鈴愛とボクテが再会する / 半分、青い。 第70話

2018年6月21日(木)第12週「結婚したい!」

あらすじ

連載が打ち切られて以来、すさんだ生活を続けている裕子のことを相談しようと、鈴愛は、ボクテを喫茶おもかげに呼び出しました。3年ぶりに再会した鈴愛とボクテが話し込んでいると、喫茶おもかげにに秋風が姿をあらわしました。

3年前に破門されたボクテとの密会現場を秋風に目撃されてしまった鈴愛は、秋風が激怒することを覚悟しました。しかし、秋風の反応は鈴愛にとってもボクテにとっても意外なものでした。秋風は、裕子を助けることに力を貸してほしいとボクテに頼み込んだのです。

ほどなくして鈴愛と裕子は、向き合って話し合うことになりました。しかし、漫画を描けという鈴愛の説得に、裕子は耳を貸さないばかりか、漫画ばかり描かず、男性と出会って恋をしろと、裕子は鈴愛に反論。

鈴愛と話し合う中で、裕子は漫画家をやめることを決意しました。その翌日、裕子は自分の気持ちを秋風に告げ、秋風はすべてを受け入れました。続けて秋風は言いました。オフィス・ティンカーベルから、結婚する裕子を送り出してあげたいと。

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予習レビュー

人気漫画家となって絶頂期にあるボクテと、連載が打ち切られ失意の裕子ちゃん。

秋風先生のアシスタントとして同時期にスタートした二人ですが、デビューは裕子ちゃんの方が早かった。

一方のボクテは、裕子ちゃんのデビューに焦りを感じていた上に、その焦りからとった行動によって、秋風先生に破門されるという経験までしている。

アシスタントとしては同時期にスタートでも、プロの漫画家として一歩先を歩んでいた裕子ちゃんが完全に行き詰まり、遅れをとったボクテが人気漫画家として活躍する。

この皮肉な展開。大人のリアルです。

そんな中での、弟子を破門した秋風先生と、師匠から破門されたボクテの三年ぶりの再会。その再会場面での、秋風先生の反応が素敵です。泣きそうです。

鈴愛ちゃんは、秋風先生には内緒で、ボクテを呼び出していました。

内緒とは言いながら、秋風先生もよく顔を出す喫茶おもかげにボクテを呼び出すというのはどうかと思いますが(笑)。さすが、鈴愛ちゃん。

さて、破門したボクテと会っている現場を目撃されてしまい、鈴愛ちゃんは身構えました。秋風先生が烈火のごとく怒り狂うに違いないと。

ところが秋風先生は、ボクテに頼みました。ボクテの力で裕子ちゃんを助けてやってほしいと頼みました。

秋風先生は、ボクテのことを破門にこそしましたが、心の中では今でも大切な弟子の一人のようです。

秋風先生、実に大きな人物です。ますます秋風先生が好きになりそうです。そして、数ヶ月先に訪れる、秋風ロスへの恐怖は募るばかりです。

感想

今回は、裕子ちゃんの結婚を受け入れる秋風先生にすべてを持って行かれました。最後の数分の秋風先生の姿が素敵すぎて、それ以外の記憶が飛びました(笑)

「ダメな人間なんて思わないさ」

「ダメな人間と思われてもいい」という前置きをしてから、漫画家を続けることができない理由を秋風先生に打ち明ける裕子ちゃん。

裕子ちゃんの気持ちを深く理解したらしい秋風先生が、裕子ちゃんに言いました。

「ダメな人間なんて思わないさ」

秋風先生が、一度はなくしたと思った人生を生き直そう。若手を育てようと、師匠スイッチが入ってから3年。

秋風先生は、この3年間、ずっとこの一点、若手を育てることに一点に生き直しの時間を捧げてきたのでしょうか。

その積み重ねが伝わってくる言葉でした。

そして、これほどまでに穏やかな表情を浮かべる秋風先生はこれまで見たことがありません。同性ならが惚れ惚れしました。秋風先生の穏やかな笑顔に。

さて、ちょっとだけネタバレになりますが、鈴愛ちゃんが漫画家をやめ、オフィス・ティンカーベルを去ってゆく日が近づいてきたみたいです。

その日がいつになるのかはまだわかりません。

でも7月上旬の放送回までには、鈴愛ちゃんは秋風先生に別れを告げるものと思われます。

鈴愛ちゃんから漫画家をやめたいと告げられたときの秋風先生。鈴愛ちゃんに別れを告げる秋風先生。

そのとき、秋風先生はどんな表情を浮かべるのでしょうか。

想像するだけで涙腺がゆるんできます(涙目)

