、菱本さんの選曲なんでしょうか。そして、秋風先生は、真面目に語ろうと思えばできるんですね。若者にもきちんとした人生教訓を与えられる、秋風先生…鈴愛ちゃんに対しても、もう少しそういう気持ちを持ってくれればいいのにな(相手を選んでいるのでしょうか?(笑))。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 人生教訓を与えられる

      もしかすると教訓を与えるのはこれがはじめてなのかもしれませんね。何らかの心境の変化があって、これまでやったことがないことをやったのかも。そんな気がしています。