萬平が腹膜炎を発症する / まんぷく 第23話

2018年10月26日(金)第4週「私がみつけます!」

あらすじ

昭和20年(1945年)春。福子、萬平、そして鈴の三人は兵庫県上郡の疎開先での暮らしにもなじみはじめ、萬平は体調を少しづつ回復していました。そんな、おだやか日々を過ごす福子たちに衝撃が走りました。萬平に二度目の召集令状が届いたのです。

しかも、戦局が悪化したその頃、戦地に駆り出される者は生きて帰れないことを意味しました。萬平が、もう家族のもとに帰ることはないと覚悟を決めたその翌朝のこと。萬平が激しい腹痛を訴えはじめました。

福子が連れてきた医者の診断は、獄中での取り調べが原因の腹膜炎でした。しかしその医者は、内科だったため腹膜炎の治療ができず、薬を処方することしかできず、萬平の腹膜炎が治る確率は五分五分と告げます。

萬平が腹痛を起こしはじめたときは仮病を疑っていた鈴も、医師から告げられた萬平の状態を知り、居ても立っても居られなくなりました。鈴は、近所の神社でお百度参りをはじめ、福子は必死の看護をするのでした。

<<前回22話 | 次回24話>>

Sponsored Link

予習レビュー

前回が昭和20年(1945年)4月頃のことで、今回は同年の「春」。まだ4月の上旬から中旬の頃のことでしょうか。

昭和20年(1945年)といえば終戦の年。そして、その頃に召集令状が届いた者は、生きて帰れるのぞみはない。

この時期に召集令状が届く悲劇は、これまで朝ドラの中で繰り返し描かれてきました。

今回、本作『まんぷく』の中でも、同様の悲劇が描かれてしまうことになりました。しかも、その悲劇の主人公はヒロインの夫です。

萬平さんに召集令状が届きます。

そして、ドラマの中で萬平さんは、生きて帰っては来れないことを覚悟するそうです。萬平さんがそう覚悟を決めるのだから、福ちゃんも腹をくくるのかもしれません。

鈴さんの反応はどうなのかな?

ところが、召集令状が届いたその翌朝に萬平さんは腹膜炎に。憲兵隊に逮捕され、激しい暴力による取り調べを受けたことが原因です。

憲兵隊に逮捕されたことは悲劇以外のなにものでもありません。しかし、その悲劇が、萬平さんを戦死という悲劇から救うことになるのでしょうか。

感想

召集令状

萬平さんに召集令状が届いた夜。萬平さんは立派でした。男前でした。

動揺を隠せない福ちゃん。娘が動揺する様子を見て、かける言葉を見つけることができない鈴さん。

そんな暗くなりがちな空気を、暗くすまいと、わざと明るく振る舞うわけでもなく、いつも通りに振る舞う萬平さん。

いつも通りに振る舞うとは言いながらも、さすがに意識的にそのように振る舞おうとする気持ちが見え隠れ。

その見え隠れ具合に、家族を心配させまいとする萬平さんの心づかい。そして男の意地を感じずにはいられませんでした。

でも、気丈に振る舞っていた翌朝に古傷が悪化し腹膜炎を発症したのは、ストレスからなのでしょうか。

それとも、萬平さんの「強運」なのでしょうか。

鈴さんの、萬平さんに対する態度の転機?

今回のドラマの中で描かれた、夢枕に「座る」咲さんの言葉はどぎつかった!