追伸:今回の冒頭。ボクテから「ステイ!」と言われ、まるでワンコ扱いの秋風先生。この時の秋風先生はいつもの秋風先生でしたが。

「だったら一度、連れておいで、お相手を」

裕子ちゃんが結婚を考えていることを、ひしもっちゃんから聞いていたらしい秋風先生が、裕子ちゃんに言いました。

結婚するまで、一度、実家に帰るのか?帰らないのなら・・・「だったら一度、連れておいで、お相手を」

秋風先生の父親宣言とも言えるこの発言。泣かされました。

この秋風先生の言葉、裕子ちゃんの心にどれだけ響いたことか。何故なら、裕子ちゃんの両親は離婚しています。

そして、再婚した母親と親子関係がうまくいっていないということは、当然のことながら母親の再婚相手とうまくゆくはずなどないかと。

ということは、裕子ちゃんはいわば父親がいていないようなもの。

その父親の代わりを、心から尊敬し大好きな秋風先生がしてくれる。裕子ちゃんにとって、秋風先生のこの言葉、心に深く沁みたはずです。

「だったら一度、連れておいで、お相手を」

この言葉はまた、裕子ちゃんの決断を心から祝福するというメッセージでもあります。

よくありがちな言葉だけで成り立つセリフですが、それだからこそ心に響く秋風先生の名セリフの一つになりました。

「ここから送らせて欲しい。ここからお嫁に行けばいい」

鈴愛ちゃんには帰る故郷と帰る実家があります。でも、裕子ちゃんにはそれがない。

実を言うと僕も、帰る故郷も帰る実家もありません。故郷となる地域はまだありますが、記憶に残る故郷とはまったく異なる街になってしまいました。

だから、たまに帰っても懐かしさを感じることなど全くありません。

話が逸れましたが、帰る故郷と帰る実家がない裕子ちゃんの安心感のなさ、少しだけわかるような気がしていました。

それだけに、秋風先生の言葉も裕子ちゃんの心に響いたはずです。

「ここから送らせて欲しい。ここからお嫁に行けばいい」

こことはもちろんオフィス・ティンカーベルですが、「ここ」という言葉には、実家や故郷と言う意味合いが込められているんでしょう。

故郷も実家も、そして親にないに等しい裕子ちゃんに、故郷と実家と父親を一気に与えた秋風先生。素敵すぎて泣けてきます。

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コメント

  1. ゆきこ より:

    ユーコさんずーっと悩んでたんですねなりたいって憧れとなってみてからの実際のギャップがしんどかったんですかね

  2. ぱぽりん より:

    本日の秋風羽織、<イイ人感>全開に見えるのですが、ユーコは本心でそれをありがたく受け入れることはできなかったのでは?
    秋風は、ユーコの漫画への思いと才能の限界を理解したからこそユーコの言葉を受け入れたはず。
    ユーコはユーコで秋風の思いを理解し、なれば、悔しいし、切ないし、悲しい、そして、どこへ向ければいいのかわからない様々な感情が湧きあがったでしょう。

    幼い鈴愛が<元気だった左耳>と別れたように、ユーコは<漫画にひたむきだった>昨日までの自分に別れを告げた今回。
    願わくは、ユーコの伴侶が、そんなユーコを理解し温かく包み込んでくれる人物であらんことを。

  3. まーちゃん より:

    ボクテ君の「ステイ!」よりも、人が変わった秋風先生の親心よりも、裕子ちゃんのお相手が「東京03の人」なのかどうかが気になって仕方がありませんでした^^;多分違うと思うけどそうだったら面白いと思って( ^ω^)・・・でも違ったら違ったで「東京03の人」はとんだ「ミツグ君」扱いで裕子ちゃんたら悪女になってしまいそう(爆)

  4. きゅうぽん より:

    秋風先生ステキ!

