余命がわずかしかない咲 / まんぷく 第11話

2018年10月12日(金)第2週「・・・会いません、今は」

あらすじ

一進一退を繰り返しながらも、少しづつ快方に向かっていたかに見えた咲の容態が一転。咲の見舞いに病院に足を運んだ福子、鈴、克子は、咲子の病状が深刻で、残された命はもうわずかしかないと言う事実を告げられました。

実は、咲の状態はかねてより思わしくありませんでした。しかし、真一は、その事実を福子たちに告げることを、咲から口止めされていたのです。福子、鈴、克子は、深い悲しみの中で、日々を過ごすことを強いられることになりました。

同じ頃、福子がつとめる大阪東洋ホテルでは、ある騒動が起きていました。フロント係をつとめる恵が、同時に二人の男性から交際を求められたです。ホテルの料理人の野呂と、歯科医の牧善之助からの求愛に、恵は戸惑いを隠すことができません。

そんな中、昼間に咲の見舞いをした鈴は、元気な様子を見せる咲の回復を信じていました。しかし、その夜に事態は急変。咲が危篤状態におちいったのです。病院に駆けつけた家族に見守られながら、咲は息を引き取るのでした。

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予習レビュー

前回は、一進一退を繰り返しながらも、快方に向かっているらしい咲さんの様子が描かれました。

家族が咲さんの回復を心から願う中、咲さんの容態は一転・・・前回はここまで。

そして今回。咲さんの容態は実は悪くなっていました。そして、わずかな余命しかないという事実まで明らかになり。

『まんぷく』第1週で、咲さんが妹の福ちゃんを心から可愛がり、母親のこともとても大切にし、感謝している描写が繰り返し描かれました。

そんな咲さんの優しさを強調するかのような描写が繰り返された理由が、回収されはじめました。

家族の中でいちばん、家族の幸せを思っていたい。そして、家族からもいちばん頼られていた咲さん。

その咲さんが、家族。そして、結婚してそれほど時間が経っていない夫を残して急逝。

悲しすぎる回収です。

一方、悲しい展開を癒してくれる、明るい展開も用意されているようです。

感想

咲さん逝く

咲さんがついに亡くなりました(涙)

『まんぷく』第1回。咲さんが福ちゃんに洋服をつくってあげる場面。夜の自宅、布団を並べて眠る福ちゃんの頭を、咲さんが愛おしそうに撫でる場面。

妹を心から可愛がっている咲さんの優しいお姉さんの姿が、いまもまぶたに焼き付いて離れません。

その姿が、今回、鮮明によみがえって来ました。

咲さんが息を引き取ったとき、繰り返されたのは、福ちゃんが「咲ねえちゃん!」と小さな子供みたいに呼びかける、ちょっと甘ったれた口調の言葉ばかり。

その福ちゃんの声に、涙腺を思いっきりやられました。

そして咲さんの最後。肺がほぼ機能を失い、呼吸をするのさえ大変な状態の中、最後の力を振り絞る咲さんの口から出た言葉は「お母さん」

咲さんが、母親をどれほど大事に思っていたかがわかるこの言葉に、再び涙腺をやられました。咲さん、あまりにも早過ぎる死でした。

その数日後なのでしょうか。

桜の花びらが舞う中で、福ちゃんが萬平さんに姉の死を報告しに行く場面。

明るい春の日差しのもとで、満開の桜。そして、うぐいすの鳴き声がひびきわたる。本当なら、ワクワクするような季節なので、悲しみがいっぱい。

そんな、明るい季節とのギャップの描写に、さらに涙腺をやられてしまいました。

コメントへの返信 by 朝蔵

牧善之介が(中略)登場すると常にフルネームで呼ばれていてそれが又笑えます。(ともあきさん)
言われてみれば、たしかに牧先生はいつもフルネームで呼ばれてますね。そして、自分で自分の名前を名乗るときもまたフルネーム。

今回。ホテルのフロントで働いている最中の恵さんにアタックしに来たとき、フルネームで自己紹介する姿に吹き出しました。

男性との恋愛経験が皆無の恵さん。牧善之助先生となら幸せになれるのではないでしょうか。二人が結ばれることを願うばかりです。

気取っていない普段のよくある女子の話し方(きゅうぽんさん)
僕は生まれも育ちも関東なので、福ちゃんが口にする大阪弁が自然なものなのか、そうではないのかを聞き分けることができません。

でも、方言を演じている不自然さが微塵も感じられないことだけは確か。演技そのものが自然で芝居がかっていないので、そう感じるのかもしれません。

安藤サクラさん、本当にすごい実力を持った女優さんです。

己を落ち着かせて鼓舞する為に言ってる(1013さん)
鈴さんの口癖である「私は武士の娘です」。これは、自分で自分に言い聞かせているだけなんだろうなと、僕も同様の感想を持っていました。

そもそも氏族の娘が、こんな言葉を口にはしないだろうし(笑)

そして三人の娘たちも、それをよくわかってるんでしょうね。

萬平さんとデートした時に、先祖は足軽くらいかも知れないと言った福ちゃんの言葉が、鈴さんの口癖を真剣に受け止めていないことをよくあらわしていました。

満開の桜の花はあとは散るだけで悲しみを誘いますね(まーちゃんさん)
咲さんが入院する病室で、忠彦さんの桜の絵画が披露されたとき。この人は、こんな絵も描けるんだ!と感心したものの「散るだけ」ということには思いが及んでいませんでした。

たしかに、華やかさのその奥い悲しい暗示が含まれた絵画でしたね。

そして今回。桜の花が舞う中で、咲さんの命は散ってしまいました。あまりにも悲しすぎる春の光景でした。

登場人物の多くを手に掛けた病魔、肺病(うつさん)
朝ドラ『梅ちゃん先生』の一部のエピソードが大いに影響を受けたと思われる映画『酔いどれ天使』も、悲劇を演出する小道具として病気は肺病でした。

咲さんが日に日に憔悴する姿。つら過ぎるものがあります。

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コメント

  1. 翠みどり より:

    いつも更新楽しみにしております。

    私は武士の娘ですと、自分に言い聞かせ自分を鼓舞するように心身を正してしている鈴さんに
    私は武家の女ですと口癖のように言っていた、明治生まれの私の祖母の姿が重なります。

    祖母の出自は元上級武家でしたが、明治維新の廃藩置県でお家廃絶、一気に貧しい生活に陥っても
    武家の女という誇りを胸に居住まいを正して日々を暮らして行こうとしていた
    祖母の母親、私の曽祖母の気概が感じられました。

    ドラマまんぷくでは夫亡き後も未亡人として二夫にまみえず片親で三人の娘を育て上げた、鈴さんの心意気が感じられて素敵です。

  2. うみがめ より:

    普段、あまり自分の気持ちを表情に出さない真一さん、咲さんの病状を誰にも告げず一人で堪えていたんでしょう。そんな真一さんが咲さんの息を引き取った瞬間に、初めて表情をくずしました。悲しすぎる朝でした。

  3. うつ より:

    かつてNHKのドラマの登場人物の多くを手に掛けた病魔、肺病。

    中井貴一さん演ずる武田信玄を死に追いやり、同じく大河ドラマ「太平記」において
    後醍醐天皇を殺し、江戸時代においても歴代の将軍の何人かの命を狙った
    テロリストともいうべきだ。今作の朝ドラでも
    ヒロインの姉を殺した悪逆非道の病魔だ。