原稿締切日を迎える鈴愛 / 半分、青い。 第79話

2018年7月2日(月)第14週「羽ばたきたい!」

あらすじ

一回読み切りの漫画の仕事に、なかなか手をつけられずにいた鈴愛は、秋風の一言によって、原稿執筆をはじめることができました。秋風は、ネーム(下書き)なしで漫画を描きはじめてみろと鈴愛に告げたのです。

鈴愛が行き詰っていることを知らされた裕子とボクテも、鈴愛を助けるために秋風ハウスに駆けつけてきました。締め切りまでの5日間。裕子とボクテは、鈴愛の手伝いをすることを約束してくれました。

しかし、鈴愛の漫画の原稿を描く手は再び止まってしまいます。漫画の出だしだけは描けたものの、先のストーリー展開がどうしても思い浮かばなかったのです。焦るばかりで時間が過ぎてゆく鈴愛は、ついに原稿締め切り日の朝を迎えてしまいます。

半分の原稿しか仕上げることができず、絶体絶命の窮地に追い詰められた鈴愛を救ったのは秋風でした。秋風は、鈴愛が原案の漫画を用意していたのです。鈴愛は窮地から救われました。しかし、鈴愛には漫画を描く気力は残っていないのでした。

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予習レビュー

律くんから送られてきたハガキで動揺した鈴愛ちゃんが、漫画の執筆を放り出したまま姿をくらましてしまったのが前回。

誰にも告げずに鈴愛ちゃんが足を運んでいた先は、律くんが暮らす大阪でした。

そして、秋風先生たちを騒がせた末に、東京に帰ってきた鈴愛ちゃんが直前したのは、原稿締切日を目前にして、漫画の完成が程遠い状態にあるという現実。

今週はここからです。

前週は、鈴愛ちゃんの行き詰まりが描かれましたが、今週も鈴愛ちゃんの行き詰まりが引き続き描かれます。

ところで前回の放送日は6月30日。

4月からスタートした『半分、青い。』は、前週までに放送の半分が終わり、折り返し地点に立ちました。

というわけで、そろそろヒロインが大きな転機を迎える頃です。

そして実際に、今週のどこかのタイミングで、鈴愛ちゃんはついに漫画家をやめることを決意します。

人生の転機を迎えるまでの日々は何かとつらいことが多いものです。

しかし転機を迎えたあとは、新登場するキャラクターとともに、再び穏やかで楽しい日々がはじまるかもしれません。

その日が来るまで、もう少しだけつらい展開に耐え忍ぼうと思います。

感想

「鈴愛、描けなくなっちゃった」

律くんを乗せた電車が夏虫駅を走り去ったイメージ映像。それにつづく、ナレーション。

「自分のマグマ大使ではないのだ。笛を吹いても来てくれないのだ」

そして、鈴愛ちゃんの独白。

「鈴愛、描けなくなっちゃった」

よく「すべてを失う」という言い方をしますが、上に記した一連の場面。律くんを失い、そして漫画を描く気力まで失ってしまった。

まさに鈴愛ちゃんがすべてを失ったときであったかと思います。

憔悴しきって、目もうつろの鈴愛ちゃんの姿。今後、これ以上気の毒な姿はドラマの中に登場させてもらいたいくない。

そう思わずにいられないような哀れ・・・というより凄惨な姿でした。

ところで、今回は漫画を描けなくなったと弱音を吐いた鈴愛ちゃんではありましたが、次回かその次あたりで、締め切りは過ぎたものの漫画を完成させるのだとか。

しかし漫画を完成させたそのとき、鈴愛ちゃんはついに自分の才能の限界をさとるという展開が準備されているらしい。

自分の限界を悟った瞬間。そのとき鈴愛ちゃんは一体どんな表情を浮かべるんでしょうか。

今回よりも打ちひしがれた表情?

それとも、才能の枯渇との戦いから解放され、大きな荷物をおろすことができた安堵の表情?

