ボクテが鈴愛に頼みごと / 半分、青い。 第65話

2018年6月15日(金)第11週「デビューしたい!」

あらすじ

裕子がデビューして以来、ボクテの様子がおかしいことが、裕子には気がかりでした。裕子は、そのことをボクテ本人に伝えるものの、ボクテは聞く耳を持ちません。その頃、当のボクテは秋風には黙って、ある出版社の編集者と会っていました。

そんな中、ボクテは鈴愛に思いがけないことを頼みます。ボクテの頼み。それは、鈴愛が高校時代に描いた漫画『神様のメモ』のストーリーを譲って欲しいというものでした。鈴愛は、ボクテの必死の懇願を受け入れることにしました。

一方で鈴愛は、律との別れに着想を得た漫画『月が屋根に隠れる』の執筆をこれ以上続けることを断念。新たな作品『一瞬に咲け』を、新人賞のコンクール締め切り日に向けて描きはじめました。

鈴愛が『一瞬に咲け』をようやく完成したその時。菱本が血相を変えて鈴愛の部屋に飛び込んできました。秋風と菱本に呼び出された鈴愛が目にしたもの。それは鈴愛のアイデアである『神様のメモ』が、ボクテの作品として載っている月刊『アモーレ』でした。

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予習レビュー

裕子ちゃんがプロの漫画家としてデビューし、鈴愛ちゃんが裕子ちゃんを心から祝福したのに対して、ボクテが焦りを感じる様子が描かれたのが前回。

今回、ボクテの様子がますますおかしくなるようです。

ボクテは、自分の気持ちを鈴愛ちゃんには打ち明けるようですが、裕子ちゃんには何も言わないようです。

それもそのはず。裕子ちゃん、ボクテにとっては焦りのみなもとですからね。本心を打ち明けるはずなどありません。

そんな中、ついにボクテがある行動を。以下、ネタバレが含まれます。ご注意ください。

裕子ちゃんが一足先にデビューを飾りましたが、ボクテに才能がないわけがありません。秋風塾で鍛えられたのだから、それなりの実力はあるはずです。

秋風先生もその才能を見抜いていたはず。ボクテをデビューさせるチャンスをうかがっていたに違いありません。

そして、ボクテの才能に気づいている人物が他にもいたようです。オフィス・ティンカーベルには出入りしていない出版社の編集者です。

おそらくはこの編集者がボクテを焚きつけるのでしょう。

焚きつけられたけれど、漫画のネタが見つからないボクテは、高校時代に出会った男女が55歳で再会するホラー『神様のメモ』のネタをくれと鈴愛ちゃんを懇願。

この一件が、秋風先生を激怒させ、ボクテの人生はこれからあらぬ方向に・・・そのあらぬ方向。次回あたりに描かれるかと思います。

感想

秋風先生の三人のアシスタントたちが暮らす秋風ハウス。鈴愛ちゃんの部屋しかドラマの中に登場しないのが不思議でした。

『ひよっこ』では、全員の部屋がまんべんなく登場したというのに。

しかし、鈴愛ちゃんの部屋ばかり見せて、ボクテと裕子ちゃんの部屋の中は一切伏せられていた謎、今回のボクテの描写を見て納得しました。

ボクテが「主役」になる今日という日のために、とってあったんですね。

ボクテのバックグラウンド

裕子ちゃんは世田谷出身で家族とは不仲ということだけはわかっていましたが、ボクテは家族から恥ずかしがられていること以外、これまで何も情報がなかったと記憶しています。

