繁忙期をむかえた大納言 / 半分、青い。 第85話

2018年7月9日(月)第15週「すがりたい!」

あらすじ

運動会シーズンを目前にひかえ、鈴愛がアルバイトをしている100円ショップ大納言は、ひっきりなしの来客で、多忙を極めていました。その繁忙期を乗り切るため臨時アルバイトとして雇われた涼次と働くことに、鈴愛は居心地の良さを感じはじめていました。

同じ頃、100円ショップ大納言のオーナー三姉妹、光江・麦・めありは、大納言で雇っている店長・田辺のウワサ話をしていました。毎年、秋が深まる頃になると、田辺には店から姿をくらますクセがあったのです。

そんな中、大納言にやってきた見知らぬ女性が、店の外から田辺に手招きをしました。その女性に吸い寄せられるかのように、鈴愛と涼次の二人に店を預け、店を外出する理由をつくると、どこかへ出かけてゆきました。

一方、鈴愛と二人きになった涼次は、鈴愛の素性を知らないまま、鈴愛の漫画『一瞬に咲け』のファンだったことを打ち明けました。涼次からファンとして握手を求められた鈴愛は、自分の漫画が認められていたことに涙を流して喜ぶのでした。

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予習レビュー

前週の木曜日からスタートするらしい、100円ショップ大納言を舞台にした物語。

今週からはいよいよ、100円ショップ大納言の周辺のキャラたち一人一人のキャラに迫る描写がはじまるようです。

そして何よりも注目すべきなのは、放送開始前の段階でアナウンスされていた鈴愛ちゃんの結婚のフラグらしきものが、今回のドラマの中で立つかもしれません。

結婚のフラグとは、鈴愛ちゃんが涼次くんと一緒に働くことに心地よさを感じるというくだりです。

この心地よさんが恋に発展し、恋が実って結婚になる。

そんな展開を僕は予想しているのですが、僕の予想はたいがいはずれますので、どうかアテにはしないでください。

また、鈴愛ちゃんが働いている100円ショップの店長という立場から、自ずと出演場面が多くなりそうな田辺店長の怪しいクセも描かれます。

毎年、晩秋になると店からいなくなりどこかに姿をくらます田辺店長。

そんな彼のウワサ話をしているまさにそのタイミングで、妙齢の女性が大納言にやってきて田辺店長を手招きする。

この妙齢の女性の正体や、手招きの意味するところは、いまのところまだ不明です。

しかし、あやしいキャラや変人キャラが大好物の僕には、この田辺店長という存在が気になってしかたありません。

感想

週の途中で、物語の舞台がオフィス・ティンカーベルから大納言に移った前週。僕の中では小さな疑問と大きな疑問。二つの疑問が残りました。

小さな疑問とは、涼次くんがお店のバックヤードに置き忘れて行った手帳にはさまれていた紙片に記された詩に、鈴愛ちゃんはなぜあれほど心を動かされたのかということ。

大きな疑問とは、数ヶ月前までオフィス・ティンカーベルでは、あれほど苦しんでいた鈴愛ちゃんが、あれほどの苦しみを忘れてしまったかのような明るさへの違和感です。

そして今回。

小さな疑問と大きな疑問。二つの疑問はともに解消されました。

小さな疑問

涼次くんがお店のバックヤードに置き忘れて行った手帳。そこから落ちてきたた紙片に記された一編の詩。

まるで挫折からの再生のような詩に鈴愛ちゃんは心をわしづかみにされた模様。

何が鈴愛ちゃんの心を打ったのか。すっかり明るさを取り戻し、モアイ像店長からは、抜けているとまで言われるほどになった鈴愛ちゃんの心を動かしたものは何なのか。

鈴愛ちゃん、見た目は明るさを取り戻していましたが、まだ深い挫折感の中で苦しんでいたんですね。

今回の岐阜の楡野家の場面が晴さんが言った言葉。

「鈴愛の十年間は何だったのか」

この晴さんの言葉は、鈴愛ちゃんの今の気持ちを代弁したものだったのかもしれません。

