姿を消した秋風の行き先 / 半分、青い。 第46話

2018年5月24日(木)第8週「助けたい!」

あらすじ

秋風が新連載の企画を出版社にキャンセルしました。そのことを聞かされた菱本は、キャンセルの理由を秋風に問いただしました。最近になって不審な言動が目立つようになってきた秋風の体調を、菱本は案じていたのです。

一方、喫茶おもかげで、鈴愛は正人と遭遇。正人が鈴愛にかけたさりげない一言がきっかけとなり、鈴愛は正人に対して好意を抱きはじめました。そんな中、秋風が「旅に出る」というメモを残したまま、オフィス・ティンカーベルから姿を消してしまいました。

秋風が突然いなくなり、菱本が不安を募らせているそのころ、秋風は鈴愛の岐阜の実家・楡野家にいました。驚きながらも思いがけない来客をもてなす楡野家の人々の前で、秋風は涙を流していました。

同じ頃、アルバイト料を受け取りに、律がオフィス・ティンカーベルにやって来ました。秋風への不安を、菱本は律に語りました。秋風は5年前にガンを患っていました。その時は治療でガンは治ったものの、菱本はガンの再発を恐れていたのです。

<<前回45話 | 次回47話>>

Sponsored Link

予習レビュー

今回は、二つの大きなエピソードが動きはじめます。

一つ目は、秋風先生の異変です。

ドラマの中では、秋風先生が新連載を断るところから秋風先生の異変が描かれはじめるみたいですが、それ以前から菱本さんは秋風先生の異変を察知していたようです。

以下、ちょっとネタバレです。

秋風先生は数年前に大病を患っているのだそうです。裕子ちゃんとボクテがそれを知っているかは定かではありませんが、少なくとも菱本さんはよく知っています。

だから菱本さんは、その病気の再発を疑うものの、秋風先生は決して口を開かない。でも、何も語ろうとしないところが、よけいに怪しいですね。

そんな中、秋風先生がついに姿をくらまします。メモだけを残して。

姿を消した秋風先生は岐阜にいました。まさかの楡野家です。鈴愛ちゃんの実家です。秋風先生はそこで涙を流し、ダブルの「まさか」です。

ところで秋風先生が名古屋でトークショーを開催したときのこと。鈴愛ちゃんが秋風先生とはじめて対面したときのことです。

トークショーの舞台の上の秋風先生を見守りながら菱本さんがさりげなく言いました。

「秋風は生きているうちに自分の読者と直接会っておきたかった」

このときの意味ありげない菱本さんの言葉が、そろそろ回収されるかもしれません。

動きはじめるエピソードのもう一つは鈴愛ちゃんの恋です。相手は律くんではなく、正人くんです。

この恋バナ。あと数週間したら大いに泣かされることになるかもしれません。

感想

ドラマが大きく動きはじめる予感がいっぱいの回でした。秋風先生のドラマ。秋風先生と菱本さん、二人の関係のドラマ。そして何より、鈴愛ちゃんのドラマ。

心がざわつきます。

秋風先生のドラマ

ガンの再発を心配する菱本さんの追求に対して、いつもクールな秋風先生がめずらしく感情をあらわにして、菱本さんの推測を頭ごなしに否定する。

「再発、何を根拠に!?寝言は寝てから言ってくれ!」

秋風先生が、今の自分の身体の健康状態に対してどれほど不安を抱えているのか、これ以上は望めないほどにわかりやすいリアクションでした。

口では寝言とは言いながら、寝言どころではないんですね。寝言であってほしいと思っているのかもしれません。

いつになく焦りを見せる秋風先生の姿、泣く場面ではないはずなのに、あまりの痛々しさに涙腺をやられました。

実は自分も似たような経験をしたことがあるので、余計に心に迫ってくるのかも。

それはともかく、誰の目にもわかるくらい押しつぶされそうな不安をあらわにした秋風先生は、それでも菱本さんの前では、菱本さんが心酔する「秋風先生像」を演じきりました。

しかし、桃源郷では、「秋風先生像」を演じきることはできませんでした。

というか、心のどこかで秋風先生は、誰もが期待する「秋風先生像」のヨロイを脱ぎたい気持ちがあったのかもしれませんね。

そして、秋風先生が安心してヨロイを脱げる場所といったら一つしかありません。桃源郷です。桃源郷=楡野家です。鈴愛ちゃんの実家です。

数回前、秋風先生が鈴愛ちゃんに謝罪するために楡野家までやってきた時のこと。

秋風先生は、梟町や、心やさしい家族が揃う楡野家のことを「桃源郷」と表現しました。あの言葉は社交辞令ではなく、心からの言葉。

秋風先生の言い回しを借りるなら「真実の言葉」であったようです。

泣ける場所を見つけることができて、秋風先生は幸福でした。(鈴愛ちゃんに借りがひとつできましたね)

秋風先生と菱本さん、二人の関係のドラマ

秋風先生と菱本さん、二人の関係がますます気になってきました。

いつだったか、マーくんが自分は鈴愛ちゃんの彼氏だと冗談を言ったときのこと。その冗談に菱本さんは、当事者である鈴愛ちゃん以上に動揺してましたっけ。

岐阜の猿に先を越されたとかなんとか言いながら。

あのときの焦り方、取り乱し方はすごかった。そして、あの時の菱本さんのリアクションではっきりとわかりました。

秋風先生と菱本さんは、あくまでも巨匠漫画家と、その巨匠を尊敬する秘書の関係。それ以上でもそれ以下でもないと。

菱本さんには、秋風先生は恋愛の対象ではないようです。おそれおおくてそんな気持ちに慣れないのかもしれません。

または、恋愛などという感情を超えた存在なのかもしれませんね。

秋風先生の目の前で口にした次の言葉が胸に刺さりました。

「5分でいいから自分より長く生きてくださいね。先生のいない世界で生きる勇気はありませんので」

先生のいない世界で生きる勇気はない。ここまで言い切るなんて・・・

でも、ドラマの後半では、「先生のいなくなる世界」が描かれるのかもしれません。その時の菱本さんが今から心配です。

鈴愛ちゃんのドラマ

鈴愛ちゃんの恋が、ひそかに、そして可愛らしくはじまりました。

今回は、鈴愛ちゃんのまばたきに可愛らしい効果音を入れる演出がとってもチャーミング。

菜生ちゃんがセンベツにくれた、あのカエルのワンピースがすべてのはじまりとなりました。あの時の、まさかのデザインのワンピースがこんな形で回収されるとは。

マーくんにときめきを感じはじめる鈴愛ちゃん、かわいかった。この可愛らしさ、ういういしさ『ひよっこ』のみね子ちゃんと島谷くんの恋を思い出さずにはいられません。

しかし、みね子ちゃんと島谷くんの恋の末路はあまりにも切なかった。

一方の、鈴愛ちゃんとマーくんの恋は・・・

これ以上は、やめておきます。

<<前回45話 | 次回47話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする