晴が東京に鈴愛のもとへ / 半分、青い。 第53話

2018年6月1日(金)第9週「会いたい!」

あらすじ

晴が岐阜から上京してきました。鈴愛は早速、晴をオフィス・ティンカーベルに案内。晴との再会を喜ぶ秋風は、晴を心から歓迎しました。菱本の案内により、晴はオフィス・ティンカーベルの中を見学。オフィスの中の豪華さに、晴はただただ圧倒されるばかりでした。

オフィスに続いて晴が足を運んだのは、鈴愛が暮らしている秋風ハウス。オフィスが豪華なのに対して、秋風ハウスがあまりにも質素なことに、晴はあぜんとさせられます。しかし、秋風ハウスでの生活に満足していると、鈴愛は晴に告げました。

その頃、岐阜の楡野家では、仙吉、宇太郎、草太の三人が、男ばかりの環境の中で、それぞれが好き勝手な過ごし方をしていました。そんな中、相太に若い頃の思い出の歌は何かと尋ねられた仙吉は、青春時代の意外な思い出を語りはじめました。

仙吉は戦時中に青春時代を迎えました。そして、仙吉にとっての青春時代は、記憶から消し去ってしまいたい思い出でした。仙吉は、自分の心の奥底に眠る闇を癒すかのように、サザンオールスターズの『真夏の果実』を歌うのでした。

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予習レビュー

前回、今か今かと正人くんからの電話を待ちわびる鈴愛ちゃんにかかってきた電話は、岐阜の実家の晴さんからの電話。

そのとき晴さんは、近く東京に行くと鈴愛ちゃんに告げました。その予告どおり、晴さんが東京で暮らす鈴愛ちゃんに会いにきました。

ところで上京する晴さん、和装でやって来るのだそうです。

富士山より西に行くときは和装すると決めている秋風先生を意識してのことなのか。それとも大都会に行くので気を張っているのか。

和装で上京といえば『ひよっこ』のヒロインのお母ちゃん・美代子さんです。

美代子さんが、失踪した実さんを探して初めて上京したときも和装。

実さんが見つかり、再び上京したときは洋装でしたが、和装で来なかったことを後悔するような言葉を口にしていたのを思い出します。

あの当時の女性の勝負服は和装だったのでしょうか・・・

勝負服、ということは晴さんはなにか心の中で勝敗をかけるような何かを秘めているのでしょうか?

晴さんが何故このタイミングで上京するのか。その理由が気になって仕方ありません。

無駄なキャラクターやエピソードが一つもないこのドラマ。晴さんの上京の理由も、今週か、それともこの先のどこかで回収されるのでしょうか。

一方で仙吉さんが青春時代の思い出を草太くんに語ります。

廉子さんとの思い出を語るのでしょうか。

それとも男たちばかりで羽を伸ばせる環境の中、廉子さんには聞かせられないような過去をカミングアウトするのでしょうか(笑)

感想

廉子さんのナレーションに救われる

あのとき、正人くんの服さえ燃えていなければ、きっと正人くんとキスしていたんだな。鈴愛は今でもそう思うことがあります。

廉子さんがこんな意味のナレーションをしました。

現在進行している物語を、まるで過去の思い出の一コマを見るような視点で語るこのナレーション。

僕にはちょとだけ救いになりました。

鈴愛ちゃんの身の上には、間もなくただひたすらにつらく悲しい出来事ばかりが立て続けに起こる展開が用意されています。

それを思うと、目の前の幸せそうな鈴愛ちゃんよりも、これから目にすることになるはずの鈴愛ちゃんの涙がつらくてつらくて・・・

でも、今回のキスの空振りも、将来の鈴愛ちゃんにはどうやら青春時代のあまずっぱい思い出の一つになるようです。

それと同じように、これからはじまる悲しい日々も、将来の鈴愛ちゃんには青春時代のほろ苦い思い出になるに違いない。

廉子さんによる、現在進行している出来事を、まるで過去の思い出の一コマを見るような視点で語るナレーションが、鈴愛ちゃんの受難も思い出の一つにしてくれました。

追記:『ちりとてちん』のナレーションも、現在進行している出来事を、過去を振り返るような視点から語られていましたね。

そんなナレーションによって、『ちりとてちん』B子ちゃんの受難の日々も、なんとか乗り越えることができたのを思い出しました。

秋風ロスが今から怖い

オフィス・ティンカーベルにやって来る晴さんを、秋風先生は本気の和装でお出迎え。その敬意の払い方が美しい。

かつて梟町で世話になった恩。心満たされた「桃源郷」への感謝。そんな気持ちを大切にしている秋風先生が今日もまたカッコいい。

心優しきキャラたちがいっぱいいた岐阜編から一転。岐阜編と東京編のギャップを強調するかのように、登場したころの秋風先生は怪しさ全開でした。

それが今では、岐阜編、東京編を通して、最も素敵な大人の男に。

ところで『半分、青い。』後編では、登場するキャラクターの顔ぶれがガラリと変わってしまうようです。

秋風先生は、画面から姿を消すものと思われます。

秋風ロスが今から怖くなってきました。

『真夏の果実』

あの『真夏の果実』が、まるで鎮魂歌!

