大病を患った秋風の過去 / 半分、青い。 第47話

2018年5月25日(金)第8週「助けたい!」

あらすじ

「旅に出る」というメモを一枚残したまま秋風が姿を消したことに、菱本が動揺しているそのとき、鈴愛に一本の電話が入りました。その電話は鈴愛の母・晴からでした。失踪したと思われていた秋風は岐阜の鈴愛の実家にいました。

秋風が鈴愛の実家にいるという報告を受けた菱本は、鈴愛に打ち明けました。秋風は五年前にガンを患ったことを。秋風の病気のことを聞かされた鈴愛は、秋風を助けることができないかと動きはじめました。

しかし、前のめり気味の鈴愛に忠告する者がいました。律です。秋風自身が秘密にしていることを、人に話すべきではない。律は鈴愛に忠告するものの、鈴愛は律の言葉を理解できず、律とケンカをはじめます。

そんな中、菱本があることに気がつきました。秋風が、定期検診に行っていないことが発覚したのです。定期検診に行かなければガンの再発の有無はわからないはず。ガンの再発は秋風の思い込みではないかと、面々は考えはじめるのでした。

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予習レビュー

『半分、青い』の岐阜編。鈴愛ちゃんと律くんが、名古屋まで足を運んだ秋風羽織のトークショーの場面。

舞台の袖に立つ菱本さんが、さりげなく口にしました。

「秋風先生は、生きているうちに自分の読者と直接会ってみたかった」

あまりにもさりげなく言った言葉だったので、うっかりすると見過ごしかねない。しかし、この菱本さんの言葉、見れば見るほど意味深です。

「生きているうちに」・・・死を前提にしているかのような言葉です。

前週の木曜日の回。新作ネームが紛失した騒動を描いた場面でも、秋風先生はその新作のことを「遺作」とまで言っていました。

そして菱本さんからそのことを突っ込まれ、何かを隠すように動揺していました。

これら一連のセリフがついに今回、回収されます。

秋風先生は5年前にガンを患っていました。その時は完治したようです。しかしそれ以来、再発を覚悟しながら日々を過ごしていたのでしょう。

そして、再発を覚悟する秋風先生の気持ちを代弁したのが、菱本さんの「生きているうち」発言につながったのだと思います。

そんな中での秋風先生自身による「遺作」発言。そして「遺作」と口にしたことを菱本さんに突っ込まれたときに見せた激しい動揺。

菱本さんはこのとき、秋風先生の病気の再発を察知したのかもしれません。

以上のようなフラグの積み重ねがあっての失踪です。菱本さんが心配にならないわけがありません。

ただの変人にしか見えなかった秋風先生の深いドラマが、動きはじめてきました。

感想

「菱本若菜劇場」

菱本さん。鈴愛ちゃんの呼び方をするならば「ひしもっちゃん」。

ずっと気になっていた菱本さんの過去。秋風先生と菱本さんの出会い。意外なほど早いタイミングで明かされてビックリです。

ドラマの後半。秋風先生の命がいよいよ・・・そんなタイミングで、菱本さんが涙ながらに秋風先生との出会いを語り、視聴者の涙腺を攻撃する。

そんな展開を予想していました。

後々になって復習するときのために「菱本若菜劇場」の大まかな内容をまとめておきます。

お茶の水女子大学を首席で卒業。卒業後は、最大手の出版社・散英社に就職。

27歳なので入社後5年ほどが経った頃でしょうか。菱本さんは、社内の上司、または先輩に当たる男性と恋に落ちる。しかし、その男性は妻子持ち。

ほどなくして社内で不倫が発覚。

保身のため、不倫相手は菱本さんを責め立て、菱本さんは傷心の中で散英社を退社。その菱本さんを救ったのが、当時、菱本さんが担当していた秋風先生。

その後、菱本さんのマネジメントに支えら、中堅漫画家だった秋風先生は、少女漫画家のナンバーワンのポジションを獲得。

今に至る。

以上、菱本さんの過去をノリノリで語るボクテ。そしてボクテと鈴愛ちゃんが、菱本さんの過去よりも「不倫」に心を奪われている点が笑えます。

とりわけ鈴愛ちゃんがさりげなく言った一言、

「不倫、うちのお母ちゃんが憧れてたやつだ!」

そして、それに続く『金曜日の妻たちへ』に夢中になる晴さんの姿はツボにはまりました。

かつて、岐阜サンバランドの開発業者の若いイケメンに、晴さんがときめきを感じる場面がありましたが、あの時の晴さんのときめきの理由がよ〜くわかりました。

『金曜日の妻たちへ』に憧れてたんですね。晴さん。

それにしても『金曜日の妻たちへ』がなつかしい!

