本放送:2018年10月20日(土)
再放送:2023年10月21日(土)
2018年10月20日(土)第3週「そんなん絶対ウソ!」
あらすじ
萬平の無実が証明され、ようやく釈放されたものの、連日にわたって厳しい取り調べを受け続けていた萬平は衰弱しきっていました。萬平のもとに福子は弁当を持って通い、福子と萬平は結婚したいという気持ちを日増しに強めてゆきました。
しかし、福子が萬平と結婚することに反対する鈴の気持ちは変わりませんでした。萬平が勤め人ではなく会社経営者であること。発明家であることが、鈴には許せなかったのです。鈴は理由をつくっては、福子と萬平の結婚に反対します。
そんな中、ある覚悟を胸に秘めて、萬平が鈴のもとにやってきました。萬平は鈴に宣言します。福子との結婚を認められるまで、自分は諦めずに通い続けるつもりだと。鈴の反対に対して、萬平が動じる気配がないことを、鈴は察しました。
鈴は萬平の覚悟を問いただしました。自分がどれほど反対しても、気持ちは変わらないのか。弱った身体で福子を養うことができるのかと。萬平の覚悟を見極めた鈴は、ついに福子が萬平と結婚することを承諾。福子と万平は、晴れて結婚するのでした。
予習レビュー
今回、ようやく福ちゃんと萬平さんの結婚が、鈴さんから認められます。
萬平さんが福ちゃんに対して、結婚を前提とした交際を申し込んだのが第1週のいちばん終わりのタイミング。
第2週、第3週の二週間にわたって結婚はもちろん交際も反対しつづけてきた鈴さんが、実は乗り気でないながらも、結婚を認めるようです。
結婚が認められる決め手。
一つは萬平さんの、結婚を決してあきらめようとはしない信念によるところが大きいのだと思います。
そして、もう一つは真一さんの存在。
今回。咲さんに先立たれた真一さんの出征が決まり、出征前の挨拶に真一さんは鈴さんを訪問。
咲さんと結婚できた幸せを鈴さんに告げた真一さんは、福ちゃんと萬平さんの結婚を、鈴さんに対してさりげなく応援するのだとか。
今回描かれるはずの、福ちゃんと萬平さんの結婚を認めるまでの鈴さんの気持ちの変化。それが今回、そして今週の最大の見どころになるかもしれません。
感想
【祝】福ちゃんと萬平さんの結婚
ついに福ちゃんと萬平さんの結婚が、鈴さんに認めてもらえました(祝)
二人の結婚を認めざるを得ない状況になって、鈴さんの涙が、うれし涙なのか悔し涙なのかは微妙なところですが、結果として結婚できたのだから、よしとしましょう。
『マッサン』の中の名セリフを借りるなら、いよいよ来週から、福ちゃんと萬平さんの冒険旅行の人生がはじまります。
この日をどれほど待ったことか。
リアル萬平さんの自伝は、以前、日本経済新聞で連載されたときに夢中になって読んだので、ずっと楽しみにしていたんです。
萬平さんが事業を開始し、それを福ちゃんが支えるのは、もう少し先になってからの話。チキンラーメンの開発は来年の放送から。
でも、いよいよ、そんな冒険へのカウントダウンがはじまったような気がしています。二人が結婚したことで。
追記:ネタ
最近、笑いのネタ化しつつあった「私は武士の娘です」が、ついに笑いのネタとして確定。
克子さんの子供たちが「足軽」を連発して、その言葉の響きが持つ重さを骨抜きにしてしまいました。
これから先の鈴さんの「私は武士の娘です」は、もはやネタでしかあり得ないでしょう。
お気の毒。鈴さん。
笑いのネタといえばもう一つ。
大阪局制作の朝ドラで繰り返されるあのネタがまたしても登場。あのネタとは、はるか師匠の髪芸です。福ちゃんと萬平さんの結婚式場面のことです。
しかも、髪芸はまた記念撮影場面のカメラマンとして登場。『マッサン』『あさが来た』以来の、カメラマン髪芸がうれしすぎます。
