律の実家に電話する鈴愛 / 半分、青い。 第107話

2018年8月3日(金)第18週「帰りたい!」

あらすじ

涼次が家に戻らぬ日々は続いていました。

思い悩んだ鈴愛は、心の救いを求めるかのように岐阜の律の実家・萩尾家に電話をしてしまいました。

電話の向こうから聞こえてきて来た声。それは小さな子供の声でした。

少年とやり取りをしていると「お父さんいます。お父さんでいいですか?」と歯切れ良く応える少年に、鈴愛は、律の息子だと言う事に気づきます。

そして鈴愛は実感してしまいました。

律と別れてからの時間の長さを。

その日の夜、光江は涼次の本当の親のような気持ちで育ててきたのに、妻子を捨て家を出てしまった事に号泣します。

律の実家に電話をしたことで、何か吹っ切れたのでしょう。

可愛い花野の寝顔を見て、このままではいけないと涼次と真正面から向き合って話をする決意を固めるのです。

松の内も過ぎて、ようやく鈴愛は涼次と会い「明けましておめでとう」と挨拶をすると、涼次の決意を改めて聞きます。

変わらぬ涼次の人生の決意に、鈴愛もまた涼次への変わらぬ恋心を語りだします。

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予習レビュー

前回、光江さんと麦さんが、元住吉監督の家に足を運びました。涼次くんは、そこに身を寄せているに違いないと読んだからです。

光江さんと麦さんの読みは当たりました。

案の定、涼次くんは元住吉監督の家にいました。そして、涼次くんは、すでにある決意を固めていました。

一度は映画監督になる夢を封印していた涼次くんでした。鈴愛ちゃんと花野ちゃんを守るためにです。

しかし、鈴愛ちゃんの知らないところで、涼次くんは、作家の佐野弓子さんから再び脚本執筆の依頼を受けていました。

そして、そのことが涼次の夢の封印を解いてしまったようです。

再び目の前にめぐって来た夢を、涼次くんは見て見ぬフリをすることができませんでした。夢をつかみにゆく心を固めました。

しかし、映画監督という職業は、たとえその仕事に就けたとしても、不安定です。かつて、仕事がなくなった元住吉監督の姿がそのことをあらわしています。

涼次くんも、元住吉監督のもとにいて、そのことをよく知っているのでしょう。

だから、不安定な生活に鈴愛ちゃんと花野ちゃんを巻き込むわけにはゆかない。それが、涼次くんが光江さんと麦さんに語った、家族への本心のようです。

感想

鈴愛が涙する

鈴愛は、ぽっかり空いた気持ちを埋めようと、律の実家へ電話をかけるのですが、電話の向こうから聞こえてくるのは、懐かしい声ではなく、聞き覚えのない少年の声です。

少年は「萩尾ですが」と言います。

予想だにしていない展開に鈴愛は、ボッーとしてしまいます。

とっさに鈴愛は「和子おばさんいる?」と問うと「バアバは出かけていないけれど、お父さんはいるよ」と、それは律の息子でした。

鈴愛は、利発そうな少年とのやり取りに、電話をかける前の心細さは忘れていました。

少年の名前は翼と言って7歳になります。

淡々と少年に応えられる鈴愛は、時の流れをしみじみ感じます。

自分のことしか見えていなかった鈴愛には驚きの展開でしたが、自分には花野がいます。

電話を切ると、花野が笑顔で「また泣いていると思った」と寄ってきました。

鈴愛は「また泣いていると思われたか。でも悲しい涙ではなく感動の涙です」

そう花野に応えても、幼い花野には、まだ理解できません。

何はともあれ、自分には花野がいて、花野のお母さんです。

そして律には、翼君という息子がいます。

これが今の現実なんです。

涼次の事で、気持ちの隙間を埋めようとしたのに、結局は自分の現実を見る事でしか埋められません。

それは、けして悲しみで埋めるのではなく、花野の母としての喜びで満たすしかないのです。

律の息子の賢さ
律の父の弥一は、デジタル化が進んでいる世の中でも、いまだに暗室で写真を現像しています。

モノクロで撮られた写真は、孫の翼と律の嫁、和子との家族写真です。

いつの間にか萩尾家でも家族は増え、モノクロの家族写真は、平和で幸せな象徴とも言えます。

そこへ孫の翼が「パパ!」と言ってやってきます。

弥一は「翼はパパっ子だな」と言うと翼は「よその人には、お父さんって言うんだよ!今ね電話でちゃんと言った」

律に電話出たの?誰?と聞かれると翼は「いいんですって切っちゃった。でも、きっとこんな人」と言って律に紙を見せます。

するとそこに描かれているは、目のぱっちりした女の人の顔で、なんとなく鈴愛を思い起こさせるような絵です。

「声を聞いて想像して描いた!」

律は素知らぬ顔をしていましたが、さすが律の子供なだけあって、なんて勘の良い子なんでしょう!

予兆はあった

光江が20代のころ、涼次は両親を亡くして以来、ずっと自分の本当の息子のように思ってきました。

それなのに涼次は、自分の夢のために妻子を捨てて家を出てしまうなど、考えてもみなかった光江は、自分の人生は何だったのだろうと泣きじゃくります。

するとめありは、涼次はについて「予兆はあったよね。ろくでなし感がひしひしと」

身内だからこそ、あえて面と向かって言えないことはあります。

光江はすかさず「うちらのお父ちゃんに似たんだ。帽子ばかり作って、ミューズだと色んな女のところを渡り歩いて。その女のために帽子を作って」

家族を顧みず、自分のやりたいことだけに没頭するあまり、結局、お父さんは家を追い出されて一人で死んでいったのです。

涼次のこれまでを思うと残念ですが、光江の父のような道をたどってしまうんじゃないかと思います。

涼ちゃん帰ってきて

可愛い花野を寝かしつけると、鈴愛は涼次にもらった万華鏡をのぞいて気持ちを慰めます。

キラキラ輝く万華鏡の世界をのぞいていると、これからも幸せな人生が続くと思いたかったのかもしれません。

光江から涼次の近況を知って、涼次と直接話し合おうと祥平の元へ訪れます。

年末から1週間以上会っていませんでしたが、けじめとして鈴愛は新年の挨拶をします。

そして静かに涼次の決意を再確認します。

言葉少なに涼次は返事をすると、鈴愛に何を言われても、これ以上、話す気はなさそうです。

でも鈴愛にも思いがあります。

鈴愛は、片耳でしか雨の音が聞こえないという鈴愛に、雨の中、一緒に踊ってくれた時から、ずっと恋してると話します。

涼次との恋は、とっくに終わっているのかもしれません。

でも鈴愛の中では、今でも涼次に恋していると言います。

鈴愛の「帰ってきて」の悲痛な思いとは裏腹に、涙にぬれる鈴愛ちゃんの顔が、これまでで一番きれいに見えました。

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コメント

  1. みきを より:

    お化粧きちんとしてましたね
    きれいにしてもう一度振り向かせたい!気持ち
    きれいな姿で最後を飾りたい気持ち
    あったんじゃないかな。女心せつない。
    すずめちゃん、きっとすごーく久しぶりの
    お化粧と思う。100円ショップで買った気もします