見た目こそ明るく、涼次くんにときめいたりしている鈴愛ちゃんではありますが、心の中ではまだまだ葛藤が続いていたんですね。

苦しむだけ苦しみぬいた挙句に、後には何も残らなかった。自分の十年間は何だったのだろうか。失われた十年間は、自分にとって何だったのかと。

ところで、「鈴愛の十年間は何だったのか」と言った晴さんの言葉に対して、宇太郎さんが人生に無駄は一つもない、みたいなことを言いました。

あの宇太郎さんの言葉。鈴愛ちゃんにも聞かせてあげたかった。

大きな疑問

失われた十年間も無駄ではないという宇太郎さんの言葉を鈴愛ちゃんは聞くことができませんでした。

しかし、鈴愛ちゃんの失われた十年間は、今回、別の形で報われました。もしかすると宇太郎さんの言葉よりも説得力を持った形で、です。

今回、涼次くんが漫画家・楡野スズメのファンだと打ち明けるのは事前にわかっていたことでした。

にも関わらず、涼次くんが切り出した「好きな人、尊敬する人も楡野という苗字」。これには意表をつかれました。

それって誰?新キャラ?僕まで引っかかりました。

というか、涼次くんが漫画家・楡野スズメのファンだと打ち明ける場面、涼次くんが鈴愛ちゃんの素性を知った上で、打ち明けるものと思い込んでいました。

一緒にアルバイトをして仲良くなった涼次くんに対して、自分は以前は漫画家だったんだと鈴愛ちゃんは打ち明ける。

それに対して、涼次くんがファンだったと鈴愛ちゃんに告げるのかな、と。

でも、もしそのような形で、涼次くんが漫画家・楡野スズメのファンだと打ち明けたら、感動は半減していたかと。

というか、鈴愛ちゃんは涼次くんのその言葉を社交辞令か何かのように受け取りかねない。

鈴愛ちゃんの素性をまったく知らないまま、涼次くんは心から漫画家・楡野スズメのファンだと打ち明けました。

そして、その涼次くんの熱い言葉が、挫折の中にいた鈴愛ちゃんの心を癒しました。

失われた十年間が、輝ける十年間になった瞬間を見たような気がします。

鈴愛ちゃん、よかったね。

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コメント

  1. 捨吉 より:

    横からスミマセン。
    おっしゃる通り、三月うさぎは不思議の国のアリスの終わらない御茶会に出てくるキャラクターです。
    御茶会にはキチガイ帽子屋、というキャラクターも出てくるので、帽子屋つながりでつけた店名だと思いますよ。

  2. Alison より:

    秋風先生が律くんに言った、「いろんなことがあって、今につながっている」という言葉を、鈴愛ちゃんと晴さんは知らないんですよね。
    単行本を6冊かな?も出せたなんてすごいと思いますし、鈴愛ちゃんの10年間は、たとえ苦しかったとしても、鈴愛ちゃんだけでなく、秋風先生にとっても「実りある時間」だったわけで…
    思いがけず自分のファンに直接会えたことで、鈴愛ちゃんがそのことに気付いてくれたらいいなと思いました。

  3. 1013 より:

    3月うさぎってふしぎの国のアリスに登場するうさぎですよね。

  4. やま より:

    楡野スズメが書いた漫画の内容が、今回の脚本家北川さんが書いたドラマ「運命に、似た恋」のなかで主人公の息子とその恋人の話だったので、笑ってしまいました。そのドラマで主人公の相手役が齋藤工だったので、以前検索していて気付いたのですが・・・。

  5. ママけりか より:

    田辺店長が言った「壁にあてると風がやさしくなる」…これがその後、鈴愛と律が造る扇風機のヒント&コンセプトかな?と思いました。
    先取りしすぎですみません。m(_ _)m

  6. ちーぼー より:

    涼次くんが鈴愛ちゃんのファンと分かって、鈴愛ちゃんが嬉しくて泣くシーン、今までで一番くらい感激しました(出来過ぎな感はありますが)。鈴愛ちゃんの辛い漫画家時代が、報われて良かった。