余談ですが『金曜日の妻たちへ』の舞台となった場所や、実際にロケが行われた場所などは、当時、頻繁に足を運んでいたので、あの頃の思い出が蘇ってきました。

「みのごんた=美濃権太」

「羽より軽い口が誰かを傷つけるってわからないのか」

律くんが鈴愛ちゃんに放った言葉がいつになく厳しいです。そして、そんな律くんに対して鈴愛ちゃんが返した言葉の調子も、これまでになく強い。

律くんも、自分の迷いを励ましてくれた秋風先生に強い思い入れがあり、鈴愛ちゃんにとって秋風先生は何より大切な師匠です。

二人とも秋風先生に対して真剣です。そこに悪意は一切ありません。でも、二人の真剣さの向かっている方向が正反対。だから反発し合う。

これまでいつも心が一つだった鈴愛ちゃんと律くんだけに、今回の対立は見ていてつらかったです。

今回の対立、これから始まる二人の大きなすれ違いのフラグの一つなのでしょうか。

などと、重苦しい気持ちでいたところを、またしても絶妙なタイミングで乾いた笑いが救ってくれました。

秋風羽織。詩のように美しいこの名前はペンネーム。そして本名は「みのごんた」。このまさかの本名に、それまでの重苦しい空気は一掃されましたね。おみごとです。

ちなみに秋風先生の本名「みのごんた=美濃権太」の美濃姓。

「美濃」ということは、もしかすると出身は岐阜県?と思って調べたところ、岐阜県内の美濃姓の人は意外に少ないことが判明。

美濃姓の人は全国で約4300人。都道府県で美濃性がもっとも多いのは大阪府で710人。ついで兵庫県の460人。

一方の岐阜県はわずか50人ほどしかいないそうです。

美濃性は大阪府がもっとも多いこと。

そして、美大を中退した秋風先生は一時期、大阪で百科事典のセールスマンをしていたことから考えて、秋風先生の出身地は大阪かもしれません。

それにしても本名が「みのごんた=美濃権太」とは・・・

いつも天才漫画家を演じているようなところがある秋風先生。自分以外の何物かを演じているように見えるのは、この本名から逃れたいのかも。

いつか、本名のまま、ありのままの秋風先生の姿を見たいものです。

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コメント

  1. アーモンド より:

    美濃権太は、岐阜とのゆかりを感じさせますが、美濃地方に美濃姓は少ないんですか。
    また司会者のみのもんたを文字っているような気がしますが。

  2. 美濃娘 より:

    反応遅れましたが、「美濃権太」。脚本家の北川さんの出身地である美濃加茂市の「美濃太田」からきているんじゃないかなぁと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      > 「美濃太田」

      これが本名の由来っぽいですね。情報提供ありがとうございます。

  3. 1013 より:

    「岐阜の猿に先を越された」菱本さんへのお土産がさるぼぼって(笑)
    あれって良縁と子宝祈願の御守りだと聞いたんですが・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      菱本さんへのお土産が「さるぼぼ」だった理由。このコメントでやっとわかりました。

  4. ひるたま より:

    先程確認したのですが…「美濃権太」の名前を見た時の、鈴愛ちゃんの反応は至極自然だとしても、ボクテくん&裕子ちゃんも初めて知った!といわんばかりの反応だったのが些か不思議ですね。
    鈴愛ちゃんの加入で『オフィス・ティンカーベル』が変わりつつあるのかな?

    「さるぼぼ」岐阜県(特に飛騨地方)のお土産としては定番かなと個人的には思います。なお余談ながら派生(パロディ?冗談?)キャラクターに「ワルボボ」もいますよ。(^^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      アシスタントはみんな、秋風先生の本名を知らされてなかったのかもしれませんね。秋風先生なら、本名を隠しそうな気がします。

  5. ちーぼー より:

    今回のハイライトは、秋風先生のお土産 サルボボと「美濃権太」ではありましたが…律君にあれだけ理路整然と諭されていても言い返す鈴愛ちゃん。本当にそう信じて、それを行動に移す鈴愛ちゃん。全面的に賛成は出来ないけど、強いなぁと感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      秋風先生のおみやげ「さるぼぼ」って言うんですか!早速、調べたところ飛騨弁では赤ちゃんを「ぼぼ」。「さる」は猿。なので「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」。秋風先生が鈴愛ちゃんに対して言っていた「岐阜の山猿」は「さるぼぼ」に由来したものかもしれませんね。

  6. ひるたま より:

    「秋風羽織」はペンネームかなとは思っていたのですが…まさかの(?)本名「美濃権太」さん…笑う場面では無い筈の場面なのに何故か笑いを抑える事が出来ませんでした。
    菱本さんの過去も、もっとゆっくりと劇中で語られて(明かされて)行くのかな?とばかり思っていたら…こちらも今日一気に氷解しましたね。ただし秋風先生との間に男女の関係があるのか否かは未だ謎のままですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      秋風先生は「美濃権太」の存在を忘れたい一心から、必死になって「秋風羽織」を演じているのかもしれませんね。そう思うと余計に可愛く見えてきました、秋風先生が。