鈴愛が完全に行き詰まる / 半分、青い。 第78話

2018年6月30日(土)第13週「仕事が欲しい!」

あらすじ

律が結婚したことを知らせるハガキを受け取った鈴愛は大きなショックを受けました。そして、その直後、鈴愛はそのハガキに記された律の住まいの住所まで足を運びました。律の家はすぐに見つかりました。そして、鈴愛は律の妻・より子と対面しました。

同じ頃、行き先を告げないまま消息をくらまし携帯電話もつながらない鈴愛のことを、秋風たちは心配していました。そんな中、鈴愛の机の上に、締め切り日までの完成はとうてい出来そうにない漫画の原稿が置き去りにされたままなのを秋風は見つけます。

その日の夜、鈴愛は東京に帰ってきました。律の妻に会いに行き、これで傑作を描けると強がる鈴愛でしたが、鈴愛は自分の才能が枯渇しはじめていることを痛切に感じました。そして、そのことを秋風も理解しはじめていました。

漫画も描けない。律は結婚してしまった。そして、晴が見つけた縁談も流れてしまった。完全に行き詰まり感情を爆発させる鈴愛に、秋風は提案しました。ネームなしで描いてみろ。はじめて漫画を描いたときの気持ちを思い出し、ネームなしで漫画を描いてみろと。