『べっぴんさん』と『わろてんか』にも、はるか師匠が登場していましたが、カメラマン髪芸はなしなのが、ちょっとばかり寂しかったので。
はるか師匠のカメラマン髪芸。せめて大阪局制作の朝ドラでは定番化してほしいものです。
追伸:髪芸カメラマンが撮影した福子ちゃんの笑顔。これまでの、数々の素敵な笑顔よりもさらに良い笑顔でした。
しばらくの間、この笑顔を目について離れないかも・・・
コメントへの返信 by 朝蔵
武士の娘(うつさん)
鈴さんは、人に自分のことをわかってもらいたいというよりは、自分が何者なのかを見失わないために、自分で自分で言い聞かせているんでしょうね。
福ちゃんも、克子さんも、忠彦さんも、それがわかって来たみたいですが、鈴さんだけがただ一人、自分で自分の口癖の真意がわからない。
ある意味、天然な性格ですね。
色々な勘所を心得た(←ここ重要)世良さんが主役級の働きを見せた(まーちゃんさん)
相手の立場や環境に応じて態度をころころと変えてゆくお調子者の性格。この性格が、臨機応変にものごとに応じる「勘所」を養ったのかもしれませんね。
世良さんの行動にいちいち無駄なところがないのも、お調子者の性格のため。そう考えるとよくで設定されたキャラクターだと思います。
『なつぞら』主人公の親戚役で広瀬アリスさんの出演(えびすこさん)
美女姉妹の共演。これが実現したら、毎朝がどれほど楽しくなるかと。
ヒロインの親戚で且つ、最初から最後まで出番の多い役どころだとさらに嬉しいです。
ゲゲゲの女房でもヒロインのお姑さんが「名字帯刀御免の家ですけん」が口癖だったことを思い出しました(さやさん)
鈴さんとは異なり「武士の娘」ではないですが、鈴さんの「武士の娘」よりも堂々とプライドを持って言えそうですね。
今回の、鈴さんのお孫ちゃんたちによる、たたみかけるような「足軽」のツッコミは吹きました。
『半分、青い。』は好き嫌いが真っ二つに割れたドラマ(ひるたまさん)
Yahoo!テレビなどのレビューの星の数を観察していたのですが、オフィスティンカーベル編までは、星の数が安定。
秋風先生が退場したあたりから、星の数が激減しました。評価が真っ二つに割れたのは、このあたりからだったかと思います。
強く印象に残る場面がいくつかあれば、僕はそれだけで満足できるタイプです。『半分、青い。』は、そんな場面が数多くありました。
諸事情からブログの更新は、途中からピンチヒッターに託す形となりましたが、鑑賞だけは最後まで続けていました。素敵な冒険を楽しめる半年間だったと思います。
今頃19日のコメントですみません。世良さん、調子のよい人ながらも細やかな配慮もできる人なのでは、と思いました。福ちゃんが三田村さんに直談判したことを萬平さんに正直に言ってしまったことが、かえって福ちゃんの気持ちを考えていないことになると気づいたから、あえて自分が恩人であることを萬平さんに強調したのかも。福ちゃんが、あえて三田村さんと世良さんだけを萬平さんの救出の恩人と言っていた意図を考えて。桐谷さん、いいキャラ演じていますね。
結婚式は大阪東洋ホテルなんですね!大阪一のホテルで挙式なんて、社員割引があったんでしょうか?(笑)
加地谷さんと世良さん、二人とも自分が大好きで、損得勘定に敏感で、萬平さんの才能に嫉妬したり羨望したり、が共通点ですね(だからお互い嫌いなのかも)。決定的な違いは自分以外の人を好きになれるかどうかだと思います。三田村会長が陸軍のえらいさんに、萬平さんを失うことは「大阪経済界の大きな損失」と言ったとき、世良さんがすごく反応していました。とても印象に残りました。
「わたしは武士の娘」
ゲゲゲの女房でも、ヒロイン(演じたのは松下奈緒さん)のお姑さん(演じたのは竹下景子さん)が
「名字帯刀御免の家ですけん」が口癖だったことを思い出しました。