鈴愛と裕子の連載決まる / 半分、青い。 第68話

2018年6月19日(火)第12週「結婚したい!」

あらすじ

鈴愛の漫画の連載が決まって間もなく、秋風による北野編集長への働きかけが功を奏して、裕子の漫画『5分待って』も、鈴愛の漫画とは別の雑誌『ビッグイブニング』に連載されることが決まりました。

ほぼ同時期に秋風に弟子入りし、一緒にアシスタントとして働いてきた鈴愛と裕子は、同時に連載が決まったことを心から喜び合うものの、その喜びも長くは続きませんでした。二人揃ってアイデアが出なくなり、ネームを描く手が動かなくなってしまったのです。

そして迎えた、二人の漫画の締め切り前夜。この期に及んで、なおアイデア出しに苦戦する鈴愛と裕子は、行き詰った末に、酒を酌み交わしておしゃべりをはじめました。そのとき、裕子は幼い頃の夢を、はじめて鈴愛に語って聞かせました。

とりとめもないおしゃべりや、落書きなどして遊びながら、ついに鈴愛と裕子は、漫画のアイデアを見出しました。そして夜を徹した作業で原稿を完成。一緒に朝を迎えた鈴愛と裕子は、ともに漫画家としてのスタートラインに立つのでした。

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予習レビュー

秋風先生の三人のアシスタントの中で、漫画界の映えある賞を受賞し、一番早くプロ漫画家としてデビューを飾ったのは裕子ちゃんでした。

その後、ボクテが別の賞を受賞。しかし、鈴愛ちゃんからストーリーを譲り受けた事実が判明し、激怒した秋風先生の厳命によって、ボクテはその賞の受賞を辞退。

ボクテが受賞を辞退した結果、鈴愛ちゃんの繰上げ受賞が決定。

こうして、プロ漫画家としてデビューした鈴愛ちゃんと裕子ちゃんの、漫画の連載がほぼ同時に決まりました。

しかし、二人揃って連載が決まり、いよいよこれからというところで、二人揃ってアイデアが出てこない、という連載漫画家の最初の小さな行き詰まり。

そして、その最初の小さな行き詰まりを、二人で支え合いながら突破する様子が、今回のドラマの中で描かれます。

さて、出会ったばかりの頃は、大バトルを繰り広げたりした鈴愛ちゃんと裕子ちゃんでしたが、その後は、大の仲良しとなり、いつも心を合わせて一緒に仕事をしていました。

でも、そんな鈴愛ちゃんと裕子ちゃんの姿を見ることができるのは、今回が最後になってしまうかもしれません。

ちょっとネタバレになりますが、今回から次回にかけて時間が2年ほどスキップ。

同時に連載がはじまった二人の新人漫画家の、明暗別れる2年後の姿が次回から描かれはじめます。

いよいよ大人のリアルにはじまり、と言ったところでしょうか。

感想

弟子の成功に真剣な秋風先生

前回に引き続き、弟子思いの秋風先生の行動が素敵です。

前回、ボクテのことを託した『月刊リリー』の江口編集長は、見るからに秋風先生の苦手とするタイプ。実際に名刺には「苦手」ってメモ書きが(笑)