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予習レビュー

律くんから鈴愛ちゃんに宛てて送られてきたハガキに何が記されていたのか。それは不明なままではありますが、前回、失踪した鈴愛ちゃんの行方が判明しました。

鈴愛ちゃんは大阪に行ってました。律くんが暮らしている大阪です。

律くんからのハガキの内容に加えて、大阪まで行った鈴愛ちゃんが律くんと会ったのは定かではありません。

ただし、鈴愛ちゃんが大阪にまで行ったのは漫画の締め切り直前のタイミングです。

しかも、その漫画はただの漫画ではありません。鈴愛ちゃんの漫画家生命がかかった、最後のチャンスと言っても差し支えないレベルの大事な漫画の仕事です。

それほど大事な仕事。漫画家として生き残りがかかった最後のチャンスを放り出してまで、大阪の律くんのもとに足を運んだ鈴愛ちゃん。

律くんの身の上によほどのことがあったものと思われます。

さて、秋風先生たちが鈴愛ちゃんの行方を心配していたその日の夜。鈴愛ちゃんは大阪から戻ってきます。

秋風ハウスの自室に戻り、描きかけの漫画原稿を見て我に帰ります。

漫画の締め切りは目と鼻の先。しかも、漫画原稿の進捗から考えて、締め切り日までにはとても完成させることはできない。

鈴愛ちゃん、漫画家として王手がかかります。

そして次週。いよいよ鈴愛ちゃんの人生の転機が訪れるようです。

第14週「羽ばたきたい!」

感想

第13週「仕事が欲しい!」復習レビュー

▼第73話(月)
月曜日の朝から、まったく想像もつかない展開となりました。これほど驚かされることになるとは夢にも思いませんでした。

5年ぶりに再会した鈴愛ちゃんに対して、律くんがまさかのプロポーズ。完全に意表を突かれました。こんな展開になるとは。

再会して早々の律くんのプロポーズは、あり得ない!との非難が巻き起こりましたが、僕は十分にあり得ると思います。何故なら・・・リアルで、同じケースを知っているから。

▼第74話(火)
鈴愛ちゃんが律くんのプロポーズをきっぱり断ったのは、漫画家を続けたかったから。そして、漫画家としてもっと人気が出ると自信があったから。

しかし現実はあまりにも厳しかった。鈴愛ちゃんの目論見は大きくはずれ、人気漫画家どころか連載は打切り。アルバイトで食いつなぐ日々。

鈴愛ちゃん28歳。未婚。結婚のメド立たず。当時の女性やその家族は、この年齢になって未婚のままだと大いに焦ったものです。晴さんが娘の将来を心配しはじめました。

▼第75話(水)
漫画家として極限まで追い詰められる鈴愛ちゃんの姿。コミカルに描かれてはいましたが、痛々しかった。マーくんにフラれたとき以上の痛々しさでした。

ところで、鈴愛ちゃんと同世代の登場人物たちが、みなそれぞれ大人びてくる中、鈴愛ちゃんだけがいつまで経っても子供のままなのが気になります。

でも、一点だけ大人になったなと思う部分があります。ここまで追い詰められても、かつて律くんに頼っていたように、誰かに頼ろうとする弱さがなくなった点です。

▼第76話(木)
前々回まで謎に包まれていた、律くんが秋風先生に宛てたハガキの正体。やっぱり律くんの結婚を知らせるハガキでした。ここまでは僕の予想は当たっていました。

しかし、律くんの結婚相手は清ちゃんに違いない。そう思い込んでいたので、清ちゃんとは異なる女性と結婚していたという事実。これには驚きました。

そして、律くんお結婚の事実をついに鈴愛ちゃんも知ってしまいました。よりによって鈴愛ちゃんが漫画家として追い詰められている大ピンチの真っ只中で・・・

▼第77話(金)
秋風先生が律くんの勤務先にまで電話をかけ、律くんの気持ちを尋ねました。律くんは、鈴愛ちゃんのことが好きではなかったのかと。

秋風先生の質問に対する律くんの答えは、いつだったか裕子ちゃんが心配した通りでした。鈴愛ちゃんから「無理」と言われて打ちのめされていたようです。

本当はお互いに相手を想う気持ちを持ちながら、ちょっとすれ違いから、お互いを失ってしまう皮肉。切なすぎる回でした。

▼第78話(土)
鈴愛ちゃんがマーくんにフラれたときも、律くんから距離を置こうと宣言されたときもつらかったけれど、その時とは比較にならないほど、鈴愛ちゃんの姿が痛々しい回でした。

漫画家としても行き詰まり、一人の女性としても幸せになれる道を断たれ、八方ふさがりになった鈴愛ちゃんの涙が胸に刺さりました。

そんな中、静かな口調で、鈴愛ちゃんが漫画と出会った時のときめきを思い出させてくれる秋風先生。今回の秋風先生は、僕にはまさに神回でした。

▼第13週「仕事が欲しい!」
律くんが、五年ぶりに再会した鈴愛ちゃんに対してまさかのプロポーズ。その律くんに対して、鈴愛ちゃんはまさかの拒絶。

そして、失意のどん底の律くんは、鈴愛ちゃんでもない、清ちゃんでもない、第三の女性とまさかの結婚。

三つのまさかが重なり、想定外の展開に目がまわりそうな一週間でした。

さて今週、律くんが結婚してしまったことで、鈴愛ちゃんと律くんは完全に別々の道を歩むことになりました。

ここまで、小さなすれ違いがたくさんありました。

お互いの気持ちを察する気配りに足りないところがあったり、お互いにかけるべき言葉に不足があったり、それら小さなすれ違いが大きなすれ違いを招いてしまいました。

この二人のいたらなさ、ツイッターなどに流れる感想を見るかぎりでは、賛否では否の意見が多いようです。

しかし、二人はまだまだ若い。三十に近いですが、それでもまだ二十代。

少なくとも、僕の二十代後半は、恥ずかしながら鈴愛ちゃんや律くんよりも、もっと幼かった。だから、二人を批難することはできません。

さて、鈴愛ちゃんと律くんが再会するのはいつのことになるのか。30代で再会するのか、40代になってからのことなのか、はたまた50代?

