鈴愛がヒントを思いつく / 半分、青い。 第144話

2018年9月15日(土)第24週「風を知りたい!」

あらすじ

押し入れで見つけたモアイ像を見て、田辺店長が大納言で話をしていたことを鈴愛は思い出し、そよ風を生み出すヒントを思いつきます。

早速、東京で実験を繰り返している律に電話をかけ、扇風機の風を壁にあてることを提案します。

律は、鈴愛の言うとおりにすると、そよ風に近い感触を得られることを実感し、その風の計測に取り掛かります。そのとき、オフィスの扉をノックする音が聞こえます。

夕方、鈴愛が岐阜から戻ってスパロウリズムに帰ると、ユーコとボクテが待ち構えていました。

漫画家として成功したボクテは、鈴愛に「女源氏によろしく」17年続いているけれど、もう辞めたいと告げます。

そこで、新しく描きたいのが、かつて鈴愛のアイデアを勝手につかった「神様のメモ」でした。

漫画家として何も未練のない鈴愛は、ボクテに好きにしたらいい、応援すると言います。

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予習レビュー

半分、青い
手術後とあって、体力を消耗したと思いますが、それでも無事に終わったことで、晴はほっとしたのだと思います。

思えば、鈴愛の片耳が聴こえなくなったときは、どんなに悲しく自分がかわってやりたいと泣いたことかわかりません。

でも、晴の思いをよそに、鈴愛は明るくふるまい、律とゾートロープを作って、みんなを楽しませてくれました。

そればかりか雨の日に、かさをさした鈴愛が「半分だけ、雨が降っていて、半分だけ晴れている」

その時、空を見上げて鈴愛は「半分、青い」とつぶやいたと話します。

一見、かなしいできごとにも、生きている喜びを見つけることができると、晴は思ったのだと思います。

その後の展開は、多少は片耳が聴こえなことで、ハンデに感じるところもなくはありませんでしたが、ふつう以上に鈴愛は、自由な人生を歩んできました。

そして、その経験から、晴は、片耳になってしまった鈴愛から、生きているよろこびをもらうことができたのではと思います。

タイトルの「半分、青い」の意味をあらためて感じさせてくれるだろう、この回は、おそらく胸アツになるかもしれません。

鈴愛のパワーがさく裂か?
晴が見たくなったゾートロープを押し入れにしまおうとしたとき、あるものを見つけ、そういえばと鈴愛は、100円ショップ大納言にいたときのことを思い出します。

ドラマも残りわずかとなってきましたが、ここへ来て、あのモアイ像のような田辺店長のいた大納言が、再び浮かび上がってきます。

管理人の中では、すっかり忘れていた大納言ですが、鈴愛の経験が、そよ風扇風機の開発に一役買うことになりそうです。

あらためて、鈴愛の人生、無駄ではなかったと思わされると思います。

感想

インスピレボリューション
律は、やっとそよ風扇風機に近づけたと「インスピレボリューションや」と感嘆します。

今ごろになって、高校時代に鈴愛がぼけて言ったことをなぞりますが、それぐらい感心したということでしょう。

鈴愛が放った「インスピレボリューション」ですけど、おそらくそのころ「セーラー服通り」というドラマの小室哲哉が作曲した「マイ・レヴォリューション」を、鈴愛流に解釈した言葉なのではと思います。

ボクテ

「女源氏によろしく」が17年間も続くヒット作となったボクテですが、久しぶりに見るボクテの髪形が大仏のようで、ちょっとびっくり!

それが気になってしまったのですけれど、大御所感をイメージとして出したかったのでしょうか?

ともかく、人もうらやむような成功をしたのに、静かにボクテは、新しいモノを描きたいと話します。

しかも、それはかつて鈴愛のアイデアを勝手に使って描いた「神様のメモ」でした。

誰もが、この「神様のメモ」については触れてはいけないと考えていたハズですが、あえて自分からその話を切り出し、ユーコも鈴愛も息を飲むような重い空気に包まれます。

人生とは、皮肉なものです。

師匠や同士を裏切り、絶縁されても不思議ではないのに、そればかりか、ずっと交友は続き、3人の中で唯一、憧れの夢を現実のものにすることができたボクテ。

そんなボクテだからこそ、若かった自分のしたことを改めて見つめます。

秋風先生に言われた「作品は生き物だ。お前は、”神様のメモ”の息の根をとめた」この言葉が忘れられないと。

「生きている限り、やり直せる」そう思ったと話すボクテに、律のいつにない真剣なまなざしが印象的です。

ユーコ
シーナ&ロケッツ(SHEENA & THE ROKKETS)の「You May Dream」を口ずさむユーコ。

誰でも思い出の曲があると思いますが、ユーコが小学生のころ、骨折して入院をしたとき看護婦さんが教えてくれた曲。

骨折してしまい、心細かったところへ、看護婦さんのやさしさが子供心に伝わったのだと思います。

そのやさしさを支えに乗り越え、いつしかその歌と共に人生を歩むようになったユーコ。

今では、自分が病院で看護師として働くようになります。

自分の働いている持ち場は、大きな窓があって、海が見える。

夜の海は、漁船の明かりが、まるで蛍のような光となって幻想的ですが、吸い込まれそうで怖いとも語るユーコ。

まるで何かを予感させるような話しです。

子どものころ、看護婦さんにやさしくされた思いがあったからこそ、自分も看護師の道を歩もうと思ったのでしょうが、現実は、ユーコにとって重いものだと思います。

生と死の間にある場所で、たんたんとこなしている医師や看護師さんもいると思いますが、仕事としてうまくこなしていくことが、ユーコには厳しいのかもしれません。

タフでないとやっていけないと言いますが、確かにユーコのような繊細な人には、割り切りが器用にできないのでしょう。

そこへ行くと、鈴愛は、不器用ながらも、常にチャレンジをして、前に進もうと頑張っています。

鈴愛の生きる姿には、ユーコには計り知れないものがあると感じるのでしょう。

理想と現実のはざまに苦しみながらも、生きていこうとするユーコは、とてもはかなげに写ります。

それでも、鈴愛と会って話をすることで、生きる力を得ようとする、その姿に、うるっときてしまいました。

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コメント

  1. しおしお改め7歳上 より:

    ものすごく丁寧な感想に、
    感服いたしております。

  2. ちーぼー より:

    ユーコちゃんの台詞、これからのことを知っていると、とても辛く感じました。病院と云う生と死が共存している場所から見る暗い海。生に自分をつなぎとめて欲しいと鈴愛に頼むユーコちゃん。辛いです。