『月刊ガーベラ』から『ビッグイブニング』に異動となった北村編集長は、付き合いが長そうとはいえ、これまで散々威張ってきた相手です。

普通の人なら、今さら頭など下げられないはず。しかし、秋風先生は、愛する弟子のためなら、躊躇なく頭を下げにゆくところが大きい。

もしかして、ボクテの幻となった新人賞受賞も、鈴愛ちゃんのトコロテン式繰り上げ受賞も、かげで秋風先生の働きかけがあったのでしょうか。

また、裕子ちゃんの連載が決まるや、連載のその先にあるテレビドラマ化のことまで見据えて研究をはじめるところがまたグッときます。

ひしもっちゃんが「珍しいものをご覧に・・・」みたいなことを言っていたので、秋風先生の朝ドラ鑑賞。あれは決して個人的な趣味ではないのでしょう。あくまでも研究。

弟子の成功に真剣な秋風先生。理想の上司みたいなアンケートがあったらランキング上位に食い込むレベルです。

裕子ちゃんの部屋

ついに裕子ちゃんの部屋もドラマの中で初公開。

ボクテの部屋の初公開は、裕子ちゃんのデビューに嫉妬し悶々とするボクテの描写の場面。ちょっと残念な部屋の中の披露のされ方でした。

妙にスタイリッシュな内装。黒地に真紅の薔薇の襖絵。そんなインパクトのある美術もあって、ボクテの秘密を見てしまった。そんな感じがしたものです。

実際、ボクテの家族との関係のことは視聴者には説明されましたが、鈴愛ちゃんや裕子ちゃんたちには、決して知られることはありませんでした。

ボクテの部屋の中に、鈴愛ちゃんと裕子ちゃんが入ってゆくこともありませんでした。

ボクテは最後の最後まで秘密がいっぱいのキャラでした。

一方の裕子ちゃんは、連載が決まった漫画家として駆け出した瞬間を描く場面での、部屋の初公開。

そして、裕子ちゃんの部屋に鈴愛ちゃんが入ってきました。

そして、その直後には、裕子ちゃんは自分の子供の頃の夢や、その夢が親には理解されなかったことを告白。

自分のことは語らず、自分の部屋に誰も入れなかったボクテとは対照的に、自分のことを打ち明け、自分の部屋に鈴愛ちゃんを入れた裕子ちゃん。

裕子ちゃん曰く、ボクテと同じように自分のことは語らなかった裕子ちゃんが、他者に対して心を開いた瞬間。裕子ちゃんにとって記念すべき瞬間だったのかもしれません。

その裕子ちゃんの気持ちを受け取ったらしい鈴愛ちゃんの言葉。とても心に沁みました。

心に沁みた鈴愛ちゃんの言葉とは次の言葉です。

「赤ん坊として律と一緒に生まれて、漫画家として裕子と一緒に生まれた」

さて、せっかく仲良しになった鈴愛ちゃんと裕子ちゃんですが、次回以降からは・・・

これ以上は伏せておきます。

鈴愛ちゃんの生涯の親友として、再びどこかで裕子ちゃんと会えますように。

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コメント

  1. ぱぽりん より:

    月刊ガーベラに秋風塾二人の新連載は難しいのでは、と思っていたら、編集長が移動になってその<手土産>、とは。意表を突く展開でした。
    ボクテに続きユーコへの配慮。秋風羽織の器の大きいこと、そしてなんと心優しい人物であることか。

    自分のアシスタント、ましてやそれが弟子ならば、そのデビューを喜ばない人間はいないでしょう。しかし、デビューしたからには自分のライバルであり、そこに戦いが始まります。厳しくて辛い世界ですね。
    かの手塚治虫氏、自ら立ち上げた雑誌COM。そこで人気を博していた石ノ森氏のジュン。手塚氏を尊敬し、手塚氏も後押ししていた石ノ森氏が自らジュンの打ち切りを言い出したのは、手塚氏の先頭を走り続けたい強い思いが暴走してしまった結果であるのは有名な話しですが、塾生3人がどれほど売れようと秋風にはそうした心配はなさそうです。

    そうそう、ネタの貸し借り、ではなく触発し合う、若いころの石ノ森氏と赤塚氏の関係などは実にうらやましいものです。
    先に書いたジュンは、赤塚氏が読んだ「ジェニーの肖像」という小説を石ノ森に渡し、「お前ならこれを漫画にできる」と焚き付けたところから生まれたとか。

  2. SB999 より:

    ユウコ、きっと漫画家として再デビューするんじゃないかな?
    エロ漫画になってしまった「神様のメモ」を名作にするために。
    「神様のメモ」はなんとなく、スズメと律の人生に被せているような気がする。

    なので今はエロ漫画「律と清」になってしまって、アモーレの表紙の如く
    な状態なんじゃないかな?なんて妄想してます。
    スズメと律の人生を漫画に出来るのはユウコしかいないわけで。

    どうなるんでしょうね、楽しみです。

  3. ありがとう、半分、青い より:

    ユウコの優しさに涙。