    ゆうこちゃんが本当にインテリアデザイナーになりたいならそれは、漫画で得た感覚も活かせるのに、
    プレゼンだって、絵入りだとかでもわかりやすくなるし、なぜ=漫画が悪い、捨てるみたいになるんだ。
    多分、本人も言っているけれど、1からか生み出すより楽と考えてしまうのかな。

    他の方にもあるようにもう少しひよっこなどのように、丁寧に描いてもらいたいですね。
    昔あるあるやドラマのパロも面白いけれど、それがメインにならないようにですね。

    ゆうこちゃんのお相手が、昨日の方ではないことを祈りたいですが、
    御曹司なら偽物買わないですよね…(^_^;)

  5. ぷん より:

    何度もすみません。
    アシスタントのお二人
    いつも大事な場面で セリフはないけれど素晴らしい演技ですね

  6. ぷん より:

    裕子ちゃんの叫びは北川さんの当時の心の叫びだったのでしょうか・・・

    秋風先生 素敵過ぎです!
    もしかしたら まだ知られていない過去に 同じくらいの娘がいるとか
    その子を嫁に出すような気分なのかしらと

  7. カレン より:

    北川さんの予告「神回」は前回同様、個人的には全くの期待外れでしたが(そもそも神回云々を決めるのは見てる側であって、脚本家自らが宣伝するものではないと思う)「ダメな人間だなんて思わないさ」と微笑んだ秋風先生は神様みたいって思いました。

  8. たいとうみほ より:

    秋風センセ、ボクテの作品をちゃんと読んでいたんですね。
    修正すべき個所を、実物を見ずにしかも
    おそらく不意に出くわしたはずなのに
    何ページ目のどこ、と。
    こんなに愛のあるダメ出しを初めて見た気がします。
    かつて
    「漫画は実体験を書くものなのか
     フィクションを創作できてこそ才能ではないのか」
    と言ったのは裕子のはず。
    その同じ口から
    「フィクションの為にどれだけの実体験を失ったのか」
    との嘆きが出るとは、何とも痛切です。

  9. ありがとう、半分、青い より:

    秋風先生の、ボクテへの、
    専門的な、鋭いアドバイスに涙。

    ボクテの作品をみっちり読み込んでいるんだ。

    秋風先生の、ユウコへの、
    「ここからお嫁に行けばいい」に涙。

    18から24まで育てた娘が
    漫画を捨ててしまうけど、
    それでも大事に思ってくれる親心。

  10. よるは去った より:

    裕子「それじゃ『オタク』と同じ・・・・・・。」 「オタク」って確か80年代末に埼玉県中心に起きた凶悪事件の犯人のライフスタイルから始まった言葉ですよね。もうあの頃にはあった言葉には間違いないか。暫くは専ら「蔑み」の言葉として用いられてきたけど、「オタク」を売りにして世にでてきたのが中川しょこたんかな?以前の作品の「あまちゃん」でもあの町を活気づけたのは「オタク」と言われる殿方が中心だったように記憶してますが。

  11. ちーぼー より:

    自分の所からお嫁に行きなさいと言うの秋風先生が素敵で、ちょっぴり泣けました。ステイ!に反応するのは、どうかと思いますが(^_^;) 
    裕子ちゃん、自分の才能に見切りをつけたのですね。漫画を描き続けるのは彼女にとっては喜びよりも辛さが上回ってしまい、悲しいことだけど辞めることは1つの選択だと思います。漫画の才能のあった裕子ちゃん、輸入家具の仕事で新しい才能を発揮できることを祈っています。

  12. かふう より:

    また北川さん、今日の回を神回と予告してるみたいですねー
    なんでそんな余計なことすんのかなー
    作品だけで勝負すればいいのに。