自分の失われた青春時代。同じ時代を生きた若者たちの失われた青春時代への鎮魂歌見たいでした。こんな『真夏の果実』は、はじめてです。鳥肌がたちました。

また、仙吉さんがさりげなく口にした「こんな歌が青春時代にあったらよかった」という言葉が心に沁みました。

「こんな歌」がいっぱいあった、自分の青春時代がどれほど心豊かな時代だったのか、あらためて思い知りました。

話は変わって、『真夏の果実』は、桑田佳祐さんが自らメガホンをとった映画『稲村ジェーン』の主題歌です。

この、映画『稲村ジェーン』の物語の舞台は、昭和40年(1965年)晩夏の湘南。

そうです。『ひよっこ』で、みね子ちゃんが、乙女ちゃんや綿引くん、雄大くんたちと湘南海岸に行った、あの思い出の夏の場面と同じ時期、同じ場所です。

綿引くんが加山雄三を歌った、あの湘南海岸の場面。今でも忘れられません。大好きです。

鎮魂歌みたいだった仙吉さんの『真夏の果実』はまた、『ひよっこ』へのオマージュだったのかな?

『真夏の果実』を聴きながら『ひよっこ』の思い出の夏の場面を思い出していました。

『ひよっこ』の思い出の夏の場面

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コメント

  1. ぱぽりん より:

    登場人物の、劇中での年齢設定が気になっていましたが、ここのところ説明が続いていますね。
    秋風が50才。
    菱本の年齢は明かされていないものの、秋風ががんを手術した5年前に秋風の信頼を得ていることを考えるとその時点で5年以上の付き合いはありそうなので、30代半ばと言ったところでしょうか。
    じーちゃんは終戦時に25才以下と想像されるので、平成になった時点で60代、若いですね。
    宇太郎はじーちゃんが復員後見合いをして結婚、その後生まれたわけで、兄がいるのだから鈴愛が生まれた時はまだ23才以下の計算。平成になった時点で41才以下。みねこ達世代でなく、豊子達世代になりますね。結構な老け顔。ごめんなさい、滝藤さん。
    晴は宇太郎と同年齢か違っても1~2才といったところでしょうか。
    意外なのはキミカ先生。鈴愛達を取り上げた時はまだ30代!宇太郎同様、老け顔キャラ。
    そして和子さん、年齢、相変わらずわかりません、どこでどう育ったのかも含め、謎だ。

    さて、いくつか疑問も溜まったのでちょいと。
    青春時代を戦前に過ごしたじーちゃんがギター部だったというのは驚き。なんとモダンな学校に通っていたのでしょうか。
    ユーコとボクテ、鈴愛と同年齢の設定のようですが、鈴愛が上京した時点ですでに秋風の下で大分時間を過ごしているのが謎。ユーコの場合は学校に通いながらもオフィスティンカーベルに足を運べたでしょうが、ボクテはどうしたのでしょうね。
    魔性のまーくん、東京での生活経験が大分ありそうなのは、結局、東京の高校へ入学した、と言うことなのでしょうか。
    謎解きが待たれます。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      年齢設定、こうして整理されたものを見てみると、たしかに謎だらけですね。

  2. ロックミシン より:

    美代子さんの和装は喪服だったと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      よく覚えておいでですね。僕はもう記憶が飛びまくりです(焦)

  3. enakn より:

    仙吉さんの歌がひとつひとつ懐かしい。私もレンタルで 借りて車で聞いていますが、いいですねー。ひとつニュース。岐阜県内の郵便局で「半分、青い。」の切手シートが発売になりました。鈴愛ちゃんの切手もありますよ。

  4. まーちゃん より:

    あの時こうしていたら・・・こう言っていたら・・・誰でもそう振り返る青春の1コマがあるものですよね^^;私のように人生の後半に差し掛かった者にしてみれば、だからといってそんなに今と変わった人生があったとは思えないと達観(あるいは諦観)できるのですが(汗)

    とても贅沢な仙吉さん=雅俊さんの「真夏の果実」でしたね。このラブソングにあの戦時中の場面をオーバーラップさせて雅俊さんの歌声で聴かせるとは(嘆!)私も大好きな歌でピアノやウクレレで弾き語りを試みるのですが自分の歌は何て独りよがりで薄っぺらなんだろうと思わせられました(;;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      仮に「あの時こうしていた」としても、その時はその時で、きっと「あの時こうしていたら」と思うんでしょうね。

  5. ありがとう、半分、青い。 より:

    仙吉さん(中村雅俊さん)のサザン、素晴らしかった!

  6. ひるたま より:

    「蓮子」さんではなく「廉子」さんかと思われるのですが…??
    なお「蓮子」さんは『花子とアン』に登場していましたね。(^^)