涼次がある決意を告げる / 半分、青い。 第105話

2018年8月1日(水)第18週「帰りたい!」

あらすじ

花野が5歳の誕生日を迎えた日。

その日、鈴愛は、涼次から思いも寄らない話を切り出されました。

鈴愛は驚き、その真意を涼次に問いただすと、鈴愛にとってにわかに信じがたい事実が、涼次の口から発せられました。

鈴愛は激怒し、鈴愛と涼次の会話は激しい口論に発展します。

涼次は、鈴愛に告げた自分の決意を、光江、麦、めありの三人の叔母たちにも伝えました。

涼次の決意は、光江にとっても納得のゆかないものでした。

激昂した光江は涼次に対してこの家から出て行けと一喝。光江に怒鳴られた涼次は、藤村家を出て行ってしまうのでした。

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予習レビュー

涼次くんが鈴愛ちゃんに告げた言葉。そして三オバにも伝え、とりわけ光江さんを激怒させた決意。

まだ詳細は明らかにされてはいませんが、それは離婚ではないかと思います。

次週、鈴愛ちゃんは里帰りします。一時期的な帰省ではなく、完全な里帰りです。岐阜の梟町に帰るのです。

そして、梟町に帰るなり、鈴愛ちゃんは故郷で職探しを開始します。

東京編は今週で終わり。次週から、物語の舞台は再び岐阜県梟町。そして、菜生ちゃんやブッチャー、さらに律くんも登場します。

ちなみに律くんも里帰りしてます。結婚生活は破綻した模様です。

物語の冒頭の岐阜・幼少期&高校生編。東京・オフィスティンカーベル編。東京・100円ショプ大納言編。それらを経て、岐阜・大人のリアル編のスタートです。

『半分、青い。』は残すところ二ヶ月。

おそらく、物語の結末は岐阜県梟町で迎えるものと思われます。というわけで、岐阜・大人のリアル編、これが最後の物語となるのでしょうか。

感想

涼次くんが鈴愛ちゃんに告げた言葉

「別れてほしい」

何の予告もなく涼次から放たれた言葉に、鈴愛は、何を言っているか戸惑います。

涼次が鈴愛と別れたい理由は、映画監督としてデビューするからですが、鈴愛には、冗談にしか聞こえません。

それより今日は、大事な花野の5歳のお誕生日です。

よりによってそんな日に、何をバカな事を言っているのか、鈴愛には信じられない事でしょう。

少し冷静になった鈴愛は、涼次が今でもノートを書き続けていたことは知っていましたが、それはあくまで趣味として続けている、自分たちのために安定した生活を取って、映画の世界は諦めたのではと告げます。

