家を出たまま戻らぬ涼次 / 半分、青い。 第106話

2018年8月2日(木)第18週「帰りたい!」

あらすじ

2008年の正月明け、草太は仙吉と嫁の里子、息子の大地を連れて公園から戻ってきます。

大地は、公園でお気に入りの枝拾いに満足して、はしゃいで晴に抱っこしてもらい和やかな時が流れます。

その一方、鈴愛は思いもよらぬ寂しい正月を迎える事になりました。

光江に一喝された涼次が、鈴愛と花野を残したまま家を飛び出してしまいますが、頭を冷やした涼次は、そのうち自分の行動に反省し戻ってくるだろう。

そう期待していた鈴愛の予想は、見事に裏切られました。

穏やかな楡野家のお正月とは打って変わって、涼次のいない鈴愛は、おままごとで無邪気に遊ぶ花野を目の当たりにし、どうやって生きていけば良いのか涙が自然とこぼれ落ちます。

三オバの家では、幾度となく涼次の携帯に電話をしますが、一向につながりません。

連絡を絶った涼次の居所は、祥平の家にいるに違ないと、三オバは祥平の家を訪ねます。

案の定、涼次は祥平の家に身を寄せているのでした。

成すすべもない鈴愛は、幼いころから何度もかけている番号を携帯に打ち込みますが。

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予習レビュー

まずはお知らせから。昨日、20週、21週、22週をアップしました。

第20週 | 第21週 | 第22週

さて、今週からはじまった涼次くんの騒動。涼次くんはついに鈴愛ちゃんに離婚を切り出したのではないか。そうブログ主は予想していました。

そして珍しく、その予想は当たっていました。

愛する鈴愛ちゃんと花野ちゃんを養うために、涼次くんは映画監督になる夢を一度は封印しました。

映画監督という職業は、特に若手の頃には家族を養うにはあまりにも不安定だからです。

しかし、涼次くんの才能を高く評価していた作家の佐野弓子さんから、再び脚本家の依頼を受け、いつの間にか封印が解かれていた模様。

そして、夢をつかむため、涼次くんは安定した暮らしを手放す覚悟を固めました。手放すと決めた安定した暮らしには、鈴愛ちゃんと花野ちゃんも含まれていました。

そのような決意を語り、涼次くんが光江さんに一喝され、家を追い出されたのが前回。

今回は、光江さんと麦さんが、家を出たままの涼次くんのもとに足を運び説得に当たるものの、涼次くんの決意は簡単には揺るがず・・・

そろそろ、鈴愛ちゃんの人生がまたしても大きく動きはじめます。

感想

2008年の正月明け

楡野家は、草太の作るメレンゲを使ったカツ丼が大当たりして、つくし食堂は今や大盛況です。

草太はカツ丼の成功だけでなく、結婚して息子にも恵まれ、仙吉や宇太郎、晴に十分な幸せをもたらしてくれています。

そんな正月休みの日、楡野家の人たちが草太の作ったカツ丼を食べ、幸せに満ち足りている所へ、まるで吸い寄せられたかのように病弱な和子が現れます。

新年の挨拶を軽く交わして帰る和子に、病状を察した晴が「ともしび」に誘います。

つらい病状も忘れるかのような晴の何気ない気遣いに、気持ちが和みます。

楡野家では、草太の作る評判のカツ丼を食べ過ごしている時、涼次が出て行ってしまった鈴愛の家では、花野がおもちゃの人参を切って満足していると、鈴愛が「おかずは人参だけ?貧乏なんだ」花野は「貧乏つらいか?」と健気に聞きます。

とても晴れやかなお正月とはかけ離れています。

おもちゃの人参が、今の鈴愛には、一層わびしく思えるでしょう。

鈴愛の一言「どうしよう」は、人生どん詰まりになった者の「どうしよう」です。

怒りはなく、ただただどうして良いのかわからない。

花野は幼いながらも、そんな鈴愛に「パパは明日帰ってくる」と慰めますが、なんとも幼気で胸がつまります。

光江が祥平の事務所へ現る
家を飛び出した涼次の居場所と言えば、祥平のところしかありえません。

それを察した光江と麦は、祥平の元へやってきます。

ここにいるのはわかっているとばかりに光江は涼次を玄関先で呼びます。

「光江おばちゃんやー」すると涼次の声で「にゃー」

「なんや猫かいなー」

このおとぼけなやり取り、思わず笑ってしまいますw

祥平は、ともかく光江と麦に、事の経緯を話します。

自分としては、最初に涼次が書いた脚本「名前のない鳥」で、祥平が監督をやってしまった事の申し訳なさから、絶対自分がお金と人脈を広げて、もう一度、涼次に監督になってもうらうつもりでいたと。

ところが、涼次は、それに関してきっぱり断ります。

祥平は、涼次から断られた事で、もう関わってはいけないと思いました。

ところが今回、涼次の方から連絡したと話します。

それを聞いた光江と麦は「しょうもないよなー」とばかりに、大きくため息をつきます。

涼次が言うのには、これほど才能ある祥平と縁を切る事ができなかった。

憧れが消えなかったと、男が男に惚れると言うヤツです。

それを聞いた光江としては、それくらい本気なのはわかったから、映画を好きに撮ればいいじゃないかと理解をしてくれました。

家に帰って、花野と鈴愛と元通りに、一緒に暮らせば、それで丸く収まると光江だけでなくとも思います。

お金の事が心配なら、大納言で働けばすむ話だと。

ところが、涼次にしてみたら「もう家には帰らない。一人になるんだ」と光江の言い分を聞きません。

涼次にしてみたら、自分のような凡人に、こんなチャンスは、もう二度とめぐっては来ない。

可愛い花野と愛しい鈴愛と一緒にいたのでは、そのことに満たされてしまい、自分は終わってしまうと言います。

涼次のこの思いは、この4年の間、人知れずシナリオを書いてきた事で、ようやく機が熟す時が来たのだと思います。

とは言え、不器用な涼次にしてみたら、家族を持っている事と、映画の世界をうまく行き来する事ができないのでしょう。

子供のころから涼次を見てきた光江には、涼次がどれほど力説しても納得できません。

光江にしたら涼次は、ちゃんと家庭を持って、ささやかながらも家庭を守る人生がふさわしいと思っていたと思います。

その期待を、涼次は裏切りました。

花野が涼次が戻ってくるものと信じて折り紙を折る姿が、これまたつらいものです。

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コメント

  1. 青木 環 より:

    深刻な物語の中にちょこっとと入るコメディタッチの会話が、けっこうスキです(^o^)
    三オバの紅白ウケとか、花野のままごとに対して鈴愛か「今日の御飯はニンジンだけか」とボヤく所とか。
    梟町のお正月シーンは、予習シーンか?鈴愛が戻って来る前に、視聴者が概略を知っておくように、と。楡野家にも数年で大きな変化があった様子。

  2. うみがめ より:

    涼次君、祥平さんにごはん作ったりして、本当にどうしようもない!鈴愛ちゃんはこんな涼次君のために頑張ってきたなんて…。涼次君は本当に本気で映画監督になりたいのでしょうか?もしかしたら家庭が面倒になって、家族を捨てる口実に映画監督になりたいと言っているのかも、と思ってしまいました。

  3. きゅうぽん より:

    草太の奥さんは、例の年上のシングルママ???
    10上に見えないし、子供はカンちゃんよりあとに生まれた感じだし…良縁があったのでしょうか?