本放送:2018年10月11日(木)
再放送:2023年10月12日(木)
第2週「・・・会いません、今は」
あらすじ
萬平の紹介によって、結核専門の病院に転院できた咲の病状は、一進一退を繰り返していました。一方、咲の回復を心から願う福子は、こう決めていました。咲がすっかり回復し、退院することができたら、萬平に会おうと。
咲の病気の回復は、家族全員の願いでもありました。克子の夫・忠彦も、春を迎えながら外に出られない咲のために、桜の花が咲きほこるさまを描いた絵を描いてプレゼントし、咲をはげまします。
同じ頃。鈴は、福子が萬平と結婚することに相変わらず猛反対していました。起業家の夫を支えるために自分の夢をあきらめた鈴は、福子に同じ思いをさせたくなかったのです。堅実な会社につとめる男性と福子が結婚するのが、鈴の何よりののぞみでした。
同じ頃、加地谷の提案が、萬平を困惑させました。加地谷は、軍が開発を目指している新型兵器を自分たちでつくりたいと考えるものの、萬平には、それは受け入れがたい提案だったのです。そんな中、一時は回復に向かうかに見えた咲の容態が急変するのでした。
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予習レビュー
福ちゃんにはこれ以上、かかわるな!鈴さんからきつ〜く言われた萬平さん。
普通ならここでくじけてしまい、福ちゃんだけでなく、今井家そのものにも近づくのをやめてしまいそうなところです。
でも、萬平さんは、福ちゃんの大好きなお姉ちゃん・咲さんの病気の回復のために奔走し、ついに結核専門の信頼できる病院を紹介。
萬平さんの優しさと行動力が胸にしみます。
萬平さんがここまでしても、鈴さんは、今もなお、福ちゃんと萬平さんの結婚には反対。鈴さんの亡き夫との、経済的に不安定だった暮らしがよっぽど大変だったのでしょう。
鈴さんの苦労を考えると、福ちゃんと萬平さんの結婚に猛反対する鈴さんの気持ち、わからないでもありません。
萬平さん自身も、商売が不安定を極めた時期を経験しているので、鈴さんの気持ち、痛いほどわかるのかもしれません。
そんな中、少しづつ回復に向かっているかに見えた咲さんの容態が・・・
以下、ちょっとだけネタバレ入ります。
一進一退を繰り返す咲さん。いよいよ悲しすぎる展開がはじまろうとしています。わずか第2週にして、これほど切ないお別れが描かれようとは。
誰よりも優しかった、あの咲さんが・・・つらいです。
感想
咲さんにはじまり咲さんに終わる回
咲さんにはじまり咲さんに終わる回でした。(アバンタイトルは、福ちゃんが萬平さんに宛てて書いた手紙の紹介でしたが)
前回の病室の場面で描かれた咲さんは、ずっと眠り続け衰弱しきったようにも見えました。病室の中も心もち暗かったような。
そんな前回の病室の描写から一転。
今回のドラマの中で描かれた病室は、なぜか明るかった。そして、忠彦さんが描いて持ってきてくれた桜の花が咲き誇るさまを描いた絵画が、その明るさを際立たせていました。
咲さん、元気になるのかもしれない。病気が回復するかもしれない。
そんな気すらしてくれる、長い冬が終わり赤く暖かい春の到来=咲さんの退院を期待せずにはいられない、病室の描写でした。
ところが・・・
咲さんの容態が急変。しかも医師によれば「もう何日ももたない」「予断の許さない状態」なのだとか。
そこまで病気が悪化していたとは。
前回だったか、鈴さんが言いました。体調を崩した咲さんは、それが普通の風邪と違うことくらい自分でもわかったはずだろうと。
咲さん、きっとわかっていたのだと思います。ただの風邪ではないかもしれないと。
でも、わかっていたからこそ、真一さんにも、実家の家族にも、そのことを言えなかったんでしょうね。
人に心配をかけまいと考える性格ですから。咲さんは。
そんな「優しい」という言葉が服を着て歩いているような咲さんが、間もなくこの世を去ろうとしています。
物語がはじまって早々に、あまりにも悲しすぎる展開です。
加地谷さんと世良さん
今回描かれた、ビジネス環境での萬平さんがあまりにも気の毒すぎると思いました。
萬平さんを言葉たくみに自分のパートナーとすることに成功し、協同経営者のはずがいつの間にか萬平さんの「ボス」になっている加地谷さん。
萬平さんの仕事の質の高さを見抜き、萬平さんの開発した製品を売りたくて、今のところは萬平さんに対していい顔を見せている世良さん。
加地谷さんといい、世良さんといい、萬平さんを自分の都合の良いように利用することしか考えていません。
萬平さんに対して、心からの敬意など微塵も持っていそうもない。
萬平さん、ビジネスで組む相手と恵まれない星の下に生まれたみたいです。
そんな萬平さんを、利用されるばかりの残念な状態から引っ張り上げるのが、萬平さんと結婚ごの福ちゃんの役割なのでしょうか。
萬平さんが人の先に立って歩く姿を見てみたいです。
コメントへの返信 by 朝蔵
新しい朝ドラ(かわむらさん)
前作『半分、青い。』は、ヒロインの初登場場面が、子役ちゃん以前のコンピューターグラフィックによる胎児での登場だったこと。
ヒロインとヒロインの相手役との運命の出会いが、二人が誕生した日という、良い意味であり得ない設定だったこと。
そして、そんな運命の出会いを果たした二人の結婚が最終回で、しかも暗示だけされて物語を終えたこと。
これら三つだけ取り上げても「新しい朝ドラ」でしたね。
こうした新しい試みは、とかくたたかれがちですが、こうした挑戦、僕は好きでした。本当に「新しい朝ドラ」だったと思います。
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綺麗で優しくてしっかり者だった咲姉ちゃんが亡くなってしまう・・・忠彦さんが描いて持ってきてくれた桜の花の絵、とても美しかったけれど満開の桜の花はあとは散るだけで悲しみを誘いますね(涙)
真一さん、忠彦さん、萬平さん(まだ結婚してないけど)3人ともそれぞれにイケメンで心根もイケメンで素敵な旦那さん達ですね💛咲姉ちゃんもあまりに短い間だったけれど愛する人と幸せな結婚生活を送れて良かった(やっぱり涙)
旦那さんに苦労をしまくった鈴さんの口癖が「私は武士の娘です」
あれは三姉妹にいってるんじゃなく、己を落ち着かせて鼓舞する為に言ってるんでしょうね。
ご無沙汰です。
今回のまんぷくはよく知られた人物だからと思っていましたが、関西人としてあの福ちゃんの喋り方がなんともしっくり、無理して関西弁喋っていない感じと、気取っていない普段のよくある女子の話し方、間合いが良いです。
松坂さんの母親も良いですし、かけあいがとっても自然で面白いです。
咲姉さんが残念ですが、ドラマ内で見舞いに頻繁に行かれているけど伝染るので周りはあまり近寄らない方が良いのでは?と思います。特に旦那さん一緒に寝ていたので感染大丈夫か心配です(ドラマだけど)。