マーくんにフラれてから今週まで、鈴愛ちゃんはずっと受難つづきです。

そろそろ受難の日々から解放してあげてほしいです。安寧な日々を過ごさせてほしいです。

完全に行き詰った鈴愛ちゃんを、最後の最後まで救いの手を差し伸べる秋風先生。ここまで来ると神です。

秋風先生が、若手の育成に心血をそそぐと心に決めてからしばらくは、誤解を恐れずに言えば、よくありがちな普通の立派な師匠でした。

しかし、今回の秋風先生はそんなレベルの師匠を軽々と超越していました。

そして、窮地の鈴愛ちゃんを救ったのが、かつて秋風先生が150回もダメ出した挙句、ついに鈴愛ちゃんが描きつづけることを断念した『月が屋根に隠れる』の秋風版だったという展開。

素敵です。泣かせてくれます。

ただし、この秋風先生の配慮は、優しさという一面もありますが、厳しい一面でもあるのかもしれません。

秋風先生が、自分で原稿を用意していたのは、鈴愛ちゃんが漫画を仕上げられなかった事態を想定していたからです。

そんな事態を想定していたのは、鈴愛ちゃんはもうダメかもしれないと見極めていたような気がします。

もちろん、漫画の原稿が仕上がることを期待していたとは思うのですが。

さて、間も無く漫画家として才能に限界を感じた鈴愛ちゃんは、そのことを秋風先生に告げるはず。

そのとき、秋風先生はどのような反応を示すのでしょうか。

そして、鈴愛ちゃんが漫画家としての才能を感じたことを告げるとき、それはすなわち秋風先生のドラマの中からの引退のときです。

秋風先生と会えるのはあとわずか。

寂しくなります。

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コメント

  1. しろあん より:

    電話口の律くんの声が、鈴愛に話しかける律くんの声が、優しくてあったかいなぁと、改めて感じました。
    鈴愛だからなんだよなぁ、と。
    鈴愛の苦しくて苦しくてたまらない今に、律くんの『そうだよ。』に、なんだか泣けてしまいました。

  2. zebra より:

    どんな世界にも自分の能力の限界が明らかなことを認めたくなくてずるずると居続けようとする人がいるが、鈴愛はその典型かもしれない。何時からこんな状態になったのかはっきり分からないが、有頂天になっていたのは間違いないだろう。今まで何事もうまくいっていたからもっと売れたところで自分から律に逆プロポーズするつもりだったようだが、律が結婚したことでそれが果たせなくなった。鈴愛の中で何かが崩れ去った瞬間かもしれない。

  3. HiyoccoFan より:

    半分、青いの小説版、下巻が8月3日発売だそうですね。
    買っちゃおうかどうしようか、今日の回を観て迷いました。
    下巻は夏虫駅での再会に始まり、

    律、プロポーズ→4年後→連載打ち切り→律、結婚→鈴愛、毒吐き→原稿執筆開始→でも締め切り間に合わず←今ココ
     
    ・・・までを活字で再び追う事になるのかと思ったら、ちょっと辛い。
    今日の永野芽郁さんの演技は土曜日同様、本当に熱演で、もうなんか、次回作が楽しみにさえ思えて来ます。
    去年の今頃「ひよっ子」でみね子を演じた有村架純さんの素朴な可愛らしさとひたむきな演技にとても惹かれましたが、今年はそれ以上に永野さんの熱演から目が離せません~~

  4. ありがとう、半分、青い より:

    秋風先生のように、自分の連載を抱えつつ、
    鈴愛の分まで(「落書き」と称して)30ページを描ける人もいれば、
    単発30ページを描けず「ごめんなさい」の鈴愛もいて、

    才能というべきか、
    能力というべきか、
    漫画、芸術、スポーツなど、
    衆人の目にさらされる世界においては、
    力の差をまざまざと見せ付けられて、
    引退をする人が多いことだろう。

    そこいくと、会社員の世界というのは、
    能力がなくても、上に気に入られれば、
    のうのうと生き延びていられる。
    気に入られるということも「能力・実力」の内なのだが。

    どちらが良い悪いという問題では、もちろん、ない。

  5. スナフキン より:

    秋風先生が用意した代原はかつて鈴愛が何回も描き直した挙句にお蔵入りになってしまった。月が屋根に隠れる。SNSであれって小説版のオレンジデイズの表紙イラストだよねって話題になってました。ここでそれをぶっ込んでくるセンスが素晴らしいw