いずれにせよ、その頃には鈴愛ちゃんも律くんも今より大人になっているはずです。

大人になった鈴愛ちゃんと律くんが、幼かった二十代の頃を振り返る日がくることを信じて、すでに大人のようでまだどこか大人になりきれていない二人を、次週以降も観察しようと思います。過去の自分自身を恥じ入りながら(笑)

以上。今週も当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。

暑い日が続きますが、どうぞ良い週末をお過ごしください。次週もよろしくお願いいたします。

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コメント

  1. ひるたま より:

    個人的にも諸事情あってコメントし辛い状況が続いていますが…。
    行き詰ったヒロイン鈴愛ちゃんを演じている永野芽郁さんの演技…既にこちらで複数の方達もコメントされていますが、本当にリアリティを感じさせらずにいられませんでした。(特に秋風先生の前で目が「いってしまっていた」場面…もはや演技の枠を超えてしまっていたような?)

    「私には何もない!」私自身も…鈴愛ちゃんと状況こそ異なるもの、かなり類似した気持ちになった時期がありました。よって鈴愛ちゃんの気持ち(この場合は焦り)は他人事とは思えませんでしたね。(実際問題、結婚もかなり晩婚でしたし^^;)

  2. Amo より:

    鈴愛の焦り、絶望、嘆きを思うと胸が苦しくなります。もし自分に娘がいて、このような苦境に立っていたら・・・。頑張れ鈴愛!

  3. ありがと より:

    鈴愛は思った事を口に出す。隠し事も出来ない。
    それでも言わない事、言っちゃいけない事もある。それまでも出してしまうほど壊れた鈴愛。
    涙出ました(TT)
    永野さん、演技…素晴らしい‼

    朝蔵さんは、「いつもポケットにショパンを」を読んだ事がありますか?古い少女漫画ですからないですよね。私は多感な思春期に読みました。
    漫画なのに思春期の心の動揺や、音(音楽)が聞こえてくるような素晴らしい作品です。鈴愛と律のように、二人の幼馴染が主人公です。話の内容は違いますが、流れているものは北川さんがずっと意識しているように感じます。もちろん、読まないと楽しめない訳ではありませんし、今さら少女漫画を読んで下さいとも言えませんが(^-^;

  4. 半分青いファンより より:

    朝蔵さんへ
    今週の半分青いは、切なかったな〜
    鈴愛も律君も両方とも相手に伝えるのが下手!
    律〜 何故いきなりプロポーズ?
    鈴愛〜 何故今はムリと今を入れなかったの?
    二人は本当に気持ちを伝えるのが下手です。

    朝蔵さんの感想を読んで、なるほどと励まされています。
    脚本家の北川さんには言いたいこと沢山あります。
    1番は、時間がすごく飛んでしまう事!
    細かい心情の描写がなくて、だからすごい消化不良になってます。
    50代近くまで描くから仕方ないのかもですが、
    「ひよっこ」は、もう少し先まで書く予定だったそうですが一人一人を丁寧に描いたら、時間の流れが遅くなったと岡田さんが言ってました。
    私は、そちらの方が凄く好きです。
    朝ドラファンだから、最後まで見ますが、
    最後に全部ストーリーが繋がり、消化不良にならな
    い事を願い、
    鈴愛ちゃんが幸せになることを願ってます。

    す。

  5. ありがとう、半分、青い より:

    次回予告を見る限り、
    漫画家を諦めてしまうようだが、

    ボクテ・ユーコ・鈴愛、
    3人の友情はずっと続いて欲しい。
    色々あったけど、力を合わせてやってきた。

    今日の本編で、
    鈴愛が切れてしまった時、

    ボクテがハグしてくれて、
    鈴愛を抱きしめてくれて、

    私は何だか、とっても、
    うれしかった。

    おしまい

  6. 弁慶 より:

    今日のすずめちゃん、
    泣いてもたー。
    辛かったね。

  7. ひよひよ。 より:

    律は海外赴任になるのではないでしょうか?
    発明するのはバルミューダの扇風機という設定なんですよね?
    ならば、一度は海外に行きそうに思うのですが。

    そうしたら、秋風先生たちがそわそわするのも結婚よりしっくりくると思います。