鈴愛の過去を花野が知る / 半分、青い。 第117話

2018年8月15日(水)第20週「始めたい!」

あらすじ

鈴愛の修行の成果を発表する日が、とうとうやってきました。

鈴愛の五平餅と仙吉の五平餅を、晴と宇太郎が実食です。

遜色のない出来栄えに、仙吉からも、ついに合格を与えられ、お店のオープンにこぎつけられます。

そんな中、萩尾家から戻ってきた花野の様子が気になり、鈴愛は部屋を覗くと、花野は鈴愛が描いた漫画を律から借りて、夢中で読んでいました。

花野は、鈴愛の描いた「一瞬に咲け」を見ていたのでした。

鈴愛にはふれられたくない過去です。

それを花野が見ているなど、イヤな以外の何物でもありません。

鈴愛は律に電話をかけ、自分がかつて漫画家だったことを花野には知られたくなかったと文句を言います。

その電話で、花野が「ママに一度も絵を描いてもらったことがない」と知ります。

鈴愛は自分がペンを持ったら子供の前でも本気を出しそうで怖いと言います。

ところが、その夜、誰もいない茶の間で、久しぶりにペンを持ちます…

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予習レビュー

大人の事情で涼次と鈴愛は別れてしまいますが、幸いにして花野には、まるで悲壮感がありません。

初めて萩尾家におつかいに行きますが、屈託のない花野は、大人たちの前で、すっかりリラックスしています。

そんな様子に、律もつい気が緩んでしまったのでしょう。

花野に、かつて鈴愛は漫画家として頑張っていたんだよと打ち明けます。

幼い花野にとって、それはとても気持ちがワクワクする楽しい事です。

ところが律は、鈴愛から花野には漫画家だった事は秘密にしている事を思い出します。

以前、鈴愛が涼次と別れたとき、晴に漫画家だった自分よりも、花野を生んで、人の母になれた事がとてもうれしいと話をしたことがあります。

鈴愛の中では、確かに漫画家として燃焼した人生は、それは貴重な経験になったでしょうが、結局才能を見極めて、諦めざるを得ませんでした。

その分、涼次の夢のために応援しようと結婚しますが、それも結局はうまくいきません。

失敗続きの鈴愛には、漫画家だった事は、少なくとも花野には封印したかったのでしょう。

それよりも今、花野のためにつくし食堂2号店を開業する事で精一杯頑張っている姿を花野に見せてやりたいと、そんな思いもあるのかもしれません。

才能が左右する漫画家とは違い、仙吉の五平餅の味を引き継ぐものです。

うまくすれば五平餅は、代々引き継がれる楡野家にとって大切なお宝です。

かつて自分の意を通そうとして漫画家になるために家を出た鈴愛には、もっと一生をかけて自分にとって大切だと思うものに出会えたと思えたのかもしれません。

それなのに律の口から、花野に漫画家だった事を明かされ、さすがの鈴愛も、こればかりは律を許せなく思ってしまうのも仕方がないのかな。

感想

律に激怒
鈴愛にとって漫画家だった過去は、封印したいものなのに、花野に知られる事になり、自暴自棄にもなりたくなります。

そんな鈴愛のことはともかく、幼い花野にとって鈴愛の描いた漫画は、まるで宝物を見つけたような思いでしょう。

律にしてみたら、鈴愛を裏切ろうと思ったワケではなく、ついうっかりなんです。

冷静な律は、忘れたかのように本を読んでいると、鈴愛からの着信があります。

自分の犯してしまった事に、腹をくくるしかないと言った表情の律が可笑しいです。

鈴愛は、鈴愛で「さっさと観念して出ろ!」と念を送ると本当に伝わったのか、電子よりも早く、律は電話に出るなり「ハイ、出ました」と返事をしますが、本当に観念するしかない律に笑ってしまいました。

鈴愛にしてみたら、結局、漫画家として頑張ったけれど、成功できなかったので、カッコ悪いから隠したい。

その気持ちは、わからなくありません。

でも、鈴愛の思いは独りよがりなものです。

律は、鈴愛の「一瞬に咲け」は名作だよと、ほめてくれます。

それなのに、鈴愛には一番ふれられたくないほどの深い傷になってしまったらしく、律に言われようが、鈴愛は大激怒です。

漫画家を辞めて5年以上は経ちますが、プライドがズタズタになったのでしょう。

でも、そのズタズタになったプライドを癒すのは自分でしかできないようです。

嫁のグチに無言の律

ブッチャーが草太相手に、お姫様と思った相手と結婚したものの、今ではすっかり、何とやらと言わんばかりに現実をグチります。

たまには、そんな事もあるでしょう。

そこへ律が入ってきますが、ブッチャーと草太がそれぞれ嫁のグチって憂さ晴らしをしているのに、律はなぜか黙っています。

そういうところが、律の賢さでもありますが、嫁と別居状態で、本心がわからないです。

ブッチャーが草太が話に盛り上がっていると、律は一人カウンターでお酒を飲んでいますが、別次元な世界ができています。

ここだけ絵になっていて、切り抜きたい気分です♪

しかし、律の気持ちはどこにあるのかナゾです。

鈴愛のトラウマが消えるとき
律に大激怒した鈴愛ですが、ふとチラシの裏面の真っ白な紙を目の前にして、昔描いた漫画のキャラを描き出します。

自分が生み出したキャラを一つずつ懐かしい思いで描く鈴愛の表情は、満足気です。

描いたキャラも、それぞれ生き生きとした表情豊かで、今にもストーリーが湧き出てきそうです。

そんな所へ仙吉がやってきて、鈴愛の描いた漫画をほめますが、なぜか釈然としない表情の鈴愛。

仙吉に鈴愛が漫画家だった事を花野に言いたくない理由を、ここでも話します。

仙吉も律と同じように、鈴愛は良くがんばったんだからカッコ悪い事ではないと断言します。

すると仙吉は、五平餅を作るそばで、カツ丼ばかりが売れるようになって、五平餅を作るのがイヤになったとグチりだします。

まさか仙吉の口からグチなど聞けると思っていなかった鈴愛は、つい顔がゆるみます。

人間なんていつまでも子供みたいなものだ。

競争したら勝ちたいし、人には好かれたいし、お金も欲しい。

そこまで仙吉が話すと、ようやく鈴愛が笑いますが、見ているこちらもほっとしました。

そして仙吉は、漫画家だった過去の事を忘れてはいけないと、きっぱり言います。

さすがの鈴愛も、この仙吉の言葉を素直に受けます。

鈴愛には、長くてつらかったと思いますが、ここで、ようやくトラウマから解放されたのかもしれません。

その証拠に、鈴愛は気持ちを入れ替えたように、犬のイラストを描き出しますが、おそらくつくし食堂2号店のためのキャラクターを思いついたのでしょう。

なんだかステキな展開です。

それにしても、宇太郎が花野に鈴愛の「一瞬に咲け」を読み聞かせていましたが、あまりにステキな声に、宇太郎の声とは気がつきませんでした。

それぞれにグチを言い合っているのに、律と宇太郎は、別世界にいるように思えるのは、管理人の気のせいでしょうか。

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