萬平さんに召集令状が届いたその夜。夢枕に「座る」咲さんが、鈴さんに言いました。

「よかったわね、お母さん。これで福子は未亡人よ」

生前の咲さんなら口が裂けても言わないような言葉。鈴さんの願望が咲さんに反映されていることがよくわかる瞬間でした。

咲さんが夢にではじめたとき、夢の中の咲さんの言葉は、鈴さんの願望が反映しているだけだと福ちゃんが指摘。しかし、鈴さんは、福ちゃんの言葉を否定しました。

しかし、今回の夢の中の咲さんの言葉を聞いて、さすがに鈴さんもさとったのではないでしょうか。

夢の中の咲さんの言葉は、やっぱり咲さんの言葉ではない。いくらなんでも、咲さんが福ちゃんの不幸を喜ぶはずがないと。

さて今回。

腹痛に苦しむ萬平さんの様子を見て、はじめのうちこそ鈴さん仮病を疑っていましたが、みずから神社の場所を尋ねて御百度参りをはじめました。

夢の中の咲さんのまさかの言葉。そして御百度参り。鈴さんの、萬平さんに対する態度の、これは転機となるのでしょうか。

追伸:それにしても鈴さん、ずいぶん天然な方ですね。萬平さんの尋常ではない苦しみ方を見ても、涼しい顔をして仮病を疑っているなんて。

福ちゃんが歩いた山道

腹痛を訴える萬平さんのために、お医者さんを呼びに行った福ちゃんが走った山道。オープニングのタイトルの背景にも使われている山道ですね。

大阪局制作では珍しい、実写のオープニングタイトル映像。そこで使われている山や海のことが気になっていました。とっても美しいので。

山道は今回の中で使われました。

再来週あたりから、福ちゃんと萬平さん一家は、海の近くに引っ越すことになるはずです。その時も海が、タイトルバックの海になるのでしょうか。

ドラマの本筋とは関係ないことですが、タイトルバックの山道がドラマの中で登場したのが嬉しくて、余計なこととは知りながらも書かずにはいられませんでした。

コメントへの返信 by 朝蔵

疎開先で冷遇されなくて済んだ理由は、食糧事情と住宅事情(Alisonさん)
たしかに空き家になっていた離れがあったのは大きいですね。しかも、老夫婦の二人暮らしみたいなので、若い人が増えたのもさぞかし嬉しかったかと。

食糧事情といえば、僕の父親も子供の頃に地方の親戚の家に疎開したのですが、清流では新鮮な山魚が豊富にとれ、秋に裏山に入れば松茸がとれる。

戦時中の食事は、ほとんど現代の高級料亭メニューだったと聞きました(笑)

「仮病じゃないの?」とはちとひどいですね(まーちゃんさん)
萬平さんのあれほどの苦しみ方を目の前で見ながら、のんきな顔をして「仮病を使ってるんじゃないでしょうね?」って・・・

すごい天然です。『ひよっこ』の愛子さんを超えてるかも(笑)

でも、仮病じゃないってわかってから、一気に本気モードに入りましたね。さすが、武士の娘です。

<<前回22話 | 次回24話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. Amo より:

    すみません 連投です
    あさ来た 以来ですが やはり ここのサイトは良質で 朝蔵さんの柔らかいコメントが素敵です
    よろしく です レビューではないですが

  2. どんギツネ。 より:

    鈴さんが仮病を疑ったのは、自分に仮病の前科(しかも同じ腹痛)があるから・・ではないでしょうか?
    本当なの?と何度も聞くのが、私と同じやないの?と聞いてるみたいで面白かったです。

  3. Amo より:

    朝蔵さん お久しぶりです あさが来た 以来またお世話になります
    まんぷく 面白いですね これからの話どうなるのでしょうか楽しみで仕方がありません^ ^
    今日も咲姉さん出て来ましたね
    思うのですが 心理学的に夢枕に立った人の深層心理による無意識下の充足願望の具現化で一番思い入れのあった物もしくは者の表れだと解釈しています
    鈴母さんからすれば 利発でとても優しい子いつも理解してくれる味方的存在 だった筈が実は鈴母さんの願望で 非現実的な妄想に気付き 萬平さんの平癒 福子さんの幸せに願掛けの お百度詣りをする・・・一方で鈴母さんは自分の誤った考えを懺悔してるのでわ と見てました
    このドラマの素晴らしい所は 例え人生踏み外しても
    ちゃんと正しい人の心に触れ 自分を省み 真人間になるところでしょうか 受けた恩を返すのは 先ず
    心の有り方からだと思います

    すまない という言葉は やはり感謝に通じるのでしょうね 温かいドラマだと思います

    長々すみませんでした

  4. もふもふ より:

    ひょっとして、咲姉ちゃんのお嫁入りの時の、鈴さんの仮病騒動は、ここにつながったんですかね?あの「本当に?」の疑いかたが、”自分が仮病を使ったことがあるから、萬平さんもひょっとして?”みたいなかんじがしたので。

    夢枕に座る咲姉ちゃん、高瀬アナウンサーが「わろてんか現象」と言われたそうですが、わろてんかは幽霊がアドバイスや励ましていたのに対し、まんぷくは夢ということで、見ている人物によって咲姉ちゃんの言うことが変わるので、私はこっちのほうが府に落ちるかんじがしています。
    今日はなかなかブラックでしたね(^_^;)

  5. まーちゃん より:

    鈴お義母さん、このタイミングですから疑いたくなるのも無理からぬ事かもしれませんが「仮病じゃないの?」とはちとひどいですね。萬平さんも苦しみながらも「痛いって言ってるじゃないですか!」とマジギレ状態でしたね(汗)

    でもほんまもんの病気とわかったら即「お百度参り」を開始して「萬平さんを助けて下さい。福子を未亡人にしないで下さい。」と一心に祈る…これもまた鈴さんの本当の気持ちなんですよね(涙)