それが今回、ボクテの過去に関する情報が二つも披露されました。初公開のボクテの部屋の中とともに。

一つ目。ボクテの出身地。

月刊『アモーレ』の怪しさ全開の編集者がボクテに向かって言いました。ボクテが高校生の頃、金沢の鬼才と呼ばれていたときから目をつけていたと。

ボクテ、金沢出身であることがこれで確定です。

二つ目。ボクテの実家の家業。

ボクテの実家の家業は呉服店。ボクテのお母上からの手紙で判明。ボクテの実家の家業情報はどこか別のところで聞いたような記憶もあるのですが・・・

そして、その呉服店を、病気がちのお父上に代わって継いでくれと頼まれているところから、ボクテはきっと長男なのでしょう。

そんなボクテのバックグラウンドが、ボクテの複雑な気持ち、そして初公開のボクテの部屋の中とともに披露されました。

ボクテのすべてがわかった今回。すべてが判明した瞬間のインパクトを最大化するために、きっとボクテの部屋を隠し通してきたんでしょうね。

追記:ボクテの部屋の内装が妙にスタイリッシュであることがリアル。一説によるとゲイは美的感覚に優れていると言われます。

実際、ファッションデザイナーなどにゲイが多いことが、それを立証しています。

裕子ちゃんのリアル

裕子ちゃんは世田谷生まれ。両親は離婚し、母親が再建後、母親との仲がうまくいっていない。ここまではすでにドラマの中で説明されています。

また、早朝のオフィスで、裕子ちゃんが他人行儀な口の利き方をしながら、お母上と電話で話している現場も、ドラマの中で描かれました。

しかし、裕子ちゃん情報もここまで。

ボクテと同様に、裕子ちゃんの部屋の中は、部屋の壁が一瞬映し出されただけで、まだその全貌は明らかになってはいません。

裕子ちゃんの部屋の中も、裕子ちゃんの受難が描かれる裕子ちゃん回のときにはじめて、すべてが披露されるのでしょうか。

ちょっとネタバレになりますが、来週の木曜日・金曜日は、裕子ちゃん回になる見通しです。その頃の裕子ちゃんは、完全に行き詰っています。

今週、来週と、大人のリアルが生々しく描かれるようになりますね。

『ロングバージョン』

秋風先生が熱心に観ていたテレビドラマ『ロングバージョン』の遊び方が、若い方特有の言い回しを借りるなら「ガチ」。

脚本家の北川さんが自作の大ヒットドラマ『ロングバケーション』をパクり、しかも主演の二人は菜生ちゃんとブッチャーの豪華競演(笑)

背後に立たれることを嫌う秋風先生に対して『ゴルゴ13』ですか?と、ツッコミを入れるひしもっちゃんにも笑わせてもらいました。

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コメント

  1. ひろみ より:

    北川先生のNHKドラマ10「運命に似た恋」の事、書いてらっしゃった方がいましたね!「一瞬に咲け」のストーリーと実際の漫画の絵が一瞬出てましたけど(歩道橋の上でのやり取りのセリフとか)「運命に似た恋」そのままでした笑笑。
    「運命に似た恋」が大好きでTVにかじりついて見ていたので、ボクテのセリフですぐわかりました。北川先生の作品だから「半分、青い」も見だしましたから。
    手塚治虫の漫画によくあるように、ご自分の作品のキャラクターが他の作品の中にも時々出てくるのは、すごく楽しくって面白いです。

  2. とん より:

    >>脚本家の北川さんが自作の大ヒットドラマ『ロングバケーション』をパクり、しかも主演の二人は菜生ちゃんとブッチャーの豪華競演(笑)

    主題歌というかテーマソング聞きました?
    歌詞の「メリーゴーランド」が「回転木馬」に変えられてたり細かかったですよね(笑)

  3. ぱぽりん より:

    ブラッシュアップは大事だけれど、一つの作品に2年からかけるのはどうだろうか。
    大事に磨き上げる作品とは別に、頭を切り替えて毎回新しいネタを展開する訓練をしないと連載は難しいのでは??

    「セリフに頼るな」
    「視線の誘導がなっていない」
    「吹き出しの位置が違う」
    「見開きが弱い」

    漫画の技術論としてはどれも正しい、でもね、肝心のストーリーはどうだったのか、女目線が犬目線になってしまうくらいだから・・・・

    と、言うところとは別に、今回のツッコミは、<一瞬に咲く>、ハイジャンプ選手の腕。

    女性ジャンパーでは背泳ぎのように腕をお腹の方から肩の方へ回ながら飛び、体にソリをつけバーとのクリアランスを稼ぐ選手が目立ちます。男性ではあまりこの傾向は見受けられないようです。

    帰宅部であった自分ですが、陸上部に強引に引っ張られ、よりにもよってハイジャンプをさせられました。
    そしてなぜか、背面飛びをしろ、との唐突な要求。
    監督先輩選手共に背面飛びの経験が無い中でナゼ????
    やけくそジャンプは無事成功し、1.8mをクリアしたのですが、直後、顔面を自分の膝が殴打。
    自然な流れで膝が顔の方に来るのですが、それを監督もわかっていなかった。
    ひざを開いていればなんのことはない。

    こういう細かいことが<経験>なのですね。

  4. トト子 より:

    初めて投稿します
    いつも楽しく、読ませていただいていただいていま
    今日の「一瞬に咲け」のストーリーが、「運命に似た恋」の桜井つぐみくんとカメコのお話だったのでちょっと笑いました…(^^)

  5. カツエ より:

    「 一瞬に咲け 」; カメラおたくの女の子と走り高跳びの選手の男の子のラブ・ストーリー
    ーーって、
    朝蔵さんこれ、「 運命に、似た恋 」のツグミ( 原田知世演ずるヒロインの息子 )とガールフレンドの…‼︎

  6. ありがとう、半分、青い より:

    秋風先生が見ていた、テレビドラマ。
    当時「トレンディドラマ」とか呼ばれていたものかしら?

    何か、コネタがあるんだろうな、と思ったけど、
    そうか!
    ブッチャーとナオが演じているのか!?
    大笑い。

    あと、テレビに夢中になっていた秋風先生が、
    菱本さんにビックリして、
    秋風「後ろに立つな!」
    菱本「ゴルゴ13ですか!?」
    大笑い。

    おしまい

  7. もっさん より:

    いつも楽しく読ませて頂いております。
    >高校時代に出会った男女が55歳で再会するホラー『神様のメモ』のネタをくれと鈴愛ちゃんに懇願。
    『神様のメモ』はホラー漫画ではないと思います、ラブストーリー?ラブロマンス?
    漫画のジャンルって難しいですね^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      秋風先生が、主人公の再会の年齢を「ホラーか!?」と言ったのが由来です。

  8. 千秋様ファン より:

    律と清の話だから、すずめとしては、
    使いたくないネタだから、いいや、
    ボクテに譲っても、
    と思ってしまったのかも。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      律くんのことを引きずっていたら、そんな風に考えるでしょうね。