涼次は佐野弓子から自分の書いた本でなければダメだと言われ「俺は需要があるんだ」

自分にはないと思っていた才能があると思ったと涼次は言うと、鈴愛は「涼ちゃんは人が良くて騙されやすくて、涼ちゃんは才能なんてないよ」

出会ってわずか6日で結婚を決めてしまった鈴愛には、この結婚生活の中で、一緒になった涼次の人間性をいやというほど思い知らされたと思います。

鈴愛にしたら、夢を追いかける涼次を応援したくて一緒になったハズなのに、現実は、才能などまったくない事がわかります。

それでも好きになった涼次と共に人生を歩んで、ささやかな幸せを感じられるように、日々努力を積み重ねてきたと思います。

それが、涼次の一言で、そのパンドラの箱を開けてしまった感があります。

涼次にしたら鈴愛の言っている事が、受け入れられません。

「もう結婚したじゃん!」と鈴愛の悲痛な叫び声がつらいです。

鈴愛と涼次の温度差

鈴愛は、ただ涼次と現実を見ながら、生きていければそれで良いのです。

夢を追う涼次に、現実をわからせようと「涼ちゃん、いくつだよ」としらけ切ったように呆れます。

涼次には、そんな鈴愛の気持ちなどは、どうでも良くなっています。

佐野の書いた小説に、どれほど感動したか、涼次は夢中で話出します。

そして、その内容に深く入り込んだ自分には、イメージが次々と沸き上がってくるのがわかり、それをリアルなものにできると確信が持てたと言います。

自分には大納言で空いた時間に趣味だと言い聞かせ、シナリオを書いては直しの繰り返しで、気がついたら4年が経っていました。

いわゆる神がかった状態で、無我夢中になったのでしょう。

これほどまでに、涼次が力説した事は、今までなかったと思います。

そして(佐野)弓子さんに「俺の書いた本じゃなきゃやだ。気に入ってくれた」と話すと、鈴愛に「弓子さんとか気持ち悪い」と、お互いの気持ちが交わるのは厳しそうです。

やっと夢にまで見た映画監督に涼次はなれるといくら喜んで言っても、涼次の不器用さが仇となっているのは言うまでもありません。

鈴愛が花野のおしめを取り換えたり、ミルクを日に何度もあげ、子育てに没頭している傍らで、架空の人物に夢中になっている涼次と何を共有してきたと言えるのでしょう。

しかも、今日は花野の誕生日12月23日と言うのに、今年で大納言を辞めて年明けには映画の準備を始める。

これ1作で終わらせる気はないから、フリーターになってしまうようなものだから、家族は邪魔になると。

涼次の「家族は邪魔になる」に鈴愛は「死んでくれ。そうしたら別れてもいい」と返します。

人生を棒に振ったように思っても仕方がないと思います。

涼次の思いは自分よがりですが、それを聞いた鈴愛は、かつてユーコが漫画を描く事に疲れ結婚を選んだ時、鈴愛は、いかに漫画の世界が素晴らしいと、その思いをぶつけた事を思い出します。

現実を見ようとせず、こだわりだけで人生を推し進めようとした世間知らずな自分と、今目の前にいる涼次が重なったのでした。

鈴愛は、大人になりました。

ちゃんと現実を見据えて、地に足をつけて生きていこうとします。

それなのに、いつまでも自分の夢にしがみついている涼次から別れてほしいなど、こんな大きな裏切りはありません。

どれだけ悔しい事か。

いくら泣き叫んでも、ケンカを遮るように可愛い花野が間に入ってきても、涼次の気持ちが変わる事はありません。

鈴愛が精一杯、真心を尽くしてきたのに、報われることがなく切なすぎます。

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コメント

  1. ゆきこ より:

    これはー…涼ちゃんダメだよ将来花野ちゃんが物心しっかり付いてお父さん恋しく…なるかどうかは分からない(笑)けどなんでお父さんと別れたの?って聞かれたすずめにどう説明させるつもり?何かの拍子に知られた日には軽蔑されますよねホント死んでくれです

  2. 三浦 より:

    光枝おばさんの「出て行け‼︎」が真に迫っていて心打たれました。ここまで築いてきた家庭を、涼ちゃんの幼く愚かな気概で失われてしまう…。いっそのことなら…【死んでくれ】の言葉が出た気持ちもよくわかりました。あ〜、辛かった…

  3. うみがめ より:

    夕顔さん、こんにちは。引き続きブログを楽しみに拝見しております。
    涼次君、よりによって花野ちゃんの誕生日にこんな話をしなくても!(怒)花野ちゃんの悲しい記憶になってしまいます。涼次君にとって、もう家族ってそんなものなんでしょうか…。

    「死んで」という言葉。鈴愛ちゃんは自分の言ってきたきつい言葉が、自分に返ってくることに気が付きました。「死んで」が今度はどう返ってくるんでしょうか?

  4. キヨコ より:

    朝蔵さん、しばらくお目にかかれなくなるのは残念です。
    どうかお身体を大切に。
    そしてまた、素敵な時間を共有できることを楽しみに待っています。

    私は、朝蔵さんのレビューと皆さんのコメントが揃ったところを読みたいので、朝の放送が終わってから昨日の分を読むことにしています。
    なので、朝蔵さんのお知らせも、今朝知ったところです。

    朝蔵さんが信頼する夕顔さんの感想も楽しみに、「半青」を最後まで見届けたいと思います。

  5. スナフキン より:

    一度は諦めていた映画監督の夢を諦めきれずにいた涼次に再び監督デビューのチャンスが舞い込んでくる。しかしデビューしたとしても生涯監督として成功できるのは、ほんの一握りの人間で収入は不安定で仕事が無ければ家族を養っていくことが出来ない為、鈴愛に離婚を切り出し周りに激怒されて家を追い出されてしまういきさつらしいです。

  6. ひるたま より:

    「次週、鈴愛ちゃんは里帰りしました」…里帰りします、の方が適切かな?と個人的には感じるのですが…。(ごめんなさいね)